東大CubeSat "XI-IV", 東工大CubeSat "CUTE-I" 受信の記録 #11


● (No.378) 東大CubeSat "XI-IV", 東工大CubeSat "CUTE-I" 受信の記録 #11 (2003年 7月12日)
 -------------------------------------------------------------------------------------

(11 Jul 2003)  JQ1YCZ 此上   117.  CUTE-I週末運用予定
(12 Jul 2003)  ji1izr 眞田   118.  CUTE-I FMData
(12 Jul 2003)  JA6PL  井地   119.  Re: CUTE-I FMData
(12 Jul 2003)  JA0AQZ 堀越   120.  XI-W デコード解析
(12 Jul 2003)  JH4DHX 大谷   121.  CUTE-I 受信報告
(12 Jul 2003)  7N1JVW 藤田   122.  ドプラー周波数の測定
(14 Jul 2003)  7N1JVW 藤田   123.  XI-W のQSBを考える。
(14 Jul 2003)  JA0AQZ 堀越   124.  Re: CUTE-I受信報告
(14 Jul 2003)  JA5GOJ 田中   125.  TCAの測定
(14 Jul 2003)  JA0AQZ 堀越   126.  Re: Re^: Re: CUTE-I受信報告

                                                                          bottom top

--------
Subject: CUTE-I週末運用予定
From: Konoue Kazuya
Date: Fri, 11 Jul 2003 23:18:42 +0900

jamsat-bb参加の皆さん.

こんばんは.此上@CUTE-Iチームです.

皆さん,引き続き多くのCUTE-I受信レポートありがとうございます.

連絡が遅くなりまして,申し訳ありません.
昨日のメールでもお知らせしましたが,現在のところの運用の方針としまして,
東京上空パスで仰角10度以上の場合には,FMパケットを送信します.
さらに,朝一番のパス(3〜5時頃)のパスでは,CWビーコンのみの
運用を予定しておりますので,よろしくお願いします.

現在,CUTE-Iは引き続き順調な状態を保っており,
主に,SRAMに記録したデータのダウンリンクを行っております.

週末のCUTE-Iの運用スケジュールは以下を予定しております.
(時間は東京上空通過時間)

Sat 12 Jul 2003 (UTC+9) 04:21:10 04:26:45 04:32:18 00:11:08 042 089 136
9.1
⇒CW

Sat 12 Jul 2003 (UTC+9) 05:59:44 06:07:31 06:15:14 00:15:30 012 282 195
86.5
⇒CW,FMパケット

Sat 12 Jul 2003 (UTC+9) 07:41:16 07:46:49 07:52:23 00:11:07 346 300 252
9.9
⇒CW

Sat 12 Jul 2003 (UTC+9) 15:41:30 15:47:38 15:53:48 00:12:18 116 062 008
13.8
⇒CW,FMパケット

Sat 12 Jul 2003 (UTC+9) 17:19:28 17:27:09 17:34:56 00:15:28 171 257 344
70.1
⇒CW,FMパケット

Sat 12 Jul 2003 (UTC+9) 19:03:33 19:08:07 19:12:45 00:09:12 235 272 310
5.4
⇒CWのみ

Sun 13 Jul 2003 (UTC+9) 04:03:04 04:07:11 04:11:17 00:08:13 053 086 119
4.1
⇒CWのみ

Sun 13 Jul 2003 (UTC+9) 05:40:30 05:48:14 05:55:55 00:15:25 016 101 185
62
⇒CW,FMパケット

Sun 13 Jul 2003 (UTC+9) 07:21:29 07:27:50 07:34:11 00:12:42 352 296 240
15.6
⇒CW,FMパケット

Sun 13 Jul 2003 (UTC+9) 15:23:23 15:28:40 15:33:58 00:10:35 103 059 015
8.6
⇒CWのみ

Sun 13 Jul 2003 (UTC+9) 17:00:12 17:07:53 17:15:40 00:15:28 161 075 349
77.3
⇒CW,FMパケット

Sun 13 Jul 2003 (UTC+9) 18:42:45 18:48:34 18:54:29 00:11:44 219 269 320
10.8
⇒CWのみ


周波数は,
FMパケット(コマンドにより送信)
・437.47MHz+ドップラーシフト
・AX.25,1200bps
CWビーコン(常時送信)
・436.8375MHz+ドップラーシフト

コマンドの通り具合によっては,FMパケットが
送信できないこともありますので,ご了承ください.
現在初期機能確認段階なので,衛星の電源や温度状態によっては,
パケット送信を見合わせることもありえますので,よろしくお願いします.

みなさま,お忙しいところ,お手数をおかけいたしますが,
今後とも,どうぞよろしくお願いいたします.

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
  Kazuya KONOUE
  Student in doctoral course
  Laboratory for Space Systems (LSS)
  Matunaga Lab.  Dept. of Mechanical and Aerospace Eng.
  Tokyo Institute of Technology, Japan
  Web:http://lss.mes.titech.ac.jp
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

                                                                          bottom top

--------
Subject: CUTE-I FMData
From: "ji1izr/Masahiro SANADA"
Date: Sat, 12 Jul 2003 06:49:03 +0900

おはようございます、
ji1izr/眞田です。

先ほどの6時頃のCUTE-I及びXI-IVの受信報告をします。

やっと、CUTE-IのFMパケットのバイナリを
取得することが出来ました。

94 a2 62 b2 86 b4 66 94 a2 62 b2 86 b2 61 03 f0 00 93 f2 aa 1d 01 21 39 00
00 03 37 00 c0 9d af a4 ae a4 a4 b0 af b1 06 90 ac 90 96 88 70 00 00
JQ1YCY>JQ1YCZ-3:
94 a2 62 b2 86 b4 66 94 a2 62 b2 86 b2 61 03 f0 00 93 f4 12 2f 01 21 39 00
00 03 33 00 c0 9c ae a3 ae a5 a4 b0 b0 b2 06 90 ac 90 97 89 71 00 00
JQ1YCY>JQ1YCZ-3:
94 a2 62 b2 86 b4 66 94 a2 62 b2 86 b2 61 03 f0 00 93 f4 26 30 00 21 39 9a
ff ff 84 79 98 bc ba 9c 00 00 ad d3 87 bf 36 12 00 00 b5 01 0f 0d 33
JQ1YCY>JQ1YCZ-3:
94 a2 62 b2 86 b4 66 94 a2 62 b2 86 b2 61 03 f0 00 93 f4 3a 31 01 21 39 00
00 03 33 00 c0 9d ae a2 ae a5 a4 b0 b0 b2 06 90 ac 8f 96 89 70 00 00
JQ1YCY>JQ1YCZ-3:
94 a2 62 b2 86 b4 66 94 a2 62 b2 86 b2 61 03 f0 00 93 f4 ee 3a 00 21 3a 97
ff ff 85 79 98 bc c5 78 00 00 aa d5 87 c2 ff 3e 36 0a 38 00 4f 00 34
JQ1YCY>JQ1YCZ-3:

井地さん、アドバイスありがとうございます。

XI−IVは、聞こえてはいるのですが、デコードできませんでした。
出力は大きいはずなのですが、やはりQSBのためなのでしょうか。
明日の朝、再挑戦です(今度はアンテナが多少大きいので、期待しているのです
が)。

手軽な設備でも十分受信できることので、
(といっても、手持ちで追跡はちょとつらいのですが)
TH-D7お持ちの方はぜひ試してみてください。

設備:TH-D7(TNC内蔵ハンディ)+(2エレ)ZLスペシャル(手持ち)+パソコン
(ターミナルソフトはExTerm)
***************
Masahiro Sanada
     de ji1izr
  Hiratsuka-city
Kanagawa,Japan
***************

                                                                          bottom top

--------
Subject: Re: CUTE-I FMData
From: iji
Date: Sat, 12 Jul 2003 07:33:39 +0900

おはようございます。
JA6PL 井地です。

眞田さん、パケット受信成功おめでとうございます。
私が受信した下記データから見ると、抜けている時間帯のデータ
でしょうね。

抜けている時間帯は、XI-IVのパケットを受信しようと苦心して
いました。
結果、全くデコードできず、がっくりです。
何かキャリアーを感じていて、それがビートになり、困難なよう
です。
何かの高調波なのか、室内にはRBBS関係の機器(リグ5台、TNC3台、
PCPA2回線、CPU2台。)が常時動いている他は、衛星用のリグと
TNC、CPUです。

また、日中は436から437MHz帯に不法違法運用局グループが10程度
あることを確認しました。(145MHz帯を掃除したので、避難?)
関係方面に善処方依頼中です。

000: 94A262B2 86B46694 A262B286 B26103F0
010: 0093F0B6 04001D52 9CFFFF84 7998BCC2
020: A70000AE D786E84A 4F45060D 00490034

JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [12-Jul-03  06:07:14] (UI):

000: 94A262B2 86B46694 A262B286 B26103F0
010: 0093F0CA 0501216F 0000033B 00C09DAF
020: A5AFA3A4 AFAFB106 91AD9097 88730000

JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [12-Jul-03  06:07:16] (UI):

000: 94A262B2 86B46694 A262B286 B26103F0
010: 00940182 DB01213A 00000311 00C09BAC
020: A1ABA8A8 B4B3B401 90AB8D92 8E740000

JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [12-Jul-03  06:14:24] (UI):

000: 94A262B2 86B46694 A262B286 B26103F0
010: 009401AA DD01213A 00000310 00C09BAC
020: A0ABAAA7 B4B3B401 90AB8D92 8E730000

JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [12-Jul-03  06:14:28] (UI):


Iji Yoshitomo 井地 義智
http://www1.bbiq.jp/ja6pl/

                                                                          bottom top

--------
Subject: XI-W デコード解析
From: "ja0aqz-horikoshi"
Date: Sat, 12 Jul 2003 08:01:05 +0900

各局、おはようございます
JA0AQZ堀越です。
今朝の6:01〜のパケットデコードとかいせきできました。
久しぶりの感動です。
受信した全ファイルは東大に送付済みです。

XI Status Decoder  -  ISSL, University of Tokyo
変換日時: 2003/07/12 06:43:38

<入力データ>
xic01300b3bfVc3ffI2002S030000033900T69595e615d645a5b ffeeb8

<入力データ変換結果>
XI-IV内部時刻  46015   (0x00b3bf)
バッテリ電圧  4.2V
太陽電池電圧  5.5V
充電電流  68.9mA
通信系電流  9.0mA
太陽電池電流
 +X面   6.8mA
 -X面   0.0mA
 +Y面   0.0mA
 -Y面   6.1mA
 +Z面   103.9mA
 -Z面   0.0mA
衛星温度
 +X面   40.4℃
 -X面   28.0℃
 +Y面   30.2℃
 -Y面   35.1℃
 +Z面   30.4℃
 -Z面   37.5℃
 バッテリ  29.2℃
 送信機  30.6℃
その他のステータス
アップリンク回数 14/31
カメラ撮影回数  7/7
通信系SEL回数  0/7
アンテナ展開  展開完了
CW duty比  0.3以上
OBCリセット要因  通常(リセットしていないか,放射線などによる不慮のリセット)
バッテリ充電状況 トリクル充電中

                                                                          bottom top

--------
Subject: CUTE-I 受信報告
From:JH4DHX 大谷
Date: Sat, 12 Jul 2003 05:59:24 -0000

----- CUTE-I受信報告 -----

JH4DHX/3@大谷です。

今朝、6時過ぎからのパスを受信しました。
非常に強力なパケット信号が安定して受信できました。今回これにより
多くのデータをデコードすることができました。以下に一部を示します。
なお、TNCの時刻設定ミスによりタイムスタンプが狂っていますが、実際
には、06:07:25〜06:13:37までの時間についてデコードできています。
※管制局宛て、別途ファイルを送付します。

000: 94A262B2 86B46694 A262B286 B26103F0  JQ1YCZ3JQ1YCY0.x  ..b...f..b...a..
010: 0093F11A 0901216F 0000033B 00C09DAF  .Ix....7.....`NW  ......!o...;....
020: A5AEA3A3 AFAFB106 91AC9097 87710000  RWQQWWX.HVHKC8..  .............q..
JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [06-Jul-03  04:03:26] (UI):

000: 94A262B2 86B46694 A262B286 B26103F0  JQ1YCZ3JQ1YCY0.x  ..b...f..b...a..
010: 0093F1A6 1000216F 9BFFFF84 7998BCBF  .IxS...7M..B.L^_  ......!o....y...
020: A70000AF D288C20C 4407006D 04080B33  S..WiDa."..6....  ........D..m...3
JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [06-Jul-03  04:03:40] (UI):

000: 94A262B2 86B46694 A262B286 B26103F0  JQ1YCZ3JQ1YCY0.x  ..b...f..b...a..
010: 0093F1BA 1101216F 00000339 00C09DAF  .Ix]...7.....`NW  ......!o...9....
020: A3AEA5A4 AFAFB106 90AC9096 88700000  QWRRWWX.HVHKD8..  .............p..
JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [06-Jul-03  04:03:42] (UI):

CWビーコンもパケット受信前とLOS直前に受信してみました。
この時も途中でCUTEが入りましたので、コマンド操作あり。
今朝の当地でのLOSは、06:15:50でした。参考にして下さい。
唸り周波数をTCAの時点で比較してみるのが、状況把握の上で
最も正確ということは理解できますので、また実験してみたい
と思います。

CUTE 6F A3 4C 80 E3 1D58 6701 FF FF __ __
CUTE 77 __ __ 80 DB 202B 6701 FF FF 88 98
CUTE 70

(LOS直前) 
                      3A 6701 FF FF 8E 92
CUTE 62 __

                                                                          bottom top

--------
Subject: ドプラー周波数の測定
From: "Fujita Tadayoshi"
Date: Sat, 12 Jul 2003 21:03:22 +0900

田中さん、相田さん、くわしいコメントありがとうございます。

                                    7N1JVW 藤田忠義 横浜市緑区

JA5GOJ田中さん wrote:

> 先日書き込みましたように 私はその逆で
> 送信周波数で待ち受けてTCAを測定したいと思っています。
 (中略)
> この種のデ−タを異なった時間、場所で複数測定すれば
> 軌道の推定が出来るのではと思います。
> 誤差の大小に係わらず
> アマチュアが集まって軌道推定は出来ないものでしょうか?

はい。関西と関東とのあいだ、中部地方の上あたりを通るパス
をねらって同時測定をすると、おもしろそうです。

私のアンテナはベランダ南西角(かど)に設置のため、北東方面
90度(方位330度から60度まで)が死角になり、オービットの全て
は受信できませんが・・・、
田中さんかどなたか、測定要領、共同測定に適したパス、日時
など選定のうえ、JAMSAT-bbへ提案していただければ、条件の
ゆるすかぎり参加したいと思います。


JR1HUO相田さん wrote:

> どの軌道要素の計算結果がその時点でもっともらしいかはいくつか
> の軌道要素が候補になると思いますが、測定する場合には藤田さん
> が測定しようとしているTCAを求めるのが正しいことです。
>
> TCAを正確に推定するためには受信する信号の正確な発信源の
> 周波数を知る必要がありますが、それを推定する方法としては、
> ドップラーシフトが大きく、変化が少ないAOSとLOSを観測
> してそれから推定することは正しいことです。 高度800km
> 程度の衛星では天頂付近を通過する際にはTCA付近では1秒で
> 100Hz弱程度の変化になるので、TCAの時刻を10秒程度
> の精度で求めることが期待出来ます。

相田さん。
すばらしい機能のCALSAT32を使用させていただき、いつも感謝して
います。また今回はくわしいコメントを頂きありがとうございます。

CALSAT32のドプラー表示欄はいつも "D2.4GHz" と "D436MHz" 
にしてシフト量を読んでいますが、"D24GHz"に仮設定すると5桁
表示になって、表示桁が増えおもしろいです。

天頂付近を通るパスで437.000MHzのばあい、AOS直後の15秒で、
ドプラーの変化量が2Hz以下の時がありますので、ここが測定の
狙い目ですね。

 すでにご存知かもしれませんが・・・、
ソフトウエア AO4040rcv.exe をスペアナ機能で表示しますと、
15インチモニター「最大化」のばあい、横軸が30cmで、全スパンが
約3kHz幅の測定範囲となり、ここへSSGから周波数マーカー信号
を結合し、100Hzステップで周波数を変えると、モニター輝跡が
9mm幅の等間隔スケールになって現れます。

モニター画面の「最大化」を閉じたばあい、この「9mm幅」を任意の
好みの長さに伸縮できますが、やはり等間隔ですから、「物差し」
などを当てると、周波数を読みとるのに便利です。
100Hzステップのモニター輝跡が「9mm幅」のばあい、周波数10Hz
位まで目視読取りできそうです。

天頂付近を通るパスをねらって、測定をしたいと思います。

                                                                          bottom top

--------
Subject: XI-W のQSBを考える。
From: "Fujita Tadayoshi"
Date: Mon, 14 Jul 2003 11:47:01 +0900

JAMSAT-bbのみなさま。 
 XI-W衛星の偏波面の変化(回転)など推測してみました。

                                    7N1JVW 藤田忠義 横浜市緑区

JH4DHX/3大谷さんwrote:

> >*東大 XI-IVのFMパケット信号は周波数 437.490MHzで散発的
> >に聴こえましたが、いつもの小刻みのQSBがありました。
>
> 別途、7N1JVW 藤田氏も指摘されているように、XI-IVからのダウンリンクは、
> 非常に短い周期のQSBを伴っているように聞こえます。そのためにパケット
> 信号がなかなか復調できにくいこと、またCWビーコンも符号抜けを生じたかた
> ちで受信してしまうことになることなどから想像するに、衛星の偏波面が、
> かなり早いスピードで変化しているような気がします。もっとも、当方が単一
> 偏波型のアンテナを使用しているせいもあろうかと思いますので、円偏波型の
> アンテナを使用すれば、ある程度は軽減可能かもしれません。
> 現在の、XI-IVの飛翔状態について、コメントいただければ幸いです。
>             JH4DHX/3 大谷  July 11  '03


 XI-IV FMパケット 437.490MHzの小刻みQSBは、円偏波型 アンテナを
使用し左・右を切替えましたが、軽減されません。
大谷さんの・・・
「衛星の偏波面が かなり早いスピードで変化しているような気がします」
との見方に、私も同感です。

2003/7/14 18:44(JST)からのパスの、CWビーコンを耳で聴いた感じでは、
音調はきれいですが、振幅にFMパケット同様の小刻みQSBを感じました。

東大のHPによれば、: 437MHz帯のアンテナは半波長ダイポールで
(ビーコン系とテレメトリ系共用)となっていますので、両系統とも同じ
QSBになっているようです。


JA0AQZ堀越さんwrote:

Subject: XI-W デコード解析(訂正)

> JA0AQZ堀越です
> さきほどのは{信用できない}とのデターでしたので、訂正します。
>
> <入力データ>
> xic01300b3bfVc3ffI2002S030000033900T69595e615d645a5b ffeeb8
>
> <入力データ変換結果>
> XI-IV内部時刻  46015   (0x00b3bf)
> バッテリ電圧  4.2V
> 太陽電池電圧  5.5V
> 充電電流  68.9mA
> 通信系電流  9.0mA
> 太陽電池電流
>  +X面   6.8mA
>  -X面   0.0mA
>  +Y面   0.0mA
>  -Y面   6.1mA
>  +Z面   103.9mA
>  -Z面   0.0mA

(以下、略)


 堀越さん、興味深いデコード解析を見せてもらっています。

私はまだこの種のデーターは取得できていませんが、上記データーの
全時刻のものを、下記のように表にし、時刻順にならべることはでき
ないでしょうか?  縦が時刻です。


                                        太陽電池電流
 時刻          +X面     -X面     +Y面    -Y面     +Z面    -Z面
YYMMDD hhmmss   6.8mA    0.0mA    0.0mA    6.1mA    103.9mA   0.0mA


できましたらそれを、JAMSAT-bbにアップしていただければ幸いです。
私の推測はいわゆる素人(アマチュア)的で、官制局に相談せず
に勝手にやっていますが、6個の太陽電池の発電電流の時間変化に、
何か特徴があれば、衛星の偏波面の変化(回転)などの推測ができる
と思います。

                                                                          bottom top

--------
Subject: Re: CUTE-I受信報告
From: "Y.Horikoshi"
Date: Mon, 14 Jul 2003 12:07:23 +0900

JH4DHX/3@大谷様、皆様
JA0AQZ 堀越です。

今朝の7:05〜の両衛星の信号をワッチしました。
初めに、7:05:45〜7:06:02頃
XI−WのFMを受信しました。デコードできた4つのうち、はじめの3つはおんな
じ内容でした。結局 2つということでしょうか。7:06:02の次からは、信号
は同程度のSでしたが、
デコードできませんでした。続いて、CUTE−1のFMに移りましたが、こちらは
若干Sが
協力でした。7:07:04〜7:12:58(TNCのターミナル時刻は自信があ
りませんが・・)
途中、アンテナの自動追尾の切り替えで途切れましたが、ほぼシグナルは安定してい
ましたが、こちらのデーターとしては以前と違ったもので、不安です。

JQ1YCW>JQ1YCX [07/14/03  07:05:45]:
xic0130113e1Vc2fcI0d01S0a0000636100T4e4b87558b57524a ffecb8
JQ1YCW>JQ1YCX [07/14/03  07:06:00]:
xic0130113edVc3fbI1209S0008000a7a70T85494e5354568459 ffedb8

JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [07/14/03  07:07:12]:
JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [07/14/03  07:07:14]:

XI−Wの温度は、すごい変化を示しています。過酷な環境下で甲斐甲斐しく働いて
いる
ちいちゃな衛星に心から声援を送ります(上のXIC013の二つのデーターより)

> こちらでは、どうも巧くデコードできない状態が続いています。
> 堀越さんがおっしゃるとおり、信号はかなり強く入感するので
> すが、パケット受信中における急峻な信号の変化によってTNCが
> エラー検出してしまっているようです。PASSALL/ONに設定して
> みると、かなりのデータが採れていることが判るので、恐らく
> 数ビットの誤りが各フレーム内に生じているものと思われます。
> 他の皆さんからも、どうもデコードがし難い状況との情報が上
> がっていますが、そちらでの受信状態は安定していますか?

                                                                          bottom top

--------
Subject: TCAの測定
From: Tanaka
Date: Mon, 14 Jul 2003 19:01:32 +0900

藤田さんのAO40REVについてのコメントを見て
私もテストしてみました

これはすごいです。
CWMODEでマ−カ−信号を受信
RIGの周波数を校正します。
その時のビ−ト音をAO40REVで表示
自作のカウンタ付き低周波発振器の出力を重ねて
ビ−ト音の周波数をはかります。

ビ−ト音の周波数で低周波発振器の信号を
重ねておき
436.8375で待ち受けます。
AO40REVの画面上を斜めに一直線にCUTEのCW信号が横切ります。
低周波発振器の信号を横切った瞬間がTCAのはずです。
この横切った瞬間は画面上ではっきり分かり
1秒の精度で判定できます。

送受信の周波数の誤差はさておき正確に
TCAと思う時間の決定が出来ます。
この方法でAOS,LOS近辺の時間と周波数の関係が
正確に計れそうです。

待ち受け受信でその周波数にきた瞬間の時間が分かるのは
すごいと思いました。

来週くらいに受信周波数の校正を
自己流でやってから挑戦してみたいと思います。
 
貴重な情報ありがとうございました。

田中泰則  大阪府堺市  JA5GOJ/3

                                                                          bottom top

--------
Subject: Re: Re^: Re: CUTE-I受信報告
From: "Y.Horikoshi"
Date: Mon, 14 Jul 2003 22:23:17 +0900

7N1JVW  藤田忠義様、 JH4DHX/3@ 大谷様、 JAMSAT-bbの皆様
JA0AQZ 堀越です

報告ご覧いただいて有難うございます。
今日14日の夕方のパスはいずれも仕事の都合により受信できませんでした。

JH4DHX/3大谷様

> ちゃんとデコードできているようですね。
> でも、信号強度に大きな変化が無いにも拘わらず途中からデコードできなく
> なった状況からすると、やはり信号自体に何等かの不安定要素があるように
> 思います。

私もそう思います。数フレーム連続でデコードできた後、突然デコードできなく
なることを何回か経験しています。はじめ、違ったモードに切り替わったかとも
思いましたが、どうもそうではないようですね。

 また、東大チームの程毓梁様より
(こちらは毎パスで衛星の状態を確認しつつ、
衛星のステータスデータのダウンリンクを
行っております。衛星の状態は良好ですが、
衛星の都合上画像のダウンリンクは
いまだに進行中であり、定常運用に移るのは
もうすこし先になるかと思います。)

とのメッセージもいただいております。

7N1JVW 藤田様
当局もクロス八木の円偏波を使っていますが、効果の比較が出来ませんがCWでは
それほど大きなQSBを感じた経験はありません。何しろXI−WのCWは間歇的
な信号ですので追いかけることだけでも大変です。また、当局は20エレクロスの
パラなもんですから、コンピュータの時計と位置データ、軌道情報等が正確でない
と、特にTCAではとんでもない方向から信号が強く感じるようなありさまです。
12日のデータ取得は自動追尾が不調だったために急遽手動で受信したものです。
いそがしかったです。


> 全時刻のものを、下記のように表にし、時刻順にならべることはでき
> ないでしょうか?  縦が時刻です。
>
>                                         太陽電池電流
>  時刻         +X面     -X面     +Y面    -Y面     +Z面    -Z面
> YYMMDD hhmmss 6.8mA    0.0mA    0.0mA    6.1mA    103.9mA   0.0mA


私も同じことを考えていました。特に、各面の温度変化が顕著ですので、それにも
着目しています。目下、連続した時刻のデーターの取得に必死といったところです。
今のところ、ダウンリンクは何回分かは同じ物(同時刻のデータ?)の繰り返しの
ようです。
また、衛星内部の時刻の見方についてもいまいち不明ですので、東大管制局に尋ね
てみようと思っています。
当局としては、数年前のJAS1のJDモードでのパケットの操作の仕方を思い出
しつつ復習しながらやっておりますので、いろいろご教授よろしくお願いします。
ファイルのバイナリ変換も忘れちゃいましたので。はい。

各局、長くなってすみませんでした。


 トップ へ戻る.

 前のページ へ戻る.

 次のページ へ移る.

 ホームページ(目次) へ戻る.