6月21日(日) [碇シンジ]


こんにちは。碇シンジです。


今日は久しぶりにアスカと出掛けたんだ。

そういえば最近こうしてアスカと出掛けることってなかったな。

アスカにそう言ったら、

   『5月2日以来よ。』

だって。

アスカ、そんなことまで正確に覚えてるんだよなぁ。

すごい…けど、ちょっと怖くなったのはアスカには内緒。



今日は映画を見た。

どういう内容だったかと言うと、巨大隕石が地球に来ることが判って、

世界中がパニックになるんだ。

それだけだとただのパニック映画なんだけど、それだけじゃなくて、僕たちと同じ年代の

男の子と女の子の恋愛なんかも描かれてて、すごく内容が深かった。

なんだか、人事のように思えなかったりして……。

思わずのめり込んじゃった。



アスカも同じだったみたい。 最後なんか涙ぐんでたもん。

意外に思う?

でもさ、僕にはちっとも意外じゃなかったな。アスカが泣いたのは。


だけど…外に出たらコロっと変わるんだもん。参っちゃうよ。

   『あー、おなか減った。シンジ、なにか食べるわよ。』

だって。

映画を見る前に食べたばかりじゃないか…。

ま、アスカらしいけどさ。


その後喫茶店でケーキセットを食べて、(アスカはケーキのお代わりしてたけど)

アスカの服を買うのに付き合ったんだ。



そうこうしてたら、あっという間に夕方になっちゃった。

楽しい時ってホントに時間が経つの、早いよね。

また今度、誘ってみようかな……。





          6月22日(月) [惣流アスカラングレー]


アタシよ。


昨日は久しぶりにシンジと出掛けたのよね。

しかも、驚くべきことにシンジから誘ってきたのよ。

ホント、ようやくシンジも人との付き合い方っていうモノを覚えてきたみたいね。

いい傾向だわ。

これもアタシのおかげね。



昨日は映画に行ったんだ。

シンジが薦めるからどんなのかなって思ってたんだけど…。

これがすっごく良かったの。

アタシ、思わず泣けてきちゃった。



泣くのって恥ずかしい?

でもね、あの時は全然恥ずかしくなかったんだ。

よりにもよってシンジの前だって言うのに。

シンジだって絶対に気付いてたわよ。

でもね、それがすごく自然なことに思えたの。



そうよね。泣きたい時には泣けばいいのよね。

アタシって意地っ張りだから素直にそういう事が出来なかったんだけど、

でも、ね……。





          6月28日(日) [綾波レイ]


こんにちは。  綾波レイです。


今日は久しぶりに碇くんの家に行ってみたの。

私、いつも連絡もしないで行ってしまうから、今日はちゃんと電話した。

碇くんは、


   『今日は予定もないからいいよ。』


って言ってくれたから、私はそれからすぐに行ってみた。



朝の10時くらいだったかしら。

碇くんの家には碇くんと葛城三佐、それに弐号機パイロットがいた。

私がお邪魔すると、碇くんはすぐにお茶を入れてくれたの。



でも、少し違ったことがあった。

それは、弐号機パイロットのこと。



あの人、碇くんと一緒にお茶の準備をしてた。

今までそんなことはなかったのに。



私がじっと見ていると、葛城三佐が笑いながら言ったの。


   『やっぱりレイも気付いた?

    そうなのよねぇ。アスカったらこのごろすっかり女の子らしくなっちゃって。

    この前来たリツコもびっくりしてたわ。』


そう、そうなの。

そうなのね……。


それっていいことなのよね、きっと。

みんな幸せそう。

葛城三佐も、あの人も、そして碇くんも。


そして、私もきっと………。





          6月30日(火) [洞木ヒカリ]


こんにちは。 洞木ヒカリです。



最近ね、アスカと碇くんがいい感じなのよ。

この前だってアスカ、碇くんと一緒に映画を見てきたって、

私に嬉しそうに話すのよ。

そのときのアスカ、すっごく可愛かった。



こういう話を聞くと、私も頑張らなくっちゃって思うのよね。

でもね、やっぱり難しいんだ。

勇気を出そうと思うんだけど、いざそのときとなると…。



やっぱり男の子の方から声を掛けて欲しいって言うのもあるし、ね。

そんなの前時代的って言われるかもしれないけど……。


でも、無理かな。

そんなことを期待するのは。



あーあ。

早くアスカと碇くんみたいになりたいな。





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