民事事件の場合最高裁で二審判決が破棄される確率は
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弁護士河原崎弘
相談:上告したいが、成功する確率は
遺言無効を求める訴訟を、弁護士に依頼しました。
先日、控訴審(二審)
判決があり、敗訴しました。
私は、この判決に不服です。弁護士は、最高裁への上告を勧めます。私は、迷っています。上告が成功し、最高裁で二審判決が破棄(取消)される確率は、どのくらいあるのでしょうか。
お答え:上告理由は、制限されている
上告理由は、制限されており、原則として、憲法違反です。上告受理申立ても、判例違反、法令解釈についての重要な事由が申立理由となります。事実誤認については不服申立てができないのです。従って、最高裁(上告審)において、控訴審(二審)判決が、覆る(破棄される)
ことは、極めてまれです。
上告する場合は、成功する確率が低いことを覚悟する必要があります。
上告、上告受理についての統計
平成22年1月1日から、同年12月31日までのデータによると、同期間中に、1,859件の上告があったが、控訴審判決が破棄されたのは4件、また、2,247件の上告受理申立があったが、控訴審判決が破棄されたのは43件です。
上告 |
終局区分 |
総数 | 判決・棄却 | 判決・破棄 | 決定(却下、棄却) | 取下 | その他 |
事件数 | 1,859 | 3 | 4 | 1,835 | 10 | 7 |
. |
上告受理 |
事件数 |
2,247 | 12 | 43 | 2,166 | 16 | 10 |
出典:
最高裁判所における訴訟事件の概況
関連して再審に言及する。
2019年における再審は、新規3件、既済5件、未済3件です。
2016.7.19
東京都港区虎ノ門3丁目18-12-301(神谷町駅1分)河原崎法律事務所 弁護士河原崎弘 電話 3431-7161