初出 98-11-21

リス研クラブ カリキュラム 試案

7 大きな草が小さな草に与える影響を調べる

【準備するもの】
記録用紙
筆記具
巻き尺
植物図鑑
カメラ
スライドフィルム
木のくい 4本(5cmφx50cm)
プラスチックリボン ヒモ
観察開始日時記載札(樹脂板)
  やること ねらい 記録

7−1
セイタカアワダチソウ の現状調査

1. セイタカアワダチソウが生え始めた所で他の草が生えて継続調査が出来る場所を選定し、2m x2mの広さに杭を打ち、ヒモで囲む。(東谷山のすそ野のどこか)

大きい草が生えてくると小さな草は追い出されて姿を消してゆくことを知る。

位置を記載した地図等

2. 囲んだ場所のセイタカアワダチソウの茎の本数、草高さ、根元太さ、広がりの方向、凡その面積、まわりの草の育ち方と種類、群れの中の様子、その他気づいた事をリスト化しスケッチ、スライド写真を取る。

コドラート(囲い込み)の中の草の状態をできるだけ数字で把握しデータとして残す事を学ぶ。

リスト
スケッチ
スライド
写真

7−2
セイタカアワダチソウの繁殖調査(6ケ月後)

1. 6ケ月後に、同じ囲い込みの草の状況調査をする。先に作成したリストと同じ項目で、同様に観察し記録・スケッチ、スライド写真を撮影する。

セイタカアワダチソウの広がり方や追い出された草について、数字で説明出来る事を学ぶ。

リスト
スケッチ
スライド
写真

2. 外来種の植物の繁殖の強さの理由を推定し 記載した後、文献等で調べる。

外来種の繁殖の強さの裏に存在する科学的な理由を学んで知るという姿勢の訓練をする。

文献リストと理由表

7−3
セイタカアワダチソウの繁殖調査(6ヶ月後)

1. 6ケ月後に、同じ囲い込みの草の状況調査をする。先に作成したリストと同じ項目で、同様に観察し記録・スケッチ、スライド写真を撮影する。

なぜ広がったかの理由(理論)と現状(事実展開)を結び付け、確認することを学ぶ。

報告書

2. 縮小した草、消えた草などがどうしてそうなったかを推定し検討する。

  1. 地下部からブタクサの成長を抑えるポリアセチレン化合物の分泌
  2. 野ネズミも根を食用としないので繁殖に役立つ。
  3. 繁殖方法(虫媒花)による優位さ

 


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