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神奈川月記9506

冠省
10万円を超えるような買い物はオペレイションを発動してコード ネイムで呼ぶと,都議会で青島幸男が決めたのだ。と言いたいところだが知事は議長でも議員でもないのだな。
これまでにC・H・K・K2・M・Pが稼働している。概ね年に1度のカット オウヴァで無難に欲望の街を徘徊してきたのであるが,近年はパソコンで計算ミスをしカタナで収支ヴァランスをぶった切り,双子の赤字で遂に破綻した。入社以来の危機的財政である。家賃を2箇月分はらう余裕が無い。神奈川月記,有料化しようかな。あ,わーと言ってみな逃げちめえやがった。たりめーだ。
6月のボーナスは出るそうなのでこの際ぜんぶ吐き出すことにする。オペレイションP2だ。後は野となれ山となれしこ七変化
PはパソコンのPである。2台目だからP2ね。1年半前のオペレイションPで手に入れたPS/V Visionは当時のリーディング モデルなのだけれども,今や最低ランクのラップトップに追いつかれている。それにおれが最新の重たいアプリを載せるからチワワに犬橇を牽かせるような有り様だ。苦し紛れにWarpしてみたものの今一,レスポンスは何とかなってもHDの圧迫は不可避でありこれも臨界点に達した。着着とカードが揃っていくのを感じ,コールする。勝負。
Aptivaは優れたマシンだが──テレビCFも良い──次はIBM PCにするべきだし,それならば同じ内容でもっと安い物がある。IBMでない機械に触れてみたい。1社提供の98やMacと違って統一を取りにくい反面,PC/AT市場では互換パーツの組み立てで誰でも(比較的容易に)メイカになれる。COMPAQのような押しも押されもせぬ大メイカから殆ど家内制手工業のガレージメイカまで言わば同じ物を作れるのだ。
Power PCはまだ姿が見えないので(95.5.31現在)Pentiumで行く。クロック75MHz以上。RAM16MB以上,VRAM2MB以上。HD500MB以上。スロット・ベイ7つ以上,ただしサウンドカード・4倍速CD-ROMドライヴ・FDDで潰れているのは苦しうない。
買いに行くのは面倒臭いから通販にする。本命DELLがPentium120MHzの最速マシンを出して75MHz・90MHz版は陳腐化が進み,また安くなった。1年前の『日経パソコン』を繙いてバラバラにするとPentium90搭載機で80万円なんてのがある。これ買った人は年50万も償却できただろうか。
しかしながらDELL機はWarp失敗の問題が解決されていない。どうも内蔵CD-ROMドライヴが原因らしいがこれだけ別に買い足すのも業腹である。没。
次善のGATEWAYはWarpの実績がある。ただFDDが2モウドなのが気になる。98ソフトなんか持ってないんだから2モウドで充分なはずだがそうでない。おりゃWordPerfectの前ヴァージョンを間違えて1.2MB版で買っておるのだ。for Windowsだから助かったが,阿呆である。おれの阿呆のため没。
さて他のメイカは特に安くもないしWarpの動作確認を(おれが)取れていない。しかたないね。WPのFDは1.44MBに書き直してGATEWAYにしよう。
町のPCショップの安くて速いオリジナル マシンが売れないのは,動かなくなったときに支援されるか不安だからだ。それは大メイカでも同じことなのだが,そこはほれ,社会的責任て奴があるし一夜の内にゲルニはできなかろ。ただ大メイカであってもつい最近になって参入してきた家電メイカなら──安売りはお手の物かもしれないが──こちらのほうで信を置かない。こやつら,採算に合わんとあっさり撤退するからな。
折り悪しく欠陥PentiumのGATEWAYを買った甘木さん(無償交換済み)にお仲間になるつもりを話すと,FLORAの新シリーズが出ると言う。FLORAっすか。そりゃ仕事で使ってて良い出来なのは知っているけれど,いかんせん割高感は否めない。大ホスト主義で来た日立のパソコンはサポート体制を含めて個人向きとは言いがたく,専門家たるGATEWAYやDELLより安いわけないのだ。
それでも外圧が掛かってPCを買う羽目になった素人にとって日立ブランドは耳に馴染んで買いやすいらしい。意外と信用あるのね。B16やB32など秋葉原に置いてあるのさえ見たことがないが,昨今FLORAが店頭に飾られているそうだ。

PS/V Vision 2408-WMB FLORA 500TB-B
CPU/CLOCK(MHz) IBM 486SLC2 / 50 Intel Pentium / 90
RAM Ini/Max(MB) 8/16 16/128
VRAM(MB) 1 2
HD(MB) 170 730
CD-ROM 倍速 4倍速
VideoChip Cirrus CL-GD5428 Cirrus CL-GD5434
Slot ISA(3) ISA(3) PCI(3)
Display 13in. 15in.
Size(mm) 319×448×432 180×412×395
Weight(kg) 18 13
OS IBM DOS 5.0J/V MS-DOS 6.2V

どのくらい高いか調べようと思って日立ダイレクトのパンフを見た。ぎゃっ,嘘だ。これほんと?ほとんど瞬時に変心したが,すぐにOKすれば軽い女と思われてしまう。ふた晩おいて買うことにした。
FLORA500TBのBタイプである。Aタイプのクロック75MHz・RAM8MB・HD540MBに対してそれぞれ90MHz・16MB・730MBと,ΖとΖΖくらいの装備差がある。FLORA 500シリーズはおよそパソコンを買ってきて半年以内に入れそうなソフトをみなぶち込んであり,せっかくのHDがパンクするんちゃうんか状態になっておるのであるが,このモデルTBに限ってDOSとWinの外にソフトは付かずその上ディスプレイ別売だ。完全に買い換え需要に的を絞っている。これで良いのだ。ディスプレイを足しても依然価格競争力があり,どうやら日立は本気で個人に売る気になったようである。
スペックが同じでも実用上の処理速度や描画品位にいくらでも差は付く。FLORAの安いのは恐らくビデオチップやサウンドボードを節約しているせいだ。スピードはさほど出ないのかもしれないが,486コプロなし50MHzとPentium 90MHzとではエンジンが違いすぎる。がっかりするようなことはまずあり得ない。
おれにとってはWarpの動作のほうが重要である。ま,日立は最近IBMと仲が良いから大丈夫だろ。どうせならOS/2のプリインストールモデルを出せば,結構ウけると思うぞ。
マルチメディアなんつって,絵や音は出るだけだ。質は泣きたいくらい低い。よくこれで音楽CDが聴けますなんて言えるな。そりゃ聞こえるよ,聞こえるけど5000円のラジカセより酷い。なに「装置」と「音楽」は関係ない?ポケットラジオなんかで偶然ながれた音楽に感動するってことはあるけどね,パソコンでCDを掛けるときは音楽を聴こうと思ってるんだぜ。この音はないだろ。オウディオ・ヴィジュアルのメイカとユーザが4・50年かけてわいわいやっているのを何だと思っているのだ。パソコンのペラペラのプラ篋体に実験用スピーカをネジ留めしてどうするのだ。せめてサウンドカードのシールドくらいしてくれ。ディスプレイだけ消せるようにしてくれ。スピーカにはキャビネットを与えてくれ。


書くことが無いので,更に文句を書く。
Peopleのレスポンスの悪さ,尋常ではない。まずいっかな繋がらない(話し中)し,繋がったと思ったら待てど暮らせど帰ってこない。大体こういうオンライン業務のレスポンスは1秒以内が当たり前で,待って2秒である。10秒かかっては売り物にならない。みな怒って席を立ってしまう。
千載一遇のチャンスを得て繋がると,性能改善はひとまず終わったとメセイジが出ている。むかつく。既に正常なサーヴィスを提供できていないのだから,性能が改善されるまで新規加入を取りやめ時間当たりのアクセス人数を制限するべきだ。電話を掛けた段階でリジェクトしろ。ホストに接続しておいて帰ってこないではたまったもんじゃない。おれは延べ2時間分の課金返還を要望する。この間ひょっとしたら課金はしていないのかもしれないが,NTT料金は発生しているのだ。Peopleはサーヴィス業として落第なのである。
んで,Asahi-netのIDを取ろうかと考えている。どうせ覗いているのはAsahiのばかりだ。しかしながら入会の方法や料金体系が判らない。ネットのどこかに掲示してありそうなものだが,People側から入って見つけられないでいる。どっかに書いてあるならその会議室か掲示板をご教示いただきたい。平蜘蛛となってお願い申しあげる。

不一

1995年6月6日


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カタナ
SUZUKIの最高傑作GSX1100Sシリーズ,ここではおれの買ったGSX400Sのこと。オリジナルデザインは西独工業デザイナのハンス ムート。

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青島幸男が決めたのだ
オリジナルは「国会で青島幸男が決めたのだ」,赤塚不二夫『天才バカボン』でのパパの台詞。初出時青島は国会議員だったのだ。今は都知事なのだ。都知事は都議会とは直接関係無いのだ。参政の反対。

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山となれしこ七変化
オリジナルは小泉今日子『ヤマトナデシコ七変化』。

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POWER PC
まだ見えてなかったりしち(クライアントPC向け。97/5/12記)。しかしおれはまだ諦めていないぞ。POWER To The People!

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繙いてバラバラにすると
オリジナルは春風亭小朝のクスグリ。精進せいよ,小朝。真打なりたての頃のがおもしろかったぞ。

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ΖとΖΖ
『機動戦士Ζガンダム』と『ΖΖ』の主人公(機械)。おれ,Ζの第1話で見切りをつけて続きは観なかった。後年プラモは作ったけど。ΖΖは弁慶の七つ道具を背負った牛若丸という感じがする。

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平蜘蛛となってお願い
「平蜘蛛…」は山下洋輔のピアノ弾きエッセイから剽窃。ごめんなさい。当時はPeopleとAsahi-netは相互乗り入れしていて,おれはPeople側からAsahiの創作の部屋にupしていました。

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written by nii. n