古代ロマンノート01

2017年5月

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05/01/月
5月になった。授業はないが、学科会がある。難題山積。3時間ほどかかる。自宅に帰ると妻がダウンしている。風邪か。明日から仕事場に行く予定だったが、これでは無理だ。明後日になると道路が混む。気分転換に移動したかったのだが、とりあえずのんびりしたいと思っていただけなので、混んだ道路で出かけることはない。さて、新しいノートのタイトルを「古代ロマン」とした。タイトル未定の次の作品について、構想を練っていきたい。初校を終えた『白村江の戦い』も古代ロマンで、いつか続篇の『壬申の乱』を書くつもりだが、当面はかつて書いた『角王』3部作の続篇を考えている。歴史はつながっているので、そのうちすべの作品がつながってしまうのではないかと思う。古代の歴史を自分なりに読み替えて作品化したい。明日から8連休だ。のんびりしつつ、構想を固めていきたい。

05/02/火
昨日はダウンしたいた妻が快復したので、予定どおり仕事場に移動。町田のあたりで渋滞していたし、第二東名もけっこう車が多かったが、沼津をすぎるとほとんど車がいなくなった。浜松サービスエリアから高速を出て下の道を行く。この道が快適だ。いまは大河ドラマでやっている遠州北部で、人気スポットなので、下の道も車が多かった。もともと浜松は3連休に凧揚げやお祭をやるので混むのだが、とにかく2日に移動できたのでよかった。今シーズンは火曜に授業が入っていないし、来週は月曜の会議もないので、火曜から火曜までの8連休となる。いつも暮らしている集合住宅のリビングルームは、はめごろしの窓なので風というものがない。風の音はものすごくあるのだが、肌にあたるそよかぜというものがない。この木造の仕事場に来ると、まずは風がさわやかに吹き渡っていくのが嬉しい。そして、ウグイスがホーホケキョと啼いている。上手に啼く。うるさいくらいだ。ツツジの花が咲いていて、浜名湖は青々としている。この仕事場を開設して35年ほどになる。建物は老朽化しているのだが、子どもがいて、妻の両親も来ることが多く、大家族でも生活できるようになっている。ここにはいろいろな思い出がある。一番の思い出は15年間ともに暮らしたシベリアンハスキーの思い出だし、子どもたちが幼かったころの思い出がある。正月には、次男一家がきて、そこに2人の孫が、かつてのわたしの2人の息子がやっていたのと同じ遊びをするようになった。仕事場のリビングには、むきだしの梁がある。その上を伝って遊ぶのだ。落ちると怪我をする危険な遊びなのだが、なかなかにスリリングだ。息子たちが大学生になったころ、梁の上に登らないのかと訊いたら、そんな危ないことはできないと言った。その孫は今回は来ない。老夫婦2人だけでのんびりとすごせそうだ。

05/03/水
この仕事場を建ててくれ、管理も任せている大工さんが来たので、いっしょに昼食に行く。豊橋の菜飯田楽。仕事場ができた直後に1度行ったことがある。菜飯と田楽。それだけの食事だ。名物らしい。また、たまにはいいだろう。予定どおり、のんびりしている。夕方、一人で散歩。定番のコースがある。別荘地をぬけて、小さな集落を経て、猪鼻湖という湖に出る。湖岸にサイクリングロードがあるのだが、自転車に行き合うことはめったにない。ぐるっと回る1時間のコースで、約7000歩。久し振りに歩いたので疲れた。信号が一つもないし、店とか、見るべきものもないので、ひたすら歩き続ける。御茶ノ水ではこういう散歩はできない。神保町に行くと本屋があるし、秋葉原に行くとおもしろい店がいろいろある。途中の茶店もある。この仕事場では、そういうものは何もない。昔、子どもたちが幼かったころ、ここに一人で来て、仕事をしていた時期があった。それから、犬といっしょの15年があって、いまは妻と2人きりのことが多い。いろいろと思い出のある場所だ。いま住んでいる御茶ノ水の集合住宅、丸4年、いまは5年目に入っているのだが、宙にういているような部屋なので、生活しているという実感がない。そこで仕事をしているのだし、大学や文藝家協会に出動しているのだが、妻と2人きりの生活なので、思い出が少ない。犬がいたころが、いろいろと思い出があって、日々が充実していた気がする。子どもが成長するというのもなかなかおもしろかった。いまもそれなりに充実した生活をしているとは思っているのだが、時として、宙にういていると感じることもある。集合住宅というのはそういうものだろう。この仕事は、地面に建物がくっついている。少し高い場所にあるので見晴らしはいい。それでいて地面に接しているので、大地とつながっているという感じがする。

05/04/木
連休なので曜日の感覚がなくなってくる。本日はどこかに出かけようということになったが、地元の浜松はこの期間はタコ揚げなどのお祭に、大河ドラマの観光客もあって、浜松には行けない。昨日は豊橋に行って、道路がすいていた。そこで本日も、新城の道の駅に行くことにした。三ヶ日からのんびりしたドライブで新城に着いたのはよかったが、目的の道の駅は、駐車場に入る車が列をなしていた。しようがないので列に並んで駐車はできたのだが、建物の中もすごい混雑。どうやら玉子かけご飯の卵が食べ放題というのが人気を呼んでいるようだ。何も買わずにただちに脱出して、そこまでの道の途中にあった新城農協に行った。ここはのんびりしていて、のんびりした食堂で食事。野菜も買って、帰りに三ヶ日のスーパーにも寄って、ティッシュペーパーなどを買った。これは御茶ノ水で使うため。多くの消耗品を、三ヶ日で買って帰る。車で運べば楽だが、東京では車で買い物に行く気にはなれない。仕事はとにかくパソコンを開いてメールをチェックしたあとは、ぼつぼつと歎異抄の口語訳を進めている。古代ロマンについては何のアイデアもうかばず。しかしぼんやりと、形が見えてきた気はしている。歴史にとらわれないということ。もっと自由に書いていいのだと考えている。四日市の次男の一家は、九州を周遊しているらしい。とにかく、突然、この仕事に現れるという災難は回避されているので、安心してのんびりできる。

05/05/金
浜松に仕事場を構えてから、35年になる。タコ揚げは見に行ったことがあるのだが、夜のお祭は見たことがなかった。とりあえず車で行ってみると、偶然、よい駐車場があったので、車を駐めた。まだ明るかったので、大道芸を見ているうちに、ラッパの音が聞こえてきた。テレビでいつか、浜松人は誰もが軍隊ラッパを吹ける、ということを伝えていたが、確かに行進の中で小学生がラッパを吹いていた。昔ながらの進軍ラッパだ。日が暮れると山車が動き始めた。見事な彫り物のある山車で、子どもたちが乗り込んでお囃子を演奏している。それはいいのだが、山車の横を進軍ラッパが追い越していったりする。にぎやかなお祭だ。とにかく、35年目にして初めて浜松祭を見た。

05/06/土
まだ連休は続いている。本日はいまにも雨が降りそうな天気。湿度が高い。真夏の暑さには程遠いが、湿気が強くて散歩すると汗ばんでくる。風が強くなってきた。木造の古家なので風の音とともに、窓がガタガタして、騒音に包まれる。慣れていないので熟睡できないこともある。仕事場にいると、やや酒を飲み過ぎる傾向があるので気を付けないといけない。

05/07/日
いつもいく西気賀のレストランで昼食してから、志戸呂のイオンに行く。新書を3冊買う。御茶ノ水に住んでいるので、本屋には困らないのだが、ショッピングモールの本屋は品揃えが違うのでおもしろい。コミックやラノベが多い。いまの子どもはこういうものを読んでいるのだなと思う。フードコートでビール一杯。日曜だが、連休の最後の日なので、それほどの人出ではない。こちらの連休もあとわずかだ。

05/08/月
ついに8連休も明日までとなった。明日は東京に戻る。この仕事場にいるのも、今夜が最後となった。ほぼ一週間いられたので、まあ、のんびりできたし、快適な気温の日々が続いた。本日から大学は平常の状態になっている。事務関係のメールが入ってくる。これも仕事のうちだから、もう仕事が始まっているようなものだ。

05/09/火
連休最後の日。浜松から東京まで移動するだけの日。道路はすいていて、楽に帰ることができた。これは今シーズン、火曜が休みになっているせいだ。火曜から次の火曜まで8連休になった。といっても昨日から大学が始まっているので、メールなどで仕事はしている。ところで最近、老人が運転する車の事故が多い。ほとんどがブレーキとアクセルの踏み間違い。わたしが免許をとったのは、いまから40年前くらいだが、すでにオートマ車が普及していた。自動車教習所ではマニュアル車だったが、車を買った最初から左足ブレーキで運転している。妻も同様。免許をとったのは、車関係の広告プロダクションで仕事をしていたからで、販売店向けの機関誌の編集をしていた。仕事で自動車ジャーナリストにインタビューする機会があり、アメリカでは左足ブレーキが普及しているという話を聞いた。アメリカではオートマ車がほぼ百%ということだった。日本では当時はまだオートマ教習というのがなかったので、マニュアル車で免許をとる。だからそのまま右足ブレーキで運転することになる。オートマ車はクラッチがないので、左足があいている。教習所では左足でクラッチを踏む。クラッチはスタートの時に半クラッチにする以外は、一気に下まで踏み込むので、そのくせがついていて、左足でブレーキを踏むと急ブレーキになって危険だ、という説もあるが、そんなものは5分も練習すれば修得できる。軽くペダルに触れてスピードを落とし、何度か軽く踏んで徐々にスピードを落とし、ほとんど止まりそうになったら、足を離す。すると停止のショックのない停止ができる。ただしオートマ車はアクセルを踏んでいなくても前進するので、交差点で停止している時は強めにブレーキを踏んでいる方がいい。スタートの時はブレーキから足を離すだけで進み始めるので、そこから前の車に合わせてアクセルを踏み込んでいく。右足でアクセル、左足でブレーキ。これなら踏み間違いは起こらない。坂道発進も楽だ。これだけ便利な左足ブレーキだが、免許取得の直後に練習しないと身につかない。何十年も右足でブレーキを踏んでいた老人に、無理に練習させるとかえって危ない。だから問題の解決にはならないのだが、わたしと妻は事故を起こすことがないということを言いたかった。日本の車は、アメリカでも販売することを考えて、ブレーキを左足でも踏めるように、真ん中あたりにペダルが配置されていることが多いのだが、そういう配慮のない、右に寄ったペダル配置では、左足では踏めない。それは展示車などで確認する必要がある。これまで乗った車はすべて左足で踏めたので問題はないと思う。

05/10/水
大学が始まった。2限の大教室での授業のあと、大学院のゼミ。その次は修論指導だが、学生が来ないので研究室で、古代ロマンの構想を練る。5限に会議1件。それだけなのだが、久し振りなので疲れた。

05/11/木
文藝家協会の総会。1年でいちばん長い日、という気がしていたのは、著作権の問題が山積していた10年以上前のことで、いまは多くの問題が解決しているので、こちらの出番はないと考えていたのだが、新たな問題が生じていて、けっこう忙しかった。大学の出講日なので朝1限から授業。昼休みも打ち合わせがあって、3限の授業を終えたあと、学内のメールを処理して出発。常務理事会には余裕で間にあったのだが、総会から懇親会にかけては、充実した時間の流れがあった。スタッフの慰労につきあってから、明日選考会のある歴史時代作家クラブの岳真也さんの飲み会に合流して、長い1日が終わった。やっぱり一番長い日だった。明日は午後の選考会から宴会になだれこむので、長い1日になるが、午後からの仕事なのでゆっくり寝られるし、週末は休みなので、明日を乗り切れば何とかなる。ゴールデンウィークで体がなまっているので、とにかく乗り切ることができれはそれでいい。

05/12/金
大学は休み。しかし歴史時代作家クラブ賞の選考というイベントがある。その後、クラブの関係者との宴会。昨日も宴会だったので疲れがたまっている。とにかく乗り切った。

05/13/土
終日雨。どこへも出かけず。雑文一件仕上げる。

05/14/日
曇っているが雨は降っていない。本日は神田祭の宮入。居住している集合住宅の前の広場に大勢の人々が集まっている。前の道は大手町方面からのお神輿の通り道。昼食後に妻と見に行く。すでに道路上にいくつものお神輿が待機している。そこから昌平橋を渡って、秋葉原から神田明神に向かう。われわれの淡路町二丁目の神輿が動き出したのを見てから、聖橋の方に回って、神田明神の鳥居の前まで行く。そこでまたしばらく神輿の動きを見ていたのだが、あまりの群衆に疲れてきたので自宅に戻る。時々、足元で声が響くので、窓から見ると、そのあたりの小道をお神輿が元気よく動き回っている。歎異抄を少し。それから一昨日の選考会の選評を仕上げる。来週もかなりハードな日程が組まれている。土曜日も出勤なので、そこまで休みがまったくない。何とか乗り切りたい。

05/15/月
大学。本日は会議だけだが、学生のレポートを見たり、雑用がいろいろあるので、朝、かかりつけの医者にいったその足で、淡路町から丸ノ内線に乗る。医者はわれわれの集合住宅の目の前にあるのだが、御茶ノ水の駅とは反対側だ。いつもは都営新宿線で九段下まで行って東西線に乗るのだが、中野行きが来ることがあるので、丸ノ内線で荻窪まで行くことにした。えらい時間がかかったが、終点なので安心して考え事に集中できた。研究室で時間があったので本棚を見ていると、スサノウに関する本を見つけた。今回は神功皇后の時代を書くのでスサノオは関係ないかと思ったが、中世のころにスサノオ伝説が圧倒的な増幅されたということらしいので、スサノオはいつの時代にも存在する普遍的な魔神だということにしようと思う。会議は長びいたが、わたしにできることは少なく、学科長ほかの先生方にお任せするばかりで、申し訳ないと思いながら、わずかばかりでもできることがあれば対応したいと思う。明日は三鷹のサテライトで講座があり、羽田プロジェクトの編集会議が新橋である。三鷹から新橋。新しい経路を試したい。

05/16/火
大学は休みだが、三鷹駅前の大学サテライトでの講座がある。「空海」というのがテーマで、空海について語った。空海について2時間で語るのは至難のことであるが、これまでにも何回か経験のあることだ。そのつどの命がけのパフォーマンスになる。90分という依頼だとかなり苦しいのだが、今回は120分あるので、ちょうどいい感じで語ることができた。5分ほどオーバーしたが、うまくいったと思う。疲労困憊していたので、とりあえず荻窪まで行き、丸ノ内線に乗った。その途端、自分がどこにいるかわからない状態になったが、四谷駅についたところで、上智大のグランドの気配が伝わってきたので、丸ノ内線に乗っていることがわかった。いつもは赤坂見附から銀座線に乗り換えるのだが、そのまま銀座まで行き、地下通路で銀座4丁目から、友人の辻恵弁護士の事務所に行く。少し時間があったので、マツサカヤの裏のルノアールで休憩。それから事務所に行って、羽田プロジェクトの編集会議。原稿を寄せてくださった方が60人に達した。それだけで分厚い本になる。タイトルについて、なかなかアイデアがでないので、辻が缶ビールを買ってきた。飲み始めると、そのまま居酒屋に行くことになった。まあ、楽しかった。

05/17/水
大学。2限の大教室。実存主義について。3限の大学院。私小説について。学部長会議。それだけ。やや宿酔ぎみでふらふらしている。

05/18/木
大学。1限から4限まである日。その後、学生が研究室に来たりして雑用が続いた。今日は貸与権センターの宴会がある日だったが、結局、行けなかった。まあ、「顧問」をしているだけなので、例年、欠席しているのだが、今年は、授業が終わってすぐに大学を出ればいけるかなと思っていた。まあ、仕方がない。

05/19/金
文藝家協会でオーファン委員会。第1シーズンの実証実験は無事に終わったが、第2シーズンを始めることになった。第1シーズンの問題点を検討して、よりスムーズな対応を目指して細部を煮詰めている。今週は週末が休みではないので、疲れがたまっている。

05/20/土
大学。創立記念日と親鸞の誕生日を祝う同慶祭という催し。FD研修もあるので教員は全員が参加。午後から食堂で宴会。とにかく出席した。自宅に帰ると『白村江』のゲラが届いている。突き合わせだけするつもりだったが、初校のゲラがついていない。突き合わせは終わっているということか。とにかく最初からひとわたり読むことにする。

05/21/日
土曜は出勤だったが、日曜は休み。しかしゲラがある。昨日の夕方から読み始めて、本日の昼頃、第1章を読み終えた。まったく問題はない。少し気づいたことがあって赤字を入れたことはあったが、ごくわずかで、大きな問題はなかった。よくできている。ルビの追加について校正者から提案がかなり入っているが、これは編集者に一任する。今夜はこれからまだ作業できるので、2章の終わり近くまでは行けるだろう。明日は午後の仕事だけだが、土曜は千葉で講演があり、水・木曜は授業なので、どこでゲラを見るか。次の週末は休みだが、できれば土曜くらいにゲラを発送したい。編集者の手間がかなりかかりそうだ。

05/22/月
大学。本日は成績優秀の学生の面接だけ。土曜日にダウンしていた学科長が復活したので嬉しい。先週風邪で休んでいた先生もキャンパスで歩いているところを目撃できた。文学部はスタッフが少ないので、一人がダウンすると将棋倒しになるおそれがある。面接の合間に少し待つ時間があって、持参したゲラを見た。2章が終わった。半分が終わったということ。順調。金曜までに終わらせたい。

05/23/火
教育NPO研修会。場所は千葉。御茶ノ水から千葉行きに乗れば一本で行けるのだが、ゲラを見たかったので、東京駅まで行って快速に乗る。ホームの機会にスイカ(わたしがもっているのはパスモだが)を投入して行き先を入力すると、すぐにカードが出てくる。初めてこの作業をした時は不安な感じがしたが、それでいいのだ。これで2階席に座って頭上にカードをかざすとその席が確保される。新幹線の座席のようにテーブルがあって仕事ができる。千葉まで40分なので数ページしか進まなかったが、会場に早く着いたのでまだスタッフも到着していない部屋で作業を続ける。本日の仕事は1時間の講演をすることだが、終わってからNPOの人々と打ち合わせがある。本日の仕事はこれだけ。帰りはスタッフ4人とタクシーに乗って、ニコライ堂の前まで送ってもらった。夜中も仕事。

05/24/水
2限と3限。そのあと不定期に修士論文の指導。研究室でゲラを見ていた。今日は来ないだろうと思い、帰りの仕度をしていたら2人揃ってきた。来週は構想発表だ。レジメはもう出来ていた。例年と比べれば優秀だ。内容もよく考えてあったのでOKを出した。明日は朝が早いので無理はできない。それでも3章は終わった。明日1日で最終章を終わらせたい。

05/25/木
1限からの日。このところ1限の日は武藏境の駅前からタクシーに乗ることにしている。今朝は小雨が降っていたのでタクシーがいなかったが、まあ、待っているとすぐに来た。この1限の授業はあと1回で終わる。4限の4年生の授業は、就活が山場に来ているようで、教室に誰もいなかったので、研究室に戻ってゲラを見た。4章の半分くらいはできた。夜中に仕上げたい。月曜の面接の残りが数人あった。これで完了。今週はこれでおしまいだ。明日のイーブックの担当者と打ち合わせで軽く飲むだけ。

05/26/金
昨夜、ゲラを仕上げようとがんばったのだが、1限のある日で早朝に起床したのと、ウイスキーを飲みながら作業をしていたので、途中で眠くなってしまった。ということで、エンディングの部分が残ってしまった。本日は休みなので、朝から作業に取り組んだ。お昼すぎに完了。明日、宅急便で送る。ということで、ゲラから解放された。夕方、イーブックジャパンの担当者が来て、打ち合わせ。サイトに連載していた、芥川賞作品についての感想のページが、100回目が近づいてきたので、このあたりで打ち止めにすることにした。まあ、よくがんばってきた。まだ全作品を網羅したわけではないのだが、電子書籍のサイトなので、電子化されていない作品に言及してもメリットがないということで、そうなると、対象とすべき作品のタネが尽きたということだ。このサイトでは、卒論小説を無料で掲載してもらっていたのだが、大学の先生をつとめるのも来年度で終わりなので、この掲載サイトもそこまでかという気がしている。担当者にはお世話になった。ということで近所の蕎麦屋で乾杯をする。淡路町というところに住んでいるので、このあたりは蕎麦屋の宝庫だ。藪蕎麦はいつ行ってもごったがえしているが、今日行った蕎麦屋は静かで落ち着いている。ここは夜はコース料理を出していて、カウンターでじっくりと飲むことができる。客は回転しないので、時間をかけて飲んでいると、料理もそれにあわせてゆっくり出てくる。蕎麦屋のあと、もう一軒回って、これは個人的に、ゲラ完了の祝い酒だ。明日から何をすればいいのかという虚脱感がある。

05/27/土
ゲラを送付。これで完全に手が離れた。妻と岩本町の安売市に行く。リュックとショートパンツを買う。

05/28/日
本日は外出せず。雑文一件。あとは歎異抄。この一週間、ゲラに集中していたので、歎異抄から気持が離れている。戻るのに時間がかかる。

05/29/月
大学は夕方の学科会だけ。さまざまなことを議論する。大学というところは雑用が多い。規模の大きい大学なら、一部の人だけが雑用を担当していたりするのだが、武蔵野大学の文学部はぎりぎりの人数でやっているので、つねにオーバーフローの危機をかかえている。学部長も限度いっぱいだ。ただ授業がない日は、楽といえば楽だ。

05/30/火
本日は夕方の点字図書館の理事会だけ。真夏のような暑さとのことだが、まだ真夏に比べればましだ。

05/31/水
大学。2限の日。構造主義について。この説明がいちばん大変だ。たぶん誰も理解できなかっただろう。午後は大学院の授業だが、本日は2年生の修論構想発表会というものがあるので、学生の発表を聞くだけでよかった。そのあと、学科ブランドの学長ヒアリングというものがあって、学科長とともに出席。言いたいことをすべて言って、それでも和やかに終われたので、まあ、よかったのではないかと思う。5月もこれで終わった。白村江の再校ゲラが終わって手が離れた。次の作品の構想はまだ何もうかんでいない。まあ、そのうち何かうかぶだろう。



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