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■ NS Defi BF メータ (油圧&油温)の取付 ■

NS (日本精機) の Defi BF メータ (油圧&油温) を追加設置するまでの手記。
 
●2002-05-15:新製、●2002-05-21〜23:追記&校正、●2002-05-24:仮公開(未完)、●2002-08-02:追記(油温比較値)

〜 設 置 例 〜

コントローラーII はルームミラーマウント化 取り付け完成した後付けメーター群 夜間、スモール点灯で発光している様子
<画像:左側>
コントロールユニットII はルームミラーの下にスッキリ設置
<画像:中央>
取付後の追加メーター類(EG油温、油圧、TM油温、ブーストなど)
<画像:右側>
夜間もきれいな発光を見せる Defi BF メータ
 
このページの目次

1.まえがき
2.油圧センサ (Defi BF) の設置
3.油温センサ (Defi BF) の設置
4.表示メータ (Defi BF 油圧計&油温計) の設置
5.Defi Link コントロールユニットII の設置
6.既存メータ(APEXi、キーエンス)の再設置
7.インプレッション
8.まとめ
9.備考 
← 2002-08-02:追記(油温比較値)
 

1.まえがき
 
今回の手記は、NS (日本精機) の Defi BF メータ の追加設置についてである。メーターの種類は油圧計と油温計で、径はφ60。センサー取り付け作業自体に特に難しい点は無いので、ここでは設置にあたり注意した点と、BF メータ の駆動に必要な専用コントロールユニットII を 「ルームミラーマウント」 した様子についてお伝えすることにする。

実は、車両コンディションを把握するため、以前から後付メーターとしてエンジン油圧計(APEXi)、油温計(キーエンス)、MT油温計(キーエンス)などを取り付けている。その取り付けの様子はすでに別ページで述べている通りであるが(※1)、今回メーターを新しく追加設置する主な理由は次の通りである。

◎DIYで制作した後付メーター収納パネルが熱変形してきたので、設置方法を見直す。
◎油圧計の測定レンジを 8.0[×100kPa] から 10.0[×100kPa] に変更し、余裕を持たせる。
◎新たにエンジン油温計を追加することで、従来のエンジン油温計を
 インマニ吸気温度計
(※2)として将来的に転用できるように準備する。

※1)サイト内の関連ページ ; → ブースト計の付け替え(LAMCO→APEXi)
                     → エンジン油圧計&油温計の設置
                     → MT油温計(フロントデフギヤ油温計)

※2)インマニ吸気温度計 ; 巷で見られるようなエアダクトやエアクリーナー部での吸気温度ではなく、
                  ターボで過給されてインタークーラーを通過したあと (シリンダー内に入る
                  直前) の吸気温度を、インテークマニホールド内で計測する予定である。

<画像1>
通販で延長ハーネスともども安く購入

別体型のコントロールユニットとメーター本体
 

2.油圧センサ (Defi BF) の設置
 
すでに設置してある油圧計 (APEXi) では、センサーをオイルポンプ吐出側の盲栓に直接取り付けているので、今回は王道とも言える純正オイルプレッシャーSWから分岐する方法を採った。これは、以前私が乗っていた初代BCレガシィセダンRSターボでも行っていた方法である。したがって、油圧分岐管などの配管一式も当時使っていたものをそのまま流用した。

<画像2>
◎画像左 : 分岐管にはシールテープを巻く   
◎画像左 : 純正の油圧警告灯を活かすよう分岐

シールテープを巻いて接続 三方に分岐して純正油圧警告灯を活かす。

作業内容としては、<画像3>に示す通り、オルタネーターを浮かせて純正のオイルプレッシャーSWを取り外し、あらかじめ<画像2>で用意しておいた分岐配管を取り付けるという簡単なもの。分岐配管の先には、もちろん Defi BF メータ用の油圧センサおよび純正のオイルプレッシャーSWが取り付けてある。

<画像3>
油圧回路を分岐して、後付センサと純正プレッシャーSWを共着した様子

エンジンのメイン油圧回路から分岐する 配管をまとめて固定したところ カバーを付けて元に戻したところ

ここで、エンジンブロックに直接油圧センサを取り付け出来ればそれに越したことはないが、ギリギリのところでオルタネーターと干渉するであろうことは前車 (BCレガシィ) で体験済みなので、今回も油圧回路から分岐した先端にセンサを取り付けることにする。なお その際、油圧センサまでの分岐距離があまり長くなってしまうと、分岐回路内にエアが混入した場合に正確な油圧指示値とはならないので注意が必要であることは、言うまでもない。
  

3.油温センサ (Defi BF) の設置
 
次は油温計の設置である。実は油温計も、別ページで既報の通り センサー (キーエンスの工業用φ1.6mm熱電対) をオイルポンプ吐出側(※3)の盲栓に直接取り付けているので、今回はスペースに空きのあるオイルポンプ吸入側に直接センサーを取り付けることにする。が、その際には若干の注意が必要である。

※3):もともと油温計のみ取り付ける場合は、吐出側ではなく吸入側の方が無難であるが、
前回設置時は取り付けプラグを一本化するため、あえて吐出側に設置していた。  

まず、これはNSに限ったことではないが、市販の後付けメーターに付属する油温センサは、センサの突き出し量が少ない(<画像4参照>)。油温センサをダイレクトにエンジンブロックやサンドイッチブロックに接続する場合には問題とはならないだろうが、オイルパンにドレンプラグを介して取り付けるような一般的な方法や、今回私が行うようなオイルポンプの盲栓部分に直接取り付けるような場合には、油温センサの突き出し量が圧倒的に足りないと思う。つまり、センサの温度感受部が油圧回路内でオイルの 「流れ」 のある部分まで達しない恐れがあるのだ。

<画像4>
付属の油温センサは突き出し量が少ない

Defi BF の油温センサ部。突き出し代が少なめ。

従来使用していた工業用熱電対 (キーエンス) の場合は、市販の排気温度計に付属するセンサと同様、自分でセンサ突き出し量を決めて(センサの先端を位置決めして)、そろばん玉 (通称) でフィッティングさせることができる。つまり、オイルが停滞していたり淀んで (よどんで) いるような場所を避けて、アクティブな油流の中にセンサの温度感受部を持って行けたのだ。これができないと、メーター上での表示値が実際の油温よりも低めに表示されるか、あるいは応答性が極端に遅れて表示されることになってしまうと考える。

したがって、今回は Defi BF メータに付属の油温センサを、たとえ1mmでも良いから、可能な限りなるべくオイルポンプ内部へと取り付けできるような措置を取らなければならない。付属のセンサ自体は色々な意味で改修しない方が無難なので、順当な手としては、アタッチメント (接続プラグ) の長サを薄肉なものに換えることであろう。

まず従来は、オイルポンプの盲栓 (M20×1.5) とサイズ的に互換性のあることを探し当てた純正のオイルパン・ドレンプラグを、DIYで穴あけ改修しネジ加工を加えて使用していた (→ エンジン油圧計&油温計の設置。この手法の魅力は、何と言っても流用するプラグ代が安いことである。しかしながら、オイルポンプ本体を見れば分かるが、今回この手法をそのまま適用すると、ドレンプラグの全長が長いために Defi 付属の油温センサーでは先端がアクティブな油流に達しない恐れがある。ドレンプラグの頭部を薄く追加工する手ももちろんあるが、今回は手っ取り早く市販の変換プラグ (M20×1.5 ←→ 1/8 PT) の中から短長タイプのものを別途探して使うことにした。

<画像5>
油温センサの先端が、なるべく油圧回路の奥まで届くよう留意する

センサ取り付け用のアダプタプラグ オイル通路へのセンサ突き出し量が稼げるものを使う 油温センサはオイルポンプの吸入側に取り付け

結果、少々値は張るが (@800円)、まともそうなものが見つかった (<画像5参照>)。本来はもっと追い込み加工して全長をさらに短縮したいところであるが、あまり変換プラグの頭部を薄くすると今度はオイルポンプに締め付ける際にトルクをかけられなくなるので、今回はそのまま使うことにする。

その際、配線の長さに余裕ができるよう、今回はあらかじめ油温センサ用の延長ハーネス (2m) を同時購入して使っている。と言うのも、Defi BF メータ の コントロールユニットII をインパネ上や足元のコンソールトレイなどの一般的な場所には設置せず、目線の高いルームミラー部に装着するゾ・・・という明確な意図を持っていたからである。詳しくは下の第5章で述べるが、センサーおよび自分の意図するコントロールユニットの設置場所によっては、延長ハーネスが必要になる。メーター購入の際には、あらかじめその点も頭の中で完成図を思い描いておいた方が良い。

<画像6>
センサーとコントロールユニットの設置場所
によっては、延長ハーネスが必要になる
センサ延長コード。カプラが大きすぎ・・・。
(※でも中間カプラーが大きすぎだよ、こりゃ・・・>NSさん)

ただ、この Defi 用のセンサー延長ハーネスは、素線&端子が2極しか無いのにカプラが大きすぎであると感じる(<画像6参照>)。これでは余程のことをしない限り、バルクヘッドのグロメットを通すことは難しいだろう。あるいはグロメットを通さないにしても、エンジンルーム内に配線を沿わせることを考えると、カプラは必要以上に大きなものを使う必要は無いと考える。部品共通化でコストダウンを意識した結果だろうが、NS(日本精機) にはその点の改良を強く主張しておきたいところである。

なお、ほぼ実油温をセンシングしていると考えられるキーエンスの熱電対による油温指示値 (分解能が高く、デジタル表示される) と、今回の方法で追加設置した Defi 用 油温センサによる油温指示値 (電子式アナログ計) との間に、差が出たのか出なかったのか・・・については、後述する。
 

4.表示メータ (Defi BF 油圧計&油温計) の設置
 
今回追加する油圧計&油温計 (Defi BF メータ) については、色々と設置場所を検討した結果、ブースト計 (APEXi) とともにインパネフードの右側にまとめることにした。その設置根拠は次の通り (従来と同様)。

◎前方視界の妨げにならないこと。
◎空調吹き出し口を塞 (ふさ) がないこと。
◎可能な限り、純正メーターパネルの延長平面上に設置すること。換言すると、目線の距離 (目から
  後付メーターまでの距離、遠近感) が、純正メーターのそれとほぼ等距離になるように設置すること。

<画像7>
空調ダクトを塞がず、遠近感も均等化
ブースト計もピラー付近に設置

チューニング雑誌などで、わざわざ空調吹き出し口をつぶしてメーターを埋め込み設置する例が見受けられるが、私の場合、冬にもレガシィで実家の北海道に帰省したり、あるいはやむなく吹雪や悪天候下でも運転しなければならない状況も今後発生するであろうと考えられることから、むやみに空調ダクトをつぶしてデフロスターを効かなくすることは、大げさに言うと生死にもかかわり兼ねない。今回設置した 「油圧計+油温計 (Defi BF)」 と 「ブースト計 (APEXi)」 とのスキマが少々あいているのは、そういったことも考慮しての結果である (<画像7>参照。この部分の空調ダクトは、フロントウィンドウ側にもサイドウィンドウ側にも吹き出し方向 (ルーバー) が調整可能な、貴重なダクトである)。

また、市販の2連式のピラーメーターパネル を使わない理由は、個々のメーターまでの視線距離 (遠近感) がバラバラになるのを嫌ってのことである。これはあくまで個人的な判断であるが、メーターを見るために左右に視線を振るのは苦にならないが、同じ視線方向に同じような読み取り頻度(あるいは重要度) のメーターが遠近ズレて設置されていると、目の疲労につながるのではないか? ・・・と考えるのだ。つまりメーターは単なるファッションで付けるワケではなく、実用性 (被視認性) を優先させたいのだ (注:あくまで私見なので反論しないようにお願いします)

もちろん、お互いに となり合うメーターであっても、それぞれ指針を読みとる頻度が違うとか重要度が異なる場合は この限りでは無い。そういった場合は、差別化するために意図的に わざと前後にズラして奥行き感に差を付けることもアリだと考える。例えば、後述の第6章で述べる既存メータ (MT油温計) の再設置がその例である。
 

5.Defi Link コントロールユニットII の設置
 
Defi のメーターを駆動させるためには専用のコントロールユニットII が必要だ。その設置場所としては、一般的にはコンソール麓 (ふもと) の足元だったり、インパネの上あるいは下、またちょっと加工できる人なら、純正のカップホルダーを取り払い、その跡地に埋める人もいるかも知れない。

だが私は、思考第1弾としてコントロールユニットのルーフマウントを考えてみた。イメージは、レガシィランカスターやフォレスターのルーフポケット (サングラスホルダーなど) である。だが本当にルーフに設置してしまうと、操作頻度は低いとはいえ手を高く伸ばさないと届かないなど操作性が悪くなるし、固定方法も仰々しく (ぎょうぎょうしく) なる。本体をナナメに傾けずに正対させ、見た目にもスッキリとしていてジャマにならず、操作しようと思えば自由に操作可能で、しかも被視認性の良いところは無いものか・・・。

おぉ、あったあった! ルームミラーだ。私はユピテルのスーパーキャット (MS-500) なるミラー型レーダー探知機 (ソーラーバッテリー駆動方式) を使っているのだが、このソーラーパネルを開いた部分に、Defi のコントロールユニットII がサイズ的にもピタリと収まるのだ。ここならば、もちろん被視認性も問題無い位置である。コントロールユニットII は軽量なので、設置方法もマジックテープで簡単に済む。配線には前述したセンサー延長ハーネスを用い、Aピラーからルーフを経て引き込めば良い。・・・ということで、ルームミラーマウントさせた様子が<画像8>である。被視認性、操作性、見栄えとも、運転席からも助手席からも GOOD である! 夜間照明も操作SWがリング状に光ってカッコ良い (<画像10>参照)。

<画像8>
コントロールユニットII はルームミラーマウントにより
被視認性、操作性、見栄えとも良好!

コントロールユニット付属の配線は短い ミラー型レーダー探知機のソーラーパネル部に設置 無事設置したところ。夜間の被視認性も良好。

ただし、センサーからユニットへの入力信号線は、オプション設定のセンサー用延長ハーネスを利用すれば足りるが、ユニット本体から出ている 常時電源線 (+12V)、ACC線 (+12V) 、イルミ線 (スモールランプ連動)、アース線 (0V)、の4素線については、付属の配線が約40cmほどしかなく非常に短い。今回のようにミラーマウントを企てなくても、これでは車種によっては長さがまるで足りない恐れがある。このへんも NS に改善を要求したいところである。・・・ということで、赤、黄、白、黒、の各色の延長素線を用意した。<画像8>の左画像で、手前 (ユニットの上) にあるのが付属の短い配線、奥に束ねてあるのが私が用意した延長素線である。
  

6.既存メータ(APEXi、キーエンス)の再設置
 
新しいメーターやコントロールユニットの設置場所が決まると、次は既存のメーター類の設置位置変更である。APEXi のブースト計については、上の第4章で述べたように、Aピラーの根本付近に設置して Defi BF メータ (油圧&油温) とともに ”エンジン関係の情報表示エリア” としてまとめることにした。

残ったものはキーエンス関係のメーター (エンジン油温&MT油温) である。これらの表示ユニットは角形をしており、一般的なリング形状のメーターホルダーにはそのまま入らない。もちろん角形のメーターホルダーなども見たことが無い。そこで2輪のレーサーレプリカのように、ウレタンフォームを用いて専用のメーターホルダーを新たに自作しようかとも思ったが、今回は確実な固定と耐候性の向上を目指しているため止めた。結局、設置面 (インパネ) が曲面であっても確実な固定が可能だと思われること、および見た目にもスッキリとするだろうとの判断で、市販のメーターホルダーを改修して使うことにした。

改修のベースとなるホルダーを色々と探したところ、金属リング方式ではなく、樹脂ケースに収納するタイプのメーターホルダーが運良く発売されているのを発見。持参したキーエンスのメーターをその場で当ててみたところ、ちょうどうまい具合に収納できそうなことが分かった。このホルダー、売場でさらに良〜く観察したところ、φ52用とφ60用ではベゼル部 (=前面パネル) の幅のみが異なるだけで、何とホルダー部 (=ケーシング) の内径は変わらないことが発覚。よってベゼル部の改修が少なくてすむφ52用を購入し、キーエンスのメーターの外形 (幅 約 mm×高サ 約 mm) に合わせ、干渉する四隅のみをカットすれば良いことになる。
(※筆者注:数値は後ほど記入)

<画像9>
キーエンスのメーターは、市販ホルダーを改修 (オフセットカット) して固定設置

市販のメーターリングを流用する 装着した状態 インパネに装着した状態

これらのメーターの設置場所については、インパネフードの左側にまとめることにした。その際、インパネ設置面が傾斜していることをあらかじめ考慮し、台座を傾斜させた状態でメーターがちょうど正立するよう、四隅のカット位置を中心に対して回転 (オフセット) させるよう配慮した。<画像9>の右画像で、基台はインパネフードに ならって傾いて設置されているが、表示部は水平になっていることが確認できると思う。・・・これにより、インパネの右側が丸形アナログメーター群、左側が角形デジタルメーター群、という振り分けになった。目視頻度上からも、右側が高めで左側が低め、という振り分けを狙っている。
 

7.インプレッション
 
付属の説明書によると、メーター照度は昼夜それぞれ独立して5段階に調整可能、と書いてある。ところがいくらコントロールユニットII を説明書通りに操作しても、調光できないというマイナートラブルに出くわした。NS (日本精機) のサイトで確認したところ、照度コントロールを効かせるためには、特定の出力端子につながないとダメだということが、Q&Aコーナーの片隅に追加されていた。

つまり、こういうことだ。コントロールユニットII にはメーターへの出力端子が2ヶ所備わっている。「出力1」 と 「出力2」 の2端子だ。私は当初、これらの出力端子のうち、素直に番号の小さい 「出力1」 の方から順に配線をつないでいたので照度コントロールが効かなかった、というワケである。「出力1」 と 「出力2」 とは電気的に等価では無く、実は番号順が後の 「出力2」 の方が高付加端子であったのだ・・・。

配線を 「出力2」 の方につなぎ直すと、めでたく(?) メーターの照度 (輝度) が手元で調整可能になった。説明書内で 「調光可能」 と書いてありながら、「調光可能を実現させるためには、配線方法が限定される」 旨が書いていないとは、片手落ちではないだろうか? NSには、出荷前の説明書の点検強化を強く望む次第である。購入者の誰もがパソコンを持っていてNSのサイトを確認できるワケではないのだから。


さて、話しが少々ズレてしまったので戻すが、以下は Defi BF メータ を取り付けて作動確認したあとの極めて私的なインプレッションである。

いやぁ、イイねぇ〜。文体が急に変わっちゃうけど、なかなか良いねぇ、コレ。先代の (BFじゃない) Defi シリーズでもそうだと思うけど、IGN スイッチ ONでのオープニング儀式、IGN スイッチ OFFでのエンディング儀式とも、オーナーの心をくすぐるような演出感はサイコー。現行レガシィ (BH&BE) でブラックフェイスメーター装着モデルのオーナーが、Defi BF メータ をそろえようとする気持ちがよく分かる。高級感もあるしね。

<画像10>
夜間の被視認性・操作性も良好な、コントロールユニットII & 後付メーター群。

丸形メーター類は右側に設置 コントローラーII の夜間被視認性も良好 設置後の全景(夜間)

ただ、IGN スイッチ ON でセルを回さない (エンジンを起動しない) 状態のとき、油圧計がゼロを示すため ピーピーピーピー警報が鳴ってうるさいねぇ。エンジンかけずにラジオだけ聞こうと思っても、うるさくてかなわん。そんな時は、配線抜くしか手が無いなコリャ。それとも後付けでキャンセルSWを付けようか・・・。

被視認性は良好。昼間はもう少し文字盤のコントラストがハッキリした方が良い (明るくしたい) と思うが、実用上問題無いので特に不満無し。一方、夜間の被視認性は優れている。ただ、温度計の目盛りの刻み幅が2.5℃おきなので少々中途半端と感じるのはオレだけか? 2℃刻みだったら読み取り易いんだけどな。例えば 「今87.5℃だよん」 などと読み取るよりも、 「さっきは86℃。今は88℃。次は90℃。」 などと読み取る方が直感的にも認識しやすいように思うのだが。

これは油圧計でも同様。1目盛りが0.25[×100kPa] 刻みなので、例えば5.5の次は5.75、などという指示値になる。NS曰く、「直読性に優れている」 そうなので、多分、目盛りの間隔が狭くなることを嫌っての措置だと思うが、指針の位置で感覚的に温度の高低・油圧の大小を捕らえるのではなく、数値で読みとろうとする場合には慣れが必要かも。

なお、指示値の追従性は比較的優れていると感じる。が、感じるだけであって他の各アフターパーツメーカーのメーター類と直接比較したワケじゃないんで、絶対的なことまでは分からん。「REC」 ボタン一つで、リンクしているすべての Defi BF メータ の走行中のデータを記憶させることができる機能は、ミニサーキットなどで役に立ちそう。ホントはブースト計をつないだ時に使いたい機能だけれども。
 

8.まとめ
 
さて、崩れた文体を元に戻し、次は NS Defi BF メータ についての私的なまとめを述べてみようと思う。

(筆者注:この部分の続きは、後ほど追記します。)

 


 

9.備考
 
今回の作業工程で比較的時間を要したのは、各センサーの取り付け作業ではなく、実は配線をスッキリさせるための作業であった。余分な配線はトラブルの元になりかねないので、これを機に、従来使用していた配線もなるべく短く済むよう再点検したというワケである。エレクトロタップは使わない主義なので、配線を分岐させる箇所では、お互いのビニル被膜をはがし素線を向かい合うように寄り合わせて結線させている。もちろん、重要な箇所ではハンダ付けが確実だ。

また、エンジンルームにある各センサーからの信号線を、バルクヘッドのグロメットに通す作業で活躍したのが<画像11>に示す 「配線ガイド」 である。私の車輌では、グロメットには ブーストホース、エンジン油温ハーネス、MT油温ハーネスを初めとする各種信号線がすでに所狭しと貫通していたから、そのスキマを縫って新たに Defi BF メータ 用の信号線2種を追加貫通させるのは至難の業かと思われた。が、実際にはこの工具のおかげで、確実かつ効率よく通せたのは幸いであった。

<画像11>
「配線通し工具」 で 狭い場所での作業時間も短縮

「配線通し」で作業効率アップ 素線をつまんで引き込む 作業途中の様子

なお、センサーの物理的な配管やメーターの電気的な配線を行う場合には、すべての作業が終了してしまってから作動確認を行うのではなく、ある程度作業がまとまった段階で、その都度その都度、動作を確認した方が良いと思う。万が一、何かミスがあった場合に早期発見できること、またその際に作業の二度手間を省くことができるためである。


最後になるが、今回 オイルポンプの吸入側に設置した Defi 油温センサによる温度指示値と、キーエンスの工業用熱電対による油温指示値との間に、どれくらいの差が有るのか (無いのか) について、以下に述べようと思う。

(↓2002-08-02:追記)

Defi BFメータ (油温計) を設置してから、多少の時間が経過した。その間、市街地走行・高速走行・サーキット走行など、いくつかの走行条件を重ねた結果、エンジン油温という同じ一つのパラメーターでありながら、油温センサの設置方法の差によって指示値にも若干差が出ることを、改めて確認することができた。

以下は、私の車両 (BG後期BタイプGT−B、MT車、使用オイル Mobil 5W-40 化学合成油) で、
  (A)・・・キーエンス・工業用油温計(センサはオイルポンプ吐出口の奥深くに挿入)
  (B)・・・日本精機・Defi BF油温計(センサはオイルポンプ吸入口の口元に設置)
の場合の、両者の大雑把な油温差を示す。数値は概略なので、走行条件やオイルの銘柄などによって多少値が変動する可能性があることを、先にお断りしておく。

    (A)≦60℃以下のとき、(A)−(B) ≒ 8〜10 [℃]
60≦(A)≦80℃のとき、   (A)−(B) ≒   4〜8  [℃]
80≦(A)≦90℃のとき、   (A)−(B) ≒   2〜4  [℃]
90℃以上≦(A)のとき、    (A)−(B) ≒  0〜2   [℃]

設置例(B)の場合は、センサの設置位置が口元というためもあってか、設置例(A)に対して指示値にやや応答遅れらしきものが感じられるものの、暖機が完了して油温が安定値を取るようになると、両者の指示油温は ほぼ同等に近づく (逆に言うと、暖機途上の場合、指示油温はセンサーの構造や設置場所の影響を若干受けるということになる)。

いずれにせよ、市販の後付け油温計に付属しているセンサーを、オイルポンプの吐出または吸入側に設置する場合は、(センサー部の露出長さが短くなってしまうために) 表示油温は実油温より少々低めに出る可能性があると思っていた方が無難である (一定値にサチュレート;収束した場合を除く)。ただし、その変化度合いはセンサ自身のグレードや分解能にも左右されるので、一概には言えないと思う。上記はあくまで一例ととらえていただきたい。

以上より、前述の「第3章.油温センサ (Defi BF) の設置」 でも示したように、センサ設置に際してはなるべくアタッチメントプラグの上下長さが短いものを選ぶ (またはそのように改修する) ことが大きな意味を持つことになる。走行風の有無で油温表示が極端に変わるとか、ラジエーターファンの作動有無で油温表示が極端に変わるとかいう場合には、そのへんを確認するのが良いであろう。
 

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