6月1日
国境を越えてアルゼンチンのイグアスの滝に参りました。
以前には陸地から「悪魔ののどぶえ」を見下ろすところまで橋が掛かっていたそうですが、大洪水の時に橋の一部が流されてしまいました。
 私たちはボートに乗りポイント近くの桟橋に渡して貰いました。滝の直ぐ上を走っているというのに川の流れはとても穏やかなのです、その静かな表情に私は心底怯えてしまいました。 不思議な心理です、目に見える危険は予想できるのでさほど怖くありませんが、荒々しい危険を表に現さない穏やかさは背中が冷たくなるような畏れを感じます。
niguas5.jpg 沢山の方達が桟橋の歩道を歩いており、行きと帰りの人がすれ違うのに窮屈なところもあります。
 ワニが居るのでは?蝶に出会うのでは?と右を見たり左を見たり。
まだ、トカゲの親分のような小さな鰐しか見ていないのです。
どう猛な野獣に憧れていたのに.....
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風向きが大変宜しく「悪魔ののどぶえ」
の迫力有る水量を間近に見ておりまして
も私達には水しぶき一つかかりませんでした。
自殺の名所だったという悪魔の喉笛、
この様子を何とか表現したい、でもその魅力は私の貧弱な文才ではとても無理です、言葉もなく立ち去りがたく見入るのみです。
イグアス発17時03分 AR1574
飛行機の窓から見るブエノスアイレスの夜景は光の宝石で描いた様な眩しい美しさです。
ナプラタ川側の国際線の空港に着く。
日系二世のガイドさんから沢山の注意を受ける。「タクシーは危ないから乗らないようにと注意を受ける。町全体が危険、衣服などに物をかけられたら諦めてその場を去ること。親切にしてくれる人は危険人物である。ホテルでは部屋のチェーンを忘れないこと。人物を確認してからドアを開けること。」
ホテルで飲んだ赤ワインのルイジボスカ17ドルが美味しかったらしい。

6月2日(金曜日)
朝早くに目が覚めてしまった、ホテルの中と外には目つきの鋭いガードマンが立っております、廻りの家並みはとても寂れた感じです。
 ぐるりと、この廻りを歩いても危険はないかとホテルの人に聞きました(ホテルと大きなお店は英語が通じます)
「今の時間帯なら大丈夫だよ」という返事です、昨夜は廃墟のように思えた町も朝は生活の匂いが漂っていて人々の動きが面白い。
世界一広いと言われる7月9日大通りを私たちのバスは走ります。
 ブエノスアイレスはヨーロッパの街の雰囲気を持っている、人種はスパニッシュ系が多いように思えました。 カサ.ロサーダ(大統領府)エビータが左側のバルコニーに立ったという、つい映画のマドンナを思い浮かべてしまった、ピンクの建物も横に廻るとピン

クではなかった。

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1870年黄熱病が街を襲い、さらに景気も下落した。人々は鬱憤晴らしに酒を飲み、歌を歌い、そして踊った。アルゼンチンのタンゴはそんな苦悩の中から生まれたもの。
 そう言えばサンバも貧しい地区が盛んだったように聞いた。
ボカ生まれの画家キンケラ・マルティンのアイデアにより家々の壁やテラスや屋根を原色で塗り分けられたカミニートの写真です。
街角には、大道芸人や画家の卵達が自分の作品を持って並べて有り、一寸面白い、思っていたより小範囲な小径です。
 ボカ生まれの詩人ファン・デ・ディオス・フィリベルトは数々のタンゴの名作を残し居ていますが、その中の一つ「カミニート」はとても有名です。              「時の流れにかき消されたカミニートよ言葉で始まるこの曲は私も大好きです
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乙女の彫刻が美しいお墓がの写真がかの有名な「エビータの墓」彼女の光沢を放つ黒御影石の納骨堂の前には、一年中お花が絶えた事が無いそうです。
サン・マルティン広場から歩いて20分ほどの所にあるレコーター地区の墓地1882年に開設された、ブエノス・アイレス最古かつもっとも由緒有る墓地。
彫刻や伝統的な装飾を施された納骨堂は芸術的墓地として世界でも有名です。150m四方の墓地には全部で6,400の納骨堂があります。その内の70は国の文化財にも指定されている。
 エビータの事務所だった所は今は大学になっているそうです。
ブラジルに比べてアルゼンチンは白人が多いように思います、男女共に時々ハッとするように美しい人達を見かけた。
 いよいよフイルムの残りが無くなった、添乗員さんに買って貰ったコダックのフイルムを入れると、カメラがEの点滅をして動かなくなりました。
 下町の酒場の雰囲気の有るこのお店は凄い熱気で溢れております。私の膝頭が前の方の椅子の背に当たるくらいの混雑ぶり。最初に案内された席は大きな外人さんの背中で舞台が見えません。
そこは、さすがベテランの添乗員山口さんです、大いに粘って、顔を利かせて、とうとう見晴らしの良い席を確保してくれました。 タンゴの踊りは情熱的ですね!タンゴがこんなにセクシーな踊りとは!
夜中の12時迄続きました。
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