ペットボトルを使って(その2)

対象年齢:小学校低学年以上。小学生未満でも遊べますが,おとなの人がしっかり見てあげてください。
       工作は刃物や火を使うので,小学生以下の子はおとなの人といっしょにやりましょう。
       水辺で遊ぶときは,小さい子はおとなといっしょにやりましょう。


 我が家は手賀沼の近くです。水辺の遊びには事欠きません。
 早春。近所に,ザリガニのいそうな用水路を発見しました。さっそく,糸とスルメを持って,子供と出かけ,ザリガニ釣りをしてみました。ところが,小さなザリガニがたくさんいるのに,うまく釣り上げることができません。……水温が低くて,あまり活発に動いてくれないようです。
 そこで次の日,去年の秋にコオロギ取りに使った捕虫ビンを加工して,「ビンドウ」を作って持って行きました。
 ビンドウとは,魚を取るためのしかけです。
 さっそく,用水路にビンドウを沈め,待つこと30分。
 「お,なんか,入っているぞ」
 「ザリガニ,とれたかなぁ…」
 「あれ?ザリガニじゃない。」
……ビンドウに入っていたのは,なんと!ドジョウでした。
 思わぬ獲物に,子供たちは大喜び。
 そりゃそうだ。もともとは,魚を取るためのしかけなんだから。
 「でも,こんな場所にもドジョウがいっぱいいるんだね。」

……で,結局,捕まったドジョウ3匹は,家の水槽で飼われることになりました。
どうせ,「お世話係」は親の仕事。
まあ,いいか。

【用意するもの】
・炭酸飲料のペットボトル。500mlでも1000mlでもかまいません。500mlのほうが持ち歩きに便利で,子供たちにも好評でした。
・カッター,マーカー
・必要なら,ひもなど。
・釘や錐(きり)など,とがった金属

【やってみよう】
 まず,(その1)を参考に,捕虫ビンを作りましょう。
 捕虫ビンの胴体に,火であぶって熱くした釘などで,小さな穴をポツポツとあけて,水が入りやすいようにします。小さいお子さんの場合,おとなの人がやってあげましょう。
 ちょっと長めのひもをつければ完成。


左のは虫取り用のボトル。
これを加工して,右のような「ビンドウ」にしました。



【観察しよう】
 水辺は危ないので,小さいお子さんは,必ずおとなの人と一緒に行きましょう。
 まず,魚のいそうな用水路などを探します。
 (これがいちばん大変かも知れないですね。)

 適当な場所が見つかったら,ビンドウの中に適当なエサを入れて,水の中に沈めます。
 流されないように,ひもをどこかにつないでおきましょう。
 あとは待つだけです。

【もう少し観察してみよう】(ちょっとくわしい説明)
 ……さて,ドジョウが取れたことに気をよくした子供たち。その後も何回か,ビンドウでの魚取りにチャレンジしてみました。ところが,夏ごろにはドジョウはすっかりいなくなって,スルメと糸でザリガニがバンバン釣れるようになってしまったので,ビンドウには見向きもしません。でも,夏も終わりかかって,ザリガニが釣れなくなってくると,またビンドウを思い出して,持ってゆくようになりました。この時期に取れたものは,小さなザリガニ(やっとこ最初の目的が達成された……),そしてカジカの仲間の小さな魚。
 ペットボトル1つで,これだけ遊べるのだから,身近な自然の中での遊びは,やめられません。

 この,捕虫ビンを改造したビンドウを持って遊びに行きたい場所があります。
 それは海。
 潮だまりの生き物を観察するときに,けっこう役に立ちそうな気がするのです。
 小さな魚やカニ,ヤドカリなどがつかまれば,子供たちも大喜びすることでしょう。

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