言葉の世界・伝言板 2000年9月



外圧による地球の平和

佐藤和美 (2000/09/30 12:55)

 「手塚治虫研究」の「手塚治虫ショートショート」に
外圧による地球の平和」を追加しました。



RE:ばれる&やばい

佐藤和美 (2000/09/29 12:32)

「ばれる」ですが、「集団語辞典」(東京堂出版)には意味しか載ってませんでした。

「やばい」ですが、いつもの「大辞林」を見るの忘れてましたね。
用例も載ってました。

やば・い
(形)〔「やば」の形容詞化。もと、盗人・香具師(やし)などの隠語〕
(1)身に危険が迫るさま。あぶない。「―・いぞ、逃げろ」
(2)不都合が予想される。「この成績では―・いな」

やば
(形動)具合の悪いさま。危険なさま。不都合。「おどれら―なことはたらきくさるな/滑稽本・膝栗毛 6」「俺が持つてゐると―なによつて/歌舞伎・韓人漢文」

どうも「やばい」よりも「やば(形動)」のほうが古そうですね。
ということは「やばい」の語源を考えるのに「やばい」に似た言葉を探しても無意味ということになりますね。



御待ち遠様

面独斎 (2000/09/29 07:49)

私も『大辞林』を引いてみました。同じ「様」の項ですが、いばらさんの引用なさった部分のすぐ前に次のようにあります。

(接尾)[一](1)(イ)接頭語「お」「ご(御)」を冠した名詞または形容動詞に付いて、丁寧にいう場合に用いる。「御馳走(ごちそう)―」「お粗末―」「御苦労(ごくろう)―」

いずれにしても、「お…さま」「ご…さま」という形式の記述としては不十分な気がします。もっとも、「様」の記述としては十分なのかもしれませんが。

「御…様」の形式をもつ語は、ほかにも「お生憎さま」「お気の毒さま」などがありますが、それらを並べてみると意味上の共通点が見えてきそうです。「御…様」は、相手に対するある種の気遣いを表現するための形式であると言えるかもしれませんね。

我々は「待ち遠しい」という形容詞を使いますが、この語の成り立ちは「待つ + 遠い」でしょうから、本来なら「待ち遠い (まちどおい)」となるべきところです。大辞林を見ると、「待ち遠しい」の項には「近代以降の語か」という注記があり、それとは別に「待ち遠い」がちゃんと立項されていますので、古くは確かに「待ち遠い」と言ったようです。この「待ち遠い」という形容詞の語幹「待ち遠 (まちどお)」を「お…さま」の形式に当てはめたのが「お待ち遠さま」であるということになりましょうか。

ちなみに、大辞林には「おまちどおさま」も見出し語としてちゃんと立項されています。



やばい&ばれる

蛍 (2000/09/28 20:16)

まず「やばい」の方ですけど、出典は忘れましたが、2つ見たことがあります。

1.「大変危険だ」の意味の古い言い方の「彌危ない(イヤアブナイ)」が早口に発音されて「ヤバイ」と言う隠語になった。

2.元々、テキ屋、盗賊、ヤクザなどが使用していた言葉ですが、一番最初は泥棒用語でした。
泥棒が夜中に地面に這いつくばりながら忍び込んだりする事を「夜這:よはい」と言っていたのですが、その言葉が徐々に変化し「やはい」を経由して「やばい」になった物と言われています。

「ばれる」は、分らないけど「暴かれる」の略かなって思ってました。



ばれる

知りたがりや (2000/09/28 19:36)

ばれるは、中国語で敗露(bai lu)とも言いますが、発音が似ていませんか?
ばらす→ばらされる→ばれる????難しいです。



RE:ばれる&やばい

佐藤和美 (2000/09/28 12:34)

とりあえずは「ヤバイ」のほうを。

ヤバイ
危ない。不都合な。もと、てきや・盗人などが官憲の追求で身の危険を予測するとき用いた。ヤバの形容詞化したもの。ヤバは形容動詞で、あぶないさま。ヤバナ事のように用いた。
(堀井令以知編「語源大辞典」東京堂出版)

「バレル」のほうは見当たらないですねぇ。
たぶん「集団語辞典」(東京堂出版)には載ってると思うので
今日、会社の帰りにでも本屋によって調べてみます。
(まだ買ってないもんで)



RE:はんかくさいって

佐藤和美 (2000/09/28 12:33)

「はんかくさい」の「半可」ですが、山口佳紀編「暮らしのことば語源辞典」(講談社)の「半可通」の項に、「半可」について書いてありました。

「「はんか」は可でも不可でもないからだとか、「南果(なんか)」(とりとめもないことを言う人)の転かとも言われるが、よく分からない」



比較的

佐藤和美 (2000/09/27 12:46)

「比較的」、たしかに他の「XX的」とちがいますね。
ま、こんなのは辞書にはでてないから自分で考えて見ました。
「的」がない状態に違いがあるんで、「的」がついても違うんじゃないか?
という(個人的)結論に達しました。(笑)
「比較」と他の「的」がつく語から「的」を取った語を比べてみてください。
違いが見えてくるかな?
(私は「する」をつけてためしてみました。「比較する」と「積極する」のように)



RE:とんとん

佐藤和美 (2000/09/27 12:45)

「とんとん」全然わからないですねぇ。
「日本国語大辞典」はまだ調べてないので、
そのうち図書館に行ったとき調べてみます。



ばれる&やばい

ひろ (2000/09/27 10:10)

常々疑問に思っていたのですが、物事が発覚するときに用いる「ばれる」と、危機的な状態にあるときに用いる「やばい」という表現。これらの語源は一体なんなのでしょうか。どなたかご存知ありませんか。



Re:おまちどおさま・2

いばら (2000/09/26 23:17)

「大辞林」を引いてみました。

さま(様):
(接尾)[二](3)体言またはこれに「お」「ご(御)」を冠した語に付いて、
「こと」の意の丁寧語として用いる。
「これははばかり―」「御無事なお顔おうれし―や/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(上)」 

語源というほどのことでもないのでしょうけれど、意味としてはこの↑「〜様」
なんでしょうね。
さぞ待ち遠しかったことでしょうね(待たせてすみません)、という気持ちかなと思いますが。



Re:おまちどおさま

いばら (2000/09/26 01:39)

清野さん:
>「お待ち遠様」か?

この「様」って、「お疲れ様」「ご苦労様」の「様」と同類なんでしょうねえ?
あ、「お世話様」ってのもありますね。

…普段何気なく使ってる言葉って、
あらためて考えてみるとよくわからないというか知らないで使ってます、私。



おまちどおさま

清野 良重 (2000/09/25 22:46)

「お待ち遠様」か?



挨拶言葉の語源

知りたがりや (2000/09/24 21:21)

教えてください。「お待ちどうさま」の語源



Re: ひょん

面独斎 (2000/09/24 08:09)

> 藤堂明保編の「学研漢和大字典」に
> 漢字ごとの中国語での発音の変遷が載ってます。

なるほどなるほど。ご教示ありがとうございます。

> 新井白蛾のいってる「唐音」てこれ?
> (2)中国語のこと。

でしょうね。「凶の字の唐音ヒヨン」という書き方からすれば、より厳密には「中国音」ないし「中国語の音韻」といったところだろうと思います。私の書いた「安易に唐音に起源を求める」という記述中の「唐音」も「(当時の) 中国語」という意味合いで用いています。

> 全然一般的でない中国語が取り入れられることがありえるのか?

「凶」は中国では一般的ではなかったという意味でしょうか? それとも、「凶」の中国音が日本では一般的でないと? どんな中国音も日本に最初に入ってきたときには一般的ではないと思いますが。

「凶」説にしても「ホヨ」説にしても、私は意味の点で疑問を感じます。ホヨを頭にかざしてめでたい印としたということが、「ひょんな」の「意外な、妙な」という現在の意味とどう結びつくのか。ホヨのもつ計り知れない力によってもたらされたものが、突飛なものでも妙なものでもなく、めでたいものであったからこそ、ホヨがめでたい印とされたわけでしょう?

それから、蛍さんご紹介の説も、ピンク色の花が咲いている中に一部分だけ黄色の花が咲いたりする状態を「ひょん」と呼んだ理由については一切触れていません。それが思い掛けないことを表わすようになった理由についても、ただ「いつの間にか」そうなったとするだけで、何ら説明していません。



ひょん

佐藤和美 (2000/09/22 12:31)

藤堂明保は「中国語音韻学の権威」だそうですが、
その藤堂明保編の「学研漢和大字典」に
漢字ごとの中国語での発音の変遷が載ってます。
ちょっと大き目の本屋なら、辞書のコーナーに置いてあると思います。

さて「凶」の唐音の時代の中国語の発音ですが、「hiong」とあります。
(この字典では「ng」は英語の「sing」の「ng」の発音記号で書いてあります)
まさしく「ヒョン」ですねぇ。
日本漢字音としては存在しなかったけど、中国語としては存在していたということでしょうか。

ただ疑問は山ほど残りますね。
全然一般的でない中国語が取り入れられることがありえるのか?
「凶な」で「ヒョンな」の意味になるのか?

ただ私の引用した説にも疑問が全然ないわけじゃありません。
「ホヨ」、「ヒョウ」という発音が「ヒョン」になるのか?


ところで、新井白蛾のいってる「唐音」てこれ?

「大辞林」からです。

とういん【唐音】
(2)中国語のこと。「和藤内はつねづね父が詞の―覚え/浄瑠璃・国性爺合戦」

とうおん【唐音】
(2)「とういん(唐音)(2)」に同じ。



「鮭」「しゃけ」

自転車小僧 (2000/09/22 02:02)

昔、NHKの『日本人の質問』という番組で、同じ質問があり、国語学者が「サケ」は生きて泳いでいるもの、「シャケ」は食用にするため殺した、または死んだサケのことといっておりました。



比較的難しい?質問です。

内藤憲一 (2000/09/22 01:23)

初めてこちらに参りました。どなたか、ひとつお教えください。
「比較的」という言葉は、何時の頃から副詞としてのみ使われるようになったのでしょう?
「・・的」という言葉は、普通は「積極的な」「積極的に」のように、「的」で完結
しません。勿論「積極的参加」のようには使いますが、副詞にはなりません。
なぜゆえ、「比較的」だけはそれ自体完結して副詞となったのでしょう?



「鮭」と「しゃけ」

武田 航 (2000/09/21 23:02)

「鮭」と「しゃけ」は単に読み方の違いなのでしょうか?何か理由があるのであれば、教えていただきたいと思います。子供の宿題なのですが、改めて考えてみるとよくわからないので、よろしくお願いいたします。



「味わう」の未然形は?

佐藤和美 (2000/09/21 12:42)

「味わう」の未然形は?

きのう、発売された「ビッグコミック・オリジナル」ですが、
いつも私が最初に見るのは「モンスター」。
その中のセリフです。
「あなたにも味あわせてあげたいよ」

さて「味わう」の活用ですが、
「味わ」わない
「味わ」いたい
「味わ」う
「味わ」う時
「味わ」え
「味わ」おう
ワ行五段活用で、「味わ」の部分が変わらない部分ですね。
(旧仮名は「あぢはふ」でハ行四段)

gooで「味あわない」を検索したら16件ヒットしました。
(「味あわない」をマチガイとして紹介しているページもあります)

「味わう」の未然形を「味あわ」だと思ってる人ってけっこういるんでしょうねぇ。
私も「味あわ」が正しいと20歳頃まで思ってました。
今でも語感としては「味わわない」よりも「味あわない」のほうが好きです。



ありがとうございました。

KAORURU (2000/09/21 09:44)

こんなに早く解答してもらえるとは、驚きました。
大辞林も一応調べた(インターネットで検索)のですが、私はよう見つけなかったので
驚きました。ありがとうございました。



ひょん

面独斎 (2000/09/21 06:16)

新井白蛾『闇の曙』(寛政元 (1765) 年) に次のようにあります。

「世俗の悪き事は何にかぎらずヒヨンなことゝいふ。是は凶の字の唐音ヒヨンなるを和語に用ゐ来れり」

興津説はこれに依ったものであると思われますが、近世の語源研究では安易に唐音に起源を求めるということが多く行われたようで、この「ひょん < 凶」説もそうしたもののひとつと見るべきであるようです。

なお、唐音は、漢和辞典には日本で用いられたものしか収録されないのが普通で、日本では一般化しなかった中国音というのも当然ありえます。そこで質問。唐音 (宋・元・明・清時代の中国音) って、どうやって調べればいいのでしょう?



Re: 豪州

面独斎 (2000/09/21 06:13)

『大修館新漢和辞典』によれば、「州」には「大陸」の意味はなく、逆に「国」の意味はあるようですが……。

「豪州」は、もとは「濠洲」と書かれたものが、「当用漢字」時代の漢字制限によって書き換えられた結果であるようです。「洲」には「大陸」の意味があるので、「濠洲」は「オーストラリア大陸」という意味になるかと思います。とすれば、その書き換えである「豪州」もやはり「オーストラリア大陸」という意味になる? そもそも「洲」は「州」の俗字であったようですし……。

なお、「濠太剌利」というのは当て字に過ぎず、したがって唯一無二の書き方というわけではありません。「濠」のほか「豪」や「澳」も実際に用いられることがあったようです。



豪州

佐藤和美 (2000/09/20 12:49)

「オーストラリア」、漢字で書けば「濠太剌利」。
「濠」は常用漢字にないんでしょうか。
「オーストラリア」を漢字一字で表わすときは「豪」の字を使ってますね。

アジア、ヨーロッパなどに州をつけて、例えば「ヨーロッパ州」を「欧州」といいます。
アメリカの州も「カリフォルニア州」は「加州」などと書きます。
さて、「豪州」。
オーストラリアって国の名ですけど、国名に「州」をつけるのはどうして?
どうもマチガイなような気がするんですけど。

それとも「オーストラリア大陸」だから、この場合の「豪」は国名ではなく、大陸のこと?
それで「州」がついてる?



とんとん

浜田拓也 (2000/09/19 15:28)

よく「収支がとんとん」と言いますが、この「とんとん」の語源について教えて下さい。



蛍さん、佐藤和美さん

はせっぴ (2000/09/19 14:01)

お返事遅れて、すみません。
とても丁寧に教えていただいて
ありがとうございました。



RE:ひょんな

佐藤和美 (2000/09/19 12:32)

日本漢字音に「ヒョン」てあったかな?
と、疑問がわいたので、漢和辞典で「凶」を調べてみました。
呉音「ク」、漢音「キョウ」しか載ってないですね。

唐音「ヒョン」なんてのはないですねぇ。



ひょんな

面独斎 (2000/09/18 13:28)

興津要『言葉のルーツ』(PHP 文庫、1998 年) には、「ひょん」は「凶」の字の唐音とあります。その凶がどうして「意外な、妙な」という意味になったのかについては説明されていませんが。



RE:ひょんなことって?

佐藤和美 (2000/09/18 12:04)

堀井令以知編「決まり文句語源辞典」(東京堂出版)からです。
蛍さんから紹介のあったURLと同じ内容を別の視点から書いてるのだと思います。

「ひょんなこと」
ヒョンナは室町時代のことばを集めた「日葡辞書」に「服装ややり方などが奇異で突飛な」とある。京ことばを記した江戸時代の安原貞室の「片言」巻五にも「ひょんなこと」の説明がある。もとはホヨ、ホヤといった。起源はヒョンという木の実からとの説もあるが、ホヨはヤドリギ(寄生木)の意味であった。「万葉集」に大伴家持の歌「あしびきの山の木末(こぬれ)のほよ取りてかざしつらくは千年壽(ほ)ぐとぞ」とある。今でも東方地方ではヤドリギをホヨとかヒョウという地方がある。ヤドリギのホヨ・ヒョウは計り知れない力をもち、ホヨを取って頭にかざしてめでたい印とした。それが、妙な、突飛な、予期しない、意外な人間の力以上のものを感じて、ヒョンナコトの表現ができた。



馬肥ゆる

蛍 (2000/09/18 10:57)

何が語源かと、いうなら、大辞林にあるように
〔漢書(匈奴伝)「匈奴至レ秋、馬肥弓勁」による〕
ということでしょう。

「牛飲馬食」「鯨飲馬食」という言葉もあるように
『馬=よく食べる動物』という意味もありそうですし、
「うまい」と掛けてるのかも…。



天高く馬肥ゆる秋

KAORURU (2000/09/18 08:43)

よく「天高く馬肥ゆる秋」と言いますが、これはどうして「馬」なのでしょうか?
語源を知りたいのですが・・・



ひょんなこと

蛍 (2000/09/17 16:12)

接ぎ木などで生育した木の場合、ピンク色の花が咲いている中に一部分だけ、黄色の花が咲いたりするようになる。この状態を江戸時代『ひょん』と呼んだ。

というような事でした↓

http://www13.big.or.jp/~msk/tisen/hi/0035.html



シドニー

佐藤和美 (2000/09/17 07:58)

シドニー・オリンピック、始まりましたね。
で、シドニーの語源です。

シドニーSydney
オーストラリア最大の都市。「世界で最も美しい港」とオーストラリア人が呼ぶ港で、「オーストラリアの玄関」とも呼ばれ、観光・貿易の出入港となっている。1788年、囚人を迎え入れるため、オーストラリア最初の流刑植民地として建設された。そして、当時この問題を担当していたイギリス本国の大臣シドニー卿の名にちなんで、シドニーと命名された。
(牧英夫編著「世界地名ルーツ辞典」創拓社)



Re: スキャット

狐の悠 (2000/09/17 04:57)

スキャットに纏わるエピソードは次の通り。

・ルイ・アームストロング(トランペッター)がレコーディングの際に、歌詞カードを取り落としてしまった。
既にレコーディング中だったのでアドリブで歌ったのがスキャットの始まり。

・由紀さおりの新曲の音合わせの際に、作詞が間に合わなかった。
アドリブで歌ったらいい雰囲気だったので歌の題名も変えて、スキャットを取り入れた。

・スキャットマン・ジョーンズは吃音が酷く、歌もあまり歌えなかったが
スキャットならば何故かどもらずに歌えた。そこで芸名も改めて演奏家から歌手に転向。

記憶だけで書いているので間違いがあったら失礼。詳しく知りたい方は
有名な話だし今世紀の話ですから自力で調べてみてください。

#以上やや脱線気味のネタ振りでした。

http://yokohama.cool.ne.jp/yew/



ひょんなことって?

森田勝嗣 (2000/09/16 19:35)

よく「ひょんなこと」といいますが、この「ひょん」ってどんな意味があるんでしょうか?



番茶も出花

清野 良重 (2000/09/16 10:16)

「番茶」とは一番茶、二番茶を摘み取った後の「番外茶」を指すと大学時代に教わりました。
ところで「焙じ茶」のことを「番茶」と北海道では呼びますが、(最近はあまり呼ばないか)
他の地方ではどうですかぁ?



泥棒

佐藤和美 (2000/09/16 02:06)

山口佳紀編「暮らしのことば語源辞典」(講談社)からです。
(最近、この本の引用多いですねぇ。)

泥棒
他人のものを盗む人やそのような行為をいう。
 近世後期ごろから用いられており、漢字で「泥棒」と書いたりするが、これは当て字だろう。語源については、無理に奪う意のオシトリ(押し取り)のトリに人の意を表すバウ(坊)がついたものとか、トリウバフ(取り奪ふ)からなど諸説あるが、決め手はない。近世では放蕩者もドロボウと称しているから、「どら息子」と同じ怠惰や道楽の意のドラが、転じてドロとなったのかもしれない。



泥棒

蛍 (2000/09/15 10:46)

『「泥」と「棒」でどうして泥棒?』
っていうページを発見!!
もとは、「押取坊」と言ったらしいです。
詳しくは行って見てください
 ↓

http://www.security-house.co.jp/skkobo01.html



蚤の市

蛍 (2000/09/15 10:35)

「カタカナ語源」ってとこで見つけました・。
フリーマーケットfleamarketは「蚤の市」で
蚤がつくような古い物を売る「骨董市」をいう。

ですって。
呑気虫さんの考えは、殆ど当たりでは?



スキャット

佐藤和美 (2000/09/15 10:10)

由紀さおりの「夜明けのスキャット」って歌、ありましたねぇ。
あれは昭和45年頃だったかな?
(歳がしれる……(^^))



蚤の市

佐藤和美 (2000/09/15 10:09)

思いつくの探してみたんですが、
「蚤の市」みつからないですねぇ。



スキャット

パンダー (2000/09/14 21:37)

いばらさん、どうもありがとうございます。
なんとなくモヤモヤとしたものが取れました。

英語はダメダメな自分なんですが辞書片手にBritannicaも見てみました。
確かにスキャットの語源はハッキリとした事はわかってないようですね。

『ボーカリストが歌詞を忘れてしまった時始めたのがキッカケ』なんて説があって
結構人気が高いみたいですね(訳が間違ってなければいいんですが)。
自分には本当っぽく思えたので笑えてしまいました。



スキャット(Re:ダバダ)

いばら (2000/09/14 17:19)

ちょっと訂正・追加です。
これが最後に流行ったのは'70年代というより'60年代半ばのようです。
Merriam-Webster DictionaryによるとScatという言葉の語源は不明らしいのですが、
scatそのものについての記事がBritannica.comにありました。
*記事へのリンク↓

http://www.britannica.com/bcom/eb/article/9/0571667759+1+6605500.html



泥棒

はせっぴ (2000/09/14 13:54)

はじめまして。
すみません、唐突に質問なんですが、
泥棒の名前の由来ってわかりますか?

わかりましたらぜひぜひ教えてください。
よろしくお願いいたします。



Re: ダバダ

いばら (2000/09/14 12:57)

「ダバダ・・・」には特に意味はないんじゃないでしょうか。(^^;)
これはスキャットというものですよね。
'70年代に流行ったような...?!

以下、大辞林からです。

スキャット[scat]
ジャズ-ボーカルで、「ルルル…」「ダバダバ…」など、
意味のない音でメロディーを即興的に歌うこと。



ダバダ

パンダー (2000/09/14 12:44)

はじめまして、いつも楽しく拝見しています。
最近気になってる言葉があるので質問させていただきます。

ネスカフェのCMでもおなじみのダバダ〜ダ、ダバダ〜♪
って歌ありますよね。他にも『男と女』とかありますね。

で、ダバダって実際どういう意味なんでしょうか?
『ラララ〜♪』って意味のかな?とか『どうもフランス語』な気がするな。
とか思って、自分で勝手に憶測して色々と調べてみたのですが結局わかりませんでした。
どなたか知ってらっしゃる方がいらっしゃいましたら教えてくださいませ。



いたちごっこ

佐藤和美 (2000/09/14 12:05)

いろんなものに語源はありますねぇ。
さて「いたちごっこ」の語源は?

山口佳紀編「暮らしのことば語源辞典」(講談社)からです。

鼬ごっこ(いたちごっこ)
お互いに同じことを繰り返すだけで事が進展しないこと。鼬ごっこという子どもの遊びから出た語。
 この遊びは、相手の手の甲を交互につまみながらだんだん高くしていくもの。そのとき、「イタチゴッコ、ネズミゴッコ」と唱えながらその動作を素早く行う。イタチもネズミも素早い動物なので、素早く行う掛け声として選ばれたものか。あるいはつまむさまがイタチやネズミが噛みつく様子に似ていたからかとも考えられよう。



Lotus 1-2-3

UEJ (2000/09/14 08:37)

お久しぶりです。
Lotus 1-2-3についておまけ雑学です。
Quatro Proという表計算ソフトがありましたが、
Quatroとはスペイン語で4の意味で「Lotus 1-2-3を超える」
という意味がこめられていたそうです。
今ではどちらもすっかりExcelにとってかわられてしまいましたが…

ノミの市は市場で古着が多く売られていて、その古着にノミがついていることが
多かったからという説をどこかで読みました。出典を忘れてしまいましたが(^^ゞ

http://home.att.ne.jp/green/uej/kotoba/



Re: Flea Market

いばら (2000/09/14 01:09)

呑気虫さん、はじめまして。

英語のFlea marketはフランス語のMarche aux Pucesから来ています。
蚤の市といえばパリのクリニャンクールが有名ですね。
今ではPuces(蚤)といえば骨董市のことを指すようで、Yahoo! Franceでpucesを検索すると
多数の骨董商や骨董市のサイトが出てきます。

肝心の語源なんですが...英仏の辞書、ブリタニカ、果てはガイドブックに至るまで
いろいろ調べてみましたが、どうしても見つけられませんでした。
ですが、呑気虫さんの説は説得力がありますね。
昔どこかで蚤の市のいわれを読んだような記憶があるんですが、
そんなようなことが書いてあった気もするのですがちょっと自信がありません。
あまり答えになっていなくてもうしわけないのですが、
どなたかフォローしてくださることを祈りつつ。



flea marketの語源は?

呑気虫 (2000/09/13 16:43)

 flea marketの語源を探してやってきました。
 私事で恐縮ですが、先日引っ越しをするご家庭から古本をたくさんもらってきました。その家は猫屋敷で、飼い猫野良猫がそこいらじゅうで幅を利かせているというお宅なのですが、どうやら古本と一緒にノミまでもらってきたらしい。私の狭いアパートがノミだらけになって、もうあちこちかゆくてかゆくて…。昨日盛大にバルサンをして、ようやく落ち着ける空間を取り戻した次第です。
 で、ふと思ったのですが、こんなふうに押し入れや物置のノミと一緒に中古の品を売ったりするのでflea marketというように呼ばれるようになったのでしょうか。



はちす

佐藤和美 (2000/09/13 12:03)

蓮(はちす)
「蜂巣の意味」(新明解国語辞典)
「花後の花托が蜂の巣に似ることから」(大辞林)

「このハチスが促音化してハッスとなり、さらにハスとなった」
(山口佳紀編「暮らしのことば語源辞典」講談社)

その花が「蓮華」
その根っこが「蓮根」(本当は地下茎)
「蓮華」とか「蓮根」という名称のつけかたも珍しいんじゃないでしょうか

「大辞林」から
蓮華
3.料理や食事に使う、柄の部分までくぼんでいる陶製の匙。その形がハスの花びらに似ているのでいう。

ソフトウェアの会社でLotusという会社があります。
LotusNotesとかLotus1-2-3をつくってる会社です。
英語で「lotus」は「蓮」の意味がありますが、
どこかで読んだのですが、Lotusの創始者は仏教(禅)に興味を持ってたのでLotusという名称にしたそうです。

「はちす」一つでもいろいろ書けますねぇ。



ヨット

佐藤和美 (2000/09/12 12:48)

「ヨットyacht」の語源です。
まず発音ですが、アメリカ英語とイギリス英語では発音が違います。
「ヨット」はイギリス英語のほうの発音がもとになってます。
オランダ語「jaghtchip」(狩猟船)の短縮形「jaght(e)」が英語に入りました。



RE:はんかくさいって

佐藤和美 (2000/09/11 12:40)

松本修「全国アホ・バカ分布考」(太田出版)
って本を持ってるのを思い出しました。
全国のアホ・バカ系の言葉を調べた本です。
「方言周圏論」を扱った本ですね。
なかなかおもしろい本だと思います。
「広辞苑」では「はんかくさい」は「北海道・東北方言」となってますが、
東北地方では北部しか使われてないようです。
この本の第4章2が「ハンカクサイは船に乗った」です。
「はんかくさい」は遊女の言葉だったようですね。
吉原でも使われてたようで。



RE:はんかくさいって

佐藤和美 (2000/09/09 20:16)

別に私は学者じゃないし、このHPも学問のHPじゃないです。
ただマチガイを書かないようにしようとすると、どうしても引用とか多くなりますけど。

「はんかくさい」は「広辞苑」に載ってますね。
「はんかくさい」半可臭い
(北海道・東北方言)ばからしい。あほらしい。

「半可(はんか)」、「半可通(はんかつう)」、「生半可(なまはんか)」などを辞典で引いてみてください。

因みに私は「はんかくさい」を自分で口にしたことはないですね。
(北海道・東北に住んだことはありません)

「そらつかい」のほうは私は聞いたこともないです。
これも方言でしょうか。
私は方言は沖縄方言しか勉強したことないもんで。
該当の方言の本・HPなどで調べるといいんじゃないでしょうか。

方言のリンク集です。
「ふるさとの方言」
http://www.slt.atr.co.jp/~yamamoto/dialect/



北京

自転車小僧 (2000/09/09 19:48)

哈台族様、お返事ありがとうございます。
こちらの質問が悪かったのか、期待した答えをいただけず、少々残念です。
再度確認したいのですが、今回のお返事の中に不明の点ございましたのでお答え願えますでしょうか?
1. しかし同じ系統の言葉を参照すると、韓国語の様に音の揺れが曖昧な言語もあり、音価の区別が無かったのはなく、区別するほど厳密に定義づけられていなかったという風に考え
   ています
問 韓国語と満洲語は果たして同系なのでしょうか?
  また音の揺れが曖昧とはどういう意味でおっしゃられているのでしょうか?

2. 実際に有圏点本で"京"の字を"Ging"と転訳しているのを確認しているようですが、それは果たして満文固有の音だと思います?Hotonという固有語(訓読み)があることを考え
   れば、Gingは漢語の音価を満文で表したもの(音読み)と考えて差し支えないのではないでしょうか?つまり"京(jing)"は昔は"ging"という音であったと。

按:有圏点本だけでなく、下役人の手写本、満洲語訳された漢語の文学等広い範囲で"京"が"Ging"と書かれている点は確認済みです。また、"将軍"と言う語彙を音訳した際に、"jianggiyun"と
  するのが漢語との対応では適切なものですが、"jiangging","jianggin"(漢語対音:章京)とされている例も確認済みです。確かに、"京"の漢語音を写すのに"ging"用いていますが、この
  "ging"自体も満洲語の音韻体系に本来あったものと考えられます。
  傍証1.満洲語には漢語外来語を写すための特殊字母を持つ。"ga","gu","go"については、有圏点の場合では、峻別される。無圏点の場合、特殊なつづり方を使う場合もあるが、"gi"に
      ついてはどちらも漢語、満州語の区別をする書き方をしていない。
  傍証2.日本漢字音の場合で、"木"の訓読みは"き"つまり固有語、"気"は音読みつまり漢語音。では、両者に音韻的な差は?

3.私は場所としてでなく漢字の読み方を追求しているだけなので場所はこの際無視しています。
  それは歴史的考察で、漢字音を追及する際には無意味です。

按:では、明末清初の漢字音を調べる手段として、満洲語文献を使われていると言う理解でよろしいでしょうか?
  それならば、"京"自体が漢語でどう読まれていたを知らなければ、満洲語文献を使っても良い結果は出ないのでは?
  以前馬美旦氏の投稿に、"giang"→"tsiang"→"jing"と言うような内容がありましたが、恐らく、京劇の『十三轍』のことを言いたいのだと思いますが、私は賛同できません。

中古音(宋代の韻書『廣韻』から推定される唐宋代の漢字音)では、『廣韻』の反切(漢字2字で一つの漢字音を示す方法)で"挙卿切"分類は梗摂開口三等庚韻見母となっていますから、"kyeng"または"kieng"と再構できると思います。この介音"-y-"または"-i-"が逆行同化(kの口蓋化)を起こし"jieng"になり同時に本来主母音であった"e"が消失または"-i-"と同化し、"jing"になったと考える方が論理的に説明がつくと思います。
『十三轍』では、"ji-"が精(ts-)系由来のものは"ji-"、見(k-)系由来のものは"ts-"と読む法則があり、その際満洲語の字母から尖団(とがった文字"c-"、丸い文字"k-")の区別をすると言います。
現在の北京音ではこの区別はありませんが、北方方言区域では河北省、山東省の方言にはこの区別が残っています。
"北京"が満洲語でどう写されたかではなく、その元となった漢語方言は何だったかの方が北京の語源と言う意味では正しいと思うのですがいかがでしょうか?
確か、古い『中国語文』に李栄氏の論文があり、この辺りのことを書いておられたと思いますので、探されてはいかがでしょう。
また、『十三轍』については、蔡元培氏の論文が多くあり、台湾から再版されているので、興味がございましたらご参照ください。
資料の入手方法についてですが、よく分かっております。書庫の立ち入り禁止区域にはいろいろ眠っていますし、私もよく書庫の中をうろついたり、いろんな人に頼んだりしてそれなりの資料を得た経験もあります。



はんかくさいって

無知なものより (2000/09/09 02:01)

よく自分も「はんかくさい」とか「そらつかい」て言葉つかいますが
「それどおゆう意味?」と聞かれると言葉で説明するのって難しいです。
まあ学者さんのサイトにこんな事かいてもはんかくさいかもしれないけど。
ごめんなさい、そらつかいで・・・。
皆さんの立場ではこの単語の使い方だときっと〇点でしょうね。

言葉を話す、一人間より。



シシキ

佐藤和美 (2000/09/08 12:37)

「ニングルに補足」ポロヌップさん(2000/08/25)wote
>『アイヌ語方言辞典』によると、旭川と名寄のアイヌ語では、
>おしっこのことを「シシ」と言うそうです。「キ」は「する」
>ですから、「おしっこする」という意味で使えるかもしれません。
>ただ、普通、「おしっこをする」という動作を表すときは「オコ
>イマ」または「オクイマ」と言うのですが。

知里真志保の「分類アイヌ語辞典・人間編」に出てました。
sisi [シーシーと小便をうながす声]
(ホロベツ)【幼児語】おしっこ;小便。
〜ki! おしっこしな!

「分類アイヌ語辞典・人間編」だと「シシキ」は「おしっこしな」ですね。
「分類アイヌ語辞典・人間編」を信じるなら、「アイヌ語方言辞典」の方に「幼児語」と記されてないのならちょっと問題がありそうですね。

どっちにしろ、倉本聰「ニングル」の「シシキ」はこの本の他のアイヌ語と五十歩百歩でしょう。



沖縄の地名・人名

佐藤和美 (2000/09/07 12:45)

「沖縄語の入門」(白水社)に沖縄の地名・人名の沖縄方言での発音が出てるのでその一部を紹介します。
興味深いですね。

金城 カナグシク
玉城 タマグシク
島袋 シマブク
外間 フカマ

那覇 ナーファ
知念 チニン
豊見城 ティミグシク
名護 ナグ
今帰仁 ナチジン
首里 スイ
嘉手納 カディナー
渡嘉敷 トゥカシチ
竹富 ダキドゥン
八重山 エェーマ



続・ペキン

哈台族 (2000/09/07 09:52)

ペキンの語源満州語ではなく、当時の漢字音訳としてペキンが残存しているというという意味です。
ご指摘の通り『満文老档』はバクシがそれまでの無圏点満文を改めて作成したものであり、それまでは「k,g,h」、「t.d」等の音価の区別がなされていなかったとされています。
しかし同じ系統の言葉を参照すると、韓国語の様に音の揺れが曖昧な言語もあり、音価の区別が無かったのはなく、区別するほど厳密に定義づけられていなかったという風に考えています。
ですから満文をローマ字にする時、「Pekin」でも「Beging」でもいいとは思うのですが、何で読んだかは忘れましたが、新彊で現在でも使われている満文は開音は濁音化ぜす、有気音に近い音となりやすいという論文を読んだ記憶があり、それを援用して「Pekin」という音価を採用しました。この部分は「Pegin」でもいいとは思います。何せ無圏点本の世界、これ以上の追求は難しいでしょう。

それと資料名ですが、私も『満文文献総合目録』を購入済ですが、それはあくまで整理済みの資料であって、私が探している未整理文献は当然その中には含まれていません。台北にある故宮博物院や北京第一档案館には今でも未整理の満文档案が山のようにあり、その一部を入手しての作業であり残念ながら資料名は不明というか存在していません。数年待てばそれぞれより出版されると思うのでそれをお待ちください。(どうやって入手したかは勘弁)

資料の性格としては史官によって纏められた档案というのはご指摘の通り『正字通』等の文献により非常によく纏められ、漢字の音転にも些かの矛盾もないのが殆どですが、私の漁っているのはこうした手続き踏んでいない、現場の人間が書き記した一次文書を対象にしています。公式文書では北京をペキンとは書かず、Gemun Hecen等での表現の方が多いですが、譬え擁正年間で、漢字の転音に一定の基準ができたにせよ、一次文書だと意外な音価が残っているものです。

それと北京と書いてある場合、北京入城以前のことですから、盛京"Mukden Hoton"(瀋陽)、"Amargi Hoton"(吉林)を指すことも考慮とありますが、私は場所としてでなく漢字の読み方を追求しているだけなので場所はこの際無視しています。それは歴史的考察で、漢字音を追及する際には無意味です。

北京を意味する満文の固有語としてはGemun Hecenという単語があったにも関わらず、あえてPekingという文章が存在しているということは、当時の漢語の音が(圏点の付け忘れという可能性もあるが)Pekingということを物語っているのではという素朴な疑問です。満州語の言語体系まで踏み込んだ議論は不要だと思います。
実際に有圏点本で"京"の字を"Ging"と転訳しているのを確認しているようですが、それは果たして満文固有の音だと思います?Hotonという固有語(訓読み)があることを考えれば、Gingは漢語の音価を満文で表したもの(音読み)と考えて差し支えないのではないでしょうか?つまり"京(jing)"は昔は"ging"という音であったと。



北京、ペキン、ぺきん?

自転車小僧 (2000/09/07 00:29)

哈台族様
ペキンの語源は満洲語との説読ませていただきました。少し疑問がございますのでお答え
いただければ幸いです。
1.因みに満洲語は今のモンゴル文字の原型となる文字であり、それは先達の研究の結果、
 ローマ字への転写が可能となっています。
 そんでもって「Pekin」という発音が出てきているわけです。
問:モンゴル文字の原型は古代ウイグル文字ではないでしょうか?
  少なくとも12世紀にはチンギスハン碑文等モンゴル文字の碑文、文献等存在しています。
  満洲文字については、記憶が定かではないのですが、『満文老档』の太宗の頃にエルデニ
  バクシに命じて、モンゴル文字に圏点を付け、満洲文字を成立させたとの内容があった様に
  思います。また、『満文老档』には漢語、満州語、モンゴル語の対訳になったものもあリます。
  ご確認お願いします。

2.ついこないだも書きましたが、あれから北京=ペキンとなっている清朝の文献を探してい
  ました。
  如何せん専門家で無いので入手できる資料も極めて限られており、なかなか「北京」とい
  う単語に出会えませんが、先週は擁正年間末期の文書に「Peking」と表記された満州語を
  発見!つまりはこの時代までペキンという発音が清朝の官人で読まれていたことを示し
  ています!
問:佐藤さんも質問されているように、資料の名前を明らかにしていただけませんでしょうか?
  私もただの会社員で専門家ではないですが、『満文老档』位なら入手することはできますし、
  中国で出版された『満文文献総合目録』というものを学生時代に買っています。
  私の知る限りでは、北京のことは通常"Gemun Hecen"と書かれているようですし、『旧満文老档』
  (無圏点満文)で北京と書いてある場合、北京入城以前のことですから、盛京"Mukden Hoton"
  (現在の瀋陽)、"Amargi Hoton"(確か現在の吉林)を指すことも考えねばなりません。
  それから、有圏点満文を見れば、"京"の音訳は"Ging"となっています。無圏点では区別できませんが。
  無圏点満文の場合、"b"と"p"の区別はできていなかったはずですが、どのように判断されたのでしょうか?
  確かに、"-ng"と"-n"を混同している文書はよく見かけますが、少なくとも『満文老档』は公式な記録ですので
  漢字の音訳に関しては厳密に規則を設けているはずです。特に雍正帝の頃であれば、『四庫全書』も整理済みです
  し、『音韻逢源』、『同文韻統』といった韻書も成立していますし、満文併記の『正字通』も残っています。
  そういう状況で、北京を"Beiging"と書かずに"PekinまたはPeking"と書くことは多くないと思うのですが、いかが
  でしょうか?

それから、満洲語は決してマイナーではないですよ。中国関係の書店では満洲関係の本は必ず売上上位
にありますし、日本でも江戸時代の新井白石、高橋景清、間宮林蔵などの研究に始まり、現在まで常に
世界でも高い水準にあります。韓国、台湾、ハンガリー、旧ソ連、ドイツでもかなり研究されています。
新彊の錫伯族は今でも満洲語の方言を話しています。それに、満洲語と言って、「どこの言葉?」と聞かれ
ることはアフリカや中南米の言葉に比べれば、少ないでしょう。もっと満洲語を学んでいることに自信を
持っても良いのではないですか? Manju gisun de gisure! Sirame Acaki!



RE:騙されたとおもって

佐藤和美 (2000/09/06 12:56)

なっちさん(2000/09/02)
>「サッポロ堂」書店というおみせが北大の
>前にあるのですがしってます?
あいにく、現在、私は千葉県在住なもんで……



中公文庫の「日本語の世界」

佐藤和美 (2000/09/06 07:51)

「日本語の世界」全16巻はこうなってます。
 1.日本語の成立
 2.日本語の展開
 3.中国の漢字
 4.日本の漢字
 5.仮名
 6.日本語の文法
 7.日本語の音韻
 8.言葉・西と東
 9.沖縄の言葉
10.日本語を生きる
11.詩の日本語
12.戯曲の日本語
13.小説の日本語
14.散文の日本語
15.翻訳の日本語
16.国語改革を批判する

このうち中公文庫で出てるのは
「日本の漢字」、「翻訳の日本語」、「国語改革を批判する」です。
文庫の表紙のどこにも「日本語の世界」とは書いてありません。
つまり「日本語の世界」シリーズとして出てるわけではありません。
でも中公文庫の担当者ってそれくらいわからないんですかね?



中公文庫の「日本語の世界」?

まつまつ (2000/09/05 18:08)

佐藤さん:
> 「日本語の世界」全16巻は去年あたりから中公文庫でではじめてますね。
> そのうちの一冊である大野晋「日本語の成立」もそのうちでると思います。

 情報ありがとうございます。中公文庫で既刊のものには、たとえばどんな
ものがあるのでしょうか。近くの書店を通じて出版社に問い合わせたところ、
「日本語の世界」シリーズの文庫はないという回答しか得られませんでした。



「アシカ」はアイヌ語?

佐藤和美 (2000/09/05 15:37)

「アシカ」ですが「広辞苑」には堂々と「アイヌ語」って出てますねぇ。
「広辞苑」のアイヌ語はいいかげんだという話はこの伝言板でも何回か書いてます。
私の持ってる資料の中では「アシカ」がアイヌ語だっていうのは「広辞苑」だけみたいですね。
知里真志保の「分類アイヌ語辞典・動物編」には見当たりませんでした。
「広辞苑」が「アシカ」をアイヌ語だとしている根拠が知りたいですね。

さてさて、「アシカ」ってアイヌ語?



「言葉の世界」伝言板8月分

佐藤和美 (2000/09/05 10:26)

 「「言葉の世界」伝言板8月分」を追加しました。



こんにちは...

ゆうすけ (2000/09/05 10:18)

ハイサイ、チューガナビラ。滋賀県在住のゆうすけです。
年末に沖縄に引越すことになり、娘が言葉に感心を持つようになりました。そんな中で佐藤さんのサイトに辿り着いたのです。古い掲示板の話題ですが「グスク」と伊良部島の事で参考になればと思い投稿します。
「城」という字を「グスク」と読むのは、ケースバイケースで、特に人名では「シロ」と呼ぶ場合が多いらしいですよ。城跡の地名などでは「グスク」が一般的ですが、例の豊見城も村名では「トミシロ」で、城跡は「グスク」と呼んでます。人名では「ジョウ」や「シロ」と呼ぶことが多いと聞きますが、ちなみに有名な沖縄映画「ナビィの恋」の主人公は「東金城」とかいて「アガリカナグスク」と呼んでました... 。
伊良部島の件ですが、北部集落は漁業中心で池間島からの移住者、南部は農業中心で宮古島の野崎村の移住者が集落を育てたそうです。僕も実際に行ってみましたが、同じ島内とはいえ、別世界でした。



丸数字

通り縋りの狐の悠 (2000/09/04 11:27)

「言葉の世界」で通信で扱われる文字の話をするのは強ち的外れでもないと
思いますので、老婆心ながら一言。

Winを使われている方で、Web上で丸数字を使われている方も多いと思いますが、
Macや多くのUnixマシンでは必ずしも期待通りに丸数字にはなりません。 #例えば、ここの掲示板では「胡散」の話題で使われています。

何故かといいますと、丸数字はJISで定められた漢字コードではないからです。
ローカルなファイルで使おうと(例えば)Wordで使おうと勝手ですが、Webという、
誰がどんな環境で見るか判らないところで規格外の文字を使うのは如何かと。
#興味を持たれた方は、下記(上記?)URLをご覧ください。

http://www4.justnet.ne.jp/~greentree/CODE00.HTM



シク活用、ク活用

佐藤和美 (2000/09/04 09:22)

turboさん
>「は行音」については、量や比較の言葉が多くありますが、何か語源、
>あるいは、やまと言葉で起源となるような何かがあったのでしょうか。
私は聞いたことないですねぇ。
まずはハ行音とハ行音以外で比較してみないとなんとも言えないですね。

形容詞の「シク活用」と「ク活用」では違いがあるっていう話はあります。

「大辞林」から「シク活用」の一節を引用します。
「「正し」「悲し」「をかし」などの語がこれに属する。この活用に属する形容詞には情意的意味を持つものが多い。」

逆にいうとク活用では「情意的意味を持つもの」が少ない、ということですね。
ク活用の形容詞はこんな感じ、
高し
重し
早し
「情意的意味を持つもの」じゃないですね。



擁正年間までは「ペキン」

哈台族 (2000/09/04 09:21)

ついこないだも書きましたが、あれから北京=ペキンとなっている清朝の文献を探していました。
如何せん専門家で無いので入手できる資料も極めて限られており、なかなか「北京」という単語に出会えませんが、先週は擁正年間末期の文書に「Peking」と表記された満州語を発見!つまりはこの時代までペキンという発音が清朝の官人で読まれていたことを示しています! 問題は何時まで北京の満州語読みがペキンであったかなんですが、それより時代が下ると満州語が衰退したのか、まともな満州語が残っておらず解読はまだ手付かずです。
韓国語の古文(訓民正音)にも当たっていますが、こっちはまだ北京の読み方には出会っていませんが、また何か発見があったら報告します。



うと

佐藤和美 (2000/09/04 09:20)

佐藤和美wrote
>「うと」 (2000/08/28)
>「盗人(ぬすっと)」「ぬすびと」の転(大辞林)
>するとこれは促音便なのかな?

「夫(おっと)」についても見つけたので、以下に引用します。

「大辞林」
「夫(おっと)」
「おひと(男人)」の転

山口佳紀編「暮らしのことば語源辞典」講談社
「夫(おっと)」
夫婦のうちの男の方。配偶者である男。
 平安初期の「令集解(りょうのしゅうげ)」に「夫、俗に乎比止(をひと)と云ふ」とあって、夫の古い語形は「をひと」であった。これは「男(を)+人(ひと)」という語構成で、これが語源であると考えられる。「をひと」の「ひ」が促音化して、「をっと」が成立し、さらに「おっと」となった。平安時代にはウ音便化した「をうと」という語形もあったが、室町時代には「おっと」の語形が定着し今日に至っている。



RE:盥回し

佐藤和美 (2000/09/04 09:18)

「盥回し」ですが、二つ見つけました。

堀井令以知編「語源大辞典」(東京堂出版)
盥回し
一つの物事を順番に送り回すこと。かつて、足でタライを回す曲芸があったのにもとづく。回るタライは違っても足は変わらないことから、馴れ合いで順順にマワス意になったものか。

山口佳紀編「暮らしのことば語源辞典」(講談社)
盥回し
一つの物事を次々と順送りに受け渡すこと。「政権の盥回し」、「患者の盥回し」などと用いる。
 本来は、仰向けに寝て足で盥を回しながら受け渡す曲芸のことであったが、回る盥の方はちがっても、それを回す方の足は変わらずに同じであるところから、馴れ合いで順番に回す意になったものと考えられる。歌舞伎「伊勢平氏栄花暦」に、「嫌だ、盥回しめ、無くなりゃあがれ」という例が見える。


この「暮らしのことば語源辞典」はオススメの一冊ですね。
入手もしやすいです。ちょっと大き目の本屋さんなら置いてあると思います。



RE:北京は何故ペキンか

佐藤和美 (2000/09/03 23:46)

美馬さん
>北京を中国語ではなぜベイジンと言い、日本ではペキンというのかというのは、 >つまり、中国語も昔はペキンと言ってました。
>日本に輸入され、ずっとペキンと言われて来ましたが、

清朝の北京で、そして日本の江戸時代で「北京」を何と発音していたか興味あるところですが、
具体的にどのような文献で確認されているのでしょうか?
文献名を教えていただけるとありがたいです。



言葉の由来 (盥回し)

zai (2000/09/03 23:44)

こんにちわ。
ある言葉の由来が知りたくて本屋さんでいろいろと辞典を見たのですが載っていませんでした。どの辞書も言葉の意味はもちろん書いてあるのですが由来がのっているもはありませんでした。
言葉の由来が載っている辞書をご存知でしたら是非教えてください。
また、調べている言葉というのは”盥回し”なんですけど、どうして盥なんでしょうね。
似たようなものは他にもありますが。。。
普段、何気なく使っていますがこういう言葉って結構あるのではないでしょうか。 私はあまり国語は得意ではないのですがちょっとした言葉にもその言葉が出来るまでの
ストーリーがあるんですよね。そう思うと興味が沸いてきます。



「は行音」の言葉について

turbo (2000/09/03 23:40)

 8月28日の「うと」の追加情報、ありがとうございました。興味深く見させていただきました。
 なお、「日本語はラ行音で始まらない(98/10/08)」の記事を見ていて、想い浮かんだ事柄
について、質問したくなり、書き込みさせていただきます。
 「は行音」については、量や比較の言葉が多くありますが、何か語源、あるいは、やまと言葉
で起源となるような何かがあったのでしょうか。
 「は行」で、例えば、「は」幅・量る・早い・はるか(かなた)、「ひ」広い・低い・冷える・ひっそり(音が少ない)、「ふ」太い・深い・増える・膨らむ・ふっくら、「へ」減る・へとへと・へたばる(体のエネルギーが減少)、「ほ」細い等です。
 他の「行の音」でも、重い・遅い・多い、軽い・固い、柔らかい、狭い、高い、等の量の比較の言葉があり、たまたま、「は行音」で量の比較を現す言葉を私が多く想いついただけかもしれません。また、やまと言葉ではないものを列挙しているかも知れません。



北京は何故ペキンか

美馬 亘 (2000/09/03 13:47)

北京を中国語ではなぜベイジンと言い、日本ではペキンというのかというのは、つまり、中国語も
昔はペキンと言ってました。日本に輸入され、ずっとペキンと言われて来ましたが、中国ではカナ
がない(読み方が定まれていない)とか色々な民族の侵入により、kiang→tsiang→jingという風
に発音がよりし易い様に変化したという事です。広東語は音節自体が古い為ペキンと言うのも頷けます。因みに古代中国語には子音で終わる語 三→サム 世→スィアド などが沢山有りました。



胡散の回答御礼

カトちゃん (2000/09/03 10:55)

蛍様ご回答ありがとうございました。項目Cで「散」は、わても粉末状の漢方薬とおもいます。



胡散

蛍 (2000/09/02 23:07)

なんだか、前にもあった気もするけど、一応知ってる限り列挙しますね。

@「胡散」とは中国語で、怪しい様子・疑わしい様子を意味する

Aポルトガル語のVsanna(ウサンナ=怪しい)が語源との説

B語源は定かではないが、漢語の「胡乱」からとか、茶碗の一種である烏盞(うさん)から来たからなどいわれているようです。烏盞というのは黒の釉薬をかけた天目茶碗なのだそうです。
昔は「うさんな人」というような形で用いられていたそうです。

C胡散の「胡」とは中国語でニセモノというような意味で、「散」は薬のことか?

あちこちから拾ってるので、どこに出てたかは不明ですが…。



胡散臭い

カトちゃん (2000/09/02 19:49)

「ウサンクサイ」=「胡散臭い」の「胡散」の語源を教えてください。大辞林で調べても語源まで出ていません。



騙されたとおもって

なっち (2000/09/02 16:56)

和美さんにはじめて書き込みします
「サッポロ堂」書店というおみせが北大の
前にあるのですがしってます?
ここのおみせはアイヌ民族を含む北方民族に関する
報告書.辞典などがたくさん置いているのですが
それ以上便利なのが最近でた上に書いたような
ものはほとんど頒布価でわけてもらえるとこなのですよ
たとえば「奥田」さんという札幌学院大学?の先生がだされた
「アイヌ語語彙集」が2000円とかその手のものであれば
(大学や公共団体がだした刊行物)
在庫さえあればそこそこの価格でわけてくれるはずですので
1度連絡されては
(お金の節約にも多分なりますよ)



ICは死語?

Pete (2000/09/02 14:40)

確かに最近「IC」という言葉はあまり使われませんね。
代わりに使われるのが「LSI」(大規模集積回路)ですが、
これは Large Scale IC のことです。
ほとんど使われませんが「MSI」(=Middle Scale IC)や
「SSI」(=Small Scale IC)という用語もあります
(こっちは本当の死語に近い)
ほんとは、IC=総称、LSI=ICの一種、のはずが、
IC=昔、LSI=最近、のようになっています。

集積度はさらに進み、
「VLSI」(超大規模集積回路)=Very Large Scale IC、
「ULSI」(超々大規模集積回路)= Ultra Large Scale IC
ときました。Ultraの次は何でしょう。



laについて。

muragin (2000/09/02 13:48)

例えば、「いいよla~」などと、やられると、日本人には、
奇異なものに感じられますので、「OK la」も英語人には
妙に聞こえると思います。
中国人にとっては、
「la」は、英語の中にも自然と入って来るものなのでしょうか?
それか、「la」が英語ではないという自覚がないのでしょうか?

中国人でない僕に対して、なぜためらないもなく、laを連発するのでしょうか?

僕は、大勢の中国人(or香港人・台湾人)とチャットをしていますが、
そろいもそろって、この「la」を使います。
不思議でたまりません。

誰か外国人にlaを使う中国人の気持ちがわかる人いませんか?

こういうのが気になるのは、わたしの頭が固いだけなのでしょうか?

http://www.geocities.co.jp/NeverLand/1182/



ホット・ドッグ

佐藤和美 (2000/09/02 09:31)

「ホット・ドッグ」の語源説は二つあるようですね。
一つは「ダックスフント」との形の連想からで、
もう一つは「犬肉を使ったといううわさから」
(「英語語源辞典」研究社)



la

自転車小僧 (2000/09/02 03:41)

今話題になっている"la"ですが、北京語では、動作の完了、確認、軽い感嘆、強調などを示します。
ですので、「結了婚了!」(結婚したんだよ!)というように2種類の用法が一度に出てくる文章も
あります。広東語の場合は、動作の完了という意味は薄れます。広東語では動作の完了を示すのに
"口+佐"(zo2)を多用します。それから北京語でも同様の言い方があるのですが、列挙する場合、
「房費la、食費la、電費la・・・」(家賃でしょ、食費でしょ、電気代・・・)と言い方もあります。
広東語の場合、軽い確認の意味で使うlaが多いように思います。シンガポール人などの使う"OK la"
も軽い確認。(僕ならかまわないよ。)という意味に使われているように思います。
上海語にもlaがあり、動作の完了に多用されます。軽い確認の場合などでは"a"が多用されますが、
"va"も使われています。西北方言では"li(口+里)"を使うことが多いようです。
また、北京語、広東語両方に強い感嘆、驚きを示す際に、"la"の後に"oまたはou"が加わり、
"loまたはlou(口+羅または口+婁)"を使うこともあります。"好貴lo!"(なんて高いんだ!)
台湾語でも似たようなものはあるようですので、また調べておきます。



la

muragin (2000/09/02 00:21)

わたしも香港や中国の方とchatをすることがあるのですが、
みなさん使いますね。「la」。
最初は、わたしも気になって、どういう意味か聞くのですが、"what means la ?"
そのときは、"nothing""never mind" などといって、きちんと説明してくれません
でした。
しかも、わたしが、laが気になってるのを知ってなお、使うのをやめません。
よほど、大切な表現なのだろうと思いました。
だって、英語で話してるのに、英語でないであろう表現を頻繁に使うんですよ。
変な感じです。
しかし、最近、まねして it is cool la~ とかやってる自分がいます。。。

それから。「エ」の件、みなさんありがとうございました。
自分でも今、調べていますので、なにか面白そうなことが
わかりましたら、お知らせしますね。

では。

http://www.geocities.co.jp/NeverLand/1182/



「la」の意味

哈台族 (2000/09/01 17:55)

広東語だけでなく、中国人はよく文末に「la」という語気助詞をつけます。

これは漢字で書くと【口偏に拉】という文字だと思われます。
意味としては「了(le)」と「【口偏に阿】(a)」の合音で、感嘆の意味を含んだ断定とでも説明すれば分かりやすいでしょうか?

広東語は苦手なので、北京語で例文を挙げると…

下次我再継続写la →今度また(手紙)書くね!
他要回家la →あいつが家に帰ちゃうぞ!

なんて文章が作れます。
ニュアンスがつかめましたか?



おそらく広東語

はたけ (2000/09/01 15:10)

なのですが、中国人の友達から
Ok la
というメールが来ました。"la"というのがどういう意味か全然分かりません。良ければ教えていただけないでしょうか?



ありがとうございました

ゆう (2000/09/01 12:47)

蛍さんは、書きました。
>ソーセージが胴長のダックスフントに似ていたからという説があるそうですよ。

教えてくださって、ありがとうございました。
これで、1つ賢く(?)なりました。



豊饒の海

佐藤和美 (2000/09/01 07:47)

「豊饒の海」全四巻。
三島由紀夫の最後の小説です。
第一巻「春の雪」の最後のところに
「豊饒の海」とは月の海の名だとあります。
そういえば月に「豊かの海」ってあったなぁ。
「豊饒の海」なんて難しい題名じゃなくて、「豊かの海」ならわかりやすいのに。(^^)
でもそれじゃ小説の題名にはならないかな?
いくら「豊かの海」という名でも、月の海の名だから、
そこは岩石しかない世界なのでした。



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