06月04日
06月14日

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2004年6月14日
たいへん長らくお待たせいたしました。
第三日目について報告します。
と言っても、この日のことはユゲラのレポートに、ほとんど書かれていて、あまり目新しいものがありません(ユゲラめ……)。
朝から、東映正門前までは、ユゲラが書いていた通りなので省きます。
サガショーとコーヒーを飲み、さて、所内をブラブラしよう、ということになり、スタジオの間を奥へ、奥へ、と歩いていると、向うの方から江戸時代の町人姿の原田龍二さんがこっちへ向って歩いてきました。
思わず手を上げ、それからご挨拶。
格さんの合田さん共々写真におさまってくれました。どうもありがとう!
ふたりと別れて、さらに奥へ。突き当たりを左へ曲がり、前を見る。
そこのどんづまりにはTVプロの建物が……あったのに。
今はもうない。オープンセットの一部になっていました。
メークの部屋も、衣裳の部屋も、スタッフ達の部屋も、見事に何もない。
わかっていたこととはいえ、ちょっとショックだった。
思い出の中だけの建物になってしまった。
気を取り直し、映画村へ。
『赤影』のコーナーがあったのには少しビックリした。
当時、使っていた手甲があった。なつかし、なつかし。
食事をし、再度、撮影所へ。
食堂の前でサガショーと立ち話をしていると、そこへ、宍戸大全さん登場。
あまりの懐かしさに思わず、抱きつきそうになる。
さすがにそれは思いとどまったが……。
宍戸さんには、京都へ初めて行った頃から、面倒をみてもらっていました。
特に『ワタリ』の時には、本当にお世話になりました。
ユゲラと他称・母さんを呼び、紹介する。ふたりの顔が見るからに固くなった。
まさか、会えるとは思っていなかったんだな。
でも、とっても喜んでいるのがわかった。
宍戸さんが「コーヒーでも飲もか?」とおしゃって下さり、また、食堂へ。
ど真ん中の大テーブルに座り、色々としゃべっていると、サガショーが食堂に入ってきた人に「この子、誰だかわかる?」と聞きました。
その人物はすぐに「ア〜 !! 青影やん!」と言ってくれました。
その人物とは、そう、知る人ぞ知る。
斬られて死んで2万回、『ラストサムライ』にも出演した福本清三さんです。
私は思わず「福チャン、福チャン」と呼んでいました。
そう言ってから“チャン”なんて、失礼かな、と思ったんですが、ニコニコ笑って「久し振りやな」と言ってくれました。
そうこうしているうちに、今度は、金目像の中に入っていた笹木俊志さんが入ってきました。
福チャンが「これ、誰かわかる?」と聞いてくれました。
私を見た笹やんが「え?」と言い、それから、
「え〜と、誰やったかいな……あ、青影やん !! ワシ、金目像の中から見てたで」
と言いました。笹やんもテーブルにつき、何か濃い雰囲気のテーブルになりました。
面白い、面白い。
ワイワイ、ガヤガヤしているうちに、時間が経ち、お別れの時刻に。
とっても名残惜しいのだけれど、皆と別れを告げ、京都駅へ。

何かスゴ〜イ一日だったな。楽しい一日だったな。嬉しい一日だったな。
サガショーに感謝。原田さんに感謝。他、いろんな人に感謝。
ユゲラに感謝。多称・母さんに感謝。ありがとうございました。
東京へ帰ってきてからも、みなさんのHPへの書き込みを読み、また、思い出したりしています。楽しい三日間でした。

何か思い出したら、改めて、報告します。それでは、また。
いつもの店にて 吉延
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さて、三日目のことを書かなければいけないのだけれど……。
ちょっとその前に書いておきたいことができてしまいました。
今月、チャンネルNECOでオンエアされている『どじょっこの歌』という映画に出ています。
4〜5才の頃の作品だと思います。
この作品での思い出は、浅丘ルリ子さんの手を引いて走り回った東京タワーとジェットコースターです。
私は今、ジェットコースターが嫌いです。
それはこの時に、ノンストップで何周も乗せられ、気持ちが悪くなりました。
恐らく、そのせいで今だに、ジェットコースターが嫌いなのだと思います。
後、もうひとつ、切ない思い出……。
当時、我が家はビンボーでした。
ロケの時、渋谷の東横だと思うのだが、昼食を食堂(今で言うレストラン)でとった。
母は弁当を作って来ていたのだが、お新香をひとつ注文し、その食堂で私と母が弁当をつかった。
それを見ていた店員さんがみそ汁を持ってきてくれました。
このことは非常によく憶えている出来事です。
嬉しいんだか、悲しいんだか……。
でもね、人情って、本当にありがたい。
だって、40年以上過ぎた今でも、思い出すんだもん。
何か『どじょっこの歌』ということで、ずいぶん書いてしまった。
ま、こんなことがあったんだと思って下さい。
京都の三日目については、また、ちゃんと書きます。
今日はこのへんで勘弁して下さい。
いつもの店にて。吉延

 
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