交通量の多い通りから、ホンの数mのところ。
なぜか、右側にパンチングボール、左側に景品のないゲーム機。
そして中央には後頭部の禿げあがった姿で後ろ向きのオヤジ。
視線の向こう側には、ただ田んぼがあるだけです。
この状態になる前、様々な機器が、このオヤジの周りに集まったり、なくなったりしていました。どれも遊技機でした。
この場所から十数m離れたところに、パチンコ場があります。
様々な機器は、そこから運び出されていたモノなのです。ゲームセンターでもそうなのでしょうが、遊技機の流行り廃り、あるいは人気の移り変わりに敏感なことに異を唱える人はいないでしょう。まさに、金を生まない機器は必要なし、です。
一足先にこの場所に佇んでいたオヤジ。先にあった機器を見送り、新たに運ばれてきた機器と並び、また見送ること何度になったのでしょうか。
そして、いつの間にか、このオヤジの姿もなくなってしまいました。
千葉県流山市にて20000814