(→「博物館で遊ぼう!」の先頭へ)
(→前のページへ)
(→次のページへ)
(→Home)

 Chapter 20 この夏の総括は?(未定稿)

20−1 科学作品展で,成果を実感


 2004年の夏休みも終わり,博物館も少し,静かになった。
 個人的には,この夏は,博物館での環境教育活動の他にも,あちこちで喋っていたので,ほとんどの週末で,土日のどちらか1日(時として両方)が,環境教育,科学教育活動に費やされた。「参加者」として遊びに行ったのは,手賀沼課の主催した観察会と,「あおぞら実験室」ぐらいか……。

 さて,小中学生の夏休みの成果と言えば,自由研究。今年も,9月第2週の週末には,我孫子市の科学作品展があった。9月の「てがたん」を終わらせて,博物館から徒歩5分の市民会館へ…。
 今年も,昨年同様の様子。相変わらず「定番」の研究や工作も多い。これだけマニュアル化されてしまったら,「自由」に研究や工作をしていると言えるのだろうか?……まぁ,ネタ探しに苦労されている親御さんには,マニュアル本は便利なのは理解できるが……。少なくとも,博物館の地元の小学校では,「1人1作品以上」と言うことで,研究,工作に取り組むように,「夏休みのしおり」に書かれているから,こういうことに興味の無い子どもは,親が苦労するのが目に浮かぶ。

 この科学作品展は,学校代表作品なので,それなりに優秀なもの,見栄えのするもの,目先の変わったものなどが集まっている。まぁ,作品を選ぶ学校の判断にもよるが…。
 そして,今年も,セミの羽化の観察レポートが何点か出ていた。鳥の博物館の観察会に参加して,レポートを作った作品や,観察会をきっかけに,さらに観察を進めた作品などもあり,我々の観察会が関わっていると思われる作品が,7点ほど見つかった。なかなかの影響力だ。夏休みには,体験学習室に来る子も多く,博物館で自由研究のための調べものをしている子の姿も見られたので,観察会以外の部分でも,博物館は,夏休みの学習活動をサポートしている。

 この作品展の「中学校の部」で,すごい作品を見つけた。市内に何ヶ所も竹筒トラップを設置し,そこに巣作りをするハチを丹念に研究したもの。もちろん,夏休み期間だけで出来る観察ではない。小学生の,出来の良すぎる作品だと,「親の自由研究」じゃないの?と言う印象を強くするが,この研究レポートは,親でも作れないようなレベルなのだ。

 ……そして,この作品の制作者のスーパー中学生に,その数ヶ月後,会うことになるのだが……

(→「博物館で遊ぼう!」の先頭へ)
(→前のページへ)
(→次のページへ)
(→Home)