作詞 菊田一夫 作曲 古関裕而 唄 伊藤久男 |
1.暗い酒場の ダイスの陰に ひょいとのぞいた 地獄の顔よ 煙吹きかけ 笑ってみたが 心さびしや どこかの隅で すすり泣くよな 胡弓(こきゅう)のひびき 2.街の夜更(よふ)けの 三日月さまに 無理に叫んだ 悪たれ口も 苦い煙草の 煙のせいか むせび泣くよに 窓辺に寄れば どこで鳴るのか マリアの鐘よ |
3.若い血潮の 描いた道が 悪い夢なら 若気(わかげ)の至り 白い野バラの 花咲く道に 俺も行きたや 命の限り 過ぎたあの日を 許しておくれ |
1947年(昭和22年)
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終戦後まもない昭和22年(1947)、長崎ロケも取り入れて作られた松竹(京都撮影所)映画「地獄の顔」はギャング映画で、水島道太郎、月丘夢路、千秋姉妹の出演で話題を集めた。
----------------------------------------------------------------- 企画 ................ 小倉浩一郎 監督 ................ 大曾根辰夫 脚本 ................ 柳川真一 原作 ................ 菊田一夫 撮影 ................ 服部幹夫 音楽 ................ 大久保徳二郎 出演 ................ 水島道太郎 木暮実千代 月丘夢路 月丘千秋 ----------------------------------------------------------------- 「地獄の顔」には4つの挿入歌が付いた。「長崎エレジー」、「夜霧のブルース」、「夜更けの街」、それに「雨のオランダ坂」だが、これらの主題歌は、珍しく二社競作となった。コロムビアが渡辺はま子に「雨のオランダ坂」を、伊藤久男に「夜更けの街」を歌わせ、テイチクはディック・ミネに「夜霧のブルース」を、またディック・ミネと藤原千多歌に「長崎エレジー」を吹き込ませいずれもヒットした。 なお、「長崎エレジー」では、こぬか雨や涙の雨、「夜霧のブルース」には霧が降る程度だが、「雨のオランダ坂」には雨らしい雨が降っている。 http://www7.plala.or.jp/edih/melodykaisetu.html http://www.at-nagasaki.jp/nagazine/uta/020524/ |