神戸の復興状況
(1998.8.7)
業務(住宅・都市整備公団関西支社)の調査報告会が終わり、震災後3年半たった真野を訪れた。
昨年1月に訪れた時は、各地で建設工事が次々に行われ、復興の真っ最中という感じであったが、それらの工事は完成し、街に落ち着きがもどって来たようだ。
昨年1月には、まだ工事も行われていなかった「真野ふれあい住宅」も、日経アーキテクチュアの(少し前の)記事では、「食堂が十分使われていない」などと書かれていたが、窓に手書きの「ふれ愛喫茶」という文字が書かれ、毎朝モーニングサービスが実施されたり、スケジュール表をみると、かなり利用されているようだ。
地区内にいくつかの公営住宅や特定優良賃貸住宅が建設されていたが、規模的にはかなり大きな印象があり、またデザイン的にも画一的で、これまでのまちなみからみると違和感があった。その中で、共同建替が行われた東尻池コートは、比較的低く押されられ、デザイン上も質の高い住宅と感じられた。関わった人たちの労苦が感じられた。
これだけみるとかなり復興は進んだと思われるが、地区内の公園には未だ仮設住宅がある。真野地区では重点的に事業がすすんでいても、白地区域の復興がまだまだというところだろう。
(1998.8.7)