西表島 -西表の自然をエンジョイ- 2日目


7月6日

 3時15分に目覚ましをセット。さすがに連日の早起きは身体にこたえる。4時過ぎにツアーの人が宿の前まで迎えに来る。さすがにまだ暗い。虫の音が心地よい。空を見上げると星空が澄んでいる。いつまでも上を見上げていたい気分だ。すさみきった心が洗われるようである。カヌーのレクチャーを受けてから、白浜港から暗い海へと滑り込む。闇を切り込むようにひたすらパドルを動かし、仲良川へと入り上流を目指す。おぼつかなかったカヌーの操作も次第に慣れていったが、とにかく足元が狭い。かなり窮屈である。

 6時30分頃には流れてくるサガリバナの花の数が増えてきた。群生地に近づいたのかほんのりとバニラの香りがしてきた。川一面に花が散りばめられている。時折ハラリと花が川に落ちる様は、はかなげである。白や薄ピンクの花がツーと滑るように水上を流れて行く風景は幻想的である。
川に浮かぶサガリバナ
川に浮かぶサガリバナ
まだ枝についているサガリバナ
サガリバナ
 カヌーの上でガイドさんが作ってくれた朝食のベーグルを食べ、岸に到着したのは9時頃。カヌーを降りここからはひたすら山道を歩くのだが、その時思いもしなかったアクシデントが・・・。カヌーを降りる時にバランスを崩しマイカメラが川に着水。すぐに取り上げ水気を払うもテンションダウン・・・。急いでSDカードを取り出してデータを保護した。気を取り直しナーラの滝を目指す。ナーラの滝はツアーを組んでいるところが多いので、道は出来ていて歩きやすくなっている。ナーラの滝に到着したのは9時25分頃。滝つぼにダイブしたり、滝に当たったりと水遊びをしたりして、疲れたあとは用意してくれたマットで休む。丁度いい具合に木陰が出来ていて火照った身体に心地よい。少し寒いくらいである。11時前に少々早い昼食をとった後は下山の支度をする。丁度入れ替わりにほかのツアーの人達が到着。ナーラの滝
ナーラの滝
用意してくれた昼食
昼食
 来た道を引き返し、このツアー独自のあまり知られていないという滝に案内される。ナーラの滝に比べると規模は小さいが、ここでも滝に打たれたり飛び込んだりと水遊び。ガイドさんはもう少し遊ばせようとしてくれていたが、皆さん少々お疲れの様子。30分ほどの滞在で引き上げる。途中の池でもまたまた水遊び。カヌーのところに戻ったのは13時40分頃。

 ここからはひたすら白浜港目指してカヌーを漕ぐ。来る時とは違い太陽が真上にある。ギラギラと降り注ぐ真夏の光が眩しすぎる。喉が渇く。500mのペットボトル2本では足りないくらいである。パドルを持つ腕もだるいし、なにより狭い足元での舵取りがツライ。ガイドさんは涼しげな顔だ。さすが職業にしている事だけはある。河口が見えてきた時には最後の力を振り絞り一気に白浜港へ。毎日カヌーを漕がなくてはいけないガイドさんに脱帽である。
ナーラの滝の次に訪れたこのツアー独自の滝
名もなき滝
仲良川をひたすら下る
仲良川
 宿に着いたのは16時。まだ少し夕食までは時間がある。シュノーケリングセットのレンタルが付いている宿泊プランであったので、疲労がたまってはいるが、折角なので星の砂海岸で1時間ほどシュノーケリングをした。いきなり深くなっていたり、岩が多いところではあったが、目の前に青いスズメを中心とした熱帯魚が乱舞していて、疲れが吹っ飛んでしまった。

 この宿の最大のメリットは、水着のまま宿で着替える事が出来る事である。着替えてからおそるおそる水没したカメラの電源を入れてみた。おっ、電源が入った。SDカードのデータも読み取る事が出来た。撮影も出来るようだ。液晶の表示が若干滲んでる?とりあえずホッとした。夕食後はベランダで椅子に座りながら星の砂海岸に落ちる夕日を見る。至福のひと時である。
星の砂海岸でシュノーケリング
星の砂海岸で
星の砂海岸に落ちる夕日
星の砂海岸の夕日



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