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2017年10月18日

別れ際に「金子さん、長生きしてね!!」とも言ってくれた浩子ちゃん……。どんなに遠く離れても、きっとまた会えるよね。

高田馬場から1時間、東葉勝田台駅に到着!!

駅のすぐ斜め前にあって、とっても分かり易いのに「ひみつきち」とはコレいかに!?

入口ではゴジラやアンギラス他、怪獣たちが出迎えてくれました(^^

さあ、これからDVDを見ながら楽しいトークの始まりはじまり~☆

まさかの意識不明から救急車、そして点滴って……><

そして、会計して待っているところ。いや~、本当に何が起こるか分からない。皆さんも気をつけて下さいね!! 

ジャ~ン!! これぞ一条直也vs風祭右京のスペシャルなご対面♪ この嬉しいツーショットを仕掛けたのは、『大作』の頃、同じく生田で撮っていた『V3』の進行主任・KさんとO野でした。

コチラは裏番組同士だった三神鉄男vs田力大作!!「2~3日前に『宮本武蔵』見て、伊織役の金子ちゃんの芝居が凄く良かったんで、それを言いに来たのよ!!」と桜木さん。嬉しかった~♪

 涼しくなったかと思ったら暑くなり、暑くなったと思ったら今度は寒いくらいになり、もう暑くなる事は無いらしい。体調、崩していませんか? 気をつけて下さいね。

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 9月のある日。ショッカーO野を中心とした飲み会があり、大山のラーメン屋さん「伸龍」へ行く(このお店、45年通っている)。
 途中、電車に乗っていると、携帯がブルブル震えた。見てみると、斉藤浩子ちゃんからだった。大山まで、あと1駅だったので電話には出ず、大山で下車して、すぐに電話をした。
 浩子ちゃんが言う。「今日、剛さんの店に行こうと思って、金子さんと行こうと思って電話したの」「今、どこに居るの?」「大山駅」「へッ? 俺も大山に居るよ」「ええっ!?」「何口?」「南口って書いてある」「じゃ、そっちへ行きますよ!!」てな訳で南口へ。
 踏切を渡り左を向くと南口が見える。浩子ちゃんが居た。隣りにO野。お互いの存在に気がついていない。2人ほとんど同時に私に気づく。O野が手を振る。浩子ちゃんは私に近づいてくる。O野が「アレッ!?」という顔をする。浩子ちゃんが腕を組む。O野の方へ2人で歩く。ここで初めて、浩子ちゃんに気がつくO野。驚いている。そして、しばし談笑。
 メンバーが揃って移動。浩子ちゃんとは、後で「バッタもん」で会う事を約束して別れる。飲み会が始まる。が、私の気持ちは「バッタもん!!」
 早目に抜け出させてもらい「バッタもん」へ行く。浩子ちゃん、元マネージャーだった人と飲んでいた。この後、約2時間、浩子ちゃんの話のテーマは1つだけだった。
「私どうしてだか分んないけど、金子さんが好きなの」
 別の話をしていても、最後に同じ言葉が出て来る。O野達が合流して来ても、同じ事を言う。私としては嬉しいが……。実は、浩子ちゃん、遠い所へ引っ越してしまうのだ。
 私とは大袈裟に言えば、今生の別れとなってしまうかもしれない。寂しさを紛らわせるために、「金子さんが好き」と言ってくれているのだ。
 店を出て駅へ歩く途中でも、大きな声で言っていた。笑いながら、初めて会った頃を思い出していた。50年近く前、『河童の三平』で出会った。可愛かったよなァ。
 駅に着いた。私とは反対方向の電車に乗る。ホームで電車を待つ。電車が来た。浩子ちゃん、急に抱きついて来た。「元気でね」「元気でね」万感の思いで言った。電車に乗る。ドアが閉まる。浩子ちゃんが手を振る。私も手を振る。子供みたいに手を振る。電車が行ってしまった。
 しばらく電車が去った方を見つめる。行っちゃった。又、会える日が来る事を信じて家路についた。楽しいような、悲しいような1日だった。

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9月10日。以前より招待されていた、特撮ファンの集う店、東葉勝田台にある「ひみつきち」まで、ショッカーO野、Tさんと一緒に出掛けた。
 高田馬場で待ち合わせ。東西線に乗り込む。東葉勝田台まで1時間。楽しい、そして、くだらない話をして過ごす。この時間が好きだ。特にショッカーO野が居ると楽しい。話題が次から次へと事欠かない。
 O野の仕事は「話術」である。O野の「話術」は「技術」である。その大切な「技術」を、惜しみなく披露してくれる。ありがたい事である。笑いっ放しで東葉勝田台に到着。階段を昇る。と、捜すまでもなく出口の斜め前に「ひみつきち」はあった。迎えの人が私達に気がついて来てくれた。
 店に入る。女性を交えて数人のお客さん。主人のKさんも居る。皆さんに挨拶。O野とTさんを紹介する。堅い雰囲気はここまで。
 1回目の乾杯。『河童の三平』『ワタリ』などのDVDを見る。『三平』の時は、曽我町子さんの思い出話をした。キレイな人だった。面白い人だった。皆、話を聞いてくれた。
『ワタリ』は、最初から最後まで見た。本間千代子さん、村井国夫さん、堀田真三さん、牧冬吉さん、その他、色んな人の話をした。岡田千代さんの話もした。一緒にお風呂に入ったなんて事をね。あとは、五月雨城のセットの豪華だった事。改めて見てみると、結構凄い。
 5時間近く楽しんでお開き。アッという間の5時間でした。皆に挨拶をして別れる。
 電車に乗り、O野達と楽しく話して家路についた……、と、書きたいのだが、この日は、もう一波乱あった。電車に乗り座ったら、意識が無くなった。私の感覚としたら、眠たいというぐらいだったのだが、向かいに座っていたTさんには、異常に思えたらしい。
 電車の中の事は、ほとんど覚えていない。Tさんが「救急車呼びますからね」と言い、私は「救急車? 誰が具合が悪いのかな?」と思った。高田馬場に着いた。両側をTさんとO野に支えられ電車を降りる。
 歩けない。足が前に出ない。エレベーターに乗って地上へ。交番で救急車を待たせてもらう。いつ連絡を取ったのか、Nさんが自分の車を運転して駆け付けてくれた。交番の中で警察官に名前を聞かれ、「あおかげ」と答え、O野に「兄さん、今はそんな事言わなくて良いの!」と叱られたらしい。
 救急車が来た。隊員が、希望の病院を聞く。私は、母と弟が世話になった病院を呂律の回らない口で言う。高田馬場から大山にある病院。近くはない。この時、私は自分の居る場所も病院の場所も理解している。が、距離の感覚が完全に無くなっていた。すぐ近くに病院があるような気がしていた。
 病院が受け入れてくれ、救急車に乗り込む。O野、Tさんも乗車している。ここで、病院に着くまで意識を失う。次、目が覚めると診察室の中若い医師が3人、ベッドの周りに立っている。1人の医師が言った。「血糖値、28でしたよ、よく意識ありましたね」
 そう、私は低血糖で倒れてしまったのだ。だんだん意識がはっきりしてくる。ここで、O野、Tさん、Nさんを思い出す。聞くと、待合室に居るという。ベッドの上で思った。O野、Tさんが居なかったらどうなっていただろう? ぞっとした。他人から見たら、病人とは思わず、ただの酔っぱらいにしか見えない。放っておかれたらどうなっていたんだろう? 恐ろしくなって来た。
 O野とTさん、そして車で来てくれたNさんに感謝。特にNさん、この日は何か用事があったんではないだろうか。呼び出されて迷惑だったんではないだろうか? 3人と話したいと言ったら、小水を取りにトイレへ行き、帰りに3人に会いましょうと言ってくれた。
 看護師が点滴がぶら下がった台を押してついて来てくれる。この点滴、目が覚めた時、既に左腕に刺さっていた。中身は、ブドウ糖だと思う。それはさておき、トイレへ行く。待合室に3人が居た。手を振っている。トイレで用を済ませ、3人の元へ。
 まず、感謝の言葉しか出てこない。3人に、もう帰っていいよと言うと、待っていてくれると言う。また、感謝。実を言うと、この時私、時間が全然分からなかった。意識を失っていた時間が分からないからである。午後何時だか分からなかったのである。
 3人の言葉に甘えて再び診察室へ。ここでいろいろ質問され、ちゃんと話せるか試される。30分後ぐらいに血糖値を測り、大丈夫だろうという事で、次の日に必ず、かかりつけの病院へ行く事を条件に、帰宅を許される。
 会計の時、時計を見たら、午後11時ぐらいだった。Nさんの運転で帰宅。車中では、「ありがとう」という言葉を何回言ったろう。何百回、何千回言ってもまだ足りないけど……。
 家のそばで、この日最後の「ありがとう」を言って車を降りる。車が見えなくなるまで見送る。本当にありがとう。
 次の日、かかりつけの病院へ行ったのだが、まだ、低血糖の症状が出ていた。血糖値は40台。先生が黒糖のアメをくれた。家へ帰り昼寝をする。目が覚めると、アラ不思議!! 低血糖の症状が無くなっていた。今度は高血糖かもしれない。

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 9月30日。ショッカーO野とTさんを誘って「バッタもん」へ行く。低血糖で倒れて以来、家を出るのは20日振り。多少の不安もある。
 マッ、倒れたら倒れた時だ、などとふざけた事を考えながら店に着く。前日にお店に電話した時に、救急車に乗った事を伝えてあったので、店に入るなり「大丈夫なの?」「大丈夫かよ?」あたたかい声をかけてくれる。ここで鼻に手を当て、「ダイジョ~ブ!!」とやれば良かったのだが、「大丈夫、大丈夫」とだけ答えて着席してしまった。
 先に来店していたO野に倒れた時の礼を言う。そこへTさん来店。Tさんにも礼を言う。この2人と、この日は会えなかったが、Nさんの3人には、何回礼を言っても足りない。が、私は最初の礼だけで、いつもの態度に戻る。そうでないと楽しくないからね。
 剛さんを交え、談笑していたら、O野に電話がかかり店の外へ出て行った。しばらくして帰って来たO野には連れが居た。「おお、元気?」と大きな声。なんと、一条直也こと桜木健一さんが立っていた。
 風祭右京こと佐々木剛さんが「おお、いらっしゃい」と答える。『刑事くん』の裏番組『どっこい大作』の私が、「お久し振り!」と握手。Tさんは、ビックリした顔をしたまま固まっている。
 この後、何を話したか全然覚えていない。それぐらい楽しく、また、コーフンしていたのだろう。沢山話したとしか覚えていない。3~40分ぐらいで帰って行ったが、本当に楽しかった。帰り際、何回も私に、「体、大事にしろよ!」と言ってくれた。ありがたかった。
 桜木さん、「ショッカーを借りるよ」と言い、次の店へ行ってしまった。Tさんと私は、この後しばらく飲んで家路についた。別れる時に、Tさんも「気をつけて下さいね!」と言ってくれた。またよろしくお願いしますね。お世話になりました。

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 寒いです。カゼ、ひかないで下さいね。
      それでは また

金子 吉延

 
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