ゲートシティ大崎・品川インターシティ
(1999.3.5)

ゲートシティ大崎

 今年の2月10日グランドオープン。JR大崎駅前の大崎ニューシティにつながる再開発地区である。

 大崎ニューシティは今年で12年目。作られた当時は新しいまちというイメージであったが、隣に真新しい施設ができてしまうと、ニューシティという名がそぐわない様な感じを受ける。こちらはJR駅からつながるデッキの空間が豊かで魅力ある屋外空間を形成していたが、店舗については一般的なもの。

 ゲートシティ大崎では、屋外よりも屋内のアトリウムが立派で圧倒される。ガラス貼りの外観で圧倒されるが、一部低層部とサンクンガーデンのところには、ヨーロッパ的なデザインの建物でヒューマンスケールの空間形成にも配慮している。外観のイメージが大崎ニューシティとかなり異なることにやや違和感を感じるが、どうなのであろうか。できれば、どこかに調和を感じる部分がほしいところであるが、無理な注文なのであろうか。

 また、街区の大部分が対象となっているが、2カ所除外されたところがり、1つは別のオフィスビルが、もう1つは建設予定で現在は空地となっていた。デザインの調和等の配慮はなく、また駐車場も独自に確保しており、動線として好ましくない。新しく建設するのであれば、何故一緒にできなかったのか。少なくともデザイン的な配慮だけでもほしかったところである。

 豊かで贅沢な空間のゲートシティ大崎に対して、JR駅があまりにも貧弱。通路も狭く、天井も低い。しかし、これも南口ができ、ゲートシティ大崎と直結するようになれば、イメージは変わるだろう。

 

品川インターシティ

 こちらは昨年12月にオープン。品川駅の旧車両基地の跡地開発で新幹線からもよく見える。駅からは仮設のデッキで結ばれているが、歩くと結構ある。

 建物は5つの棟からなり、それがスカイウェイで結ばれている。3つの高層棟はオフィスビルで単独の企業(大林組、あとの2つは忘れた)が入っている。ここも跡アトリウムが設けられており、スカイウェイと一体となって魅力ある空間を形成している。オフィス内は見学できなかったが、視察した公団の磯村さんは、魅力的な空間で、こんなところで仕事ができたら、と話していた。

 今は鉄道からもよくみえるが、鉄道とこの品川インターシティの間も、オフィスビルや高層マンションが建つ予定で、工事が行われている。それができた時には、どんな街になるのだろうか。

(1999.3.5)

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