言葉の世界・伝言板 2000年1月




ウラジオストク

佐藤和美 (2000/01/31 09:23)

ウラジオストクの語源ですが、
牧英夫編著「世界地名ルーツ辞典」(創拓社)から引用します。

「ウラジボストクVladivostok
この都市は、1860年にロシアぼ軍事基地として建設され、コーカサス地方にあったウラジコーカサス市「コーカサスの領地」の地名を借用して、ウラジボストクと命名された。この地名は、ロシア語のウラジvlade(nie)「領地」とボストクvostok「東、東洋」を合成し、「東洋の領地」の意味を持つ。この地方は清国領であったが、1858年のアイグン条約によって、ロシアに割譲されたため、このような地名が与えられた。」



総スカン

佐藤和美 (2000/01/29 23:41)

「広辞苑」からの引用です。
「総好かん
(「好かん」は関西方言)周囲のみんなから嫌われること。」



清野さんありがとうございます!

佐久間 ハジメ (2000/01/29 12:10)

ラテン語→フランス語のようなんですね。
ありがとうございました!



アイヌ語いろいろ

佐藤和美 (2000/01/29 10:29)

大野晋の「日本語はどこからきたのか」(中公文庫)にも
アイヌ語のマチガイがありました。
「ラマツramat」(魂)のことを「ラマrama」と書いています。

アイヌ語の語尾の「t」ですが、
「ramat」の発音は「ラマット」の「ト」を発音しない「ラマッ」のような発音になるそうです。
(アイヌ語には日本語と同じで「L」、「R」の区別はありません。)
アイヌ語の語尾の「t」は和人には聞き取りにくい音のようですね。
地名でいえば、「ペツpet」が「ペ」→「ベ」で残っていることもあります。
(逆にいうと、「pet」なのか本当の「pe」(者)なのかの判断が難しい)
大野晋も語尾の「t」を聞き落とした?
それとも単純なマチガイ?



Honesty Tamil etc

清野良重 (2000/01/29 08:08)

小学館のプログレッシブ英和中辞典では、honestyは
honos(名誉)+ tus(形容詞語尾)=honestusという
ラテン語がフランス語を通じて英語になったとあります。

タミル語学も確立されていない現状で、タミル祖語も分からないまま
恣意的に寄せ集めたタミル語の方言と日本語を比較する大野晋の学説は、
非常に危険であると、数年前、雑誌「言語」に投稿がありました。



総スカン

おかもと (2000/01/29 02:18)

この伝言版(佐藤さんの書き込み)を見ていたら、
横から妹が「総スカン」の「スカン」って何?と、聞いてきました。
古い言葉じゃなさそうだけど、どういう言葉から派生したのか、ご存知の方、
教えてください。



HONESTY

佐久間 ハジメ (2000/01/28 16:30)

初めまして。
質問させてください。英語にHONESTY(誠実、誠意)という言葉が
ありますが、この語源はどこからきたのでしょう?
やはりラテン語、ギリシャ語あたりなんでしょうか。



「日本語の起源」

佐藤和美 (2000/01/28 12:38)

比較言語学の知識が全然なくて、大野晋の日本語・ドラビダ語同根説(たとえば「日本語の起源」)を読むのはかなり危険な行為じゃないかと思います。

大野説は日本の言語学者からは総スカンの状態です。
でも、大野説の本は簡単に手に入れて読むことができますが、
それを批判している本はそう簡単には読めません。

比較言語学の知識が全然ないのなら、
「日本語の起源」を読む前には、比較言語学の本を読むことをおすすめします。
そして、「日本語の起源」を読んだらどこがマチガイか考えてみてください。
もしすべて正しいと思うのなら、もう一度比較言語学の本を読み直すことです。
「日本語の起源」はそういう反面教師の役には立つでしょう。
比較言語学の理解度のチェックにも使えそう?



Re: 動物の肉

UEJ (2000/01/28 12:35)

仏教では「四つ足」を食べることが禁じられていたため、
隠語として発生したのが「さくら」などの言葉ではないでしょうか。
「雁もどき」「鴫焼き」は肉が食べたくても食べられなかった
お坊さんが発明した逆方向の隠語(?)ですね。



動物の肉

無知(沢辺治美) (2000/01/28 11:23)

食肉で思い出したんですが、馬肉を「さくら」、鶏肉を「かしわ」というのは、色からで
猪肉を「ぼたん」というのは、並べ方からだと聞いたように思います。
牛肉や豚肉にそういう風流な言い方がないのは、食べる習慣が新しいからでしょうか?



けんちん汁

無知(沢辺治美) (2000/01/27 17:30)

「けんちん汁」について、教えていただいたので、紹介させてください。
『繊に切った大根などを煎り、湯葉で巻いたのが本来の姿』
だそうです。やっぱり「湯葉」→「豆腐」かな。



鉄火

無知(沢辺治美) (2000/01/27 16:18)

【鉄火】を《大辞林》で引いてみたところ、関係しそうなものとして
 ・「鉄火打ち」の略。←博打打のこと
 ・「火起請(ひぎしよう)」に同じ。
 ・気性が激しく荒々しいこと。侠気(きようき)のあること。
【火起請】というのは、
 ・ 昔、神前または判者の前で、赤熱(しやくねつ)した鉄片を握らせ、
  手がただれるかどうかによって正邪を判断したもの。
 ということなので、丁半を賭けることに掛けてる?

 …つまりとは、「鉄火場」っていうのは、
『鉄火な鉄火打ち達が集まって、鉄火みたいな賭けをするところ』ですかね。



ありがとう さとうかずみさん

かおり ゆうみ (2000/01/27 14:36)

 あいさつの言葉をとてもよくわかる文章で教えてくれてありがとうございました。 かおり
 また教えてほしいときがあったら、また教えてください。 ゆうみ

 子ども達大変喜んでくれました。ありがとうございました。また何かありましたらよろしくお願いします。
    さおり先生



英語の母音の発音

佐藤和美 (2000/01/27 12:45)

英語では「a」が「エイ」だったり、「i」が「アイ」だったりします。

佐藤和美(1999/11/29)wrote
> 英語は1500年頃が中世英語と近代英語の分岐点にあたります。
>その違いの一つに母音の変化があります。
>「a」(アー)の発音が「エイ」に変わった。
>「i」(イー)の発音が「アイ」に変わった。

他にもいろいろ母音の発音の変化がありました。
これを「Great Vowel Shift」(大母音転移)といいます。



英語の中のフランス語

佐藤和美 (2000/01/27 12:40)

英語の中のフランス語について今までの書き込みから集めてみました。

佐藤和美(1999/03/06)wrote
>  動物   その肉
>豚 pig   pork
>羊 sheep  mutton
>牛 ox(etc) beef
>単語が動物とその肉で違います。
>なんでこうなってしまったのでしょうか。
>話は1066年に始まります。この年イギリスはフランスの
>ノルマンディー(ノルマン人の村の意味だそうです)に住んでいた
>フランス語を話すノルマン人に制服されてしまいました。
>これをノルマン・コンクェストと呼びます。
>その後フランス語は続々とイギリスに流入しました。
>ノルマン人は貴族階級を独占しました。家畜を飼うのはイギリス人です。
>それを食べるのはフランス語を話すノルマン人です。
>このことが動物とその肉の二重の呼び名の起源になったわけです。
>つまりこの肉の呼び名はフランス語に由来するのです。

佐藤和美(1999/09/20)wrote
>ノルマン・コンクェスト(ノルマン人による征服)以来、
>英語にはフランス語が大量に流入しました
>英語で「海」は「sea」、「marine」がありますが、
>「sea」は本来の英語、「marine」がフランス語からです。
>英語では本来語は日常の言葉で、
>フランス語借入語は学術用語、あらたまった時の言葉等になるようです。
>「遊びで海へ行く」時の「海」は「sea」で、
>「研究対象として」の「海」は「marine」ってとこでしょうか。



サイコロ

がめら (2000/01/27 01:08)

ごぶさたしております。

さて、サイコロですが、
直方体のサイコロはモヘンジョ・ダロ、ハラッパ、エジプトなどから発掘されています。
また、(直方体でない)六面体のサイコロは、アメリカ、インドで、
三角錐や四角錐のサイコロは春秋時代のモンゴル、
古代メソポタミアなどで、発掘されています。

サイコロの原形とされている
木片や骨片、貝殻に印を刻んだものは世界各地で発掘されています。
最初は占いや、まじないに使われていたと考えられますが、
紀元前10世紀には、遊びに使われていました。

日本では、日本書紀に双六の記述があります。



鉄、火、etc

清野良重 (2000/01/26 21:52)

鉄火巻の語源は聞いたことあるんですけど、鉄火場の鉄火ってどういう意味ですか?
インターネットで検索したけど分かりませんでした。



「賽」「鉄」

無知(沢辺治美) (2000/01/26 17:03)

「賽」についてのページがありました。↓
http://www.big.or.jp/~wed/kuru/FQA/ANSWER37.html

「鉄火巻き」のことも何故か同時に見つかりまして、
『明治初期、東京のあるすし屋に、博打をする鉄火場から多くの注文がきた。注文主はさいころや
花札を扱う連中だから、勝負の最中に、飯が指に直接つかない、海苔で巻いたすしが喜ばれた。』
と、ありましたが、どうなんでしょう?「鉄火丼」はそれに倣ったってこと?





無知(沢辺治美) (2000/01/26 16:13)

河豚のことを鉄砲というのは、やっぱり「あたると死ぬ」からだろうと思うのですが、
鮪(赤身)のことを鉄火っていうのは、ただ赤いからなのでしょうか?
賭場のことを鉄火場っていう(これも何故?)のとは関係ないでしょうけど…。



サイコロ

蔭山健一郎 (2000/01/26 16:04)

さいころ
采は「采配」で振るとか投げるの意味があるのかな、賽の「賽銭」のサイで投げた銭で
ともにサイは投げるの意味が共通しているように思います。
そうすると、サイころは「投げるコロ」と考えるとコロがあの正六面体の数を表した物を
意味していると都合がよく納得できるのですが。
「日本語の起源」大野晋著 を読むとタミル語を起源にもつ言葉が多いようですが、
そこには サイもコロもありませんでした。(亀はあるのに?)
ところで、サイコロはいつどこでできた物なんでしょうか。
先日いい大人が中国の飛行機双六で遊んでいて、いつごろからこんな遊びをヒトは楽しんでいたのか。
という話がもちあがり、どどのつまりがきっと卑弥呼がひまなときにきっと遊んでいたやろう。
などと無責任な話になりました。
どなたか サイコロの起源 サイコロはいつどこでできた物なのかご存知内でしょうか。
以上よろしくお願いします



サイころ

佐藤和美 (2000/01/26 12:45)

仕事がいそがしくて、ちょっと、レスポンスがおくれてます。

「サイころ」はもともとは「サイ」(音読み、つまり起源は中国語)だったのに、訓読み(ヤマトコトバ)「ころ」をつけたものですね。

さて、「ころ」ってなに?

「大辞林」には「「ころ」は接尾語」と書いてあるだけですね。
ただの飾りなんでしょうか?

「いぬころ」という言葉を思い出したので調べてみると、
「犬子ろ [「ろ」は接辞]犬の子。小犬。」
(三省堂「新明解国語辞典」)
とあります。

また、「子ろ」は「大辞林」にこうあります。
「子ろ [上代東国方言。「ろ」は接尾語。]「子ら」に同じ」

「サイころ」と「犬子ろ」の「ころ」が同じ語源なのかどうかわかりませんが、
少しはその可能性があるかな?



さいころありがとうございます

蔭山健一郎 (2000/01/26 11:30)

さいころについて、教えていただきありがとうございました。
「さい」は、やはり采や賽のようですね。「さい」には、やはり博打の
イメージがあるので、「ころ」という、やさしい、かわいい言葉を、つ
けているのかもしれませんね。

ちり鍋の「ちり」は、「てっちり」(ふぐなべ)のちりだと思います。
うどんすきやすきやき、うおすき等のように、鍋自体に味がついているものは、「・・すき」
ふぐちりやうおちりのように、ポン酢で食べるものは、「・・ちり」
と言うようです。



支配せよ、熊の手、etc

清野良重 (2000/01/26 06:03)

私はロシア語は知りませんが、浦塩斯徳(ウラジオストック)の意味は
「東方を支配せよ」だと聞いたことがあります。
「Vladi-」の部分に命令の意味を持たせることは可能なのでしょうか?



はじめまして。

zhenja (2000/01/26 01:49)

偶然このページを見つけました。
大学で専攻していたロシア語はもとより、各国の言葉に興味を持っています。
今後も、立ち寄らせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

(これ以降について、解決済み、または不適切であれば削除願います。)
以前、ウラジオストックの語源について書かれていましたが、
「Vladi-」の部分は動詞の「vlad'et'」から派生していると授業で習いました。
意味は「所有(領有)する」ですが、その他、「支配(掌握)する」などの意味もあります。
帝政ロシア時代は商業的、軍事的な世界進出のために、港、特に不凍港の開発に熱心でした。
港が年中凍らなければ外国との船舶往来が活発になり、貿易振興、ロシアの近代化に
寄与することができます。
また、海軍を常駐させ、防衛・他国侵攻の拠点とすることもできます。
ロシアの南下政策には、単なる領地拡大ではなく、力をつけてきた東方諸国に対する
軍事拠点の開発のために不凍港を求めたという意図があったはずです。
私個人としては、歴史的背景から考えると、「東方の領地」というよりも
「東方を支配する」の方が、意味としては合っているような気がします。
この解釈、根本的に間違っていましたらご指摘下さい。
ちなみに、ロシア人の名前に「Vladimir(ヴラジーミル)」というのがありますが、
これは「Vladi+mir(世界)」ということで、「世界を制する」と
言う意味だそうです。
ただ、私は「平和を手に入れる」という方が好きですが。
(「mir」には「平和」という意味もあります。)



Merengue

おかもと (2000/01/26 00:13)

メレンゲのポルトガル語のスペルはこのとおりです。
発音はよくわからないけど、メレンゲに近そうですよね。
お菓子は結構ポルトガルからの影響が多いですよね。
(コンペイトウとかボーロとかね。)

味も、子供のころ食べたメレンゲの味はポルトガルのお菓子やで
売っているのと同じ味でした。
フランス菓子のメレンゲはぜんぜん違う。
(フランス・スイスあたりのメレンゲのほうがだんぜんおししい!)

と、話はそれて行きそうですが、味から考えてもポルトガル経由の言葉なのでは、
と想像します。(すみません。語学的な根拠なしです。)



「汁」「鍋」

無知(沢辺治美) (2000/01/25 12:13)

「けんちん汁」は「巻繊汁」と書くそうで、「繊」は牛蒡や人参じゃないかと思うんですけど、
「巻」はそうすると豆腐ですかね?
「三平汁」の方は、てっきり「三平さん」て人の名前から来ているのかと思ってたら、
「サンペイ」はアイヌ語で心臓の意だとか。魚のアラを入れるって事なんでしょうか。

「チゲ」は韓国語で「鍋」で、「ちゃんこ」は「力士」の事だけど、
「ちり鍋」の「ちり」はどういう意味なんでしょう?



さいころ

無知(沢辺治美) (2000/01/25 12:00)

「さいころ」の「さい」は「采配」の略だそうです。
「ころ」は接尾語だそうですが、転がすからじゃないでしょうか?



rice

佐藤和美 (2000/01/25 09:31)

Oeufさんwrote
>ところで、昔英語の時間に「ウルチ」と「ライス」は同語源という話を
>聞いたのですが、本当ですか?
>サンスクリット語で「ブーリッヒ」と言ったのが東西に別れて伝わった
>とか。

「rice」の語源ですが、ギリシア語「oruza」に溯ります。
「ギリシア語の語源は南アジア起源でイランを経て借入されたと想定される。」
「日本語の「ウルチ」もサンスクリットに関係づける説があるが、不詳。」
(研究社「英語語源小辞典」)

「rice」
「古代ペルシアのアヴェスタ語起源とされる。」
(大修館書店「スタンダード英語語源辞典」)

「ウルチ」と「ライス」が同語源でサンスクリット起源だというのは、
あまりたしかな話ではないようですね。



meringue

Oeuf (2000/01/25 06:03)

個人的にはmelangeとmeringueは、偶然の一致という気がします。
melangerという動詞は「混ぜる」という意味で、meringuerという動詞は「(タマゴと砂糖
を混ぜて泡立てて)メレンゲを作る」という意味なので、似ていると言えば似ていますが。
(lとrや、ge(ジュ)とgue(グ)の音韻交替はあり得るのでしょうか。)

ちなみに、メレンゲは「メらング」と発音します。rの音は喉の奥でならす「ガ」と「ハ」
が合わさった音で、聞いた感じはラ行には聞こえずむしろ「メハング」と聞こえるのですが
、あえて平仮名で「ら」と書いています。

どうして日本語ではメレンゲになってしまったのでしょう? フランス語から英語に入って日
本語に入ったのではないか、という感じもするのですが、どうなんでしょう。



メランジュ

おかもと (2000/01/25 00:37

やはりフランス語からはいったようですね。
まさしく「混合」という意味があります。
カフェで注文する時は、ちょっとフランス語風に鼻にかけて発音します。



さいころの語源は

蔭山健一郎 (2000/01/24 17:30)

教職員の研修で、朝鮮半島・中国の双六をした際、
さいころの語源が話題になりました。
数々の辞書で引いたのですが、語源がわかりません
どなたか知っておられる方がいましたら
よろしくお願いします



メロンジュ(メランジュ)

UEJ (2000/01/24 12:57)

日本語にも入っているメレンゲとは関係ないのでしょうか?
大辞林で「メレンゲ」を引くと、
| [(フランス) meringue]
| 卵白を固く泡立てて、砂糖を加えたもの。洋菓子の飾りなどに用いる。
フランス語の発音は「メランゲ」でしょうか。



沖縄のあいさつ言葉

佐藤和美 (2000/01/24 09:23)

>沖縄の方言について、児童からの質問に答えていただきたいのですが・・・
>おはよう こんにちわ さようならなどのあいさつを教えてください

国立国語研究所編「沖縄語辞典」からあいさつの言葉をひろってみました。
(この辞典は首里方言の辞典です)

ハジミティ     はじめまして(目下へ)
デエビル      はじめまして(目上へ)
チュウ       こんにちは(目下へ)
ウガナビラ     こんにちは(目上へ)
アッチュミ     元気か(目下へ)
ワアチミセエビイミ 元気ですか(目上へ)
ブリイ       失礼
グブリイ      失礼(ブリイの敬語)
ウブクイ ミセエビイティイ お元気でいらっしゃいましたか
ウブクイガナシイ ワアミセエビイミ 御機嫌よろしゅういらっしゃいますか(貴族へ)



メロンジュ(メランジュ)

Oeuf (2000/01/24 03:27)

ウィーンではカフェオレのことをメランジュというんですか。
melange はフランス語で「混合」という意味ですので、多分フランス語から来ているのだと
思います。が、フランスではこのような用法を聞いたことがありません。
ドイツに行った時に聞いた話だと、engagementやrestaurantというフランス語が良く使われ
ているようですね。発音もきちんとフランス語をまねているとか。



ウィンナーコーヒー

おかもと (2000/01/24 00:57)

1月14日の沢辺さんのコメントにお答えします。

「ウィンナーコーヒー」と言う名前のコーヒーは、やはりウィーンにはありません!
日本人の観光客はよく注文するんだそうですよ。

でも、コーヒーにホイップしたクリームをのせたコーヒーはあります。
「アインシュペーナー」といいます。
(意味は一頭立ての馬車。)

ウィーンのカフェオレ(みたいなの)は「メランジュ」(またはメランジェ)といいますが、
これはフランス語あたりが語源かな?
どなたかご存知?



フランス語、zoo

ビーバ (2000/01/23 11:26)

 英語の語彙の半分はラテン語から来ています。そのうち、ラテン語から直接
入ったのと、フランス語を経由して入ったのがあるわけです。
 フランス語の語形もラテン語から見たら「訛ってる」ということになるで
しょうから(というか、発音は別にして、語形に関しては英語の方がラテン語
に忠実な場合が多いので)、どっちもどっちでしょう。

zooに関して
 zoology「動物学」というギリシャ語起源の語が英語に入って、
zoological garden「動物園」を略してzooとなったそうです。
フランス語にzooという語があるのなら、たぶん英語からの借用でしょう。
なんとか-ology「学」という語はたくさんありますけど、基本的にすべて
ギリシャ語からです。



レタス

Oeuf (2000/01/23 10:11)

連続して投稿してしまって済みません。

語源辞典等持っていないのでよく分かりませんが、フランス語では牛乳はlait[レ]、レタスはlaitue
[レチュ]で綴りから見ると本当に良く似ています。
今まで考えたこともありませんでした。

ところで、昔英語の時間に「ウルチ」と「ライス」は同語源という話を聞いたのですが、本当ですか?
サンスクリット語で「ブーリッヒ」と言ったのが東西に別れて伝わったとか。



さっそく有難うございます。

Oeuf (2000/01/23 09:58)

さっそく調べて頂いて有難うございます。ビフテキはやっぱりフランス語からだったんですか。

ところでこの前"zoo"をゾーと発音するフランス語は変だ、と書いてしまったのですが、そ
の後よく考えてみると、この単語は多分ラテン語かギリシャ語起源なのではないかと気づき
ました。というのは、フランス語には他にもzoo-で「動物」を表す単語が沢山有り、英語か
ら特にzooだけを輸入したというのは考えにくいからです。もしかしたら逆に英語がフランス
語からzoo-系統の言葉を輸入した可能性もありますよね。ということは「ズー」という発
音の方がもしかしたら異端児なのかもしれません。

確か英語は(本当かどうかは知りませんが)語彙の半分がフランス語から来ているとか。
日常用語は全く別ですが、専門的な用語になればなるほど英語とフランス語は同じです。
発音はかなり違って来ていますが、これはフランス人に言わせたら「英語が訛っている」
ということになるみたいです。

例えばaの音が英語では「エイ」になってしまう(例を取るとnationが仏「ナスィオン」英
「ネイション」)のはやっぱり訛っている感じがします。でも、フランス語でもeiの綴りや
aiの綴りは「エイ」や「アイ」ではなく、「エ」と発音するので、既にフランス語自体が
訛っているような気もしますが。

ところで、こうしてみると、専門用語として漢語を輸入した日本語と、同じく専門用語と
して仏語を輸入した英語がダブって見えてくるのは気のせいでしょうか。しかも英語・日
本語とも日常用語と文法構造はしっかり自分の型を守っているところも似ている気がしま
す。



ビフテキ

佐藤和美 (2000/01/23 07:15)

Oeufさんwrote
>はじめまして。とても面白いホームページですね。
ありがとうございます。

ビフテキですが、
英語の「beefsteak」がフランス語の「bifteck」に入り、
それが日本語に入ったようですね。
(三省堂「コンサイスカタカナ語辞典」によります)



「レタス」の「レ」は「カフェオレ」の「レ」

おかもと (2000/01/23 00:56)

佐藤さん、先日はドレスデンの語源を調べていただき、大変たすかりました!
ありがとうございました。

自己紹介もろくにしていなかったので、今日はごあいさつ。

学生時代に、先生が「レタス」の「レ」は「カフェオレ」の「レ」なんだよ、という話をしました。「レ」は、ミルクですが、レタスは根っこのところを切るとミルクのような白い汁がでることが語源だとかいう話でした。
言葉のルーツなんて考えたこともなかった頃で、ものすごく、びっくり&感動したのでした。

今回このページに出会い、そんな話がごろごろしているので、とてもうれしい。
今後も楽しみにしています!



「安達が原」のユーケイ

佐藤和美 (2000/01/22 18:10)

 「手塚治虫研究」の「手塚治虫ショートショート」に
「安達が原」のユーケイ」を追加しました。



日本語とフランス語とビフテキ

Oeuf (2000/01/22 04:59)

はじめまして。とても面白いホームページですね。

ところで、日本語では、ステーキのことをビフテキと言っていたころがありますよね。

実はフランス語でもステーキはbifteckか(bifteque)でビフテ(ッ)クと言うのですが、日本
語のビフテキはフランス語から来たのでしょうか。それともたまたま英語を聞いた時の捉え方が日本人とフランス人で同じだったのでしょうか。非常に興味があります。
ところで、フランス語でも外国語の発音はやっぱり独自の物になってしまうようで、カタカナ英語のような問題は何も日本に限ったことでもなさそうです。

zooは「ゾー」、「disneyland」は「ディズネイランド(ゥ)」、「Hi-fi」は何と「イーフィ」、
rollerなどerで終わる英語の音もなぜか「アー」ではなくてフランス語のeurの発音と同じ「ゥール」(日本語表記ができません)になってしまいます。

フランス語の場合、外来語を文字表記に忠実に発音する傾向が強いために、日本の名前もかなり変な風に
変わります。「hirohito」イろイト(rの音はハ行に近いです)、「tokaimura」トカイミュら
今まで一番驚いたのは「Macarthur」を「マカるチューる」、「Pearl harbor」を「ペアるラるボー」
と発音していることです。日本の話をしていた時にいきなりこれらの単語が出て来たのですが、最初は何が何だかさっぱりわかりませんでした。

ちなみに日本語でのフランス語表記にもかなり異論があるのですが、また次の機会に。



教えてくださいな。

N先生 (2000/01/21 11:22)

はじめまして、小学校の社会で沖縄のことを学習していて、このページを見ました。岐阜県の小学校です。沖縄の方言について、児童からの質問に答えていただきたいのですが・・・
質問その1 おはよう こんにちわ さようならなどのあいさつを教えてください
なかなか子供にわかりやすい資料がなくて困っています。お願いします。



オー・エス

佐藤和美 (2000/01/21 09:45)

綱引きのときに「オー・エス」って、掛け声をかけますよね。
いったい、この「オー・エス」ってなに?

富田仁・村岡正明・編著「街角のフランス語」(駿河台出版社)
という本を読んでたら、「オー・エス」の語源がでてました。

「オー・エス」はフランス語「オー・イス(Oh, hisse)」に由来し、
「hisse」はフランス語の動詞「hisser」(帆や旗などを揚げる、巻きあげる、の意味のことば)から出た間投詞とのこと。

思わぬところに語源ってありますね。



ドレスデン

佐藤和美 (2000/01/20 09:33)

ドレスデンはスラブ人によって始まった町です。
で、「ドレスデン」の語源もスラブ語です。
スラブ語「dredzdane」(森の人)が語源だそうです。

(牧英夫編著「世界地名ルーツ辞典」創拓社を参考にしました)



アウストラロ・ピテクス

佐藤和美 (2000/01/19 12:52)

 中学生の長男の社会科の教科書
(新編新しい社会 歴史/東京書籍)
の7ページに、
「アウストラロ・ピテクス」の意味が「南の猿人」と書いてありました。
これはまちがいです!
「ピテクス」は「猿」という意味で、「猿人」ではありません。
「猿人」は
「ピテクス」(猿)+「アントロプス」(ヒト)で、
「ピテカントロプス」です。

教科書でもまちがいはあるという話でした。



Dresden

おかもと (2000/01/18 23:27)

はじめまして。
突然ですがドイツの「ドレスデン」の地名の語源を知りたくてこのHPに出会いました。
教えていただけると大変うれしいのですが。



唐辛子

佐藤和美 (2000/01/18 16:59)

「唐辛子」のことを「南蛮辛子」っていうようですね。
唐辛子は南米原産で16世紀に日本に入ったとのことで、
「南蛮人」が持ちこんだのでしょうか?



なるほど「南蛮」

無知(沢辺治美) (2000/01/18 14:42)

なぁる程「油」ですかぁ!!
「南蛮渡来の異国風」≒「バタ(油)臭い」っていう感じなんでしょうかね。



南蛮

佐藤和美 (2000/01/18 12:38)

「広辞苑」には「鴨南蛮」が「鴨南蛮煮の略」だと出ています.

で、「南蛮煮」を調べると、
「1.野菜・魚・鳥肉などを油で炒め煮た食品。
2.魚肉や鳥肉に唐辛子やネギを加えて煮た料理。」
(大辞林)

次に「南蛮漬」を調べると、
「揚げた小魚をネギやタマネギを入れた合せ酢に漬けたもの」
(大辞林)

この共通点はなんなのかですが、
私には「油」が共通点に思えるんですが。
断定はできないですけど。
「テンプラ」も「南蛮料理」ですよね。



鴨南蛮

UEJ (2000/01/18 08:32)

「南蛮」はネギや唐辛子のことを指していたようです。
「カレー南蛮」も本当はネギが入っていないといけないのだとか。
「難波」がネギの産地だったから「鴨難波」がなまったともいわれています。

http://home.att.ne.jp/green/uej/kotoba/



HTMLの色指定について

佐藤和美 (2000/01/17 17:03)

言葉とは全然関係ありませんが、
「雑学・コンピュータ関連用語集」に「HTMLの色指定について」を追加しました。

マルチメディア検定3級に合格したのですが、
その受験勉強で色の事を勉強したので、
今までの知識と合わせて、まとめてみました。
HTMLで色指定するときに役にたつ?

なおこのページを見るのはIE5.0推奨です。
他のブラウザでは表示に時間がかかるようです。(NN4.5は未確認)

「HTMLの色指定について」
http://www.asahi-net.or.jp/~hi5k-stu/compt/color.htm



「アメリカン」

無知(沢辺治美) (2000/01/17 16:31)

ピザなんかで、「ハワイアン」っていうと「パイナップル入り」だったりしません?
あと、「鴨南蛮」とか「南蛮漬け」って何が「南蛮」なんでしょう?



浮世

佐藤和美 (2000/01/17 09:40)

「大辞林」からの引用です。

うきよ(浮(き)世)
〔憂き世(つらい世の中)と浮世(ふせい)(はかない世の中)の二つの意味が重なり合った語〕
(1)つらくはかないこの世の中。変わりやすい世間。
(2)今の世の中。俗世間。現世。
(3)名詞の上に付いて、当世の、現代風の、好色な、の意を表す。
(4)男女の恋情。情事。色事。また、享楽的で色事を楽しむ遊里。



(無題)

muragin (2000/01/16 19:23)

資料をみずにうろ覚えでいうのですが、

「うきよ」というのは
それまでの長い長い戦乱の世・・・「憂き世」
に対して、
江戸時代の平和のなか元禄文化などに代表される
ゴージャスな世の中になったことを
皮肉って「浮かれた世の中」
「浮き世」といったのだと思います。

細かいところ間違ってるかもしれませんが
ご了解のうえ参考にしてください。

では。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~muragin/



浮の語源?

篠原 邦武 (2000/01/16 18:45)

またまた、久しぶりに投稿させていただきます。
篠原です。
1月22日から3月20日まで、神奈川県博で「広重ーその
美と叙情ー」の特別展示が行われますが、その勉強をしています。
浮世絵ですが、この浮に語源があるような気がしました。
昨年のNHKの大河ドラマの元禄繚乱で、お軽が、うきさまといって
いましたが、これは、浮さまでしょうか?
浮世とは、浮いた世か?などと考えます。この辺について
教えて下されば光栄です。



2000年読んだ本

佐藤和美 (2000/01/10 17:25)

2000年読んだ本」を追加しました。

私は年間52冊以上(一週間一冊平均)を読むのを、目標にしてるんですが、
ここ10年以上は達成してます。
(職業の関係で、どうしてもコンピュータ関係の本が多くなり、読書といえるのかどうか「?」の本もだいぶありますが。)

今年は今のところ3冊、まあまあの調子かな?



「アメリカン」

無知(沢辺治美) (2000/01/14 17:45)

アメリカには無い「アメリカンコーヒー」(大味、希薄って、アメリカのイメージ?)
イタリアには無い「ナポリタン」(ケチャップ→トマト→イタリアン?)
こういうの他にもありますか?「ウインナコーヒー」はウィーンにあるのかな?
それと「メリケン粉(小麦粉)」みたいな言葉っていうのはどうなんでしょう?



二の腕

無知(沢辺治美) (2000/01/14 13:09)

なんでまた、「一」でなく、「ニ」が(しかも誤用されて)残ったのでしょうねぇ。古くは「腕=肘から手首までの部分」だそうで、だから「上腕・上膊」という言葉があるのに
「下〜」はないようです。でも、今「肘から手首までの部分」を表す言葉はないですね。脚関係は、沢山あるのに(腿、脹脛、脛、踝、踵…)不公平な気がする。



二の腕

佐藤和美 (2000/01/13 09:37)

>ところで、「二の腕」ってどうして「二」なんでしょう?

以下、三省堂「新明解国語辞典」から引用します。

一の腕
腕のうち、肩から肘までの部分。

二の腕
1.腕のうち、肩から肘までの部分。
2.腕のうち、肘から手首までの部分。
現在2の意味で用いられることはほとんどない。
もと誤用から出発した1が主用。


これをまとめると、もともとは、肩から肘までを一の腕、肘から手首までを二の腕といっていたということになりますね。



言葉の世界

佐藤和美 (2000/01/12 12:46)

私の夢は自費出版だったんですが、
その本のタイトルが「言葉の世界」でした。
このタイトルを考えたのは昭和56、57年頃のことでずいぶん昔です。
いまだに一冊分の原稿がたまらない状態なんで、
自費出版は当分むりみたいですね。
ま、こうしてHPで発表したほうが、大勢の人に読んでもらえそうですが。



言葉の世界

めぐみ (2000/01/12 01:57)

はじめまして。ヤフーで「言葉の世界」とうちこんで
こちらに来ることができました。そうしたら、近頃
もっとも興味のある語源の世界が広がっています。
感激です。今後ともぜひ私のお気に入りのページとして
いろいろ学ばせていただこうと思います。
まずは、ご挨拶をば。

http://www.geocities.co.jp/Bookend/7856



re:「century」の語源

Margaret (2000/01/11 16:37)

佐藤和美様

おかげさまで社長にちゃんと説明することができました(*^_^*)
「-cent-」が英語に限らずどこの言語でも百を意味する単語に使われているので
ラテン語系統かなとは見当をつけていましたが、はっきりしたので良かったです。
ありがとうございました。



「方言」&「二の腕」

無知 (2000/01/11 15:40)

「方言」って面白いですよねぇ。正月に帰省先で観た地元のTV番組で爆笑してきました。
他の地方じゃ通じなかったり、違う意味にとられたり、年代によっても違うし、
県内でも東西ではまた異なってたりする。もちろん普通の辞書になんて載ってない。
「正しい日本語」では無いんでしょうけど、「生きてる」って感じです。

「言葉」って「生き物」だなぁって思うんですよ。
生まれて、成長して、やがて死んでいくものもあったりして…。

ところで、「二の腕」ってどうして「二」なんでしょう?



沖縄方言の中の古語

佐藤和美 (2000/01/11 12:35)

s.kさんwrote
>私の祖母は徳之島に住んでいます。
徳之島方言は琉球方言の奄美・沖縄方言の奄美方言に属しますね。

>ところで、奄美の言葉って、とても丁寧で、
>高校時代に勉強した古典の万葉言葉に似ているような気がします。

このHPで琉球方言に古語が残っているという話は何回か書いたことがあると思いますが、具体的な単語を挙げたことはなかったかな?

で、具体的に単語の話をしてみましょう。

沖縄の挨拶で「チャービラ」というのがあります。
沖縄方言で「キ」は「チ」になります。(例、「アキ」(秋)→「アチ」)
「エ」は「イ」になります。(例、「アメ」(雨)→「アミ」)
それで、「チャービラ」の語源ですが、
「来侍ら」だというんですね。
「きはべら」が「ちはびら」になり、「チャービラ」になったというわけです。
「侍る」って、本土方言では古文の時間に出てくるだけですよね。



トビオの交通事故のあった年

佐藤和美 (2000/01/10 17:25)

 「手塚治虫研究」の「手塚治虫ショートショート」に
トビオの交通事故のあった年」を追加しました。



二の次

佐藤和美 (2000/01/10 09:06)

「二の次」は「二番目」という意味で、「三番目」という意味ではありません。
それでは「二の次」の「の」とはどういう意味でしょうか?

「この場合の「の」は同格を示す」(三省堂「新明解国語辞典」)

「二の次」は「二番目の次(三番目)」じゃなくて、同じような意味の語をならべた語だったんですね。「二=次」ってとこでしょうか。

「二次」(にじ)も「二番目」の意味がありますが、
「二の次」との関係はよくわかりませんでした。
(「二の次」と「二次」は同一語源?)



RE:最上の難読地名

佐藤和美 (2000/01/09 09:48)

吉田茂樹「日本地名語源事典」(新人物往来社)はわりとしっかりした本だと思うのですが、
私が持っているのは発行が昭和56年でちょっと古く、
それと著者は「中間報告とも言うべき意図で書いた」そうです。
その後、改定版でもでてたらいいんですが。

最上の地名ですが、アイヌ語地名、朝鮮語地名よりもまず日本語地名を考えるべきだと思ってます。
それでまずは「日本地名語源事典」に書いてることの検証から始めるのがいいのではないでしょうか。
三つの地名ですが、地形地名ではありません。
これを検証しようとしたら、たよれるのは古記録ですね。
たとえば、「及位」(のぞき)が年貢を免除された田地だった所であることが証明されれば、「ノゾキ(除)」が正しいということになりますね。
「サスナベ」に関しては「山形県最上郡真室川町の地名。河谷上流の地にあり、「サスノベ(焼畑の辺)」で、焼畑のほとりの意。」と断定的に書いてありますが、なにかの古記録をもとにしてるのかな?



二の次

あああ (2000/01/08 20:16)

どうして二の次というのでしょうか?
一の次とは言わないのでしょうか?



「century」の語源

佐藤和美 (2000/01/08 10:04)

>社長命令?で「century」の語源を調べています。
どこの会社なんでしょうか?
たいへんですね(^^)

「century」の語源は、
ラテン語の「centuria」(100の1組)です。
最初は100年以外にも用いたので、「century of years」のように言ったそうです。

1ドルは100セント、
1メートルは100センチメートル、
パーセントは「百分率」ですね。

ラテン語の「centum」の意味は「100」です。



century の語源を教えて下さい

Margaret (2000/01/07 16:50)

初めまして。
いろいろ検索をかけてこちらにたどり着きました。
社長命令?で「century」の語源を調べています。
でもどこも「millennium」の説明のばかりで
肝心の世紀の説明がなくて・・・お手上げなんです。
どなたかお教え下さい。よろしくお願いします。



奄美の言葉

s.k (2000/01/07 14:19)

私の祖母は徳之島に住んでいます。
小さいときからよく遊びに行っていて、生まれ育ったわけではないですが
故郷のようなところです。
今、出版社に働いています。
大好きな奄美の本をいつか作りたいなあ、と思っています。
ところで、奄美の言葉って、とても丁寧で、
高校時代に勉強した古典の万葉言葉に似ているような気がします。



はじかみ

佐藤和美 (2000/01/07 12:31)

岩波古語辞典に
「はじかみ」は「呉(くれ)のはじかみ」の略とありました。
あまりに簡略すぎて意味がよくわかりませんね。

山椒を「はじかみ」と言っていたのを
生姜を「呉のはじかみ」と言うようになり、
これが「はじかみ」と略されて、
山椒も生姜も「はじかみ」になった、
ということなのでしょうか?

生姜は南方原産なので「呉の」をつけた?



はじかみ

無知 (2000/01/06 13:18)

「はじかみ」の由来じゃないんですけど、

『ジンジャーの語源は、サンスクリット語のシンガベラ(singavera)です。
このシンガベラはシンガ(singa 角)とベラ(vera・形)の合成語で、
「角の形をしたもの」という意味であり、しょうがの根茎が鹿の枝角(えだつの)
によく似ていることに由来しています。
 その昔、日本では生姜も山椒も「ハジカミ」と呼んでいましたが、生姜に「薑」、山椒には「椒」の字を用いています。そして、生のものを「生薑(しょうきょう)」、干したものを
「乾薑(かんきょう)」または「干薑」と呼んで区別しています。
徳川時代から「生姜(しょうが)」と呼びはじめています。 』
と、いうのがありました。
 はじかみ…。端噛み?端加味?恥か身? なんでしょうねぇ?



candela

佐藤和美 (2000/01/06 12:39)

ラテン語の「candela」は「ろうそく」という意味です。

光度の単位の「カンデラ」はこのラテン語によります。

ラテン語「candela」はオランダ語では「kandelaar」です。
この「kandelaar」が日本語に入り「カンテラ」になりました。

ラテン語「candela」は英語では「candle」です。これが「キャンドル」。

ラテン語「candelarius」(ろうそくをつくる人)がフランス語では「chandelier」です。日本語では「シャンデリア」。

ラテン語「candela」の仲間はいろいろありますね。

(三省堂「コンサイスカタカナ語辞典」を参考にしました。)



はじかみ

hiro (2000/01/06 11:58)

はじかみ(生薑:じょうがの古称)の由来をご存じの方教えてください。



re.最上の難読地名

吉野ヶ里 (2000/01/06 06:43)

ありがとうございました。アイヌ語かそれ以外の言語か。語呂合わせで
いかようにも解釈できてしまう……。やはり、現地を訪ねてみないと分からない。
いや、訪ねても分からない可能性が高い。それだけに、地名の語源解明には
ロマンがありますね。



2000年代

無知 (2000/01/05 13:16)

どこかのホームページの引用ですが
§§ 21世紀最初の10年間の呼び方は? §§
 西暦を10年ずつ区切って、時代の特徴をくくっていく方法は、とても便利でしばしば使われる
1950年代、1970年代、というだけで、その時代の空気が蘇る。
 それでは2000年からあるいは2001年から2009年までの、1桁の10年間は
何と言い表すべきなのだろうか。
 2010年以降は2010年代、2020年代と言えるし、あるいは下2桁だけで10年代、
20年代でも通じるかも知れない。しかし、2009年までを2000年代と呼んでしまうと、
広い意味での2000年代(2000年から2999年までの)とまぎらわしくなるし、
下2桁だけの言い方となると、00年代では首をかしげたくなる。
 これは実は、新聞社の校閲部などでも頭を悩ましている問題で、インターネットの会議室など
でも、この期間の呼び方を巡って議論になっている。
 これまで出ている案としては、2千00(ゼロゼロ)年代、あるいは2千0(ゼロ)十年代
などがあるが、いまいち分かりにくい。2千1桁年代(にせん・ひとけたねんだい)というのは
どうだろうか。
 2009年までを言い表す呼び方が、今後どのように定着していくのか注目したい。
 ちなみに英語では、noughties、naughties、noneties(いずれもゼロ十年代いうような意味)
zeroes(ゼロ年代)、oughts(ゼロ年代)、nothings(無年代)などが提案されている。
だそうせす。



ひょっとこ

佐藤和美 (2000/01/05 09:11)

「ひょっとこ」の語源は「ひおとこ(火男)」ですね。
「ひょっと」とは無関係です。



ひょっとこ

小林。 (2000/01/04 15:58)

きのう友達に言われてからずっと考えていたんですが、
「ひょっとすると」とか「ひょっとしたら」とかの
「ひょっ」ってなんなんでしょうか。
そんでもって、それと「ひょっとこ」との関係ってあるのでしょうか。
「ハッとする」っていうのと同じようなもんだとしたら、
「ひょっとこ」っていうのは「ヒョッ」って言う動作をした「子」で
「ヒョッと子」なのかな?って思ったりしています。
どうなんでしょうか。気になって気になって。



2000年代

佐藤和美 (2000/01/04 12:41)

 前から疑問に思ってたのですが、
2000年代って、2000からいつまでなのでしょうか?
2009年まで?
2099年まで?
2999年まで?

逆にこれらを言い分けるのにはどうしたらいいんでしょう?
それを考えると、夜も寝られません。(^^)

2000年〜2999年は二千年紀or第3千年紀とかいう言い方があるんでしょうが。



今は?

muragin (2000/01/03 14:40)

12月30日に、「今日と明日と後2日で90年代も終わりますね」
というのを何かで耳にしました。

ところで、今は何年代なのでしょうか?

00年代? 2000年代? 

どういうことばが定着するのでありましょうか。

ではでは。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~muragin/



最上の難読地名

佐藤和美 (2000/01/03 13:02)

以下、たんなる語呂合せですので、そのつもりで。

「及位」(のぞき)といえば、難読駅名でもよく見かけますね。
「ノゾキ」は「ヌプソツキ」nup(野原)+sotki(寝床)
熊が昼寝をした所です。

「差首鍋」(さすなべ)は「サスネペ」sa(浜の方)+sune(明かり)+pe(者、地名では所)
浜に明かりのある所の意味。

「神室」(かむろ)は「カモロ」kam(肉)+or(所)
肉のある所の意味です。

以上、アイヌ語辞典を片手に語呂合せをしてみました。
本気にしないでくださいね。

アイヌ語辞典を片手に語呂合せをする気になれば、
どうにでもなってしまう、という証明ができた?

とにかく語呂合せには用心が必要です。
特に地形地名でない場合は、検証ができないので、
マユにつばつける方がいいでしょう。

以下、吉田茂樹「日本地名語源事典」(新人物往来社)によります。
ノゾキ
東北地方に分布する場合は「ノゾキ(除木)」の意が多く、木を切り払って開発した地をいう。また、「ノゾキ(除)」で、年貢を免除された田地・屋敷のある所をいう。西日本の一部には、狭いすき間の土地を「ノゾキ(隙)」というのもある。

サスナベ
山形県最上郡真室川町の地名。河谷上流の地にあり、「サスノベ(焼畑の辺)」で、焼畑のほとりの意。

カムロ
山名の場合は「カブロヤマ(禿山)」の転化で、木のない山をいうが、低地の集落名になると、「カミラ(冬葱・韮)」の転化で、「ニラ(韮)」の採集地をいうであろう。



「言葉の世界」伝言板12月分

佐藤和美 (2000/01/02 18:55)

 「「言葉の世界」伝言板12月分」を追加しました。

12月分は過去最高の書き込みでした。ファイルの大きさでいうと64キロバイトです。
以前は400字詰め原稿用紙で何枚といってましたが、
もう書いた分量はキロバイトで表す時代なんでしょうか?
どうも一山いくらの野菜みたいですけど(^^);

ちなみに過去最低は98年12月の7キロバイトです。
(私が転勤したときだったもんで)



最上の難読地名

吉野ヶ里 (2000/01/01 23:30)

明けましておめでとうございます。吉野ヶ里です。ご無沙汰しています。
さて、山形県にある難読地名「及位(のぞき)」「差首鍋(サスナベ)」
「神室(カムロ)」はアイヌ語系でしょうか。最上地区は、アイヌ語の
南限に近いため、朝鮮語の影響を受けた地名かアイヌ語の影響を受けた
地名か、判別するのは難しいことだと考えます。
アイヌ語系でしたら、どんな意味になるのでしょう。教えてください。
この一年、佐藤さんのホームページがますます充実しますようお祈り
いたします。



あけましておめでとうございます

佐藤和美 (2000/01/01 09:16)

A HAPPY NEW MILLENNIUM!
今千年紀もよろしくお願いします(^^)

 今千年紀最初の追加です。
「北海道のアイヌ語地名」に「1999年伝言板アイヌ語関係集」を追加しました。



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