オーロラ会場からホテルに到着すると、すでにチェックインはされていていたので、荷物を3階まで運んだ。エレベーターがないので疲れた身体にはつらかった。今回お世話になるのは、モーテルタイプのリーズナブルな宿である。しかし日本のリーズナブルなビジネスホテルよりはよっぽど広く小奇麗。豪華さは求めていないので必要十分である。 夜中寒さで何度も起きてしまったので、フロントになんとか温度設定を見直してもらえるかどうか伝えようとしたが、なかなか通じず、 自分の英語力を思い知らされてしまった。しかし小型ヒーターを貸出すというので今夜はこれで寒さをしのぐとしよう。 次の日にホテルに戻ってきたら、窓にはめ込まれていたクーラーが取り外されていたので、クーラーと窓の隙間から寒風が入ってきていたのであろう。 | ![]() | ![]() |
遅い朝食、12時前なので昼食であろうか、気だるい身体に鞭打って外出する。思っていたよりこじんまりとした街である。お約束のYKセンターの温度表示板をパチリ。イエローナイフ旅行記に、高確率で出てくる温度表示板である。街の表示は英語とフランス語が入り混じっている。 最○端などの端っこが好きな人にとってすごくそそられる場所、最北端のケンタに向かう。なにげに高い。ドリンクをつけると、日本では普通にあるワンコインでは収まらない。入口に張られていてた求人情報の張り紙には、日本語と英語で書かれていた。 | ![]() | ![]() |
午後からは、始めから日程に組み込まれていた市内観光に出掛ける。オーロラビレッジのスタッフが迎えに来る。運転手以外は日本人。客もほとんど日本人。オーロラ観賞場所もほとんど日本人。若干、韓国語と中国語が聞こえてきてはいたが、まるで日本にいるようである。 ノースウェスト準州のナンバープレートのデザインは白熊くんである。お土産屋にC$24で売っていたが、悩んだ末買わなかった。次来た時には購入するとしよう。ガイドさんが、「よく駐車している車のナンバープレートを撮っている人を見かけますが、かなり変なのでやめてくださいね。撮るならこの車のを撮ってください。」と言っていたが、仰るとおりである。 最初に向かったのは、アイスロードと呼ばれている、冬になると凍結する湖、グレートスレーブレイク。なんと公道との事で、冬になると物資輸送でかなりの台数のトラックが行き交うそうである。 | ![]() | ![]() |
ホテルのある繁華街であるダウンタウンから、昔のイエローナイフの中心地であったオールドタウンに向かう。グレートスレーブレイク湖畔のパイロットモニュメントは、開拓者の発信地であったこの地に立てられたモニュメント。高台にあるモニュメントからは景色を一望できる。現在でも湖にはいくつかの飛行機が停泊している。運がよければ離陸するところが見えるのだそう。ちなみに夏場は湖に浮かせるためにフロートが取り付けられていて、冬場は湖面が凍結するためにスキー板が取り付けられるという。 | ![]() | ![]() |
お土産屋に立ち寄った後に州立法議事堂に向かう。館内は見学が可能で、議会室のフロアには白熊の毛皮が敷かれている。 プリンス オブ ウェールズ ノーザン ヘリテージ センターはいわゆる博物館である。小粒ながら内容がわかり易く、言葉がわからなくても楽しむことが出来るものであった。そのなかの白熊くんの展示物は何気にグロかった。自然のありのままの展示ではあるが、日本でも同じ展示ができるのであろうか。何気にアザラシをついばんでいる親熊のそばの小熊がかわいい。この施設のネーミングは、チャールズ皇太子が訪れて開館をされた事によるものだとか。 | ![]() | ![]() |
一度ホテルに戻り夕食をとりに外出。イエローナイフの名物は、極北イワナ・バッファロー・カリブー・マスコックス。オーロラビレッジから貰ったチラシのおすすめショップを参考に、名物を食べることが出来る「FUEGO」に向かう。地下にある店内は薄暗く上等な雰囲気。このような雰囲気に慣れていない身としては緊張する。異国とあればなおさらである。 メニューをみてもどれが名物かわからない。とりあえずシーザーサラダと鮭のピザを決め、店員にバッファローはどれかと聞くと、これだよとメニューを指差してくれた。バッファローは牛と羊テイストをアレンジしたような感じで、個人的には好みである。ところでバッファローの肉は牛の頭に見立てたのであろうか。それともたまたまか・・・。 | ![]() | ![]() |
オーロラ鑑賞はオーロラビレッジの人が各ホテルを回り、ピックアップしてくれる。このホテルは21時50分である。30分程バスに揺られて観賞場所に到着。昨日に比べるとうっすらとした雲はあるが、ところどころに隙間が見える。昨日よりは若干期待が持てそうである。しかし待てども待てども出てこない。戻る時間の2時まではもうすぐ。延長は1時間前までに延長チケットを購入しなくてはならない。延長時間は1時間30分。ダブルはさらに1時間30分追加。1回の延長につきC$25である。明日は最終日で朝が早いので延長するなら今日しかない。散々迷った挙句、昨日に比べると確率的には若干高そうであったので、延長を申し込む。 三脚レンタル券が付いていたので昨日も利用したのだが、集合時間の30分前までには返却しなくてはならないので、3時になると落胆と疲れで重くなった足取りで返却に向かう。 | ![]() | ![]() |
三脚を返却してティーピーに向かう途中、ふと空を見上げると、ヒョロヒョロっと緑色の筋が不規則に流れる。もしかしてこれが待ち望んでいたものなのかっ・・・!!!。周辺もにわかに賑わってきた。三脚なしでの撮影はかなり困難であるが、夢中でシャッターを押し続けた。そうこうしている内に集合時間が迫ってきた。あぁ、もう少し早い時間に出てくれれば・・・。3時半をまわっていたが、ホテルに向かうバスの窓から見えるチロチロと流れるオーロラでテンションがあがり、目が冴え渡る。帰宅後オーロラビレッジのサイトで確認したところ、今回のオーロラはレベル3。帯のようなクネクネ動くオーロラを期待していただけに、少し物足りなさが残った。 | ![]() | ![]() |