エレキジャックのプレゼント基板
プレゼント基板はケースと特定していません。基板取り付け穴など、タカチのユニバーサル基板とは違います。電界コンデンサは写真のように横に寝かせて取り付けます。三端子レギュレータは縦に取り付ける事になります。
★エレキジャックNO.16本文中の訂正
41ページ右の3行目 3.3V → EXT
誤
●パソコンからプログラムをダウンロードする
OSBDMボードのPOWER SELECTジャンパを
3.3VにしてホストコンピュータのUSBコネクタ
に接続します。
正
●パソコンからプログラムをダウンロードする
OSBDMボードのPOWER SELECTジャンパを
EXTにしてホストコンピュータのUSBコネクタ
に接続します。
ECOドライブモニターの概要
2009年9月、日本政府は国連総会で主要排出国参加を前提に、西暦2020年の二酸化炭素排出量を1990年比25%削減することを目標としました。
地球温暖化を防ぐために地球にやさしい運転を心掛けたいところですが、何も目安となる物が無いとすぐに忘れてしまうものです。
そこで現在の運転がECOドライブである事を表示してくれる”ECOドライブモニター”を製作しましたのでご紹介します。
(写真1)
自動車の運転で最も燃料を消費するのは急激な加速です。そこで加速度センサーで現在の加速度を測定し、表示してドライバーに注意を促すことが装置の目的となります。地球にやさしい運転を一言で言うと「病人を乗せて走行する事」だそうです。同乗している病人を気遣い急加速を控え、次の信号が変わりそうであれば早めに減速して運転することが、実は地球環境にも優しい運転なのだそうです。そこで本装置は加速と減速両方に反応し、同乗者にやさしい運転である事を表示します。
運転中にモニターばかりを注視して事故になってはいけないので、表示方法と設置場所についても検討しました。(図1)
設置場所については運転席だけでなく、助手席や後部座席からも見えるコンソール中央としました。ドライバーの視界には入るけど気にならない位置はカーナビ画面の上あたりが丁度良いようです。表示はLEDを8個として緑を4個、黄色を2個、赤を2個としてECO度を表示します。視界の中に黄色や赤のLEDを感じたら、加速し過ぎかなと思うようにしてみました。(図1)
上り坂では傾きを検知してECO度も下がります。逆に下り坂はECO度が上がります。停止している時に傾きがあると、ECO度が低下して表示されますが、道路が水平ではないと認識できるので駐車する時など便利なので、そのままとしています。
減速時も加速と同様のECO度表示をします。こちらは同乗者への配慮運転度として認識してください。
(図1)
ECO 表示 6 ●●●●○○○○ 5 ○●●●○○○○ 4 ○○●●○○○○ 3 ○○○●●○○○ 2 ○○○○●●○○ 1 ○○○○○●●○ 0 ○○○○○○●●
下図がブロック図です。三軸加速度センサで感知した加速度はアナログ信号で出力されます。HCS08マイコンでAD変換して数値化し、8個のLEDに表示します。乗用車の電源は+12Vなので三端子レギュレータで3.3Vを作り各ICに供給します。
(図2)
【三軸加速度センサー】
加速度センサーには幾つかの方式がありますが、静電容量型は図3のようにバネに支えられたおもりに電極が取り付けられています。この電極は固定された二つの電極に挟まれて配置されています。おもりが移動すると電極も移動し、固定された電極との間で静電容量が変化します。一方の静電容量は増加し、他方は減少します。この変化を電圧として出力しています。おもりですから重力の影響も受けます。縦にすれば重力で静電容量が変化します。従って加速度と傾きの両方を検出できる事になります。三軸ですからX軸とY軸に加えてZ軸にも電極が付いており、3軸の加速度をそれぞれに出力します。
(図3)
今回使用する三軸加速度センサーはフリースケールのMMA7361Lです。
2.54mmピッチ変換基板に実装された物がストロベリーリナックスから発売されているのでこれを使用します。必要な周辺部品が実装済みなので電源を接続すれば、すぐに使用する事が出来ます。
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(写真2)
MMA7361LはX・Y・Zの3方向の加速度を直流電圧でそれぞれの端子に出力します。出力電圧は加速度が0Gの時、1/2VDDとなります。
最大1.5Gと6Gの切り替え端子が付いています。今回は1.5Gで使用します。