HTMLの色指定について
佐藤和美
コンピュータのディスプレイでの色の指定は光の三原色R(Red)、G(Green)、B(Blue)の加法混色によって行われている。
色の指定はそれぞれの色を1バイト(8ビット)を使った256(=2
8
)段階で行う。3色の混色により指定できる合計色数は3バイト(24ビット(=8×3))を使った約1600万(=2
24
)色になる。この色数をフルカラー(またはトゥルーカラー)という。これ以上細かく色指定しても人間の目には色の違いを識別できないので、これより細かい指定をしても意味はない。
ちなみに、絵の具でR、G、Bを混ぜても白にはならない。(理論的には、R、G、Bに不純物がないならば、黒になる。)絵の具の色を混ぜるのは減法混色だからである。
1バイト(8ビット)は10進法では0〜255、16進法では0〜ffである。 一つの色は16進法では00〜ffで表わせるので、三色は000000〜ffffffで表わせる。 最初の2文字をR、次の2文字をG、さらにその次をBの指定とすると、色の指定は次のようになる。
黒(全ての色がない) Black 000000
赤 Red ff0000
緑 Green 00ff00
青 Blue 0000ff
白(全ての色がある) White ffffff
混色の指定は次のようになる。
黄色(R、Gの混色) Yellow ffff00
シアン(G、Bの混色) Cyan 00ffff
マゼンタ(R、Bの混色)Magenta ff00ff
黒(000000)と白(ffffff)の中間の色(灰色)は、R、G、Bの全てを半分の「80」にする。
(256/2=128(=80(16進)))
灰色 gray 808080
HTMLで文字の色を例えば赤にしたければ次のように指定する。
<font color=#ff0000>文字</font>
また<body>タグ、<td>タグ等で、bgcolorにより背景色としても色指定できる。
HTMLでの色コードと実際に表示される色を見てみよう。
HTMLの色コード・色対応
コード
色名
色
#000000
Black
#ff0000
Red
#00ff00
Green
#0000ff
Blue
#ffffff
White
コード
色名
色
#ffff00
Yellow
#00ffff
Cyan
#ff00ff
Magenta
#808080
Gray
このようにR、G、Bそれぞれを256段階で指定することにより、人間の目で判断できる全ての色(フルカラー)を指定できるのである。
(1999・11・25)
(参考)HTMLの色コード・色対応表
Copyright(C) 1999 Satou Kazumi