ARISSat-1 打ち上げ


● (No.695) ARISSat-1 打ち上げ (2011年1月27日)
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Baikonur Cosmodrome in Kazakhstan


Progress 41P is scheduled to lift off on Friday, 28 January 2011. 
Due to the launch of STS-133, the EVA to deploy ARISSat-1 has been moved
up to 16 February 2011. 

ARISSat-1 HP
ARISSat-1 Overview
ARISSat-1 Band Plan
AMSAT.org


Launch:  27 Jan 2011, 20:31EST (28 Jan 2011, 10:31JST)
Vehicle: Soyuz-U rocket with Progress 41P
Site:    Baikonur Cosmodrome in Kazakhstan
Deploy:  16 February 2011, Russian EVAs from the ISS
NASA TV: http://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/
http://www.nasa.gov/mission_pages/station/expeditions/expedition26/russian_eva27.html


ARISSat-1 を載せたロシア Soyuz-U ロケットは予定通り日本時間2011年1月28日
午前10時31分JST、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。
打ち上げの様子は、Tsenki TV で リアルタイムに放映されました。



http://www.tsenki.com/
http://www.tv-tsenki.com/
http://www.roscosmos.ru/
http://spaceflightnow.com/station/exp26/110127prog41p/




(C)AMSAT


BPSK1000 telemetry format for ARISSat-1


 http://www.ka9q.net/

《参考》FEC について → My_HP No.381, 386, 387, 394, 410, 411



 http://www.amsat.org/amsat-new/symposium/2010/SymposiumSchedule.php

2010年10月に行われたこの 'AMSAT Space Symposium' の時程を見ると、10月9日
の午前中に ARISSat-1 に関して、集中的に講演されています。連日、朝8時から
夜22時まで、20〜30分刻みで講演が組まれているのにはビックリです。


ARISSat-1 BPSK1000 Demodulator

Re: ARISSatTLM
From: Douglas Quagliana
To: Mineo Wakita
Date: Sat, 29 Jan 2011 11:42:31 -0600

Hi Mineo,
It is good to hear from you again. We are putting the finishing touches
on ARISSatTLM. It will be available soon.
Douglas

Mineo Wakita wrote:
> Hello, Douglas,
>
> Do you have ARISSatTLM that you developed for BPSK1000 FEC.
>
>> ARISSatTLM - A Software Demodulator and Telemetry
>> Display Program for the ARISSat-1 Satellite
>> Douglas Quagliana KA2UPW
>
> Thank you.
>
> JE9PEL, Mineo Wakita


Subject: [amsat-bb] ARISSat-1 test operation
From: Masahiro Arai
Date: Wed, 02 Feb 2011 01:03:22 +0900

I got this info from Sergey RV3DR.

ARISSat-1 test operaion from the ISS is planed from 10 till 13 Feb.
The frequcney is 145.95MHz.

I think further info will be announced by ARISSat team soon.

73
Masa  JN1GKZ     Tokyo Japan



【ARISSat-1】by JE1CVL

JE9PELさんが Blog で紹介していますが、PDF の「ARISSat-1 OverView(概要)」
を見ると面白さ満載の衛星ですね。低軌道でアッと言う間に行ってしまう反面、
信号は強い。しかし地球の引力に引かれて約1年で大気圏へ再突入 (1年は長いの
でかなり楽しめる) ISSへ持っていくのは1月28日のようですが、放出は船外作業
に合わせてということですから、2月のいつごろになるでしょうか (16日の予定)
衛星の画像を見ると「取っ手」がついていますが、宇宙飛行士が掴んで離す時の
ための「取っ手」でしょうか。概要を噛み砕いて紹介していきます。
http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2011/01/126_e01c.html


【ARISSat-1】@コントロールパネルが外部にあり、スイッチが3つ付いている。
宇宙飛行士が船外に持ち出したあと、スイッチを入れて動作確認後、放出するの
でしょうか。動作確認とは、太陽電池、IHU(Internal Housekeeping Unit) 無線
機(中継器)など Aカメラが 4つ付いている。一箇所に 2つだが、片方には鏡が
付いていて、撮影角度が変えられている。90度ずつ 4方向を一度に撮影すれば、
どれかに地球が写っているはず。 それを SSTV で地上に送ってくる。 モードは
「Robot36」 36秒で一画像送るので、アッという間に行ってしまうこの衛星には
ピッタリのモード B「しゃべります」 (FM Audio) 15か国語で「挨拶」を送って
くることになっています。もちろん日本語もあります。 Subset ということです
から、いつ送るかは不明であることと、「秘密の言葉」になっているようです。
こんなことも楽しみの一つです。
http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2011/01/127_da2d.html


【ARISSat-1】◇リニアートランスポンダーを積んでいます。435.750MHz で上げ
145.930MHz で降りてくるいわゆる U/V です。逆ヘテロダインになっています。
VO-52 のトランスポンダーと同じです。合計周波数は 581.68MHz です。 帯域幅
が 16kHz ありますので、SSB で 5kHz ずらして QRV すれば、一度に 6局が交信
可能という計算です。

◇ 音声アナウンスと SSTV、またテレメトリー用に FM の送信機が用意されてい
ます。CWチャンネルが2つ (145.939&145.919)、デジタル Beacon,BPSK用の周波
数が 145.920MHz となっています。BPSK は二位相偏移変調(Binary phase-shift
keying) で位相が 180度分離しているので、誤った内容に複号されることはまず
ない反面、帯域幅が限定されている場合、高速でのデータ転送には向かない欠点
があります。 1000baud のビットレートとのことですが専用デコーダーが必要で
どのように公開されるか気がかりです。「出来るだけ早く公開するようにする」
と関係者は言っています。
http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2011/01/128_45cd.html


【ARISSat-1】「地上350km の宇宙空間には何がある?」 宇宙空間にある何かを
吸い込むセンサーが取り付けられているのですが、何を吸い込むのか分かりませ
ん。電子密度でしょうか、でも 350km の所に荷電電子はあるはずないし。 パッ
とひらめくようでなくては宇宙科学が出来てないですね。

◇ パソコンのモニター画面の大きさは 対角線の長さで表しますが、この衛星の
ソーラーパネルの大きさは 19インチx10.5インチ (48.26cmx25.72cm)。ずいぶん
大きい。発電能力は 19W。

◇ SuitSat-2という名前で開発されていたが、箱型になったことによりリネーム
され「ARISSat-1」となった。人間が宇宙空間に持って出て 「これでよし、はい
行ってらっしゃい」と手放した瞬間から衛星になる。今後、-2、-3と開発される
ことを期待。 ◇ Legacy mode 400bps BPSK は、Digital Beacon で (P3 type)
と書いてありますが、P3 と言えば AO-40 が先例。この Digital Beacon の解読
は容易ではないのでしょうか 「むずかしい」という先入観は技術開発には禁物。
むずかしくてもパイオニア精神で取り組みたい。

◇ FMで降りてくる挨拶は 24種用意されているとのことです。信号は強いので、
ハンディー機で聞くことも出来るでしょうし、スクールコンタクトを経験した小
中学生も受信を試みたらどうでしょう。でもなかなか小中学生は無線機持てませ
んかね。

◇ この項、とりとめもなく書いてしまいました。いずれにしても すごく楽しい
衛星に仕上がっています。楽しめます。
http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2011/01/129_2882.html


【ARISSat-1】CQ誌「衛星通信情報」のコメンテーター JN1GKZさんの情報によれ
ば、2月11日〜13日にかけて「ARISSat-1」の試験運用が行われるとのことです。
ARISSat-1 は現在、宇宙船の中にあり、宇宙船の中から電波を出すのは、車の中
からハンディー機で電波を出すようなものなので、地球には届かないでしょう。
外部アンテナに繋ぐのでしょうか。多忙な業務の合間にアマチュア無線のために
そのような面倒なことをやるでしょうか。小型とは言え、開発に時間をかけたし
高額な衛星なので AMSAT も本気。NASA も受諾。宇宙飛行士も全面協力。と言っ
たことなのでしょうか。いずれにしても、宇宙空間へ放り出してしまった後では
どうにもならないので、「念には念を入れ」は多いに結構。「いずれ開発チーム
から続報があるでしょう」とのこと。運用予定周波数は 145.950MHz 。

◇【私の想像】船外活動にあわせて ARISSat-1 を船外に持ち出す。 飛んで行っ
てしまわないように ARISSat-1 に命綱をつけておく。その状態で ARISSat-1 の
コントロールパネルの三つのスイッチを宇宙飛行士が入れる。電波が出ればそれ
を地上で受信してみる。その状態のままにしておいて宇宙飛行士は他の船外活動
に従事。船外活動を終えようとする時、ARISSat-1 が正常に動作していることが
地上で確認できたら、衛星の命綱をはずして放出する。正常でなかったら宇宙船
に戻す。 ◇船外活動は もっとも危険なリスクを伴う活動です。ここまでやるで
しょうか。でも今まで 船外活動は何の支障もなく無事行われている実績がある。
http://heiseiturezuregusa.blog.ocn.ne.jp/a/2011/02/22_cec9.html


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