ホテル昴(奈良県十津川村)

○はじめての利用(2004.5.2〜3)

 雑誌に人気投票で上位にあがっている公共の宿として依然から注目していたが、交通が不便であることもあってなかなか訪れることができずにいた。思いきってGWを利用して宿泊することとし、1月頃予約したが、5/1はすでに満杯。当初は連泊を考えていたが、もう1泊は別の宿をとることにした。それが「湖泉閣 吉乃野」。この旅館がかなりよかったために、このホテル昴は比較されてしまい、やや評価を落としてしまった。GWで比較すると料金は同じだが、普段は「湖泉閣 吉乃野」の方が高い。質が高いのは当たり前ともいえるのだが・・・。

 施設は充実している。ここを選んだのも温水プールがあるのが1つの理由。温泉を利用していることから特有のヌルヌルがあり、プールサイドがすべりやすいのは欠点だが気持ちがいい。GW中でもゆったり利用することができ、スライダーなどの特別の施設はないが楽しめた。
 もう1つの特徴は「野猿」。ここにあるのは観光用に設置したもの。1人乗りなので利用者が多いと順番待ちが大変だ。本来は川を渡るためのものであり、反対側まで移動するのだろうが、結構つかれてしまうので、途中まで行って戻ってくるというのが大半だ。私は反対側まで行ってみたが、岸からもロープを引っ張ってもらったおかげでなんとか戻ってこれた。1人で移動するとなると途中で休憩が必要だろう。


温泉を利用したプール

野猿

 部屋は10畳の和室。和室の場合、布団を敷いてくれるのは当然だが、ここは朝食事をしている間に布団を片づけてくれた。朝はチェックアウトするまでそのままというところが多いのでそのサービスが新鮮だ。この前日に泊まった「吉乃野」でも同様だったところをみると、この地域では当然のことなのかもしれない。
 食事は大広間で。料理を順番に出すのは、暖かいものを食べてもらおうという配慮なのだとは思うが、出てくるのが遅くて、子供は途中で食べ飽きてしまい、後半に出てきたものは結局食べなかった。最後にでてきたのが冷めた肉料理だったのも残念。ご飯の炊き方が失敗だったのも印象を悪くしてしまった。このあたりはサービスを考えてほしいものだ。


10畳の和室

夕食は大広間で

 名古屋から通常では5時間半程度という道のりだが、東名阪で渋滞にひかかったこともあって7時間かかってしまった。亀山からは比較的順調であったが、下手すると到着が夜になってしまうかもと思ったぐらい。やはり遠いというのが印象だ。道も狭く、すれ違いできないところも多い。交通量が少ないからよかった。GWでこの程度なので、普段は本当に静かなところなのだろうと思ってしまう。
 観光の目玉は「日本一の吊り橋」。GW中は人が多いの一方通行になってしまい、向こうからはバスでこちらに戻ってくるシステムになっていた。周りにネットがあるので落ちることはないのが、とにかく高いところを歩くのでやはり怖い。この村には他にも吊り橋がいっぱいあって、この谷瀬の吊り橋以外にも歩いてみたのだが、歩く部分の板が5枚か4枚かでも怖さが違う。ここは4枚。地元の人はここを自転車でも通行するらしい。とても無理だ。夏にはこの橋の上で太鼓の演奏も行われるらしい。その写真には驚いた。
 道の駅に「足湯」がある。道の駅とはいっても大きくはない。ここに多くの観光客が立ち寄るのでごった返している。とにかく「足湯」に入ってみようと思うのだろう。路上駐車も多かった。
 道が狭いこと、遠いことから高規格道路の整備が進められてようだ。気軽に訪れることができるよう早く整備してほしいとも思うが、一方で便利になって多くの人がくるようになってしまうのも心配だ。


谷瀬の吊り橋

道の駅にある「足湯」

【基礎データ】

  • 第3セクター
  • 1999年開業
  • 和室25室、洋室2室
  • 1泊2食付き料金 大人18,900円、子供12,600円(GW中料金)
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