8月1日(金) [惣流アスカラングレー]


今日もまたあたしが書いてるの。

なんでかって言うと、今、夏休みじゃない? だから日記を回すのってなかなか大変なのよね。

メールとかで回してもいいんだけど、やっぱりこういうモノはノートに手書きで書かないとね。




今日は金曜日。

でも夏休みだから、曜日の感覚ってないわよね。

シンジは朝からしっかり主夫してるし。

よくやるわよね。 お休みだって言うのに早起きして朝ゴハンの支度をするし。

確かにミサトは仕事があるから早く起きなくちゃいけないんだけどね。

・・・ミサトなんか放っといてもいいのにねぇ。

ま、その辺の真面目なとこがシンジのいいところでもあるんだけどね。

そのあとは洗濯に掃除、布団干し。

もう手慣れたもんね。


あたしも少しは手伝おうかな〜なんて思ってるんだけど・・・

せめて洗濯くらいは、ね。



お昼ゴハンを食べたあと、買い物に行ったのよ。

そのときにシンジの腕をちらっと見たら・・・


しっかりあたしが昨日あげた時計をしてるじゃない?

当然、あたしも同じのをしてたんだ。

ちょっと恥ずかしかったけど、でも嬉しかった。

・・・シンジはどうだったのかな?





          8月2日(土) [碇シンジ]


今日もまた僕が書いてます。

アスカも僕に押し付けるからなあ。 昨日、アスカについ頼んじゃった僕もいけないんだけど。


今日は一日、何にもない、でもいろいろあった一日だった。

朝起きて、朝ゴハンを作って、後片付けをして、布団を干して、洗濯をして、掃除して。

アスカは委員長と買い物に行くって言って、朝ゴハンの後片付けを手伝ってくれた後に出掛けてったんだ。


だから今日は一日、ずっとひとりだった。

ミサトさんも最近忙しいみたいで、土曜とか日曜でも仕事に行ってるから・・・

最近は、一人になる事ってあまりないから、なんか変な気分だった。

ここに来る前はいつもひとりだったんだけどね。

あの頃は、そんな事、気にならなかった。 むしろ、一人って気が楽でいいって思ってたもん。



でも、今は違う。

やっぱり、一人は淋しい。 落ち着かないんだ。

音楽を大きな音で聴いたりしてたんだけど、でも全然駄目だった。


仕方がないから、最近めっきりご無沙汰だったチェロを引っ張り出してきたんだ。

チェロは昔を思い出すから、今はあまり弾く気にならなかったんだけど・・・

でも、今日は弾く事に集中してた気がする。



どのくらいの時間、弾いてたかなぁ。

ふと気が付いたら、拍手が聞こえるんだ。 振り向いたら、アスカがいた。

   『シンジ、随分熱心に弾いてたわね。 あたしがここで聴いてたの、気付かなかったでしょ』

なんて言われちゃった。

アスカ、ずっと居たの? 全然気付かなかった。



   『ねえ、もう少し、聴かせてよ』

ってアスカに言われたんだ。

だから僕は、今度はアスカのために弾いた。 誰かのために弾くのって、初めてだったな・・・



僕のチェロを、アスカが聴いている。 たったそれだけなんだけど、なんだか嬉しかった。



  これだけでいい一日になった気がする。 





          8月3日(日) [惣流アスカラングレー]


今日もあたしね。   さすがにそろそろ回さないと悪い気がするけど・・・


今日は、朝から部屋の整理をしてたのよ。

いろいろ物が増えちゃったから、片付けないといけなくなっちゃったのよね。

まったく、もっと広い家だったらいいのに。 ま、居候の身だから、贅沢は言えないけどね。


やっぱり一番かさばってるのは洋服なのよね。

あたし、成長期だから、少し前の服ってすぐに着れなくなっちゃうのよ。

気に入ってるのも結構あるんだけど、でも着れない物を持っててもねぇ。


だから、今日は思い切って随分たくさん捨てたのよ。

シンジはその様子を見て驚いてたけどね。

そうそう、シンジもしっかり片づけをしてた。

昔の物なんかを整理してたみたい。


え、ミサト? 聞くだけ無駄よ。 ミサトの辞書にはそういう文字は載ってないみたい。




こうやって片付けなんかしてると懐かしい物なんかが出てきて、ついつい手が止まっちゃうのよね。

ドイツからも結構持ってきたから・・・

でも、あまりいい想い出ってないのよね。

今と比べるとね。



今は結構楽しいわよ。

シンジとミサトと、あ、それからペンペンもいるから。



こういう何気ない生活って、結構いいわね。





          8月4日(月) [綾波レイ]


今日、あの人がこれを私のところに持っていた。

   『ファースト、ずいぶん私たちのところで止めちゃってごめん』

って言って。

碇くんも一緒に来てた。

   『綾波、ホントにごめん』

って。


・・・そんな事、別にいいのに。 私はそんな事、全然気にしてなかった。



私が気にしてたのは、碇くんがあの人とどうしているかって事。

今日だって碇くんは、あの人と一緒に来たの。

碇くん、いつも一緒なのね。あの人と。


なんだか、こころの奥にもやもやした物があるの。

それが、私を不安にさせるの。


私、やっぱり変なのかしら。

碇くんに出会って、変になってしまった・・・



でも・・・ 変じゃないのかもしれない。

これでいいのかもしれない。


何故かわからないけど、そんな気がするの。





          8月5日(火) [赤木リツコ]


レイから回ってきたわ。 久しぶりね。


そう、今は夏休みなのね。

夏休みって、懐かしい響きね。 ずいぶん昔のことのような気がするわ。


シンジ君とアスカは仲良くやっているみたいね。これを見る限り。

ネルフに来ている時も、そう思うわ。

やっぱり以前とは、どこか違うみたいね。

アスカも変わったのかしらね。

シンジ君も、そうなのかしら。



レイも・・・ 変わったわ。 ずいぶん、ね。




私は・・・・どうかしらね。

私は、ずっと変わっていない気がする。

ずっと、同じ気がするわ。

ミサトも加持君も変わっているのに、私だけはずっと変わらないまま。

こうやって、歳を取っていくだけなのかしらね。


もう30だしね。

30って、ずいぶん先のような気がしてたけど、いざなってみるとあっという間よ。

ほら、ミサト。  『私は関係ありません』   って顔してるんじゃないわよ。

あなたも来年は30でしょ。 そろそろ考えなさいな。


え、私? 私はいいのよ。 もういいの。





          8月6日(水) [加持リョウジ]


加持です。 こんにちは。


おいおいリッちゃん、なに老け込んだこと言ってるんだよ。

まだまだこれからじゃないか。

葛城を見ろよ。 あれほどまでになれとは言わないが、やっぱり人生、前向きに行った方がいいぞ?

まあ、葛城の場合は能天気すぎるけどな。


まあ、俺も葛城も、いろいろあったさ。

今だって、いろいろある。

でもな、それが面白いんじゃないか。

先が見えてる人生なんて、面白くも何ともないぞ?


リッちゃんもいろいろ辛いんだろうけど、お互い頑張ろうぜ。

まだまだこれからなんだからさ。



そうだ、明日あたり飲みに行こうか。

久しぶりに3人で。

いい店を見つけたんだ。 まだ葛城にも教えてない店でさ。

たまには憂さを晴らさないとね。


よし、決定だ。

じゃあ、明日な。





          8月7日(木) [葛城ミサト]


こんにちは。葛城ミサトです。


今日、いきなり加持の奴が

   『今日、リッちゃんと三人で飲みに行かないか。 リッちゃんはいいっていってるんだけど』

なんて言ってきたのよ。 どういう風の吹き回しかしら。

まぁ、久しぶりだったから行くことにしたんだけどね。

でもリツコも行くっていうのが結構意外よね。

最近リツコ、ずっと閉じこもってばかりだったからね。

加持も心配してたのかな?



そんなことを考えながら飲みに行ったんだけど・・・

リツコがなんか凄いのよ。

もう、凄い勢いで飲んで・・・

なんだか、ずいぶんいろいろと溜まってたみたいね。



やっぱりね、たまには憂さを晴らさないと。

特にリツコみたいな性格の奴は、自分の内側に溜め込んじゃうからね。

何とかしないとそのうち自爆しちゃうわよ。ホントに。

私もいろいろあったから・・・



今日はリツコらしくないほどまでに飲んで、いい歳して吐いてたりしたけど、でも良かったんじゃないかな。

結局なにがあったのかはリツコは言わなかったけどね。

何でも言えることばかりじゃないのは解ってるし。

ちょっとでも何かの手助けになれば、それでいいと思うんだ。

私も加持も、リツコの友達のつもりだから・・・





          8月8日(金) [碇シンジ]


今日、いつもみたいに晩ご飯の材料を買いにスーパーに行ったら、綾波に会ったんだ。

綾波も買い物に来てたみたい。


でも綾波って、インスタント物しか買ってないんだ。

カップ麺とか暖めるだけのピラフとか。

いくらなんでもそんなんじゃ体に良くないよ。

いつもそんなの食べてるのって聞いたら、

   『私、何も知らないから・・・』

って横を向いちゃった。


そうか・・・綾波って独りで住んでるんだもんな。

でも、今まで教えてくれる人っていなかったのかな?


聞こうかと思ったけど、聞いちゃいけないような気がしたから聞くのは止めたんだ。

でも・・・ あれじゃやっぱり良くないよ。



だから僕は、思い切って言ってみたんだ。

   『綾波、もし良かったら、僕が何か教えてあげようか?』

って。

まだ晩ご飯には時間があるから、綾波のところに行っても大丈夫だと思ったしね。

そのときの綾波の顔は、とても嬉しそうに見えた。



それから綾波の家に行って、カレーの作り方を教えてあげたんだ。

カレーって結構いろいろやることがあるから、いいと思ったんだよ。

美味しく作るのは難しいしね。



一通り教えてあげたから帰ろうとしたとき、綾波にこう言われたんだ。

   『ぁ・・・碇くん・・・・  ありがとう・・・』


綾波にお礼を言われるのは初めてじゃないけど、でもやっぱりびっくりした。

そして嬉しかった。

僕でも綾波のために何か出来るんだなって。



綾波、僕の方こそ、ありがとう。





          8月9日(土) [惣流アスカラングレー]


今日は晩ご飯の買い物を、シンジと一緒に行ったんだ。

そしたらファーストにばったり会ったの。

ファーストも買い物、するのね。 当たり前か。



でもそのときに、ファーストは聞き捨てならないことを言ったのよ。

   『碇くん、昨日はありがとう』

って。

シンジ、それってなに? って思わず聞いたら、シンジは

   『あ、昨日綾波に、カレーの作り方を教えてあげたんだ』

だって。

ファーストは凄く嬉しそうな顔をしてた。

あたしはそれを見て、ちょっと複雑な心境になっちゃったんだ。

シンジの気持ちも解る。

多分シンジは、ファーストが可哀相に思ってそうしたのよね。

その気持ちは解るんだ。



・・でも・・・

ファーストはそれ以上に喜んでるに違いないわ。

間違いない。

だって、あたしだってそうだから・・・

シンジにいろいろ教えてもらうのは、嬉しいことだから・・・



でもあのばかシンジは、そのことにちっとも気付かないの。

まったく、ホントにばかよね。

ホントにばか。

ファーストもばか。

あたしはもっとばかかな。



でもいいんだ。

今、この生活が、気持ちいいから・・・





          8月10日(日) [綾波レイ]



この前、碇くんにお料理を教えてもらったの。

私はそういうの全然知らなかったし、興味もなかった。 そう、今までは。


でも碇くんは私の買っている物を見て、驚いていたみたい。

   『もっと栄養のある物を食べなくちゃ駄目だよ』

だって。


それから碇くんは、カレーライスの作り方を教えてくれたの。

包丁の使い方から野菜の切り方まで、なにからなにまで教えてくれた。

私、とても嬉しかった。

あのカレーライス、本当に美味しかった。

碇くんも一緒に食べて欲しかったけど、でも碇くんは出来上がる前に帰っちゃったの。

自分の夕ご飯の支度もしなくちゃいけないからって。

仕方ないけど・・・ ちょっと、淋しかった。



あれからお料理に興味が出てきたから、今日本屋さんにお料理の本を買いに行ったの。

いろいろ見てたら、弐号機パイロットを見つけた。

あの人も、お料理の本をじっと見てた。

私は思わず、隠れちゃった。

そして様子を伺ってたら、一冊の本を買っていったみたい。


それと同じ本があったから、ちょっと見てみたの。 そうしたらそれは、

   『やさしい家庭料理の作り方』

って本だった。



・・・そう、あの人もお料理、作るのね。

碇くんのために。



私も、碇くんに作ってあげたい。

碇くんに、食べて欲しい。


今はまだ美味しいお料理が出来ないけど、いつかきっと・・・





          8月11日(月) [洞木ヒカリ]


こんにちは。洞木ヒカリです。


今日はね、朝からちょっといい気持ちだったの。

なぜって?

だってね、今日は久しぶりに学校に行く日だったから。

夏休みの『登校日』っていう日だったの。


夏休みは夏休みで楽しいんだけど、でも・・・

やっぱり淋しいわよね。

学校がないと会えないんだから。

私たちって、まだそうなんだ。



アスカはいいわよね。 いつでも一緒にいられるんだもん。

アスカにそう言ったら、

   『それなら、鈴原をどこかに誘えばいいじゃない』

だって。

そ、そんな事、簡単に言わないでよ。 出来るわけないじゃない。


でもアスカは、

   『もしヒカリがそう言えば、鈴原は絶対に断らないわよ』

って言うのよね。 ホントにそうかしら。 もしそうなら・・・

ちょっと、勇気を出してみようかな。


でも、ホントは鈴原の方から誘って欲しいのよね・・・





          8月12日(火) [鈴原トウジ]


またイインチョーからやな。

別に嫌っちゅう訳やないんや。 ただな、不思議なだけや。



そう言えばイインチョー、これを渡すときに何か言いたそうやったな。

なにが言いたかったんやろ。

わしにはよう解らん。



そうやって考えっとたら、いつのまにか惣流がわしのところに来とった。

そしてわしの顔を見るなり、こう言ったんや。

   『あんたねぇ、たまにはヒカリをどこかに連れてってあげたらどう?

    そのくらいしなさいよ。 ヒカリ、待ってるんだから』 

な、なんやそれ! わしがそんな事出来ると思ってるんかい!

それに第一、何でわしがイインチョーを誘わなくっちゃいけないんや!


わしがびっくりしとったら惣流の奴は、

   『じゃあ、ヒカリには明日の11時に駅前って言っておくからね。

    アンタも遅れるんじゃないわよ』

って一方的に言っていなくなりおった。



これ、もしかしてデートって奴と違うか?

わしがイインチョーと・・・ 


どないしよ・・・





          8月13日(水) [碇シンジ]


こんにちは。碇シンジです。



今日は朝からアスカに振り回された。

僕は知らなかったんだけど、今日、トウジと洞木さんがデートをするんだって。

アスカは自分がセッティングしたんだから見守る義務があるって言って、こっそり後をつけるつもりだったんだ。


僕には関係ないなって思ってたら、

   『あんたも! 来るのよ!!』

って頭ごなしに言われたんだ。

どうしてって思わず聞いたら、

   『あんたばかぁ? 私みたいな可愛い娘がひとりでいたら、ナンパ男どもが群がってきて、

    仕方ないじゃない』

だって。 自意識過剰なんだよな。

・・・でも、そうかもしれないってちょっと思ったりもしたけど。



だから今日は一日、アスカと一緒にトウジ達の様子を見てたんだ。

あまりいい趣味じゃ無い気がしたけどね・・・


トウジ達、どうなるのかなってちょっと心配になったけど、でも上手くやってたみたいだ。

何処に行くのかなーって思ってたら、なんと遊園地についた。

トウジと遊園地って、凄く合わない気がする・・・

でも、二人とも楽しそうにしてた。 僕まで嬉しくなっちゃったよ。

あ、アスカもそうだったみたいだ。 にこにこしてたもんね。



とうとう一日中後をつけてたんだけど、最後まで見つからなかったね。

何回も危ないって思うところはあったんだけど、でも気がつかなかったみたいだ。

それどころじゃなかったかな?


僕たちもなんだか、楽しかった。

僕たちも遊んじゃったしね。



でも、やっぱりちょっと、トウジ達には悪い事をした気がするんだ。

だからアスカと二人で、この事は絶対に秘密にしようって約束した。

アスカも同意してくれたし。



うん、今日はやっぱり面白かったよ。





          8月14日(木) [惣流アスカラングレー]


今日はなんか変な一日だったわね。

凄く涼しかったのよ。

涼しいのはいいんだけど、急になるとなんか変な気分よね。

そのせいか、今日はなんとなく一日中気分が乗らなかったんだ。

いやな感じって訳じゃなかったんだけどね。



だから今日は一日、なんとなくすごしてたんだ。

リビングで寝っ転がって雑誌を読んだり、テレビを見たり。

シンジもなんだか、おんなじようなことをしてた。


そう言えばシンジ、最近はあまりヘッドホンで音楽を聴いてないわね。

どうしてかな?

あたしが   『ひとりで聴いてないで、あたしにもたまには聴かせてよ』

っていって、リビングにあるステレオで聴くようになったせいかな。


今日もそうだったもんね。

シンジって、結構いろいろ聴いてんのよ。

クラシックばかりじゃなくて、20世紀あたりに流行ったユーロビートとか。

実はあたしも、結構好きだったりして・・・

初めてかな? シンジと趣味が合ったのは。


そう言えばあのとき、今度CDを買いに行こうって言って行ってなかったわね。

よし、明日にでも行くわよ。

わかったわね、シンジ!!





          8月15日(金) [綾波レイ]


碇くん・・・  この前お料理を教えてくれた碇くん・・・

あれから、ずっと逢ってないの。

碇くんは、私に逢わなくても平気なのね。

でも、私は駄目。

もう、駄目なのね。



碇くんに食べて欲しくって、あれからいろいろお料理の本を読んで勉強した。

なかなか上手くいかないけど、でもいろいろやってみたの。

少しは出来るようになったのかしら・・・  良くわからない。


でも、碇くんに食べて欲しい。

いつもお料理を作っても、ひとりで食べるの。

ひとりで食べるのは、やっぱりいや。

碇くんに一緒に食べて欲しい。



だから今日は、碇くんにお願いしようと思って電話を掛けた。

碇くんの携帯電話の呼び出し音が、2回、3回、4回と鳴った。

私はどうしてか、震えてきたの。

寒くもないのに、震えてきたの。


そして、碇くんの声がした。

   『もしもし、碇です』   って。

私はなにも言えなくなったの。

言葉に出来なくなったの。



そうしたら碇くんは、

   『あの・・・もしかして、綾波?』

って!

どうして碇くんはわかってくれたの? 私の事、わかってくれたの?

私はそれだけで胸がいっぱいになって、それからなにも言えなかった。

だから、

   『うん、碇くん・・・ごめんなさい・・・ ありがとう』

とだけいって、電話を切った。



それしか出来なかったけど、でも嬉しかった。

今度碇くんに逢ったら、またお願いしよう。  お料理、食べてって。





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