朝起きると雨はあがっていて、曇っていた。当初の予定では、ピンクイルカを見に行くツアーを申し込もうとしていたのだが、申し込んだその瞬間からキャンセル料がかかるというので、天気の様子を見てから現地で申し込もうと思っていた。昨日JCBプラザで天気予報を聞いたら、31日は雨ということだったので、ピンクイルカは申し込まなかった。夜のオプショナルツアーの時間まで自由時間が出来た。 九龍の南、香港島望む埠頭の一角にある、「アベニュー・オブ・スターズ」というプロムナードに行ってみた。香港島は薄くガスがかかっていて、くっきり見えない。ここは香港のスターたちの手形や、銅像が建てられている。ブルース・リーの銅像のところでは、多くの人が記念写真を撮っていた。たくさんの有名人の手形のなかで、やはりジャキー・チェンが一番人気だ。 | ![]() | ![]() |
昼時なので香港の名物、飲茶を食べに向かう。ガイドで下調べしておいた「セレナーデ」というレストランで、アベニュー・オブ・スターズからは目と鼻の先に位置する。高級そうなので入り辛いかと思っていたが、いざ入ってみると、かなり人が入っていて、庶民的な雰囲気で賑わっていたのでホッとした。メニューを見ても何がなんだかわからないので、日本語メニューをもらうが、代表的なものが少数載っているだけで、食指が動かない。テーブルに載っているいくつかのメニューのひとつに、12時までのサービス品があるようだ。周りを観察していると、何人かの人がこのメニューに印を付けて、店員に渡している。適当にメニューの上から5品ほど印を付け店員に渡す。何が来るのかドキドキだ。しばらくすると胡麻ダンゴと豆乳プリン見たいなものが出てきた。日本の場合はデザートを出すタイミングを尋ねてくるが、こちらは出来た順番に出てくるようだ。次に出てきたのは、パン付きのお粥だ。あっさり風味であるが、ダシが効いていておいしい。次に出てきた野菜入りのビーフンは、固めだが味がしっかりと付いていて、旨味がでている。肉まんや餃子も食べるとかなり満腹状態。満足だ。料金も一人当たり1,500円程度でかなりリーズナブル。 | ![]() | ![]() |
少しガスっているが、ビクトリアピークからの眺望が楽しめそうなので、昨晩の雪辱とばかりに、フェリーに乗り香港島に渡ることにした。折角なので世界一長いエスカレーター「ヒルサイドエスカレーター」に向かう。これは中環(セントラル)の町から高級住宅地のミッドレベルまでを繋ぐものだ。一本一本は普通の長さなのだが、これが何台も連なっている。800mあるそうだ。スタート地点は人でごった返していたが、上に行くにしたがって段々と人が少なくなってくる。頂上に辿り着くまで20分ほどかかる。そこからピークトラム乗り場へと向かうことにする。道路は変に入り組んでいて、土地勘がないと運転は無理だ。しかも歩道は車道に沿って設けられていないため、徒歩で目的地まで向かう事も難しい。10分もあれば付くだろうとタカをくくっていたが、40分以上かかってしまった。海外旅行の緊張感も重なり、疲れがピークに達する。足がおぼつかない状態だ。 | ![]() | ![]() |
やっとの思いでピークトラム乗り場に到着した。昨晩より列が長く出来ている。往復券だと割安だ。それに追加料金を支払い展望台付きのチケットを購入する。座席は右側のほうが眺望を楽しむ事が出来る。頂上では昨日に引き続き、ブルースリーが出迎えてくれていた。本当の頂上は更にタクシーで登らなくてはならないらしい。 | ![]() | ![]() |
さすがに有料展望台からの眺望はすばらしい。少々ガスってはいるが、地震のない国ならではのビルの乱立振りは新鮮だ。これは是非夜景も見なくてはいけないな、という気持ちがムクムクと湧き出てきた。 昨日はガスっていたために判らなかったが、ピークトラムの駅や展望台が入っている建物は、スイカを切った形をしてることに初めて気が付いた。帰りは金鐘(アドミラリティー)の駅から地下鉄でホテルのある尖沙咀(チムシャーチョイ)まで戻った。 | ![]() | ![]() |
夜のオプショナルツアーは夕食が付いていないので、日本にも店舗を出している、「糖朝」へ行くことにした。ここは出発前から行こうと決めていた。メニューは初めから日本語つきのものが用意されている。お粥とワンタンメンとお約束のマンゴープリンを注文した。やはりここでもデザートのマンゴープリンから出てきた。これは食後のお楽しみということで、手を付けないでおいた。味付けが日本人好みだと思う。ただし麺は日本のラーメンとは違い、極細で固めである。エビ入りワンタンがプリプリしていておいしい。マンゴープリンはプルプルモッチリ、それでいてスィーティーというかんじ。旅行前に青山店で食したものより確実にうまい。絶品の域と言ってもいいくらい。メニューの端に、日本語でマンゴープリンを日本に持ち帰る方への注意書きがあった。 店を出ると雨が降っていた。オプショナルツアーはオープントップバスなので、雨だと非常につらい。一旦ホテルの戻り、昨日と同じ集合場所のカオルーンホテルに向かう。 | ![]() | ![]() |
ホテルの前からオープントップバスに乗り込む。小降りになってきたが、配られたカッパを着込む。周辺は渋滞しており、人通りも多い。客は2人だけなので、見上げている人の視線が恥ずかしい。日航ホテルで3組ほどピックアップして、夜の街に繰り出す。イメージしていたネオンの看板の下をビュンビュンというほどではなかった。走行中に立ち上がると看板が危険であるとのアナウンス。途中何回か信号で停まるのだが、時折路線バスの客が手を振ってくる。 オープントップバスを降り、女人街へと向かう。Tシャツやアクセサリーなどの屋台が、所狭しと立ち並んでいる。観光時間は30分ほどで、到底全部見ることは出来ないが、似たような店が多く、見て歩く分には十分な時間であった。帰りはワゴンでカオルーンホテルに向かった。 | ![]() | ![]() |