(2017.08オリジナル作成)
ちなみに、いまこれを書いているところへ、柔軟土手とかいう企業から宅配便が来ました。先に不在時の通知が来ていたので、配達日時を指定して待っていたわけですが、なんと「運転免許証ありますか」というのです。そんなのないと申せば、「じゃあパスポートとか」と配達員氏がのたまう。あきれたものです。「免許ないと、宅配荷物も受け取れない」時代になりました。要するに、情報機器なので、本人手渡し条件なんだというようですが、それもこれも、柔軟土手(もとは別の企業がやっていたが、買収を繰り返していまは柔軟土手グループ)の勝手な事業変更、従来のサービス終了にともなう代替措置なのでして、それにこの高飛車な姿勢は何なのか、だいたい代替機を送るから、パスポート用意して待っとれなどという通知もなかったんですよ。まったくもってふざけるなと言いたい。そんなもの受け取るのに、なんで個人情報を提供しなくちゃならないんだ!!!! |
「なんにもない」と記したら、「でも、出した本からの印税収入もあるんでは」という意見を頂きました。
誠に残念なことに、私が出した本から「印税」を頂けたことは、生涯で数回あるかどうかという実態です。いまどき、「印税で稼げる」のは、よほどの人気作家、コミック作家、そして「タレント」の方々のみです。稼げるくらいの部数を出せる、ユーメイ「評論家」とかもいると思いますが、まあこれだけ出版物が日々出され、しかも全体の売上額は下がるのみとなれば、なかなか稼ぎにまでは行きません。
ましてや、「研究書」のたぐいで、出版の売上から印税を払えるなどというのは、100%ないと思います。じゃあどうするのかと言えば、要するに書く側、出す側が費用を負担するのです。そういう「ビジネスモデル」も不可思議ではないどころか、そうでなければ出版社は絶対に引き受けてはくれません。売上金額で総費用をまかなえないとわかりきっているのに、誰がそんなものやりますか。
従って、結局のところ自費出版のようなもの、あるいはせいぜいに、どこかから「補助金」のたぐいを貰って、それでまかなう、これしかないのです。数えてみると、これまでの「商業(市販)出版書籍」で、私の名で出されたものは7冊ありますが、ほぼこれです。補助金をあてにできなくても、共著者たちの「買い取り」で事実上まかなっているものになります。そろそろ、「印税」の語も死語になりましょうか。それよりよっぽど、「アフィリエイト」と称して、blogの記載や画像アップロードへのアクセスで、スポンサーから頂戴する方が稼ぎになります。ウソ八百でも、にせものでも、関心を呼べれば勝ち、しかも第三者のスポンサーからいただく、いい時代になりました。本なんか売れるわけないでしょう。
ですから、これもぜんぜん収入源、隠れ資産などにはなりません。たまに、「原稿料」などいただける、有り難い執筆依頼などもありますが、とてもとても、あてにできる収入源などではありません。
いやあ、いちばん邪魔をしてくれている「不良資産」の山を書き落としていました。書籍や紙くず的「資料」以上に、大いに場所をとってくれているのは、IT機器とAV機器の山です。前者はそれこそ、「仕事の道具」という言い訳も立ちますが、それもほとんど時代遅れで、二度と日の目を見ることもないものばかりです。その一端は、「わがモーバイルコンピューティング史」でバラしてしまいました。すでに廃棄した、どっかに置いてきたものもかなりあるものの、まだ相当数が残っています。二度と使わないはずのデスクトップ機(WinXp)もあります。さらに、それらにかかわるディスプレイだ、ドライブだ、キーボードだといったものもごろごろしているのですから、困ったものです。情報がらみは始末処分も面倒なたぐいで。
もちろんもう動作しない、カセットデッキだのもあります。これはまちがいなくゴミです。バラしていじってみましたが、どうしても正常動作になりません。腹立ちますけどね。
いまも必死に抱えているのは、LD(これご存じないひともいると思うので、「レーザーディスク」と称した、アナログ記録の光ビデオディスク)プレーヤーです。実はそのLDはほとんど処分してしまいました。残したいのはDVDにコピーをして。このLPレコード並みのサイズだけど3倍も重いディスクは処分したくて、かなり悩みました。以前、よく知られた中古ソフト店で聞いたら、「買ってもいいですよ」と言っていたのに、のちになったら、「引き取れません」と宣告されてしまいました。もう買う人間もいない、再生プレーヤーも市販されてないどころか、現存機種をメーカーが修理しなくなっているので、どうにもならないというお答えです。ところが、別の店でたまたまLDを段ボール箱のままで処分販売しているのを見つけ、「私も処分したいんだけど、引き取ってもらえないかな、もちろんタダ、送料当方負担で」とおそるおそる申したところが、「いいですよ」という気軽な返事、内心驚喜しました。
以来、逐次処分に入り、段ボール箱4箱ぐらい、のべで送ったと思います。「始末に困るから、もう送ってこないでくれ」とは言われなかったので、まあ助かりました。送料はかかりましたが、ともかく世の中に残せる、誰かの利用に期せるだけでも心は安らぎます。そうでなけりゃ、始末に困る粗大ゴミですから。なかには、かなり珍しいものもあったはずです。他にソフト販売されてないとかね。
このへん相当怪しくて、本来点検修理をすべきなのでしょうが、前記のようにもうメーカーは修理を受け付けません。文字通り「だましだまし」使っています。だから、いっこうに捨てられないんですな。
ビデオデッキになると、掃いて捨てるくらいあります。実際捨てたいのですが、こちらももう製造販売されてないとなると、そうもいきません。デッキがなくなれば、テープはみな再生できなくなってしまうので。悪いことに、私は在英時代の録画や購入品など、日本のNTSC方式ではないテープもかなり持っており、そのためのPAL方式やマルチ対応のビデオデッキもあります。コンバーターもあります。どれも含めて、これらのビデオテープもかなりDVDにコピーし、相当捨てました。ゴミとしてこっそり出しました。しかしまだ残っています。デッキは処分できません。もっともビデオデッキも、メーカー修理対応終了がそう遠くない観です。
それからもう一つのトラブルが、磁気テープが黴びてしまうという事態です。特別ひどい扱いをしたつもりはないし、また無事なのと黴びたのとが隣り合わせになっていたことも通常なのですが、黴びたテープは、切れたのより始末はよくても、見た目にもかなりひどい状態で、当然正常に再生できない、それどころかビデオデッキの回転ヘッドを目詰まりさせてしまいます。やれやれです。ぜんぶあきらめ、ぶん投げたい気持ちにもなります。
逆に言えば、いまの動画はビデオカメラだろうがデジカメだろうが、まさしくスマホでだろうが、SDカードに記録できてしまう、大変な進歩で、保存に場所とるなんていう発想自体がなくなりつつあります。もっともあまりにコンパクトすぎ、そのまま保存するのも困難なので、デジタルデータとしてHDに入れる、あるいはBDなりDVDに保存する、そうなりますけどね。そしてまた、VHS-Cカセットはアダプタをつけて、VHSビデオデッキがあれば再生できますが、miniDVビデオカメラは消滅状況で、再生困難が近づいています。あっちもこっちも四面楚歌となり、ゴミと化した記録媒体のみが残ります。
(2018.03)
実はその連絡を貰った前日と前々日、私は厚労省神奈川労働局と、高齢障害求職者雇用支援機構(JEED)神奈川支部それぞれの会議に出ていて、まさに離職者対応と、そうしたひとたちの職業訓練(いまは「ハロートレーニング」の愛称)どうする、という議論をしていたのです。できすぎの偶然。さっそくに、それぞれの担当者への連絡に、「私も離職票もってハローワークに行き、手続きをして、職探しとともにポリテク関東での職業訓練を受けようかな、実体験にもなるし」と書き送りました。もちろん否定的反応というか、悪い冗談はよして下さい、でしたが。
まあ、労働行政の職務上、関係職員の方々もそんな無碍な対応もできず、困るかと思います。それより、私がこのかかわりで兼ねている、「神奈川県地域ジョブ・カード運営本部議長」として、ジョブカード普及推進のためにも、自分のジョブカードを作ってみようかとも考えますが、いざとなったら書くことがなくて、白紙「論文」になっちゃったりして。
(2018.04)
ということで、これでジエンドです。「学者先生」らしい勿体も、書斎書庫も消えて。寂しいなどと申すより、わが人生も文字通りになかば終わったの観。
え、大学のって?これらは校費購入でもありますから、レーザプリンタとともに事務方がしっかり引き取っていきました。デスクトップ機はもちろんですが、痛い目に遭わされたソーテック製モーバイル機も、まさしく機械的に引き取られました。結構結構です。ついでに私物ながら、余ってしまったFAXプリンタも引き取っていただきました。私的「仕事場」には以前から、同じようなマシンが鎮座してますから。
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AV機器に至っては完全趣味ですね。それでも捨てずに置いておいたレコードプレーヤーなんか、最近日の目を浴びているので、まあまんざらでもないのですが、20年近くたった代物のせいか、図体はでかいのに自慢のDDが回転数低下したりするんですな。音がへたへたとして聞いておられません。アンプも片方出力低下したりするしと、さんざんです。今さら買い換える気にもならず、またそうしたら前のをどうやって捨てるかの新たな課題に直面せざるを得ず、いやはや状態です。
それで、LDは一掃したかというと、まだ残っています。シリーズもので、取っとくのも譲渡するにもためらうもの、あるいはどうしても「貴重品」的アンティーク的に残しておきたいものもあります。そして正直、まだぜんぶDVDにコピーを済ませていないのです(「やっちゃあいけない行為」かも知れませんが、そもそも再生機器も提供してない、誰も見ることもできなくなったものに「権利」ばかり主張されたくない気持ちです。それに、あくまで「個人視聴用」ですからね)。画質はどうしたって、デジタルディスクには大幅に劣るのですが。
そんなこともあって、LDプレーヤーも実は仕事部屋(シュミ部屋?)にまだ2台あります。以前のメイン機がおかしくなり、もうダメか、しかしいまではプレーヤーは市販どころか製造もされない、さらにメーカーの製造物責任修理保証期間も終わろうとしているというので、焦って、中古AV機器店で再生品を見つけ、買ってしまいました。だいぶ昔の発売時点ではかなりの高級機でした。それで、コピー作業などにも使っていたのですが、最近になって、もうあきらめ、ゴミ化しようとしていた奴を段ボール箱の山から「発掘」したので、試しにいじっていたら、なんかのはずみでそれが再生を始めたのです。何度も再生モードにしてボタンを押し続け、動作を繰り返していると、なぜか気まぐれのようにディスク認識、再生に入るのです。「NO DISC」表示の繰り返しのあとにですよ。
ちなみに、ビデオテープの経年変化はかなりひどいものです。テープ自体がダメになると言うより、いちばんあるのが、巻き戻しをすると、末端のハブ軸にとめてある部分が切れてしまうのです。磁気録画テープは無事でも、この接着テープの材質に問題があったのでしょう。そうなると、いちどビデオカセットをばらし、なんとか再接着を試みるしかありません。それが比較的うまくいきやすいものと、そもそもカセットの構造がややこしくて、ばらすと二度と元に戻せないようなものもあるのがわかりました。いい勉強です。
あ、あと自分で撮影をしたビデオテープもありますな。私はビデオ撮影がそんなに趣味でもないので、数がめちゃ多いとも言えないものの、懐かしのVHS-Cテープ、さらにmini-DVテープで、ひと箱分あります(VHS-Cのビデオカメラは2台ありましたが、さすがにどちらもぶっ壊れました)。調査の際に現場を写したもの、またなにかのイベントの記録用なども少なくないので、なかなか捨てがたいものです。これらもDVDなどにコピーすれば、はるかに場所を取らなくなるのですが、それも一手間で。今は亡いひとの姿の映っているのなど、それこそ捨てられません。
これじゃあ、ゴミの山に埋もれて一生終わりますな。不良資産どころか、処分費用を差し引いて負の遺産ばっかしです。
え、さて、いよいよ退職の日の近づくなか、大学の部屋も、そして自分の「仕事場」も、懸命に片付けにかかっていると言いたいのですが、いっこうにすすみません。歳のせいにしていますが、容易に展望の開けないせいもあります。
そうしたおりに、できすぎのジョークを経験しました。いろいろ「辞めるにあたっての手続き」を大学事務から指示されるなか、「離職票を出しましょうか」というのもありました。どうやら嘉悦学園では、大学教員も雇用保険に入っているらしいのです。「離職票もって、ハローワークに行けば、手当も出ますよ」って。
ほとんどフリーターみたいだった、院生生活の九年間、その後は幸いに「失業期間」もなく、今日に至ったわけですが、いよいよ離職者になる次第です。でも、それで離職票もってホントに職安(ハローワーク)に行ったら、職員唖然というか、もっと困っているひとに再就職の機会を譲って下さいと説教されるか、あんたに紹介できる仕事などあるわけないでしょう、なんの資格も免許もないくせにと呆れられるか、でしょうがね。そのために、ポリテク関東(JEEDの横浜訓練校・関東職業能力開発促進センター)で、一から仕事を習い、資格を取りたいんですが。
それによって、身軽になったというか、いかにもの蔵書と資料の山は消え失せました。それと一緒に膨大な紙屑、ゴミ処理もしたのですが。 唯一始末したのは、WinXP機などです。実際にもう動かなくなっているのもあるのですから、「思い切って」3台処分しました。家電販売店で新品買えば、代わりに引き取ってくれるのかと思えば、それは動くものの下取り、しかも持ってきてくれなくてはというので、ジョーダンじゃないで終わり。「本来のリサイクル対応義務ある」メーカーもすでに消滅しているゆえ、やむなく、「PC処分」専業のところにwebで申し込みをしました。その前に、かなりの手間でHDのクリーンアップなどして。いろいろわからない、不慣れなところなどありましたが、ともかく有償で引き取り処分をしてくれたから、一安心です。その進行状況までメイルでフォローしてくれたのでまちがいないでしょう。