古代ロマンノート03

2017年7月

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07/01/土
このノートも3冊目になった。「古代ロマン」ということにしたのだが、まったく進んでいない。とりあえず『白村江』の続篇にあたる『壬申の乱』と、大昔に書いた『角王』など「新アスカ伝説」3巻の続篇を想定して、プランを練っているのだが、まだ版元にプレゼンテーションできる段階に達していない。『白村江』の売れ行きを見てみなてと、今後このジャンルで作品を書き続けることができるかも判明しない。昔は、書き手の側に書くモチベーションがあれば、書くことは可能だったのだが、いまは読者の側のニーズが優先される。それだけ厳しい状況になっている。で、とりあえず、『こころにとどく歎異抄』という、歎異抄の口語訳を準備している。そのあと、もう1冊、考えてはいるのだが、歴史小説を書きたいというモチベーションが強いので、このノートを進行させたいと考えていたのだが、2ヵ月たってもまったく進んでいない。そろそろピッチを上げないといけない。さて、この週末は休み。昨日の金曜日から3連休だ。昨日は映画を見に行ってしまった。本日は床屋。雨上がりでえらい混んでいた。わたしが床屋に入った時には、4番目の順番だったのだが、わたしが1番になった時は、うしろに10人の待ち客がいた。雨上がりというのはこんなもんだ。うしろに10人もいると、刈ってくれるオバサンのピッチもかなり早く、カットは5分、顔そりに5分で、10分で仕上がった。この床屋のメリットは、短時間ですむことだ。床屋というのは、歯医者の次にきらいなところだ。さて、ここで歎異抄について書いておこう。これは親鸞の直筆ではなく、弟子の唯円が書き留めた語録のようなものだ。前半は語録なのだが、後半は唯円の文章に、親鸞の言葉が引用されるといった体裁になっている。従って、これは唯円の書だといってもいい。中興の祖といわれる戦国時代の蓮如は、この書を筆写しながら、弟子たちには読むことを禁じた。唯円というのは、自分では宗派をもたない思想家だったようで、江戸時代の観光案内みたいなパンフレットでも、「二十四輩」という親鸞の弟子のリストに記載されていない。名所案内だから、後継者が寺を構えていなかったので、世の中から忘れられてしまったのだ。しかし蓮如が熟読していたことは間違いない。後半に唯円の思想の中には、原理主義的なものが感じられる。寺への寄進を批判するような禁欲的な理想主義がある。これは教団を推進する蓮如にとっては認めがたいことだし、現在の宗門にとっても困る思想だというべきだろう。そこが文学者に愛される所以でもある。まあ、そういうところも含めて、解説をまじえながら読みやすい入門書みたいな本にしたいと思っている。

07/02/日
都議会議員選挙。日曜は大学の行事と重なることが多く、期日前投票をすることが多いのだが、本日は休みなので当日に投票することができた。期日前投票だと秋葉原まで行かないといけないのだが、本日は住んでいる集合住宅の敷地に接した保育園が投票所。近くてありがたい。秋葉原の雑踏を縫って行くのは大変だ。選挙結果は自民惨敗。まあ、選挙期間が始まる前後から、さまざまな問題が自民党に生じたのだから、自民が勝手にコケた感じがする。何よりも首相が自分の知人に便宜をはかった(ように見える)ことが、きわめて悪い印象を与えたということでしょう。独裁者は何をしてもいいのだ、ということを民衆が認めてしまえば、ファシズムに一挙になだれこんでしまう。民衆がぎりぎりのところで踏みとどまった。まあ、よかったのではないか。歎異抄のプリントチェックが終わった。まだ付録の仏教史が半分以上残っているのだが、これは大きな問題は出ないだろう。赤字を入力する前に、もう一度、口語訳の部分を念入りに検討したい。うっかりすると論旨の逆の訳になってしまうことがある。親鸞はつねに逆説的だし、唯円の解釈も微妙なので、細心の注意が必要だ。7月に入った。大学はまだ4週間は残っている。講義の授業は2学期はない。2年と3年のゼミは学生のプレゼンテーションが2回入るので、少し楽になる。あとは大学院のゼミだが、テキストはすでにプリントしてあるので、そのまま2学期の終わりまで到達できるだろう。大学内の研修と、宇都宮での講義があるだけで、それ以外の大きな行事はない。歎異抄を完成させ、次に進みたい。古代ロマンを具体的に書き始めたい。

07/03/月
大学。1年生の入門ゼミ。全教員が交代で1回ずつ担当する。順番が回ってきて、2クラスあるので今週と来週、3限の授業に出る。本日はうまくできた。ふつうの授業なら、続きは来週、ということにできるのだが、1回きりの授業なので、きちんと終わらないといけない。講演のように緊張する。夕方、学科会。3時間かかった。会議は、ほとんど発言しないのだが、聞いているだけで疲れる。

07/04/火
本日は大学も公用もない。夕方、マッサージに行く。蒸し暑い。夜中に台風が通り過ぎるようだ。浜松の仕事場の近くを通っているようなので、築35年の木造建築が心配だ。

07/05/水
大学。大学院の授業と学部長会議。毎日コツコツと、歎異抄のチェックをしている。小説は自分の書きたいように書けばいいだけだが、翻訳は原典から大きく外れるわけにはいかないので、緊張する。時間をかけて取り組みたい。

07/06/木
大学。授業のあと、新宿で日大新聞の日大文芸賞選考会。長い1日だった。

07/07/金
大学。修論指導の学生から修士論文を受け取る。それから文藝家協会へ。オーファン委員会。今日は妻がいないので外食して帰る。

07/08/土
週末は休み。日大文芸賞の選評と、イーブックの連載の100回目を書いてから、歎異抄の付録を書く。本日はかなりの時間、パソコンのキーを叩いていた。妻がいないので仕事に集中できる。夜中は長めに寝酒を飲む。夕食はまた外食。昨日は松屋のプレミアム牛丼360円だったが、本日は1000円を投じて金子半之介の梅天丼。日本橋の本店はいつ行っても長蛇の列で入れないのだが、最近、自宅から徒歩3分くらいのところに支店ができた。列ができているかと思ったのだが、土曜日だし、午後5時という時間だったので、空席があった。帰りにスーパーでウイスキーとつまみを買った。夜中に録画した映画を見ながら、一人宴会。妻は明日帰ってくるので、わたしの一人宴会も本日で終わる。

07/09/日
妻が帰ってきた。短い自由の時間だった。

07/10/月
大学。1年生の入門ゼミの2回目。先週と同じことを教えないといけないのだが、その場の勢いで少しずつ違う内容になる。そこが講義というもののおもしろいところだ。夕方、文学部の研修会。天津外国語大学の先生に、中国における日本語教育について現状を報告していただいた。残りの時間はわたしが著作権の問題点について話した。終わってから飲み会。いい飲み会だった。

07/11/火
文藝家協会評議員会、常務理事会。暑い。

07/12/水
大学。大学院の授業は芥川の「藪の中」。この作品、改めて熟読すると、すごい作品だなと思う。研究室で雑用のあと、能楽資料センターの会議。すぐに終わった。猛暑が続く。明日1日がんばれば週末は休みだ。

07/13/木
大学。大学院の学生の修士論文を、本人が中国に帰ってしまったので、事務課に出す。受理されたのでよかった。4年ゼミは写真撮影。ほぼ全員が集合した。今日も暑い。

07/14/金
本日は公用もなく週末まで3連休だ。世の中は月曜日だが、大学の暦では出勤日で、教授会があるので休みにならない。それでも3連休はありがたい。近くの医者でいつもの薬をもらう。あとはひたすらパソコンを叩いて歎異抄の付録の仏教史を打ち込む。法然のところまで来た。あとは親鸞の生涯を簡単にまとめればいい。ゴールは見えてきたが、最後にまとめとして、「やや長いあとがき」を付けたいと思っている。結局、歎異抄とは何なのか、親鸞の教えとは何なのか、といったことを書いておかないと、終わった感じがしないだろう。これはけっこう難しい作業だ。なかなか楽になれない。
作業をしないがらテレビを見ていると、船越英一郎と松居一代の話がよく出てくる。何か家庭内にもめごとがあるようだ。そういうものにふだんは興味がないのだが、4年前まで住んでいた三宿の家から大学に通う時に、いつも船越邸の前を通っていたので、なんだか懐かしさを覚えてしまった。三宿にいた時は、最寄りの駅は田園都市線の池尻大橋なのだが、大学は吉祥寺からバスに乗るので、反対側にある池ノ上駅から井の頭線に乗っていた。駅前の商店街の道は狭い道路を車が通るので、いつも裏道を歩いていたのだが、そこに船越邸があった。なかなかの豪邸であった。船越さんが一人になりたい時にこもっていたというマンションもすぐ近くにある。とくに興味があるわけではないが、前を通る度に、船越さんのことを考え、何となく、気の毒な人だとは思っていた。今回の事件が起こる前から、怖い奥さんにいじめられている人という印象があったからだ。まあ、どうでもいいことだが。

07/15/土
ひたすら仕事。法然のところがほぼ終わった。あとは親鸞の生涯。ただ明日は仕事があまりできない。まだ時間がかかる。

07/16/日
小松座の『イヌの仇討ち」を新宿のサザンシアターで見る。姉が出演しているので見ないわけにいかない。30年ぶりの再演とのことだが、場面転換もないストレートプレイでかなり理屈っぽい作品だった。まあ、おもしろかった。

』 07/17/月
教授会。その後の学科会でも課題が多く、午後7時半まで。会議は疲れる。古代ロマンというタイトルのノートになってから、まったく進展していない。ある程度のプランはわいているのだが、まだまったく手がついていない。とにかく歎異抄を仕上げてしまいたい。

07/18/火
創作者団体協議会の幹部会議。代々木上原のJASRAC。以前、三宿に住んでいた時は歩いて行けたのだが、御茶ノ水に引っ越したので遠くなった。それでも千代田線一本で行ける。まず議長として挨拶して、あとは事務局に任せる。本日の公用はそれだけ。JASRACを出ると雨が降っていたが、小田急のガード下まで行けば傘はたためる。新御茶ノ水から自宅までは傘は要らない。自宅に帰りついた直後から、豪雨になった。文京区でも雹が降ったというから、御茶ノ水でも降っていたのではないか。大手町のビルが見えなくなった。東京ドームも見えない。白い嵐の中に自宅がうかんでいる感じがした。

07/19/水
日大文芸賞の授賞式。市ヶ谷私学会館。いつもは表彰式のあと会食があるのだが、学部長会議の日なので表彰式が終わると大学に向かう。学部長会議はいつもより短く終わった。本日はそれだけ。帰りの電車の中で歎異抄のあとがきを書いた。まだ親鸞の生涯が残っているが、ここまでの解説でも概略は書いたので短くまとめるつもりだ。

07/20/木
大学。2年ゼミと3年ゼミは学生のプレゼンテーション、4年ゼミは雑談。ポケモンの話などをした。ポケモンのテレビ放送が始まってから20年ということだが、いまの学生たちはポケモンとともに育ったのだ。自分は何で育ったのだろうとふと考えた。月光仮面とローハイドかな、などとも考えた。鉄腕アトムは『少年』に連載されてはいたが、アニメになったのはもっとあとだ。研究室で歎異抄の付録の部分をプリント。まだ未完成だが、読んで赤字を入れていきたい。イーブックジャパンの連載があるので芥川賞作品も読まないといけない。学生の宿題も出始めた。修士論文も一つある。この週末はいろんなものを読まないといけない。

07/21/金
月曜の会議がないので、大学は本日から5連休だが、金曜と月曜には文藝家協会の仕事があり、火曜には編集者との打ち合わせが入っている。本日は夕方、文藝家協会主催の教材出版社との懇親会。毎年の恒例の行事だ。猛暑だが出久根理事長にも来ていただいて、開会の挨拶をお願いした。こちらは締めの挨拶。会場では軽く飲んだのだが、仕事をする気にもならないので、そのまま寝酒を飲んで寝た。それでも夕方まではかなりパソコンに打ち込みができた。

07/22/土
妻がかき氷を食べたいといって、ネットで調べた巣鴨とげぬき地蔵の近くの店に行ってみたいが長蛇の列。暑いので別のすいている店で氷を食べる。氷を食べると年齢を感じる。若いころのように一気に食べられない。行きは都営地下鉄、帰りは都電と千代田線で帰ってきた。まあ、いい散歩になった。

07/23/日
本日は外出せずひたすら仕事。プリントに赤字を入れたものを入力。

07/24/月
オーファン委員会。文化庁から委託されて実証事業をやらせてもらっている。世のため人のための試みで、営利目的どころか持ち出しなのだが、参加者全員が真剣に取り組んでいる。世の中にはこういう人々もいるのだ。自分もその一人だが。話は変わるが、わが一家は家族だけのラインを開設している。長男がサラゴサ、次男が四日市にいるので、ふだんは会えない。しかし孫たちのようすは毎日送られてくる。スペインの三姉妹は、長女がピアノ、次女がチェロ、三女がバイオリンを習っている。時々、コンクールに出場する。そのようすもユーチューブで見ることができる。次女、三女の伴奏は長男がつとめる。伴奏する長男が、何やら怪しい装置をピアノの前に置くことがあって前から気になっていたのだが、昨夜、NHKの教育テレビで、バイオリンの伴奏者が電子楽譜を見ているのを発見。譜めくりの人がうしろに控えているのだが、まったく譜面をめくらない。よく見ると、端末を操作するリモコンをもっているのだろった。そのことを妻がラインで長男に伝えると、折り返し写真が送られてきた。アマゾンで買った中国製の足踏みスイッチだった。これで電子楽譜を操作するらしい。息子は最先端の装置を使っているのだった。わたしは35歳の時から専用ワープロを使い始めた。当時は最先端をいっているつもりだが、いまは時代遅れのWindows7を使っている。おまけに変換は一太郎のATOKだ。そしてキーボードはATOKを用いて、大昔の東芝ルポのかな配列に近い配置に変換して使っている。老人は昔ながらのものから脱出できない。今日のオーファン委員会で、裁定制度の申請の時の法務局のシステムが時代遅れだという話が出たのだが、どうやら8インチフロッピーの時代からまったく進歩していないシステムらしい。東芝ルポも8インチフロッピーだった。懐かしい。しかし前世紀のレガシーだ。そういえば大学の研究室のパソコンはレンタルで、今週中に更新しないといけないらしい。要するにパソコンの入れ替えだ。そのためいまパニック状態になっている。何をどうすればいいのか。とりあえず一太郎のキー配列と辞書を移し換える算段をしないといけない。それと膨大な文書のコピーを作らないといけない。手持ちの外付けハードディスクが動いてくれることを祈る。

07/25/火
本日は外出せず。住んでいる集合住宅のロビーで、初対面の編集者と打ち合わせ。早稲田で教えていたころ、大教室での講座を聞いたことがあるとのこと。まあ、それが縁で声をかけてくれたのだろう。いま書いている歎異抄は大学の出版部で、これも新たな出版社とはいえるのだが、わたしの本を出そうと言ってくれる出版社は貴重だ。歎異抄は8月半ばまでかかりそうだが、そのあとで構想を練りたい。いま大学で教えている「小説の歴史」の講座のダイジェスト版みたいなものを考えている。本当は小説を書きたいので、古代ロマンのプランも並行して煮詰めていきたい。

07/26/水
大学。本日は大学院のゼミだけ。学部長会議がないので楽なのだが、金曜日の研究室のパソコンの交換をするというので、バックアップをしないといけない。まだ昨日、一太郎のUSBを自宅で捜したのと、研究室でプリンターのドライバーの入ったCDを捜した。あったのでよかった。あとはATOKのバックアップ。いちおうデータをデスクトップに入れておいてから、USBに移す。あとは文書などをすべて移す。ソリティアとフリーセルも移す。どちらかはこれだけでは作動しない。しかしどうすればいいかはわからない。アイコンをクリックすると、何かがないという表示が出る。それをメモして、自宅のパソコンで探してコピーをとって移すという作業が必要だ。そもそもこれらのゲームは昔のウィンドウズでは標準装備だった。しかしいつのころからかなくなってしまった。ずっとコピーして使っている。今度のパソコンがそもそもどういう状態になっているのかもわからない。とにかくやってみないとわからない。大昔に買った百科事典もいまだに使っている。リンクの機能が使えないのだが、見るだけなら可能だ。ネットでたいていのことはわかるのだが、パソコンに百科事典が入っていると何かと便利で、しかもこれについている国語辞典もよく使っている。こういうものが使えるのかどうかもやってみないとわからない。メールソフトもいちおうコピー。これは大学では見るだけで発信できない。大学のメールはネットにつないでからメールを作るというもので、これは自宅からも使えるので便利ではあるのだが、自宅のメールに来る仕事関係のメールを学校で見ることができないと緊急事態に対応できない。いろいろとやってみて、これでいいのかなとは思うのだが、やってみないとわからないことが多く、やってみて何かができなくてもどうしようもないので、「何があっても命をとられるわけではない」と自分に言い聞かせている。できる限りのことはやったという気分になったので自宅に帰る。

07/27/木
前期最後の授業。無事に終え、さらに大学院の口述試験と公聴会。長い1日だった。明日は研究室のパソコンの交換に立ち合う。やれることはすべてやったはずだが、どうなるかはやってみないとわからない。

07/28/金
金曜日は休みなのだが大学へ。5年リースのパソコンの期限が来たので、交換しないといけない。この日しか時間がとれなかった。パソコンを換えるということは、そのパソコンでやった設定も、インストールしたソフトも、すべて消えてしまうということだ。とりあえずすべての文書を外付けハードディスクにコピーするなど、できるだけのことは水曜日に済ませた。さて、午後1時。約束の時間に台車を押して担当者が現れ、うるわしいデザインの白いパソコンを机の上に設定してくれた。配線などももちろんやってくれる。わたしが研究費で購入したプリンターのドライバーも入れてくれた。これでネットにはつなげるし、プリントもできる。それで学部事務課にメールを打とうとしたのだが、まだATOKが入っていない。まあ、ローマ字で打つのはスマホで慣れているので、とりあえず緊急のメールを打って、さて、何をなすべきか。まずはUSBに入っているゲームなどを入れ、動作を確認。すべて動く。次に一太郎とATOKを入れる。無事に入った。これでメールは打てるようになったが、辞書とキーボードの配列が入っていない。一昨日、USBに保存したバックアップのファイルをデスクトップに入れて、それを入れようとして手間取った。その作業をするためには、変換システムをいったん止めないといけないのだが、その方法がわからない。コントロールパネルから試みたのだが、ウィンドウズ10なので微妙に違っている感じがする。30分くらい試行錯誤して、ようやくうまくいった。辞書も、キーの配列も、完全に読み込めた。あとはインターネットエクスプローラーにグーグルのツールバーを入れるとか、これもいささか試行錯誤があった。機材の設置は30分で終わったのに、使えるようにするまでに3時間かかった。最後に、デスクトップの壁紙を、愛犬リュウノスケの顔写真にしようとしたら、画面が横長になっているので、リュウちゃんの目の部分だけが大写しになって、ちょっとコワイ感じ。仕方がないので、自宅のパソコンと同じ孫の写真にした。さて、緊張しながらの作業だったのでとても疲れたが、すべて終わった。明日は宇都宮だ。

07/29/土
週末だが年に一度の恒例の宇都宮での講座。宇都宮ビジネス電子専門学校と宇都宮アート&スポーツ専門学校の顧問みたいなことをやっていて年に一度、講座を開いている。いつも宇都宮は熱暑だという印象があったのだが、今年は曇っていた。違う場所に来たみたいだ。90分、しゃべり続ける。大学でもいつもしゃべり続けているのだが、年に一回の講座なので、いつもよりトーンを少し上げる。少し疲れる。でも新幹線で1時間もかからないので、帰りが楽だ。これが終わるといよいよ夏休みという感じがする。ただまだ来週も会議がいくつかある。昨日の夜中、歎異抄の最初の原稿がほぼ完成した。前半の口語訳のところはすでにプリントして赤字入力の作業に入っている。月曜日に会議のために大学に行くので、後半の仏教史の部分をプリントする。すべての赤字入力を終えたものをもう一度、プリントして、読み返したい。そのためには次の週末のオープンキャンパスの日までに入力を終えないといけない。学生の宿題の作品も見なければいけないのでたいへんだ。

07/30/日
日曜は休み。土曜に仕事をすると1日しか休めない。休みといっても自分の場合は休みに自分の仕事をするので、本当の意味では休みはない。まあ、楽しみで小説を書いているようなものだから、休みがないとは言わない。好きでこういう生活をしているのだ。それに書けば本が出る。本を出してくださる出版社があるということが、ありがたい。歎異抄も、原稿の完成を待ち構えている編集者がいるので、期待に応えるべく日々努力を続けている。本日も赤字の入力作業を進めている。明日、研究室でプリントできるように、草稿が完了したファイルを送付する。明日は授業はないが、打ち合わせ一件と、定例の学科会がある。今週は、大学院の口述試験と公聴会、パソコンの入れ替え、宇都宮の講座と、プレッシャーのかかる行事が3日連続であった。まだ疲れがとれていない。来週もほぼ休みがない。そのあと、夏休みが少しある。この期間は少しは本当に休みたいとは思っているのだが、そういうわけにもいかないだろう。本日は散歩に出て、帰りにスーパーに寄ったほかは、ずっとパソコンに向かっていた。赤字入力は最終章まで来た。まだ付録の仏教史が続いているのだが、口語訳の本文が終われば、少し緊張がゆるむと思う。ほっとしている。家族のラインでは情報が飛び交っている。スペインの長男のところは、嫁さんと長女がドイツ、長男と次女と三女がスペインのどこかに行っていて、末の男児はどこかに預けられているようだ。次男のところは、次男とその長男が、わたしの仕事場にいて、嫁さんと次男は名古屋にいるらしい。コンクールや演奏会があって、皆、何かしらがんばっている。わたしもコツコツとがんばっている。

07/31/月
7月も最後の日になった。午後、教養部長と打ち合わせ。そのあと学科会。あいまの時間に、金曜日にできなかった新しいパソコンの調整。まずはワードの押しボタンを、自宅のワードと同じにする。けっこう手間がかかった。文章の文字がいやに小さいので、これも自宅のパソコンと同じ状態にした。これでほぼ問題のない使い勝手になった。それからATOKの言語バーが出ない問題。ネットで調べて出すことができた。去年のいまごろ、盛んにWindows10に切り替えるデータがパソコン内に送られてきた。一度などは完全に切り替わってしまって、どうなることかと思ったら、規約の文言が出てきて、「同意しない」をクリックしたら、長い時間がかかって元に戻った。ウイルスのように侵入するファイルを、もぐら叩きのように削除した。7月の一ヵ月間、闘いの連続だった。その当時、勝手に10に切り替わった人が、言語バーがなくなってパニックになるということがあったようだ。そういう情報がまだネット上に残っているので便利だ。無事、言語バーを出すことができた。これで7月が終わり。歎異抄のゴールが見えているが、夏休みの前に最終プリントを作って仕事場で最後のチェックをしたいので、いまやっている赤字入力の作業にはリミットがある。本日、研究室で残りの草稿をプリントした。これをすぐに読んで赤字を入れ、それをパソコンに入力しなければならない。時間との闘いだ。



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