日本の城リファレンス:page15(天守の形式・堀)
▼天守の形式
1.前期望楼(ぼうろう)型
大きな入母屋に望楼を載せたもの。下の建物と上の建物の柱はそれぞれ独立している。各層の壁には漆喰が塗ってあるが一部に柱を残している。(真壁作りという) 最上階には高欄(展望台、というと語弊があるが)をめぐらせてある。(例:犬山城、松本城、安土城)

2.後期望楼型
地階から最高階まで大通柱が見られるようになる。壁にすべて漆喰を塗った大壁作りや破風飾りも現れる。(例:姫路城、熊本城、松江城)

3.層塔型
入母屋がなくなったのが特徴。そのために層階一致が図られる。柱は二階分を交互に通していくようになった。(例:名古屋城、宇和島城)

▼堀(濠)
 水掘・空掘の二つに大きく分かれる。箱濠は方形、薬研(やげん)濠はV字形(そのうち両方傾斜しているのが諸薬研濠で片方しか傾斜してないのは片薬研濠)、毛抜濠はU字形。このほか、山中城のようにヘドロを堀に溜めたところ(泥田濠)もある。

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