6月6日(土) [碇シンジ]
こんにちは。 碇シンジです。
今日は僕の誕生日だったんだ。
今年もまた、みんなが誕生パーティーを開いてくれた。
僕、本当に嬉しかったよ。
ここに来るまでは何もなかった。
穏やかな毎日だったけど、でも、何もない日々だった。
でも、ここに来てからは本当にいろいろなことがあったな。
いいことばかりじゃなくて、辛いこともたくさんあった。
もしかすると、嫌なことの方が多かったかもしれない。
でも今は、それでもいいかなって思えるんだ。
辛いこと、嫌なことも多いけど、楽しいこと、嬉しいこともたくさんあるから。
このパーティーだってそうだよ。
ここに来るまで、こんなことをやったことはなかった。
だから僕、誕生日って嫌いだったんだ。
今?
もちろん、誕生日は好きだよ。
僕、ここに来て、良かったと思ってるよ。
相変わらず父さんとはうまくいってないけど、それも仕方ないかなって思ってる。
それに僕には、アスカやミサトさんや綾波やトウジやケンスケや委員長がいるし。
あ、ペンペンもね。
僕、結構幸せなんだと思う。
6月7日(日) [惣流アスカラングレー]
あたしよ。
昨日はさ、ばかシンジの誕生日だったのよね。
ここのところ、あの写真のせいでバタバタしてたけど、でもやっぱり誕生日くらいは
お祝いしてあげないとね。
そんな訳で、昨日はパーティーをやったのよ。
考えてみたら、これでシンジの誕生パーティーをやるのは2回目ね。
去年は去年でいろいろと大変だったけど、楽しいことばかりだった気がするわ。
え、今年?
もちろん、今年も楽しいパーティーだったわよ。
でも、去年とはちょっと雰囲気が違った気がするの。
どこがどう、って訳じゃないんだけど…。なんとなく、ね。
今年も一応シンジにはプレゼントをしたわよ。
やっぱりあたし、女の子だしね。
去年はずいぶんファーストのことが気になったけど、今年はそうでもなかったわ。
そうね、あたしも少しは大人になったのかな?
大人って言えば、シンジも少しは成長してるのかしら。
いつも一緒にいるとわからないもんなのよね、こういうのって。
でも、ヒカリは言ってたっけ。
『碇君ってずいぶん男らしくなったじゃない。』
って。
う〜ん、そうなのかしら……。
そういえば、こうも言ってたわね。
『アスカ、知ってる?最近碇君、かなり人気があるのよ。
やっぱりみんな、見てるのよね、ちゃんと。』
なんだか嬉しいような気もするんだけど、悔しいような気もするわね。
そうそう、最近ファーストがおとなしいのよね。
以前は毎週のようにウチに来てたんだけど、ここのところめっきり。
それでも昨日はちゃんとプレゼントを渡してたみたいだけどね。
そうね、やっぱりみんな、少しずつ変わっているのかも。
淋しいような気もするけど、でもやっぱりあたし達、まだまだこれからだもんね!
ね、シンジ!!
6月10日(水) [綾波レイ]
綾波レイです。 こんにちは。
この前の土曜日は、碇くんの誕生日だったの。
みんなで碇くんの誕生日をお祝いした。
去年もこうしてお祝いしたのよね。
今年は2度目のお祝い。
ちょっと、いい気持ち。
私、みんなが碇くんのために何かをしてくれると、とても嬉しいの。
どきどきするのとも違う。
ほっとする感じ。
心が軽くなる感じ。
私、碇くんが笑っていればいい。
碇くんが楽しそうなら、それでいいの。
もし、あの人が碇くんのそばにいてそれで碇くんが幸せなら、私もきっと幸せ。
最近、そう思えるの。
どうしてかしら…。
6月14日(日) [葛城ミサト]
どーもー。 ミサトです。
なにを書こうかなって思ったけれど、やっぱりシンちゃんの誕生日のことを
書こうかしらね。
今年もちゃんと『お誕生会』をやったのよ。
去年と同じようにね。
でも、今年は去年とはちょっと違った感じだったわ。
もちろん今年も楽しくやったんだけど、どこか落ち着いた感じがあったのよ。
やっぱりシンちゃん達も、少し大人になったのかしら。
そうね、もう15歳だもんね。
まあ、ドンチャン騒ぎだったのには違いないんだけどさ。
え、わ、私が先頭立ってやったりしてないわよ。
ホントなんだから。
エビチュだって……何本飲んだか憶えてないけど…。
でも、楽しかったんだからいいじゃない。
いつまでこうして一緒に暮らせるのかはわからないけれど、それまでは
楽しくやっていきたいわね。
保護者としては失格かもしれないけど、さ。