イギリス発世界最大のムービングイメージ・フェスティバルonedotzero(ワンドットゼロ)2005in札幌が、3日開幕した。イベントスペース EDIT(札幌市中央区南2条西6丁目南2西6ビルB1F)で、5日まで開かれている。ことしも多彩な映像表現が楽しめた。中でも充実していたのは「wow+flutter 05」だ。持って帰りたくなる魅力的な映像に出会えた。
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まさに表現の冒険。驚くべき可能性が開かれる。バラエティに富み、エッジが効いている。最初の「knock out」のパワフルなアイデアに引き込まれる。「iki」には驚愕した。舞踏からデジタル的な解体への跳躍力がすごい。ラトビアから参加したgints apsitsの「ministry messiah」に釘付け。グロテスクでシュールな映像は脳裏に深く焼き付いた。
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「wow+flutter 05」とは対照的なナチュラルで素朴な映像が心を和ませてくれる。
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グラフィック・チャンピオンのグルービジョンズが、ハーフビーのMV「rodeo machine」をおちゃめでカラフルに仕上げた。小ネタが効いていて笑える。
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「MTV」の歴史をものすごく贅沢に編集した映像でたんのうした。さまざまな制作作品も次々に紹介され、楽しい時間を過ごした。
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ことしも、やはりシャイノーラが一番。アイデアと表現の的確さに加え、重さと軽さのバランスが絶妙だ。
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ことしのショートショートプログラムにも選ばれたアカーの「9」がもっとも良かった。
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「復讐の日、世界は灰と化す」という中世ラテン詩の一節からタイトルがつけられた「dies irae」は、膨大なスチール写真を編集し、あらゆる風景を通り抜けていく。類似したシンメトリカルな構図を高速でスライドすることで、世界各地、過去と差異が際立つ。時空を自在に往復する強烈な体験だった。「netlag」は、プレックスが、世界各地に設置した1500台以上のライブカメラから世界地図を作りあげたもの。テクノロジーによって、私たちは世界の新しい質感を手に入れた。
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