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神奈川月記9705b

どうもSCSIボウドの調子が悪い。SCSIデヴァイスはHDが2台(1GB&320MB)にMOが1台(230MB)であるが,大量デイタを書き込みに行くとしばしば凍りついてしまう。
凍ったタスクは強制終了させるか,まぁ放っておいても外のアプリを遣える。とは言うものの今やりたい処理はその書き込みに関することであるし外のアプリったって同じドライヴをアクセスすることが多いのだから畢竟あと追いハングしてしまう。大方は諦めてリブートすることになる。OS/2は前回異常終了していると立ち上がるとき入念なchkdskを噛ますのでえらく待たされる。うんざりだ。
交換してみました。
前のはAHA-1542CでISAバス,今度はAHA-2940UWのPCIバスだ。調子悪いと言いつつ同じadaptecを選ぶのは何故?と思う向きもあろうが,わしゃよう知らんのよ。QLogicとかTekramとか良いらしいんだけどね,おれの行くような店にはadaptecかさもなきゃLOGITECくらいしか置いてないの。んなもんWARPのサポウト一覧に載ってやしねえ。
2940UWのUWはUltraWideの意。SCSI-3という奴である。PCIでSCSI-3だからこの上なく速い。尤もおれが持っているデヴァイスは皆SCSI-2であって,UltraWideなモウドはみな切ってやらないとうまくない。だからこれは将来を見据えた賢い選択である。大きめの子供服を与えるようなもんだな。
とーころが。まずSCSIのHDにWARP4をインストウルできなんだ。FD3枚を要する長長としたイニシエイションが終わってやっとCD-ROMからのインストウルが始まったと思いきや,そこで画面が暗転してインストウラが止まってしまう。どうも1GB超のパーティションに対応できていないようだ。以前WARP V3で同じような問題があったようでパッチが出ている。WARP4なら当然クリアされているはずなのに。
ひとまず諦めてE-IDEのHDへ落とす。何事も無かったように導入できた。もちろん2940UWは認識され,SCSIボウドのドライヴァもMOのそれも自動選択されている。しかしながらいざ使ってみると──HDなりMOなりに書こうとすると──何てこったい,ほとんどの場合ハングしてしまうのだった。
IRQの衝突は無い。ユティリティによる属性設定(ちょっと前ならジャンパ スイッチでやるようなこと)もいろいろ試行してみたがみな錯誤に終わった。こりゃ参ったね。ISAより酷くなっておるではないか。大きめの子供服を与えたら裾ふんづけて転んだようなもんだな。
さて悪いのは誰? "Ready For OS/2"のロゴを持ちながら動かない2940UWか,そのロゴを与えたくせに動かせないOS/2のドライヴァか,PCIバスを供するFLORAか,末端に位置するHDやMOか,設定パラメタを遣いこなせないおれか。
誰が悪いにせよ,このメンバじゃもうやってられまへんわ言うとる。ドンバかおまえら。もう緞帳は上がってんねやで,お客さん待ってはんねで。ハーちゃんもモーちゃんも,あんたらが速うなりたい言うからわざわざ外国からUW先生に来ていただいたんやないの。そやで,お月謝いちばん高いねんで。嘘や,速うなりたいて言わへんわ。わしら堅実なドライヴをしたいねん。あんなやつ先生ちゃうわ,阿呆ー。あ,これ,ハーちゃん,モーちゃん。
うーん。すっかり嫌われている。とにかく機嫌を損ねたらリブート必至なので,MOは休眠・HDはごく小さなファイルをひとつづつ読み書きして,腫れ物に触るようにしている。あまり俊敏でなくて良いから評価の定まった老先生にお出で願おうか。


交換パーツ一覧
ハンドルバー
サイドミラ(左)
ナックル ガード(左)
ハンドル グリップ(左)
ステアリング ブラケット(下)
ステアリング ベアリング(上)
ステアリング ベアリング(下)
ステアリング ロック キイ
フューエルタンク キイ
イグニション スイッチ キイ
ヘルメット ホルダ キイ
マフラ コンプレッサ
マフラ ガスケット
エキゾーストパイプ ガスケット
ヒート ガード
シート カウル(右)
シート カウル(左)
シート カウル クッション
サイドスタンド
リア キャリア

事故からほぼ3箇月・修理に出してからでも2箇月超,やっとこさDJEBEL XCが直ってきた。せっかく連休中にゴビ沙漠横断しようと計画してたのに(大嘘)何てこったい。
こんなでかい単車を置いておいては整備工場でも邪魔でしようがないはずで,サボっていたなどとはとうてい思えない。部品の調達に日が掛かったのだろう。おれにしても日常生活に使ってるわけじゃあないから,バイクが無くて絶対的に困るということはないんよね。んー,何かのアナロジィのようだな。
何やかやで18万円弱,うち部品代が10万円である。工賃の多くがフレイムの修正に費やされたようだ。カウルとハンドル周りを始め,疑わしきは罰する式で傷のあるパーツをぽいぽい交換,ハンドルロックが莫迦になったので同じキイを使うイグニションスイッチ・フューエルハッチ・ヘルメットホルダが芋蔓式に換えられている。なるほど。しかしハンドルロック直ってないぞ。ロックせんやんけ。
外に不具合は無い。実走行でも快調そのものである。慣らしが終わっていてエンジンをぶん回せるから,なまじ新車を弁償してもらえてまたトロトロ走らなければならないのよりはいっそ心地好い。あちこちが新品になってぴかぴか,と思ったらそうでもなくて,ではずたぼろのままかと言うとまたそうでもない。だいたい新車登録から1年と経っておらんのだ。交換部品が目立つほどの褪色もなし・一所になって輝くほどの鮮度もなしと言ったところか。
それにしてもなあ。あああ,事故車になっちまった。下取り価格なんか付かないんだろうなあ。もし売るときが来たら修理した店でないといかんよなあ。
ははぁこれ事故車ですね,事故車に値段は付きません。
でもここで直したんだぜ。
あああ,ダメだろうなあ。やっぱりぶつけられ損だよなあ。売るつもりは無いんだけどさあ。

1997年5月19日


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written by nii. n