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コメホカ:よろしくお願いします。 コ:ギターのほうは、演奏なさらないんでしょうか?最近ステージでお目にかかる機会ってないんですが。 |
コ:プロデューサーになるきっかけは? 得:米米やめてちょっとしてから、SDMっていうところに入ったんですよ。Sound Development、新人開発っていうところで。だから僕自身はプロデュースとかしたいと思うようになったんだけど。ぼくらは44才になったわけで、10代の子と話す機会って、実はあんまりなかったりするでしょ?ありますか? コ:(笑)ないです。 得:そこに入った時に、17,8才位から28才くらいの、真剣に音楽やりたいっていう子たちと話をしたんですね。話しているとやっぱりフラッシュバックする部分ってあるじゃないですか? しっかりした先輩かどうかわからないけど、先輩として自分の経験を話してあげられたり。やっぱり真剣に考えている子は真剣に聞いてきたりしするし。そこにいたおかげで、自分の中でひとつモードができたんで。当時はスタッフだっていう気持ちがすごくあったけど、今は逆に忘れちゃった何かを思い出せてくれたりするし、プロデュースの仕事ってすごくいいなと思ってます。 でもね、そうするとやっぱりやりたくなるんだよ。やっている方が絶対楽だと思う。 コ:(笑) 得:間違いなく、やってるほうが絶対楽。そういう意味で、自分が十何年間くらいやっていて気がつかなかったことに、今気がついてるのかな。だから、今からだったらね、もっといいアーティストになれるね(笑)。20年くらい時間を戻してくれれば(笑)。 コ:(笑)。戻さなくても、今からでも全然遅くないじゃないですか。 得:やりたいには、やりたいね、好きなことだけ。 ただ、うちの会社のポリシーは、ある部分「売れないと」というか、認知してもらえないと意味ないんじゃないのっていうのがあるんで。ホントに音楽が好きで音楽だけで身を立てたいっていう子だけじゃない、それプラス『ポップ』っていうのが必要だと思うんだな。 さっき(産業フェアのステージで)カントリーのおじ様たちがやっていて、むちゃくちゃ上手じゃない、そして楽しんで。あれが音楽だと思うんだけど、まだそこにはいけないかな。もし(自分が)ライブをやるんだったら、もうちょっと演出したっていうかそういうものにしたいね。プロになったときも、好きなことだけやったらいけないんだって、やっぱり思ったし。 コ:聞くほうとしては、本人たちが楽しそうにやっているのが一番楽しいんですけどね。 得:絶対そうだと思う。でも、楽しむポイントって、何から何まで一から十まで(本人たちが)楽しければ楽しく見えるかっていうと、そういうわけでもない。(演奏する本人たちが)一箇所でも楽しいものを持ってたら、(お客さんからも)楽しそうに見える、いや、実際楽しめるじゃない? 何かやるときでも。例えば野球やってても、守ってて全然球飛んでこない時は、やっぱりつまんないわけじゃない? でもそうじゃなくて、いざ飛んできたときに動けるから、練習も楽しいし。楽しいというか気持ちよくなれるというか。 コ:そうですよねぇ。本番の楽しみがあるから苦手な練習もするわけですもんね。 得:だから、楽しむことは絶対忘れてないと思うし。僕のところにいる子たちにも、仕事で出会う若い子たちにも、『やっぱり、楽しまないと音楽じゃないじゃん』って。学問の学でもないし、我苦しいじゃないし。 コ:(笑)いえる、いえる。 得:一時、あったから、我苦しい時。 コ:まあ仕事にしていくのは、何にしろそういう部分があるんでしょうけどね。 得:夢っていうか、ライブ見てもらったり、聴いてもらったりする時っていうのは、普通だったらいけないんじゃないかなと思うし。ただのオヤジだったらダメなんじゃないかって思うし。 コ:ただのオヤジが見え隠れするのはいいんですけど(笑)。 得:去年、中国の楽器をやる人たちと出会う機会があって、一緒にやりたいなって言ってたんだけど、まわりのいろんな人に言ったんだけど、ダメだよって言われてて。そしたら女子十二楽坊ができたじゃない?もっと前にやってれば…。まあ、やりたいのは全然違ったけどね。癒し系じゃなくて、どっちかっていうとエグイ系だったんだけど。 |
コ:今日、世田谷産業フェアでOlive Branchのライブを見させていただきました。(ライブレポートはこちら) |