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4-(14).読者の皆さんの事例(その14)

事故による評価損を得るまでの具体例 (読者の皆さんの事例) の紹介ページ・その14です。

R34 GT-R での追突被害。相手保険会社との示談交渉は、書面ではなく [電話] により進めたが、主張の
根拠を示すことにより [評価損] 名目で修理費の20%(約15.8万円)を得ることができた・・・という事例です。

●2007-02-28:新製、 ●2007-03-21〜:投稿者様チェック、 ●2007-03-24:校正、 ●2007-03-24:公開

事例14.電話交渉を重ねて示談に至った事例
(修理費 約78.8万円に対し、20%(約15.8万円)の評価損で示談した例)

投稿者 : 「elf」 さん   

 
「elf」 さんからは、メールにてご報告 (投稿) をいただきました。
(調布市のKAZ) が本ページに編集し 掲載させていただきました。

以下、投稿内容をご覧下さい。
(改行位置は変更、他はほぼ原文のまま)

 【1.車の状況】
 
 
はじめまして、elfと申します。

 今回メールしましたのは、私が自動車事故で評価損を勝ち取った事例です。
 評価損を勝ち取るために、こちらのサイトが大変参考になりましたので、示談からもう1年近くたちますが、後に続く方々のためにも私の事例も参考にして頂けたらと思った次第です。

 日産スカイラインGT−R
    ・ 平成13年式(R34)標準車
    ・ 走行距離69,600km
    ・ 事故修復歴なし(17年に中古で購入)

<参考 : R34 GT-Rの同型車>
GT-R同型車(全景)
 GT-Rエンブレム GT-R(リヤビュー)

 

 
 【2.事故の状況】
 
 夜19時過ぎ、帰宅中の国道の交差点で信号待ちで停止中に、脇見運転で追突される

 相手車両     :  ホンダトゥデイ
 過失割合     :  100:0
 相手方保険会社  :  三井住友海上

 信号待ちでいきなりの衝撃と共に、衝撃音がしたので振り向くとオカマ掘られてました

 「イタタタ・・・」 と言っていたら、相手が車から降りてきて
 「すいません、大丈夫ですか? すぐに車を寄せて警察に連絡します」
 「アホンダラー!どこに目ぇつけとるねん!」

 と怒鳴りつけてはみたものの・・・
 何にしても何の落ち度もなく、いきなりぶつけられたわけなので、こちらは激怒。

 こちら側はぱっと見では、ほんのちょっとへこんだ程度に見えましたが、それよりも相手側車両の壊れ方と言ったらひどい物でした。鼻先がこちらのナンバープレート下側へ潜り込むような感じで、ヘッドライトが2つとも潰れ、前輪のフェンダーのところがタイヤに食い込む程で、ろくに曲がれない程になっていましたし、なによりも相手はフロントガラスに頭から突っ込んだのか、フロントガラスは蜘蛛の巣状態で、額を切っていたので血まみれ状態。

 実際、警察官が到着して被害者確認の時には、相手側を捕まえて
   「アンタが被害者だな?」
 ってな具合なのです。思わず
   「ちょっと待てい!、被害者はオレ、そっちは加害者!、車の壊れ方をよく見てみろ!」
 と怒鳴ってしまいましたよ。

そのお巡りさんは、笑いながら 「あ、本当ですねぇ、こりゃまた失礼しました、アハハ(笑)」 と言うばかり…この時ばかりは、この税金泥棒のポリ公めと内心思いました(笑)。

 こちらはピンピンしているので、物損として届け出ます。検証が終わる頃には、加害者は手足の震えや寒気・吐き気を訴える始末で、頭と首筋を強打したダメージがじわじわ出ているようでした。

 それにしても、ホンダの車、特に軽は作りが華奢とは良く聞きますが、正直こんなに簡単に潰れる物かとあきれました。車重が軽ければ燃費も伸びますし、加速も良くなるけれども、どっちが被害者か分からないような事故になるようでは安心しておちおち乗っていられません。正直もうホンダの車には乗りたくありませんね。

 裏を返せば、R34の頑丈さ・剛性の高さ・安全性の高さでしょう。当方は事故の後、肩こりが少々ひどくなった程度、つまりごくごく軽いむち打ちですみました

 現場検証の後、お巡りさんに色々聞いてみたら、今までの経験から、
   「ホンダの車は良く走るが、簡単に潰れるから重傷事故になりやすいので私個人としては乗りたくない」
   「リコール隠しがあろうが火を噴こうが、単に頑丈なだけなら三菱」
   「フレームの頑丈さと事故の後も乗り続けるなら日産」
   「たとえ車が廃車になろうとも、乗員の安全性だけを考えたらトヨタ」
 と言ってました。
   

 
 【3.示談に至るまでの流れ】
 
 一見大した損傷は無いようには見えるけれども、翌日ディーラーへ持ち込んだところ、
 
○トランクルーム底部を中心に押し出しているので、修復歴として履歴が残る

○トランク部分を中心に、アテーサET−Sのアクチュエーター部、マフラーなどが軽くではあるが損傷

○右リアフェンダー部分はルーフから一体なので、部品交換が出来ないから、
   板金で直すので車の価値的にはこちらの方がトランクなど他の部品交換よりも、
   クルマとしての価値が下がる要素として大きい
   (もしくは、フェンダー部分を切断・溶接だが、この方が板金より価値が落ちる)

 と言う見解でした。

 夜の事故でその時は分からなくても、翌日明るくなって分かったのですが、加害者が事故の直後に 「すいません、大丈夫ですか?」 と寄ってきた時に返り血を浴びたようで、右のドアとガラス、キッキングプレートなど血痕があちこちにあり、こちらの方が気分的に良くありません…。

 取り敢えずディーラーには、修理の依頼と代車の手配を依頼しました。

 が、あまりにも悔しいのでネットで色々と検索していたところ、こちらへたどり着きまして評価損の事を知りました。
これは何とか頑張って評価損を勝ち取るぞと思いましたが、同じく相手方保険会社の三井住友海上の評判がすこぶる悪い事も知りました。

作戦

1,貴サイトを拝見する限り、口で言い合うよりも、文章にした方が後も残り交渉の上でも良いのは
  重々分かるのですが、当方は子供の頃から作文の類は大の苦手なので極力電話で済ます。
  《このメールも、事故から1年近くたちます(汗) それぐらいの作文嫌い(笑)》

2,上記により金額面で損をする事があろうとも、多少は目をつぶる

3,電話での交渉となると相手の顔が見えない分、感情的になりきつい口調で言いがちに
  なるので、怒りをぶつけたい気持ちにはなるもののぐっとこらえて、また理屈で相手を
  ねじ伏せる事に徹するためなるべく紳士的に

4,他の方々の状況を見る限り、長期戦になる事が予想されるので、そのつもりで事に当たる

5,ただし、裁判は非常にめんどくさそうなので、例え少額訴訟であろうとも、
  めんどくさがりな私は一切考慮しない

6,愛車は年式はともかく、とにかく走行距離が多いので事故減価額証明書を取得しても、
  査定額は期待できないし、そもそも過去の判例を根拠に評価損を請求しているため、
  金額は少なくなるが修理費の3割を対外的目標とする
  (実際、3割はかなりのムリ線のようなので、2割取れたら妥協)

7,なによりも後へと続く他のGT−R乗りのためにも、評価損を勝ち取る、
  つまり、欲ボケした過大請求ではなく「名誉」のために戦う

 


 《1回目の保険会社からの電話》

 コールセンターのお姉さんらしき人から連絡があったので、「評価損を請求する」 旨を伝えると、他の方と同様にやはり 「当社では2ヶ月とかの新車でないと認めてないんですよぉ〜」 と軽くあしらわれたので、「判例で多数の事例が認められているだろう?こちらは裁判所の判決に基づいて正当な請求をしているだけだ」 と切り返す。

 話がかみ合うわけもなく、そのまま電話を切る。
 その翌日に、保険会社から連絡先・担当などを書いたハガキが届く

 そうこうしているうちに代車が来たので移動の足も出来たしと、ディーラーまで出向いて査定して欲しい旨を言うが、断られる!けれど、中立に近いとは言え数少ない味方なので(100:0のケースは自分の保険会社は使えないので孤独・・・相談を聞いてくれるぐらいか)、

  ◎迷惑をかける事は絶対にしない事、
  ◎また100:0のケースなので最低限こちらは修理費は全額回収できるはず
    だから (代車は保険会社が直接用意しているから費用の心配はない)、
    修理費は私が立て替え払いする事

 で話をつけて、長期戦にもつれ込んでもディーラーから下請け板金屋へ修理費を支払うために、示談の督促をされる事が無いようにして、取り敢えずの後顧の憂いを断つ

 また、ディーラーでは基本的にダメージを受けた部品は、新品の部品へ交換だが、評価損を請求する上で、金額を多く勝ち取るためにも、分母となる修理費をかさ上げするために出来る限り多くの部品を交換するように念を押してくる。


 《2回目の保険会社からの電話》

 1回目の電話から2日後、やはり、ごねる相手と思われたのか、他の方のケースにもある通り、中年の感じの男に担当が変わり、その方から電話がある。

 「評価損は当社では新車でないと認めてない」

 相手の保険会社の主張を要約すると、結局この一言に尽きる。この時点では修理金額が分からないので、金額面の話はしていないし出来ない。結局は、評価損を認めてくれ、認めない、の繰り返しで、やっぱり話がかみ合わない

 ディーラーから修理費の概算見積もりとして、45から50万程度、修理期間で約1ヶ月と連絡が入る。この時点で、修理金額の3割15万を目標とする。ただし、これはあくまで保険会社に対する目標で、実際には20%の10万円が出てくればそこで妥協するつもり。

 何度か電話でやりとりするが、一向に埒があかない。こちらとしては、もの凄く控えめな請求しかしていないのに、それを言ってもやっぱり評価損の支払いは認めようとしない。むしろ、「確かに判例もあるが、請求側が負けた判例の方が数多くある」 と切り返してきます。


 《何度目の電話か?》

 今までの電話で単に判例・判例と指摘しただけだったのに気付き、個別の案件との比較で攻める作戦に変更。
 具体的にはそちらのサイトの事例集に出ている条件面で非常に近く、また個別の内容ではこちら側に有利な条件が揃っている、
    ---------------------------------------------
    ・平成7年3月16日/大阪地裁
     登録から4年数ヶ月後に事故にあったクラウンワゴン
     の評価損につき、修理費の3割を認めた事例
     → 平成六年(ワ)七五二〇号
    ---------------------------------------------

 このクラウンワゴンと比較し、年式は同じ4年落ちでも、月数では若干ながら当方の愛車の方が若い
 新車時の価格は、スカイラインGT−Rの方がクラウンワゴンよりもずっと高額
 (現行クラウンエステートと比較しても、新車時の車両本体価格で
  クラウンエステート(アスリート)が約370万円、R34GT−Rが約500万)

 リセールバリューなら、希少車のR34GT−Rはプレミアがついているぐらいであり、平成19年現在でも、300万円を割る車はほぼ見あたらず(よっぽどの大事故や死亡事故を起こした車両でも、部品取り用、またニコイチ車両の元として値段が付く)、並の車両でも400万円以上、また高品質な車両なら、新車価格よりも高額!で取引されている。

 なのに、こんな今で言えばクラウンエステート(クラウン乗りのみなさんごめんなさい、悪意はありません)に評価損が認められて、当方に認められないのなら、その理由・根拠を示せと迫る。

 すると、向こうも知っている有名な判例のようで、
 「ああ、ネットで調べられたんですね…? 確かにそのような判例があります…」
 「なら、評価損は認めるのですね?」
 「……上司と相談します」

 この平成六年(ワ)七五二〇号の判例を指摘したら、向こうの態度が一変しましたここからはこちらの押せ押せ状態でした。

 数日後、ディーラーから修理完了の連絡があり、受け取りに行くと……なんと、修理金額が実際には78万にもなっていました!理由は部品単価の改定があり、余計に金額が掛かってしまったとの事であった。普通は修理に余計にお金がかかるとなれば、顔色を変えて怒る場面のところなのでしょうが、請求の分母が50から78に増えたので、3割で23万!
やった〜わ〜い〜〜♪って思いましたね(笑) 内々の目標額は20%、15万7500円に設定!


 《数日後、保険会社からの電話》

 評価損はやっぱり認められないが、《示談のための解決金》 として、修理費の15%、11万8125円を支払う旨の内容であったが、そもそも評価損を勝ち取るために戦っているのであり、解決金の名目では到底納得できない

 なのでその内容では示談できない旨を言うと、三井住友海上側として後は裁判でもなんでもしてくれと言い出すので、ここは相手のハッタリかと直感したので、

  「ならば、それは三井住友海上としての会社としての最後の見解だな?
   こちらは本腰を入れて裁判の準備を考えているところだ」
  「その証拠に修理費は立て替え払いしているので、別に時間的にいつまで
   掛かってもかまわないし、普通は立て替え払いなんてしないだろう?」
  「ウソか本当かは、ディーラーに電話して確認すればすぐ分かる事だ」

 とハッタリをかましながらも迫ると、「また上司と相談の上連絡します」。

 後でディーラーに電話確認してみると、三井住友海上から 「確かに立て替えたのか?」 との問い合わせが工場長にあり、実際に本当に立て替え払いをしてるので、そのまま 「ウチはもう貰う物はもらったから、金銭的にはもう関係ないので、直接そちらから支払ってあげて下さい」 と保険会社に言ってくれたそうです。


 《さらに数日後、保険会社からの電話》

 ついに20%、15万7500円の提示が出るが、名目は何も言わなかったので、やはり示談のための解決金としてのようだが、私は名目にもこだわっているので、

 「私の後に続く者も大勢いるでしょう、評価損としての名目で、示談書に
  キッチリと書かれているのならば、その金額で示談します」 と申し出る。
      ↓
 「分かりました、解決金としてではなく、評価損として示談書にキチンと
  書きますので、それでよろしいですか?」
      ↓
 「それで結構です」

 電話でのやりとりばっかりでしたが、疲れましたがやっと評価損を勝ち取る事ができました。
 それにしても、方針変更してクラウンワゴンと比較する作戦に出てからは、速かったですね。
 3ヶ月かかるか?半年かかるか?と思っていたのが、1週間ほどで一気に示談まで漕ぎ着けました。

 結局、愛車が条件面でもの凄く恵まれていたというのに尽きるでしょう。示談の後で聞いたのですが、ディーラーの工場長に言わせたら、「34Rで評価損が取れないなら、他のほぼ全ての国産車は取れないはずだ」 でしたから(笑)。
 

   
 【4.結果】
 
 ◎修理費用  : 787,500円
 ◎評価損    : 157,500円

 示談書に「評価損として、」と名目上も記入する事を条件に、
    評価損:157,500円 (修理費の20%)
 で、示談しました。

 以下は この事故の免責証書、いわゆる示談書です。
 内訳の金額に、評価損と書いてあります。

免責証書

(送金の内訳は、修理費と評価損の合計を私宛に、代車料は  
 レンタカー会社へとなっているので、この金額になっています。)
   

 
 【5.後日談】
 
 示談の電話の後ですが、戦い済んで日が暮れて……昨日の敵は今日の友………

 という具合で、三井住友海上の担当者に色々と聞いてみました。

 作戦方針にもあるように、割と紳士的に交渉したつもりでしたが、それは向こうも分かっていてくれて、大人な紳士的対応と担当者が言ってくれましたし、だから色々な世間話にも応じたのでしょう。

 それに、「仮に感情的になって、例えば大声で支払え!と怒鳴りつけたり、評価損を支払わないなら、殺すぞ!と脅迫まがいの事を言ったとしたら?」 と聞いてみると、むしろその方が簡単で、「裁判でも何でも勝手にやってくれ、三井住友海上の会社として受けて立つ!」 で終わりのようです。まあヤクザ屋さんを相手にしてるのと同じようなものでしょうね。

 だから、むしろ私のような紳士的な方がやりにくいそうです。つまり、理屈っぽく粘っこくですね(笑)
 評価損は触れられたくない事柄ではあるが、過去に判例がある以上、正当な範囲内であるならば認めざるを得ないってな見解でした。

 また、このサイトで触れられているディーラーでの減価証明書ですが、これを書くのは国産ではトヨタ(ダイハツ含む)系ディーラーのみだそうで、他の会社は減価証明書など書かないそうです。それどころか、トヨタはサービスの一環だろうか、被害者が頼みもしないのに減価証明を書いてくるので、保険会社としては迷惑千万であると、担当が言っていました。

 それから、事故減価額証明は、評価損を認める事とは直接関係ないそうで、車の条件によっては 「会社として絶対認められないような案件」 で突っぱね倒すような事案でも、送りつけてくる人がいるけども、これも迷惑な話だそうです。

 実際、「減価額を証明してもすべて貰えるとは限りませんし、(以下略)」 とこちらのサイトでも触れられている通りでした。私のケースでは、別に取って送ってもらわなくても良いですと、保険会社側から言ってきました。

 また、こちら側の不利な条件の一つとして、走行距離が多い(69,600km)のもありましたが、交渉では距離の話は一切出ませんでした。走行距離は修理のためにディーラーへ入庫した時に、アジャスターを通じて入庫時の走行距離が伝わってるはずなのですが、何も触れられませんでしたねえ。10万キロを超えるとまた話が変わるのでしょうが、走行距離よりも、年式が物を言うようです。
 

 
 【6.反省点】
 
 
最初に金額の話をするものじゃありませんね(汗)。

 今回のように、分母が変わった場合、それも金額的に増えた場合に、相手に足元を見られてしまいます。だから修理が完了して、修理金額が確定してから電話交渉をするようにすれば良かったと思います。

 はじめから電話で交渉しようと言う方針も悪かったのですが、文書で交渉ならば 「平成六年(ワ)七五二〇号の判例」 に基づきと、根拠を示しただろうに、単に 「判例に基づき」 と根拠を示さずに交渉するのは愚の骨頂でした(汗)

 これをご覧の方は、必ず根拠を示して理屈でねじ伏せられるように理論武装してから、交渉に臨むようにして下さい。とにかく、文書で交渉の方がやりやすいのは事実です。が、作文が苦手な方も多いでしょうから、それでも評価損は勝ち取れる前例になれれば幸いです。
 

 
 【7.最後に】

 
 最後になりましたが、この 「平成六年(ワ)七五二〇号」 の判例を勝ち取って下さった方と、貴サイト管理人調布市のKAZ様には深く感謝致します。

 先達はあらまほしき事なりの言葉通り、何も知らなければそのまま三井住友海上のコールセンターのオバハンに、うまく丸め込まれていたでしょう。保険会社のこの姿勢が、多額の保険金未払いの不祥事を起こしているんですがねえ…。
 

 

〜 サイト管理人より ひとこと 〜

「elf」 さん ;

詳細な ご報告、ありがとうございます。
示談成立までには、文章に表せない いろいろなご苦労もあったかと察します。

電話での交渉(のみ)で評価損を獲得できた事例は、非常に珍しいと思います。通常は 「言った/言わない」 とか 「支払う/支払わない」 の水かけ論で終わってしまうでしょうから。

でも 「elf」 さん ご本人も述べていらっしゃいますが、たとえ書面を介さない示談交渉であっても 「紳士的に」 「根拠を示しながら」 交渉していくことができたからこそ、長期化せずに解決に至ることができたのでしょうね。換言すると、「あくまでも正当な範囲内での補償要求である」 と相手に納得していただくことができた点が大きかったですよね。

また、示談の過程で しっかりと
  ・評価損について、ご自分なりに 「仮の目標値」 と 「現実的な妥協ライン」 とを見定めていた
  ・評価損という名目は譲ることができない(”解決金” では納得できない)という主張を伝えていた
 
ことも、着地点(交渉の落としどころ)が見えやすくなって良かったのだと思います。
その他の要因については、ディーラーさんには決して迷惑をかけないよう事前に配慮されていたこともあるでしょうね。

さてそのディーラーさんのコメントですが、
  「34Rで評価損が取れないなら、他のほぼ全ての国産車は取れないはずだ」
には、思わず うなってしまいました。今回は R34 GT-R での事例ですが、このコメントを他車種に横展開して考えてみると、他の絶版スポーツ車や希少車(例:Z432やインプレッサ22Bなど)、あるいは輸入車にも当てはまる余地があるかもしれませんね。

もちろん事故の形態はどれひとつとして同じものはありませんし、仮に当サイトで公開させていただいている投稿事例と同じ車種が被害に遭ったとしても、同じ結果が得られるとは限りません。「elf」 さんの事例はあくまで単なる一例です。
しかしこれらの事例から共通して学べることはあるはずで、不幸にして事故に遭われてしまった方々でも、これらの根底に流れるものを感じ取り、その後の交渉に向けての参考点や解決への糸口をつかんでいただければ・・・と願って止みません。

以上、サイト管理人の雑感です。
「elf」 さん、どうもありがとうございました。

記:調布市のKAZ 
 

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