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美しいカモ

大自然の中で生き生きと暮らすオシドリの姿、四季の暮らしにおける天敵との遭遇、
恋の駆け引き。本来の生息地の中で魅せるオシドリの美しさ、

オシドリ

日本人が、万葉の時代から愛してきた鳥

愛おしいどり

オシドリは冬から春にかけてつがいを形成し、4月から6月に繁殖し、メスが抱卵する中ごろ、つがいを解消する。 メスは雛、幼鳥と暮らし、オスは単独あるいは群れですごす。秋から冬にかけて、ふたたび雌雄の群れを形成する。

オシドリ
オシドリ
オシドリ
オシドリ

東洋では、オシドリは特別な鳥だった。

お釈迦様は、前世でオシドリだったと説かれ、中国では”鴛鴦の契り”の故事もあり、敬愛の対象だった。 とくに日本では、おしどり(beloved bird)と大切にされてきた。日本は世界最大の生息地である。 中国から帰化したオシドリは、欧米諸国でも人気がある。とくにイギリスの鳥類学者は「元来の生息地よりも、 帰化したイギリスに於いて、 さらに良く知られ、さらに愛されていると言っても過言ではない」と著書に記す。

オシドリ

日本で越冬するオシドリ

日本で越冬するオシドリには、三つのタイプがある。 留鳥タイプ、凍結が解けると東北地方や北海道へもどって繁殖する漂鳥タイプ 、海を渡ってロシア極東部や中国東北部で繁殖する渡り鳥タイプ。

福田は渡り鳥タイプが一番多いと考える。

オシドリ
オシドリ

交互に、仲良く羽繕いするカップル

雌が抱卵して距離をとりはじめた雄や、カップルをつくれなかった雄たちが集まった。暫くすると雄たちの華麗な羽が抜け落ちて、自由に飛びまわれなくなる。 雄たちは地味なエクリプスの姿でひっそりと生き長らえる。

雌たちの換羽は雛たちが成長して、飛べるようになってからだ。
この素晴らしい自然の配慮を”子育て 放棄”などと揶揄するのはChidishそのものだ。

オシドリ
オシドリ
オシドリ
オシドリの本

鴛鴦(おしどり)


大自然の中で生き生きと暮らすオシドリの姿、四季の暮らしにおける天敵との遭遇、恋の駆け引き。 本来の生息地の中で魅せるオシドリの美しさ、愛らしさを収めた。ロシアの雄大な自然におけるおしどりの姿も紹介する。

出版社:文一総合出版(2017/9/11)

大型本:112ページ