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雨のオランダ坂

作詞 菊田 一夫
作曲 古関 裕而
唄  渡邉はま子
1.小糠雨降る 港の町の
  青いガス灯の オランダ坂で
  泣いて別れた マドロスさんは
  縞のジャケツに オイルのコート
  煙にむせてか 泣いていた 泣いていた

2.雨の降る日の 日暮れの頃に
  想い出します オランダ坂を
  遠いあの日を 忘れもせずに
  濡れて歩けば 出船の汽笛
  港恋しと 泣いている 泣いている
3.異人屋敷の 窓の灯りで
  濡れて彷徨う マドロスさんを
  恋しい人かと 覗いて見れば
  遠いお国の 見知らぬお人
  オランダ坂の 雨の日よ 雨の日よ






1947年(昭和22年)
 終戦後まもない昭和22年(1947)、長崎ロケも取り入れて作られた松竹(京都撮影所)映画「地獄の顔」はギャング映画で、水島道太郎、月丘夢路、千秋姉妹の出演で話題を集めた。
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企画 ................  小倉浩一郎
監督 ................  大曾根辰夫
脚本 ................  柳川真一
原作 ................  菊田一夫
撮影 ................  服部幹夫
音楽 ................  大久保徳二郎
出演 ................  水島道太郎 木暮実千代 月丘夢路 月丘千秋
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 「地獄の顔」には4つの挿入歌が付いた。「長崎エレジー」「夜霧のブルース」「夜更けの街」、それに「雨のオランダ坂」だが、これらの主題歌は、珍しく二社競作となった。コロムビアが渡辺はま子に「雨のオランダ坂」を、伊藤久男に「夜更けの街」を歌わせ、テイチクはディック・ミネに「夜霧のブルース」を、またディック・ミネと藤原千多歌に「長崎エレジー」を吹き込ませいずれもヒットした。
 なお、「長崎エレジー」では、こぬか雨や涙の雨、「夜霧のブルース」には霧が降る程度だが、「雨のオランダ坂」には雨らしい雨が降っている。
http://www7.plala.or.jp/edih/melodykaisetu.html
http://www.at-nagasaki.jp/nagazine/uta/020524/