泌尿器科医・木村明の日記


第17回神奈川泌尿器科診療所懇話会@横浜ベイシェラトン


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昨日は第17回神奈川泌尿器科診療所懇話会でした。テーマは前立腺癌。
開業医4人がパネリストを勤めたパネルディスカッションは参考になりました。
お一人は前立腺生検は病院に依頼、
お一人は以前やっていたが最近は病院に依頼、
お一人は今まで100人にやって直腸出血1人、日帰り生検は相当なストレスとの感想をお持ちで、
最後のお一人は今まで200人以上にやって直腸出血は2人「だけ」、泌尿器科専門医なら開業医もやるべきだ、とのご意見でした。
1%の合併症をどう感じるかは、人それぞれですが、「病院との連携が大切」という点では、皆さん一致でした。
ここに書いてありますが、当院では、
「2005年4月から2010年9月の5年半に196例の前立腺針生検を行い85人の方が前立腺癌と判明しました。
「2008年11月、134例目の患者さんは生検後の直腸出血が止まらず、近くの大学病院に搬送、入院となりました。
「2010年10月、199例目の患者さんは、帰宅後に始まった下血が夜になっても止まらず、近くの総合病院を受診していただき、1泊入院となりました。」
というわけで、あと1ヶ月で6年になるので、そこで集計してまた公表しますが、
200例以上に前立腺針生検を行い、入院が必要な直腸出血が2例ありました。
前立腺針生検がある日はいつもストレスを感じています。包茎手術パイプカットがある日もそうですが。
講演会会場から懇親会会場への移動はDr.あいと一緒に。明日のブログ「いつまで続ける?毎日ブログ」に続く。
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