今にも降り出しそうな曇り空の秋田の地に降り立ち、最初に向かったのは角館の街だ。昼飯時であったので、立ち寄り湯の「かくのだて温泉」でひとっ風呂浴びた後に、適当なところで昼食をとる事にした。武家屋敷と桜が有名な場所ではあるが、先を急ぐので今回は街を車窓からの見学のみとなった。機会があればゆっくりと桜の季節にでも再訪したい。 角館から20分ほど車を走らせ田沢湖に到着した。雨が降り出してきて、静かに湖にたたずむたつこ像は、どこか寂しげであった。たつこ像を数枚写真に収め、乳頭温泉に向かって更に足を進めた。途中「水沢温泉」に立ち寄り、目的地である乳頭温泉に到着したのは、午後3時ころであった。 | ![]() | ![]() |
宿泊地である「鶴の湯温泉」にチェックインし、早速雨の中、乳頭温泉めぐりに出かけることにした。さすがに全制覇は出来なかったが、3箇所を残し鶴の湯に舞い戻った。それぞれのレビューは「乳頭温泉郷 湯めぐり」でまとめているので、そちらを御覧下さい。 楽しみのひとつであった夕飯の時間である18時になると、そそくさと食事場所であると指定されていた離れの部屋に向かう。一番乗りだ。小さな囲炉裏のある畳の間に、お膳が2列に並べられていた。しばらくすると宿泊客がポツリポツリと集まり出してきた。半数以上が一人旅のようだ。 お膳の上には山菜中心のヘルシーな品目が並んでいる。少し経ってから岩魚の串焼きが出てきた。囲炉裏に掛けられた鍋には名物の「山の芋鍋」が掛けられており、おかわり自由とのアナウンスがあったので、みんなが遠慮しているなか、3杯もおかわりをしてしまった。この「山の芋鍋」は雰囲気・露天風呂と共に、ここ鶴の湯温泉の名物でもある。鶴の湯温泉を紹介したブログやホームページには、ほとんどの確立でこの山の芋鍋が紹介されているほどである。特製の味噌仕立てで、サッパリとしつつも味わい深く、おなかが一杯であるのも拘らず、何杯でもいけてしまう。 | ![]() | ![]() |