東海大水害に思う
2000年9月11〜12日。東海地域は100年に1度という大雨にみまわれました。名古屋市で降水量562ミリ。これは年間降水量の1/3にあたるといいます。
今回は雨を甘くみてはいけないということを思い知らされました。
幸い住まいは高いところにあり、被害は少なかったのですが、すぐ近所は大変なことになっていました。
しかし、そんなことは全然知らず、いつものように残業をしながら、それでも雨が強くなってきたので、少し早く帰ろうと思って、栄の仕事場を出たのが11日の午後9時半。地下鉄の桜通線が一部不通で、最寄り駅の野並駅まで帰れず、新端橋駅で下車。タクシーで帰ろうとしましたが、50人以上並んでいるのにタクシーが全然こない。(結局、1時間半の間に1台やってきただけ)
自宅は車で15分ぐらいなので、迎えにきてもらうことにしましたが、大渋滞のため、やってくるのに1時間かかってしまいました。同じ道を帰るのはやめて、別の道にしたのが間違いで、いつまでたっても動かない。見回りしている人に聞くと、この先は冠水しているから野並へまわった方がよいといわれ、移動したが、こちらも動かず。車を降りて先を見にいくと、車が水に埋まっており、行き止まり状態。仕方がないので、最初の道にもどったのですが、家に帰り着くまでに3時間もかかってしまいました。
この間、ラジオのニュースを聞いていたのですが、そこでは名古屋市西部の庄内川が危険水域を越えたというニュースばかり。天白区の天白川があふれたということは一言も言ってくれません。その情報が少しでも流れていたら、みんなが無駄な行列を作って待つようなことはなかったはずなのですが…。
しかし、天白川があふれて野並付近があんな状態になるとは思ってもいませんでした。
参考に、12日の朝の野並の状況をデジカメで撮って紹介してくれているページがあるので記載しておきます。
http://www.ae.wakwak.com/~onoda/20000905/
バスがほとんど水没しているのには驚きです。雨がやんでこの状態ですから、大雨が降り続いていた夜中はどんな状態であったのでしょうか。
翌日も地下鉄は不通。道路は大渋滞。バスで行くといつ着けるのかかわらないので自転車で新端橋まで行きました。帰りには地下鉄も回復したのですが、昨晩行き止まりだった平子橋のところに行ってみると、依然としてそこは水没したままでした。
後輩のマンションでは3階の住戸に水が流れ込んで(排水の穴がつまっていたらしい)、水浸しになってしまったといいます。
教訓は雨を甘くみるなです。
翌日の新聞で地下鉄が止まったのは午後9時20分だったということを知りました。もう30分早く帰っていれば、こんな目には会わずにすんだのに…。
(2000.9.14)