神奈川月記9504

冠省
メイン スタッフは中央作戦室へ集合してくれ。では私からワープについて説明します，と言って一旦は長長と台詞を引用したのであるがあまりの分量に筆者びびって中略。島，運行リーダとして責任は重大だぞ。は・はい，しかし艦長，そんな精妙なタイミングを要するならどうして手動でワープするのですか。む，万にひとつの可能性があればいかなる困難に遭っても歯を食いしばってやり遂げるのだ，それが男だ。そうすかねえ，艦長ほんとに2130年代の産まれですか。んで（無視）前号の引きにあったパーティションでやってみたか。はあ，結果から言っておんなじでした。gdi.exeかね。gdi.exeです。真田くん，処置を頼む。はい，とは言うものの困ったな，Vision本体は導入実績があるからシロだなあ。じゃあSCSIボードですか。うん，OS/2インストールの失敗例を見るとマシン本体よりもたいていデヴァイスのほうに問題があるんだ。Visionもそうですか。AHA-1540/1542は元元Visionと相性が悪いと言われているんだ，デフォルトの設定値だとI/Oポートアドレスが衝突するんだよ，これが判らなくて昨夏筆者はえらい苦労をしている。でも今 は問題ないんでしょう。勿論だ，それに1542はサポート一覧表にも載っている。動かない理由が無いと。だけど急速に発展しすぎたせいかね，パソコンてのはみんなが寄ってたかって一斉にしかもてんでに手を入れたもんで，ここんとこはこうやったらああなってそこんとこはああやったらこうなるんだけどこれとそれを繋いでこうやったらどうなった，壊れた，あぁそうてなもんでね，解るなこの理屈，特にPC/ATは互換互換で，やってみるまで何とも言えない状況にあるんだ。真田さん，最後のへん談志が入ってましたよ。DOSとWindowsとOS/2とが同じＨＤに載せられればね，しかしＣドライヴ170MBじゃあ無理だなあ。外付けＨＤは340MBですよ。DOSはＣドラに無きゃいけないの。じゃやっぱりオペレイションＰ2？　それがね，内偵は進めてたんだけど『日経パソコン』に本命DELL機でのOS/2導入失敗の記事が出てたん。ええい，じれったいなぁもう，結局どうするんです。どうしよう，ま，OS/2はOS/2で動くしWindowsはネイティヴDOSで動くんだから差し当たって 障碍は無いよ。ええっ，事実上ワープはお預けかい，せっかくユキの裸が見られると思ったのに。あんなもんで良きゃあガンバスターでも観てろ。あれはだって，そのためのもんだもんな。脱線してるぞ。とにかくだ，オペレイションＰ2は発動，しかしてDELL機は２月に安くなってもう日が経つんで次のブレイクを待つ，エプソンその他のメイカのチェックも怠るな。どういうような？　実のところナニ買って良いか筆者も判らなくなっているのよ，そうだな，Pentium75MHzにRAMが32MB・VRAM２MB・ＨＤ500MB，15型トリニトロン管に４倍速ＣＤ・スロットいつつ，てなところでどうだ。RAMが32，贅沢しますねえ，これだけで16万ですよ，むちゃ言うたらどんならんでほんまにも，筆者の懐は寂しいんですよ，あんまり寂しいからこのあいだ懐から幽霊が出た。きみ，枝雀と志ん生が入っとるぞ，割賦で買えば良いだろ。隠居と同じこと言うてますね，Visionはどうするんです。新マシン入れたら気前良く人にあげちゃうつもりだったんだよな，SoundBlasterもSCSIボ ードも引っこ抜いてだけど。じゃ何にもできないじゃん。って，内蔵ＨＤや倍速ＣＤはあるんだぜ，タダより安い物は無い。追加メモリは？　あれは30ピンのSIMMだから転用は利かないだろ，でも何だね，OS/2の不都合はどうもSCSIボードのせいという気がするしAHA-1542は16MB以上のRAMを扱わせないほうが良いようだ。すると。いっそボードも換えちゃいたい，Visionは内蔵デヴァイス込みで，その代わり値段つけて売ろう，おっと，ソフトウェアは無しだぜ。

ＤＲがフル モデル チェインジされた，うずうずする。
４スト250ccのカテゴリは長くホンダＸＬＲが王者として君臨していたのであるが──あ，これは公道用オフロウドバイクの話ね──近年はヤマハＴＴが拮抗するくらい伸している。２ストだと元気なカワサキはＫＬＸが，あー速い速い良かったねと言われるくらいでまぁ論外。そしておれの贔屓するスズキのブランドがＤＲなのである。
ヴァリエイションが山ほどあって，おれの前の愛車DJEBEL250もＤＲから派生した物だ。どうも人気ない。何でかね。おれ，スズキはまじめに良いバイクを作っておると思うしバイク誌での扱いも悪いわけじゃあない。企業規模においてホンダ・ヤマハに並ぶべくもないのは解るけどさ。
ＸＬＲ・ＴＴが先んじてモデル チェインジを果たしている。特にＸＲ（「Ｌ」が取れた）は設計が古いと言われていたのを──決してボロだったわけではない。「オーソドクス」だったのね──吹き飛ばす躍進である。とうとう折れてセルを載っけたしメイタがディジタル表示になったし何よりフレイムが角断面鋼になって精悍さが増した。恰好いい。ＴＴのほうはレイドのタンク容量が魅力的なくらいで他は好きじゃない。
ＤＲはＸＬＲに対抗してプロライダに企画させた駿馬なのだが，いかんせんセイルスには結びつかぬ。ＤＲが嫌われるのはまず重いということらしい。次いでパワが無い・遅い。しかしこのみっつは密接に関連する要素だ。要するに「重い」のである。確かにＸＬＲやＴＴより10kgばかし重いがね，重いのは高速巡航ではプラスに働く。それにシート高が90cm近いようなバイクに乗る奴はそこそこでかいのだ，自分がダイエットするという手もある。ＤＲを比較的整備された林道をかっ飛ぶのに適したバイクと割り切れば，オンロウドが主でダートが従のツーリングであるならば，最も優れたバイクであるわけだ。そして日本の道路事情を慮るに，都市からどこかダートを走りに行って来ようとするとき確実にオン主オフ従の行程になる。
ＤＲの重いのはスズキの技術が劣るせいではなくて，350cc版とパーツを共有しているためだった。DR350は輸出用で，国内では公道不可のレイサしか出ていない。そのくせオンロウドのグース350にこのエンジンを使っている。
新しいＤＲ（DR-R）は250cc専用設計である。加えて新シリーズ最後発ということで必勝態勢，クラス最軽量・最高パワ・最長ストロウクのスペックを引っ提げてきた。そもそもアクセサリ的あつかいをされがちなバッテリを車体中央に配したことで練りに練られた設計であることが判る。
サス ストロウクが最長ということはシート高も最高ということで乗り手が少なくなる。それで４cmシート高を下げた機種も同時リリースだそうだ。前のＤＲには車高調整装置（サスのイニシャルロウドを油圧で変えて５cmシートを上下できる）の付いたヴァージョンがあったのだけれども，購入者にアンケイトを取ってみたら全員さげっぱなしでちっともハイポジにしていなかったらしい。これにはスズキのエンジニアはびっくらこいてしおしおのぱあ。世界初にして唯一のテクノロジイも草葉の陰で泣いている。今回のはサスの支持位置を変えて最低地上高を犠牲にしたものだ。ついでながらスズキも倒立サスを止めた。何でえ。
でもDR-R良いなー，欲しいなー。オペレイション発動しようかなあ。おれ，オフロウドバイクの乗り味すきなんよね。スタイリングでカタナに勝るバイクは無いが，乗って楽しいのはオフ車に多い。
これが売れなきゃスズキは今後なにをどうすれば良いのか判らなくなるだろう。しかぁし新ＤＲ，カラーリングが今３くらいつまらない。オフ車は近年「ポップアート」ふうのペイントばかりで，単色無地ごのみのおれにハまらない。ペンキ屋の試し塗りじゃあるまいに色を散らせば良いというものではないぞ。

ここにおもしろい表がある。口腔疾患診査票だ。要するにおれの虫歯の配置図。94年10月のものである。
これに拠るとインレイ（軽度の虫歯に鋳造金属を詰めたもの）９本・クラウン（中度の虫歯に金属を被せたもの）１本・Ｃ１（説明不要）４本・Ｃ２（説明不要）４本。
腹の立つのはＷＳＤ（楔状欠損）３本の指摘である。楔状欠損って何。「長い間硬い歯ブラシに沢山歯ミガキ粉をつけて，水平法を行ってエナメル質がけずれてしまったもの」だそうだ。チクショー。
「要う歯治療」に丸がしてある。べーだ，痛くもないのに誰が行くか。し・しかしそうも言っていられない事件が起きた。

不一

1995年４月15日

・長長と台詞を引用
何の台詞かは説明不要でしょうが１st宇宙戦艦ヤマト。いやあ，これにはハまった。未だにマイベストアニメ。

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・談志
立川流家元・立川談志。もと小さんの弟子だったが小さんの名は小三治が継ぎそうだったので柳家ひいては落語協会から離脱──これ，おれの解釈──立川流を起てる。弟子にはビートたけし・上岡龍太郎・内田春菊ほか多士済済にも程がある。おれがいちばん買っているのは立川志らく。談志の噺はテレビ・ラジオで聴いた限りでは斑があり過ぎて未知数なんよね。（談志の）機嫌の良いとき生で聞いたら絶品だろうとは思う。

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・ユキの裸
月から火星にワープしたときだけは服が脱げたんです。

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・ガンバスター
あちこちで脱げたんです。お乳を揺らせたかったアニメ。

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・枝雀
桂　枝雀。上方落語界の盟主・米朝の一番弟子。超絶名人師弟である。枝雀の一番弟子は南光（元べかこ）で噺家としてはちと落ちる。おれが（枝雀一門で）いちばん買っているのは桂雀雀。ナマ枝雀は１度だけ独演会で聴いたことがある。超絶である。しかし究極の選択でどちらかと言えば米朝だな，おれ。

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・志ん生
５代目古今亭志ん生（故人）。えぃやかましいこれを聴けと言って聴かせれば，みな悶絶して笑い死ぬ希代の名人。文句なくKING OF 噺家。録音というものがこんなにもありがたく思えるとは。金原亭馬生（故人）と古今亭"金松梅"志ん朝の実父で，ついでながら池波志乃は馬生の娘である。

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・しおしおのぱあ
怪獣ブースカ落胆の声。円谷プロはブースカを復活させる腹のようだが…。

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written by nii. n