MADE IN TAIWANだあ!!

調査協力:のグッピさん。

ストローク50mm!?
 モト・チャンプ誌がハワイまで取材に行き紙面に載った、ホンダ・エリートを覚えていますか?あのなかで紹介されていた中で、AF18Eなのに排気量100ccオーバーってのがあったんですよ!

 驚きました、だってあのエンジンの排気量の限界は、せいぜい82ccくらいでしょ?なのに何故あんな排気量が実現するのか!?・・・誌面を細かく読んでいくと、50mmというストロークをもつ車両があることがわかったんです。
 ノーマルのストロークは41.4mmですから、あきらかにストロークアップされているようです!

 「これは旧式になってしまった縦型エンジン(AF18E)に再び脚光があたるかもしれない!」そう思った僕は、HP「AF18E」を制作しているグッピさんにこの事実を知らせ、協力を得ることができたのです。

 因みに、AF18Eの駆動系は現在のライブDio系とも互換性が高く、ヤマハほどではないにしてもいろんな事ができるとわかってきました。なおかつ、ストロークアップが可能になることで2種を越える排気量まで上げられるというのは、これまでホンダの2種エンジンで使われてきたリード90系や現行車であるライブDio系に比べて大変大きなアドバンテージと言っていいでしょう。

 また、初代DioやスーパーDio系では、2種エンジンをスワップしようにもヤマハのように簡単には行きませんでした。エンジンマウント位置が違うからです。が、ストロークアップすることでヤマハの2種スワップ車と肩を並べられるのではないかと期待しました。
きっと台湾だ!
 更に記事を読んでいくと、どうやらハワイでは台湾製部品がよく使われているらしいとのこと。ほほお〜、ってことは件のクランク関係も台湾製部品の可能性が高い?

 というわけで、グッピさんのご協力のもと、台湾製部品の調査を開始しました。
うはぁぁぁぁぁ!!
 そして調査を進めるうち、我々取材班は遂に、数々の台湾ブランドと遭遇したのである!!<声:田中一夫>
 いやあ、これは凄い!前々から「何かありそうだな」くらいは知っていたけど、ここまでとは・・・

では、その台湾ブランドの一端を、画面の前の視聴者の皆様に公開しましょう!
VTcyecle:ハワイ
S.E.F:台湾
K&S:台湾
FSN:台湾


台湾部品輸入の実状
 さて、そんなわけで「スバラシイ台湾製部品を是非この手に!」と意気込むものの、雑誌広告などではこういうのは全く見られないんです。

 で、良く行く地元のバイク用品店に聞いてみるも、やはり台湾ブランドは入らないそうです。が、ここでまっくん塾長から「YSP西新宿に行ったとき、台湾ブランドのカタログとか結構たくさん見たよ」との情報が。ほほお〜、YSPかあ・・・

 というわけで、地元のYSPに行ってみました。話を聞くと、やはり台湾ブランドの正規輸入というのは全くどこもやってないそうです。どうやら、販売店単位で台湾のヤマハ輸出業者など(最近BWSやマジェスティ125などを輸出している現地業者)に連絡を取り、あらかじめ揃えてもらっておいて直接台湾に行き、買い付け、手荷物として持ち帰っているのだとか。
 ただ、東京のYSP各店は結びつきが強く、各店で融通を利かせて台湾への買い付けなども共同で盛んに行っているとのことでした。

 東京のようにユーザーが流行に敏感で、新しいものを受け入れる風潮が強ければいいのですが、地元ではなかなか保守的な風潮が強く同じような商売は全くなりたたないんだそうです。

 ただ、将来展望として台湾をはじめとするアジア各国での原付保有台数はまだまだ増える可能性を秘めており、これから先どんどんグローバル化が進むと見られているんだそうです。へえ〜
 ホンダやヤマハは、既にアジア各地でのノックダウン生産を行っており、先日はスズキもタイに生産拠点を設けると発表されました。

 因みに、現在外国からの自動車部品の輸入は関税ナシだそうです。(名古屋空港税関支局で聞いてきました)
 10/23現在、わかっているのはこの程度ですが、今後は「KYMCO」の純正部品のDioへの応用性や、台湾製部品の入手ルートについて引き続き調査を続けます!