悪徳
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弁護士河原崎弘
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カジノ
各地の繁華街に(東京では新宿、渋谷、池袋、六本木、赤坂、上野、錦糸町など、および、地方の主要都市)にカジノ(賭博場)があるのをご存知ですか。ビルの前には携帯電話を持った見張りが2人立ち、入口にはビデオカメラが設置され、2重ドアで、入場者をチェックしています。表向きは合法な遊技場( 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律 2条8号)です。
負けて自殺したり、勝っても帰りに殺され、金を取られ、カジノがあるビルの屋上で死体となって発見された客もいます。これは自業自得の面もあります。
客と元経営者の話を以下にまとめます。
- 客は、賭博罪で捕まる(刑法185条 ただし、刑は軽く罰金です)ことを恐れているが、「公認の賭博場なら安心(警察の捜査が入りにくいの意味)」と話をしている。
- 警察内部の関係者に金を払っているカジノが公認。公認の賭博場には事前に捜査の情報が入るので、安全である。
- 警察署の署長が金を取っているところもある。連中は直接取らずに防犯協会の役員を通して金を受け取ることが多い。相場は月額30万円〜500万円。
- ある署長が、平成8年、S署からI署に移ったら、「I署管内でカジノが増えた」との話がある。
風俗営業の許可申請のために警察に行ったら、生活安全課保安係の担当者から、「これ買ってくれないかなあ」と言われ、寝具を買わされた人がいました。知らない人から金をもらうと危険なので、この担当者は布団屋から金を取っている可能性が大きいですね。平成10年9月、東京近県の警察での出来事でした。
なぜ、防犯協会は、ビール券など換金できるものを各事業所から集めるのでしょうね。なぜ、警察はこの業者の布団を買ってあげてくれと言うんでしょうね。
聞こえてくる不正の防止策の1つは、管轄警察署と他の警察署を組ませて合同で捜査させ、他の
警察署に捜査の内容を見させることです。これで、やや、不正はやりにくくなります。
平成10年に、六本木と錦糸町の大賭博場に捜査が入りました。
もちろん、警察は社会にとって大切な存在です。しかし、「警察内部でも金の噂があること、捜査情報が漏れることなど、改善すべき点が多いこと」を、真面目に勤務している内部の者は感じています。
警察がおかしいと感じていましたが、国家公安委員会 も、機能していなかったのですね。ごみ焼却場建設ごみ焼却場が各地で建設されました。これは業者にとって甘い仕事だったようです。
新聞では、「談合している」と騒いでいますが、公務員の腐敗 の実態は、さらにひどいです。
離婚 を決意した依頼者(妻)が、家を出るときに、弁護士 の助言を受け、夫の通帳、小遣い帳など、あらゆる書類をコピーしました。その小遣い帳の中に、関西のある市の担当者に対する贈賄の日付、担当者名、金額の記載が頻繁に出ていました。離婚裁判の控訴審の法廷でこの夫は賄賂であることを認めました。
告発日本は、先進国の中では、政治経済体質はイタリアに似ており、公務員の涜職が多いと言われています。上記はその1つです。
社会のダニを告発しましょう( 刑事訴訟法 239 条)。信頼できる弁護士がいたら告発の前に、証拠の確保、手続きなどを相談してください。
告訴 できるのは被害者ですが、告発 は誰でもできます。
告訴、告発された事件については、司法警察職員は速やかに事件を検察官に送り、起訴不起訴の処分をしたときは告訴人、告発人に通知し、不起訴の場合請求があればその理由を告げなければなりません(刑事訴訟法 261 条)。
従って、捜査機関は、告訴、告発事件については慎重に扱います。登録 Nov 22,1997
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