『神狩り』 1974(デビュー作)
読後感はSFじゃなかったです。23歳でこれはすごい。
『氷河民族』 1977(『流氷民族』としてハルキ文庫より再刊=1999)
とにかく好きな作品。SF、なのかなぁ?
『幻象機械』
こういうこともできる人なのか、と思いました。
『襲撃のメロディ』
これはSF。コンピュータがテーマで、いま読んでもおもしろかった。
『ふしぎな国の犯罪者たち』 1980/文春文庫 1983
ミステリっぽいんだけどミステリじゃないんだけど、おかしい味。
『少女と武者人形』 /文春文庫1985
これは、いいっ! 借りて読んだけど返したくなかった(笑) 幻想短編集で、表題作「少女と武者人形」はぞくぞくしました。 >>詳細
『たまらなく孤独で、熱い街』 1984
90年代後半の基準ならミステリかも。『鏡の殺意』や『女囮捜査官』につながっていそう。
『エイダ』
最近の、SFらしいSF作品。読み応えあり。
『宇宙犬ビーグル号の冒険』 1990
タイトルは有名SF作のパロディ? 最初・第二・第三・最後の冒険の計4編からなります。地球は宇宙犬によって守られているのだ! しかも名前がシシマル。
これは幻想的な短編の短編集です。幻想というか、ふつうとはちょっと違うというのが含まれているということで、内容的にはミステリの範囲内と言えるものから、不可思議なもの(いまの定義だとホラーになるのかなぁ)までいろいろです。
1. 友達はどこにいる
ケチなゆすりが死んだ。「あなたのことを書いたものを友達に預けている」と言っていたのを心配し、その友達を探すが……。
2. 回転扉
一流ホテルの回転扉。選ばれた者しか通すことはない。見るからにみすぼらしい青年が扉に跳ね返されたのを笑ったが。
3. 撃たれる男
一対一の銃撃戦。死闘の果てに。
4. ねじおじ
ねじのように走り続ける男を見て……
5. 少女と武者人形
武者人形の剣に血が噴き出すのを見た少女。剣に血が噴き出すと人が死ぬ……そして。表題作。この本のなかで一番幻想的で、好きな作品。きれいな映像が目に浮かびます。
6. カトマンズ・ラプソディ
頂上を征服するよりも後方支援を好む山男。男に待たされた続けた恋人は。
7. 遭難
大雨で車がスリップ、道路脇の崖で立ちすくむ。車が通るが気づいてくれない。こんな町に近いところで遭難してしまうのか?
8. 泣かない子供は
泣かない子供はネズミをとる。その言葉が耳から離れない男。
9. 壁の音
両親を失い、祖母も亡くし、でも哀しくない。恋人はいるが、恋をしているのだろうか。人としておかしいのだろうか。そんなとき別れた恋人が自殺して。
10. ホテルでシャワーを