対パラグアイ戦:オフサイド
昨夜はパラグアイ戦でした。盛り上がらないと思っていたワールドカップ2010。
ベスト16でも充分でしょう。
今年は4つもワールドカップネタを書きました。
[
ワールドカップ2010],[
対オランダ戦],[
対デンマーク戦]
ワールドカップ2014の時、私はまだブログを書いているでしょうか?
オフサイドという難しいルール。
私は球技はテニスとゴルフしか知りません。テニスは、ネット挟んで、プレイヤーが分離されている競技。
ゴルフは、別々のボールを打つので、スーパーマリオブラザーズのマリオとルイジで交互に遊んでいるようなもので対戦しているわけではありません。
サッカーのような、敵味方がぶつかり合うゲームでは、
ゴールのそばで味方からのパスをじっと待っていて、ゴールすることだけを専門にする係りを作るという戦術が試合をつまらなくしたので、
チーム全員でボールを持って敵陣に攻め込むというスタイル維持のために、オフサイドという難しいルールができたらしいです。
楽して稼ぐ、ずるいプレーを封じるのがオフサイド。
このために主審以外に線審が二人いるわけですが、少年サッカーでもちゃんと線審がいるんでしょうか?
絶妙なパスを受けてゴールしたのに、線審がオフサイドフラッグを上げていたら、ゴールした選手はがっかりです。
ここから、医者のオフサイド(楽して稼ぐプレー)の話。
包茎手術・
パイプカットは当院の売り上げの
5%しか占めていませんから、まあ競合がどんどん値下げしても、諦めればいいわけですが、
バイアグラ・レビトラ・
シアリス・
プロペシアなどの私費の処方は、当院の売り上げの15%を占めていますので、近くに競合ができるとちょっと困るわけです。
私は、それぞれの薬の特徴や副作用を説明するのも、薬代に含まれている、と思っています。
でも、患者さんからすれば、一度説明を受け、この薬が自分に合っていると分かれば、後は安く手に入ればいいわけです。
例えば、駅ビルの中に、私費診療なんでもやります、というクリニックが出来たとします。
バイアグラの処方も、
子宮頸がん予防ワクチンも、どこよりも安くやります、というクリニックです。
ただし、バイアグラやワクチンについては、詳しい説明ができる医者はおらず、製薬会社のパンフを渡すだけです。
賢い患者さんは、かかりつけの泌尿器科や婦人科でバイアグラや
HPVワクチンについて、いろいろ質問し、
でも、処方や注射をしてもらうのは駅前の安売り店。
そういう患者さんが続出すれば、専門医は説明する意欲をなくします。私費診療から撤退し、その分野の勉強を止めます。
説明は出来ないけど安くしますというクリニック、行政か医師会からオフサイドフラッグを上げてほしいものですが、できないでしょうね。
どれがずるいプレーかの定義が難しいですから。
私が
インフルエンザワクチンの接種をしているのもひょっとしたらオフサイドかもしれません。
うちでワクチン接種をした人がインフルエンザにかかっても、当院ではキットを使った診断や治療はできないわけですから。
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