本日のオプショナルツアーは、マカオと深せんだ。朝7時から夜11時までとかなりタイトなスケジュールである。マカオへのフェリーはターボジェットとファーストフェリーの2社から出ており、今回はターボジェットでマカオに向かった。全席指定で、改札の時に窓側のリクエストができると、ガイドさんのアドバイスがあったので、その通りにリクエストをして窓側にしてもらった。ガイドさんが付いてきてくれるのは改札の手前までだ。マカオはポルトガルから1999年12月に中国に返還されたが、香港と同じ特別行政区で、現在でも入国審査は行われている。 1時間ほどでマカオに到着し、入国審査を抜けたところでガイドさんが待っていてくれた。流暢な日本語で、日本名を名乗ったにも拘らず思わず、日本人ですか?と尋ねてしまった。待っていたマイクロバスには、ほかのツアーの人たちが既に乗っていた。昨日はマカオに泊まったようだ。朝から降っていた雨が、更に強くなっていて、長袖でも肌寒く感じでしまう。 最初に向かったのは「モンテの砦」という所で、博物館を通り抜けた小高い丘に、大砲が何門も構えられている。外敵から守るために造られたもので、1622年にはオランダ艦隊を撃破したという。 | ![]() | ![]() |
ここから2・3分のところにある「聖ポール天主堂跡」に向かった。降りしきる雨の中、大勢の観光客が記念撮影をしていた。1835年に火災にあい、現在の建造物は正面の壁のみとなってしまっている。 正面の階段を下り、商店街を少し歩いて行くと、セナド広場に到着。セナド広場の周辺には民政総省などの世界遺産がひしめいている。この区域は中国を感じさせない。昼食はマカオ料理が出るとあったので、マカオ名物のエッグタルトが出ることを期待して、ここでは購入しなかった。しかし、あとでこの時購入しておけばよかったことを、何度も思い返すのであった。 | ![]() | ![]() |
ここからマイクロバスに乗り、ワイン工場に向かう。個人的にはお酒は苦手なのであまり興味は無い。F3のマカオグランプリが11月15日から開催されるので、市街地はコースの準備が進んでいた。マカオグランプリは、F1の登竜門としても有名で、F1で活躍した、セナやシューマッハ、最近では佐藤琢磨が優勝をしている。市街地を抜け、人があまりいない寂しい場所にバスは入り込んで行き、倉庫街の一角に停車した時には、自分の中の危険度レベルが一段階上がってしまった。いくつかの倉庫が立ち並ぶなか、そのひとつに入っていった。貨物用のエレベーターに乗り、色気の無い部屋に入ると、ワインがラックに並べられていた。ここで、おちょこサイズの試飲用のカップで、2種類のワインの試飲をした。酒には詳しくないが、フルーティーで口当たりがまろやかで、いくらでも飲めそうだった。 | ![]() | ![]() |
ホテルのレストランで摂ったマカオ料理は、ファミレス系の単調な味だった。決してまずくは無いが・・・。エッグタルトも見当たらない・・・。やはりセナド広場で食べておけば良かった。次にマカオを訪れた時には、売り上げが2006年にラスベガスを抜いたと言われるカジノと、マカオタワーを体験してみたい。 日本人ガイドさんとは深せん行きのフェリーターミナルまで。フェリーターミナルで出国手続きを行い、フェリーで蛇口へと向かった。ターボジェットに比べ速度は遅く、1時間50分ほどで蛇口に到着した。 | ![]() | ![]() |
蛇口ではガイドさんが待っていた。ほかのツアーのおひとり様と一緒にワゴンに乗り込み、「中国民族文化村」に向かう。雨が小降りになってきた。このツアーのメインイベントである、今夜のナイトファンタジーは、屋外で行われるために、雨天ではツライので助かる。ガイドさんの話によると、中国民族文化村は、東京ドーム5個分の広さで、とてもじゃないが徒歩での見学は、時間内では回りきれないとのこと。そこで22HK$を支払いカートでまわる事にした。人数が多ければ、料金は人数割りに出来たのだが、貸しきってしまったので、2人で3,500円ほどの金額は少々お高い感じがした。 入場口向かって左半分がミニチャイナで、中国のミニチュア史跡のエリアである。右半分は中国少数民族のエリアである。ミニチュアの造りは、かなり詳細まで再現されており、一見の価値はある。もう少しゆっくり観ても良かったと思うほど。少数民族エリアは、それぞれの民族の建物や生活習慣を再現したエリアで、ガイドさんによると、バイトではなく、本人が演じているらしい。お土産売り場では、少数民族による名産が売られていて、どれも興味をそそられるものだが、全て買っていてはきりが無い。白檀の扇子を購入しようと思い、値段を聞くと200HK$とのことだったので背を向ける。そうしたら150HK$では?と持ちかけてきた。首を振ると電卓を指し出して、いくら?と言ってきたので調子に乗って、100HK$?というと、いくつ買う?と聞いたので、ひとつと言うと首を横に振った。これでは交渉は終わってしまいそうだったので、120HK$ともち掛けて購入することにした。 | ![]() | ![]() |
あたりが薄暗くなってきた頃、一旦出て歩道橋を渡ったところにある食堂で夕食を摂る。あっさり味でなかなかうまい。量が多く、大人3人でも残ってしまった。ショーまで少し時間があり、旅行の疲れが出ていたので、近くにあるガイドさんお勧めの足壷マッサージの店に向かった。もう少しテクニックが欲しかったところだが、値段が40分で2,200円だったのでコストパフォーマンスは上々だ。日本では10分1,000円が相場だ。ガイドさんのアドバイスにより、帰りしなにマッサージをしてくれた子に10HK$渡す。ちなみにこの店は日本円の支払いができたので、HK$での支払いと比較してあまり変わらなかったので日本円で支払った。 そろそろ時間なので中国民族文化村に戻り、ナイトファンタジーを鑑賞する。席はツアーで事前に取ってある指定席である。なんと最前列が用意されていたのだが、その席には人が座っていたので、ガイドさんがまくし立ててくれ、席を確保した。向こうの人は普段でもケンカ腰でしゃべるので、少々引いてしまう。ショーは500人の出演者と光のファンタジーで、すばらしいものだった。ディズニーシーで行われているミスティックリズムの物量を10倍にした感じだ。ガイドさんによると中国の有名なショーは、演武と雑技団とここのショーで、中国全土でも有名らしい。 | ![]() | ![]() |
帰りはまた違うガイドさんになり、ほかのツアーの人たちと同じバスに乗り、深せんの駅に向かう。ここからは2人のガイドさんのうち1人がそのまま香港まで同行するらしい。駅の構内で出国審査と香港への入国審査を行うと、尖沙咀行きの電車に乗る。椅子はプラスチック製で、決して座り心地が良いものではなかった。そのまま終点まで行くのかと思ったが、一駅で降りてそこからバスで各ホテル付近まで送ってくれる。というのも、宿泊ホテルがそれぞればらけており、降りた駅周辺のホテルの人もいるからだった。こうしてホテルに着いたのは11時をまわっていた。 | ![]() | ![]() |