ニュージーランド雑感/家族旅行(2003.12.29〜2004.1.4)

 成田から11時間強でニュージーランド・クライストチャーチに着く。3年ぶりの海外。年のせいか長旅がつかれる。
 成田からのツアーにしたのは子供半額料金が適用されるから。名古屋からのツアーもあるのだが、こっちは子供半額の適用がない。今回、子供づれがあまり見られなかったのは料金体系も影響しているだろう。この時期のニュージーランドは非常によいので、この成田からの半額設定はかなり魅力だ。(行きは名古屋空港からの便がとれたが、帰りはとれず新幹線。これがつかれるのがつらい。)

 子供にとって一番印象深かったのは、夜の9時をすぎても明るい町の様子だろう。日本と反対の季節。明るい中ではなかなか夕食をとろうということにならないのだろう。7時ぐらいなら簡単に入れた。年末年始ということで混むのを心配したが無用であった。明るい中をなかなかでてこない食事を待ってずいぶん時間をかけて食事をとった。オープンカフェでとる食事も楽しい。
 オークランドではフエリーでデボンポートにわたり、そこで食事をとった。そこから見る夜のオークランドの姿がきれいと教えられていたのだが、船の時間は8時半か9時半しかない。翌朝早いということもあり、夜景はあきらめ、8時半のフェリーに乗車。ちょうどその時が日没の時。真っ赤な太陽がオークランドの高層ビルの影に沈んでいく姿もまた美しかった。

 日本の国土の3/4の土地に日本の人口の1/30が居住する。きわめてゆったりしている。さすがにオークランドは別だが、ニュージーランド第3の都市クライストチャーチのまち中でも車は多くない。豊かな自然が一杯だ。クライストチャーチには都心のすぐ近くにハグレー公園という巨大な公園がある。郊外は見わたすかぎり牧場ばかり。ロードオブザリングの舞台となったのもうなずける。ただし、日本のように森林が一杯あるというわけではない。飛行機から眺めた北島はハゲ山が目立った。火山でできた島だ。その姿は恐竜が闊歩する舞台のようでもある。

 羊の国。4000万頭いる。しかし、10年前には7000万頭。急減している。かわって増えているのが鹿。鹿の方が高く売れる。将来は鹿の国と呼ばれるようになるのか。

 クライストチャーチは別名ガーデンシティ。春の花と夏の花の間の時期ということで枯れた花もあったが、非常にきれいだ。夏のコンテストが行われる2月の姿というのをぜひ見てみたいものだ。個人の庭だけではなく、企業もガーデニングに力を入れている。通り部門というのもある。全体としてかなりきれいなのだが、よくみると個々の家によって違いがある。歩道の芝生の手入れもその前の家の担当になっているという。その状況をみれば居住者がガーデニングに力をいえているかどうかが一目瞭然。コンテストをめざすような通りでは、ガーデニングがにが手な人はそのプレッシャーから出ていかざるをえない場合もあるという。

 車は左側通行。右ハンドル。日本と同じだ。日本と違うのは交差点では右側の車が優先。ロータリーになっている交差点では右側だけを気をつけていればよい。きわめて合理的なシステムだ。単車が少ないことも特色らしい。

 鉄道(旅客車)は1日1往復。通勤で利用する人はない。鉄道はほとんどが貨物。日曜日には休み。オークランドでは、新しい駅は昔の郵便局を活用して作られ、立派な施設となっていたが、日曜日に運行される旅客車はない。

 ハワイでのスターウォッチングが印象深かったので、オプショナルツアーの中に「スターウォッチング」を見つけ、迷わず申し込む。元旦の夜、参加は我が家だけ。デカポで案内をしているという日本人の方(なんと昼間は大学で天文学を学んでいるいるという)に、望遠鏡をみせてもらう。月のクレーターもしっかり見えた。雲が広がってきたのだが、その雲を突き抜けて月がしっかり見えるのも驚いた。
 残念ながら、だんだん雲が増えてきて最後はみることができなくなってしまったが、山の上からクライストチャーチの夜景もみることができた。オレンジ色の光が揺れるきれいな夜景だ。

 この時期のニュージランドはきわめて魅力的だ。クライストチャーチで宿泊したミレニアムホテルは大聖堂の広場に面する。ここでカウントダウンが行われ、今年はじめて花火も行われた。突然、ホテルの屋上から花火が打ち上げられたのには驚いた。はじめてカウントダウンの場に遭遇。やみつきになりそうで恐い。

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