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2018年5月31日

去年と同じく、池袋7:36発のJR特急「日光1号」で東武日光まで ……って、去年と全く同じ感じでスタート!!

まるで遠足のように、ワイワイ楽しく話していると、アッという間に約2時間が経ちます。

今回は、下今市駅で降りて……。

各駅停車に乗り換えて、気分は『ぶらり途中下車の旅』。

鬼怒川温泉駅に到着したら、ちょうど良いタイミングで蒸気機関車「大樹」に遭遇!! そう言えば、一昨年、秩父長瀞に行った時もSLに遭遇しましたっけ。

「蒸気機関車とお兄さんと言ったら、やっぱりやってヨ!」と、O野に推され、「どっこい、どっこい!!」

Nさんが頼んでくれて、機関士さん達と一緒に撮影させてもらえました♪

いよいよ3年連続で、江戸村に入村!!

江戸の街に着くや否や中屋敷さんとバッタリ!? 何も言わなかったけど、きっと出迎えてくれてたんですね。本当に優しい人です。

 梅雨入りが近ずいています。傘、忘れないでね。

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 5月20日。3年連続で日光江戸村へ、Tさんに連れて行ってもらいました。
 ショッカーO野も、Nさんも同行してくれました。前日までの暑さも一段落し、絶好の行楽日和。
 早朝、池袋駅へ集合し特急電車に乗車。車内では、いつも通り、楽しいおしゃべり。あっという間に、下今市駅に到着。今回は、ここで特急を降り、各駅停車に乗り換え鬼怒川温泉駅へ。特急は東武日光行きである。
 電車を待つ間も楽しい。路線図を見ると、終着駅は会津若松。ちょっとビックリ!!
 電車が来た。乗り込むとガラガラ。発車。本線からはずれ、大きく右へ。単線である。次の駅で上り電車を待つため、しばらく停車。カメラを持った人が下車して前へ歩く。上りの電車を撮るのだろう。マニアって居るんだな、なんて事を思っていたら、上り電車が来た。なんと、スペーシアだった。納得。後は鬼怒川温泉まで待ち合わせもなくスムーズに到着。

 降りると懐かしい音が聞こえて来た。蒸気機関車「大樹」が停車していたのだ。我々が見逃すはずも無く近くへ行く。運転士(機関士と言った方が正しいのだろうか?)さん達と一緒に写真を撮ってもらう。またたく間に20分。名残惜しいが「大樹」に別れを告げ江戸村へ。タクシーで10分足らず。こんなに近いとは。
 江戸村入場。何回来ても嬉しい。坂口さんの事を思い出せるから。本当に、Tさん、Nさん、O野に感謝。
 どんどん進んで行くと、「変身処」と看板がある。去年Nさんは、ここで傾き(かぶき)者に変身した。今年は無しと言われ、口を尖らせて拗ねている。可笑しい。笑いながら進むと、『子連れ狼』風の箱車を押している浪人が、客の子供を箱車に乗せて歩いていた。
 突然Tさんが、「中屋敷さんが居ますよ」と言った。「えっ、どこ? どこ?」とO野と私。浪人からちょっと離れた所に町人姿の中屋敷さんが居た。急ぎそばへ行き声を掛けると、「オ~、久し振り!」 中屋敷さんが言う。私が江戸村へ来る目的の一つ、それも一番大きな目的が、中屋敷哲也さんに会う事である。
『仮面ライダー』のスーツアクターで活躍していた頃、私は『どっこい大作』で同じ撮影所に居た。生意気な私に、ニコニコしながら話をしてくれた人である。45年も前である。今も、目の前でニコニコしている。訳も無く嬉しい。
 と、O野が去年、江戸村へ来た時に会えなかった、元JACのクリさんこと栗原敏さんの事を聞いたら、「今なら空き時間じゃないかな? 見て来てやるよ」。
 小走りで、スタッフしか出入りが出来ない扉の中へ。すぐに出て来て我々を手招き。「ショッカーがライダーをパシリにしてるよ」私が言う。本当に良い人だなぁ。
 クリさんに挨拶し、O野とクリさんの話を聞く。中屋敷さんも加わる。しばらく話していると、中屋敷さんは出演している奉行所へ。我々も奉行所の演し物を観るために奉行所へ向かう。
 しばらくして開場。中へ入り着席。去年は2度観たが、今回は1度だけなので、しっかりと観て、笑って来た。全然違う演目ではあるが、以前、坂口さんも奉行の衣裳を着け、ここで演じていたんだなぁと、ちょっと、しみじみとしてしまった。去年も、一昨年もだけど……。
 演目が終わり、白州で記念写真を撮る。もちろん出演者とである。
 奉行所を出て昼食。去年も食べた「御狩場焼き」と昼ビール。今回は車を運転する人がいないので、全員ビールを飲んだ。昼ビールって、なんであんなに美味いんだろう。話も弾む。お腹がいっぱいなった所でまた歩く。
 にゃんまげ劇場で短編映画を観て、O野とNさんはお化け屋敷へ。私は恐いから入らない。
 その後は、忍者の戦いを観てブラブラしていると、クリさんが「おいらん道中が始まるよ」と教えてくれた。見に行くと、江戸村の街並の中で、おいらんを中心にした一行が整列していた。道中が始まった。高下駄で外八文字。大変だろうな。最初は出発点に近い所に居たのだが、終点に近い所へ移動する。するとそこに、町人姿の中屋敷さんが居た。思いがけず出会ったので、さっきお別れの挨拶をすませたのに、またまた別れのご挨拶。「元気でね」「お元気で」 何回も握手をする。また会いたいな。

 江戸村を出て、タクシーに乗り駅へ。特急に乗り込むと、疲れたのか、Tさんとショッカーは眠り始めた。Nさんもウツラウツラしている。私は、電車で眠ることは、あまりないので外を眺めていた。池袋に着き、居酒屋へ。楽しく飲んでしゃべって。いつもの事ながら、Tさんに感謝。Nさんに感謝。ショッカーO野に感謝。本当にありがとう。

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 江戸村へ行き、坂口さんを思い出したところで、思い出話をひとつ。板橋の大山に「めぐみ」という小さな、小さな飯屋さんがありました。
 20才から50才で店を閉めるまで、ほとんど毎日通いました。どこが気に入ったのか、坂口さんも時々顔を出してくれた。
 そんなある日、「めぐみ」で酒を飲み、料理をつまんでいると、ガラッと入口の戸が開く。そこに坂口さんが立っていた。茶色のキャップを被り、服は、その帽子に合わせたように茶色がかった物を着ていた。格好良かった。思わず、「格好良いなぁ」と言うと、眉をピクピク上下させ、「そう?」と一言。
 次の私の一言を聞いて、坂口さんは、「バカヤロー!」と言った。私は何と言ったのか。
「その帽子、格好良いからチョーダイ!」
 私の隣に座り酒を飲む。赤影と青影が並んで酒飲んでるなんて誰も想像出来ないだろうなぁ、なんて事を思って飲んでいた。
 飲んでる間も、何回か、「帽子、チョーダイ!」と言ってみた。その都度「バカヤロー!」と言われた。二人で楽しんでいた。私は何と言ったのか。「チョーダイ!」「バカヤロー!」「チョーダイ!」「バカヤロー!」ハハハ。

 酒を飲み、いい気持になったところで、店を出る。二人で立ち上がった所で、坂口さんが、私の頭に自分の帽子を被せてくれた。
「なに、どうしたの?」「だって欲しいんだろ? やるよ」「冗談だってば」「良いから」「だって、服だって合わせてるんでしょ」「良いって言ったら良いんだよ」「それじゃ、サンキュ」
 大山の駅で上りと下りのホームに別れる。私の反対側に坂口さんが立つ。冬だった。帽子の無い頭が寒そうだった。「帽子が無いと、格好悪いね」「バカヤロー!」
 二人の間に電車が入って来た。
 坂口さんの優しさが染み込んだあの帽子。大事にしすぎて、どこにあるのか分からなくなってしまった。どこにあるんだろ。

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 暑くなります。梅雨も来ます。熱中症などに気をつけて下さいね。
      それでは また

金子 吉延   

初夏のような爽やかな青空に、山々の緑が映えて、とても良い風景だったので、しばし見とれていました。

中屋敷さんが、クリさんの居る芝居小屋まで案内してくれる。なんて贅沢なんでしょう!!

クリさん登場!! O野と話している間、中屋敷さんが旅の労をねぎらってくれる。嬉しい~♪

会いたかったお二人が揃った所で、記念撮影。

バックヤードに入れてもらったのは、坂口さんを訪ねて初めて江戸村に来て以来!! この雰囲気が大好きです。

中屋敷さん出演のお芝居を観に南町奉行所に行き、演目が終わった後、お白州で一緒に「だいじょ~~ぶ!!」

食事して午後は、江戸の街を散策。何回来ても新しい発見があって、とても楽しい。途中、ちょっと休憩。

クリさんに呼んでもらって、おいらん道中の出発点へ行き、「お練り」を待つ。

お練りが始まる。江戸情緒たっぷり、これぞ江戸村の真骨頂!!

この時、「吉野大夫」を演じていた女優さん、綺麗だったなぁ~♪ 彼女に会いに、また来年も来たいなぁ~!! なんちゃって(笑)。

おいらん道中が終わり、電車の時間があるので帰ろうとしたら、次の舞台を控えた中屋敷さんが見送りに来てくれました!! 本当に優しい人です。昭和の仮面ライダーのほとんどを始め、数々のヒーローを演じた「ミスター昭和ライダー」!! Tさんに「また連れて来てね」と言ってくれ、再会を約束して帰路につきました。

池袋に戻り、いつもの居酒屋さんで打ち上げ!! この日も去年同様、1日中天気が良く(Tさんが企画してくれる「旅」は、いつも天気に恵まれます!!)、これまたイイ感じに暑かったので、冷えたビールが美味かった~♪!


 
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