雨の屋久島/ スペーシア社員旅行(2002.6.21〜23)

 梅雨の屋久島はやっぱり雨だった。屋久島のメインとなった2日目だが、縄文杉登山は雨のため道路が通行規制となり中止。残念に思いながら、ネイチャーガイドの案内で島内を見学することとなったが、雨の日ならではの見所もあったのだ。 

 圧巻は大川の滝。ものすごい水量だ。高さ88mの滝のすぐ近くまで行くことができる。雨なのか、滝の水しぶきなのかわからない中をずぶぬれになりながら写真をとる。写真ではその迫力を伝えることは難しい。カメラがずぶ濡れになることを気にしながらも夢中でシャッターを押していたら、途中で動かなくなってしまったのだ。(翌日になって動くようにはなったが、液晶がみえず。1週間ぐらいしてようやく回復した)
千尋の滝も普段とその姿が大きく異なる。ここは遠くの展望台からしか眺めることができないが、千尋の幅があるという滝の両側からも水があふれて流れだしている。まさに水が生み出す芸術だ。

 海岸ではタイトプールの生物を眺めるとともに、漂着した屋久杉を拾い集めた。屋久杉とは1000年以上の樹齢を有する杉のことで屋久島でも標高 m以上の山にしか生息していない。現在は伐採が禁止されており、過去に試しきりなどで倒され、山の中にそのまま放置されていた木を下ろして活用している。その意味で非常に貴重な木なのだ。持ち帰って、小物づくりに奮闘しているところだ。
現地でも屋久杉を使った「箸づくり」を楽しむことができる。空港近くの杉乃舎。簡単な作業でオリジナルの箸が作れる。素材を生かして曲がったままの箸だ。木の臭いが気持ちよい。木をこすっていると油がでてくる。これが屋久杉の特徴らしい。

 その日は低い山の森林浴も楽しんだ。案内のおかげで、自分では気がつかないことも教えてもらえる。(しかし、その時は感心して聞いたいたが、1ヶ月たつとほとんど忘れてしまう。記録は早めにしておかねば…)

 3日目。晴れ。1日天候がずれててくれれば…と悔やむ。時間の関係で縄文杉登山は無理なので、白谷雲水峡に行くことにする。ここの森は「もののけ姫」にでてくる森のモデルになったところだという。
レンタカーで行ったのだが、途中の道路は一部工事中。狭い部分もあり、雨のために通行規制になるのも無理はないと納得する。
 雨の後の森は気持ちよい。コケが至るところに生えているのだが、それが水に濡れている。手触りがなんともいえない。屋久杉の森に入るのなら雨あがりにかぎる。見どころは一杯だ。「屋久島に行くなら縄文杉を見ないと意味はない、小さな子供では無理なので、家族で訪れるのなら、子供が大きくなってから」と思っていたのだが、縄文杉ばかりが屋久島ではない。森そのものが魅力なのだ。来年は、ぜひ子供を連れてこなくてはと思った次第だ。屋久島は島の20%が世界遺産に指定されているが、調べてみたら今回訪れたところは、いずれも指定区域外だった。世界遺産に対する期待はますます膨らむ。

 屋久島に温泉があることも初めて知った。じっくり訪れたいところだ。

    

大川の滝



千尋の滝

ガジュマル



箸づくり

白谷雲水峡


白谷雲水峡


白谷雲水峡



白谷雲水峡

★来年のために想定するコースを記しておく。

 1日目 名古屋空港→鹿児島空港→ (昼飯)→鹿児島港→宮之浦港→
屋久島環境文化村センター→志戸子ガジュマル園→宿(永田浜)

 2日目 →西部林道→大川の滝→青少年旅行村→中間ガジュマル→宿(永田浜):海水浴

 3日目 →白谷雲水峡→(箸づくり)→(猿川のガジュマル→千尋の滝→)屋久島いわさきホテル

 4日目 →(千尋の滝→猿川のガジュマル→)屋久杉自然館→ヤクスギランド→屋久島空港→鹿児島空港→名古屋空港

(2002.7.27)

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