日本の城リファレンス:page13(城攻めについて−積極的作戦)
1.強襲
一番戦国期に多く使われたのはこれである。兵力にまかせて人の死なぞ考えず無理矢理にでも城を落とす作戦である。もちろん、圧倒的に攻める方が兵力で勝っている場合にはそれほど被害が出ずに済むこともある。

2.平攻め
いわゆる正攻法。とてつもない巨大城郭を攻める場合にはこの方法が一番だったりする。大手に総攻撃をかけ戦は始まる。城攻めの総本部とすべく陣城(付城)と呼ばれる本陣が派手に築かれることがある。小田原攻めにおける豊臣秀吉の石垣山一夜城がそのいい例である。

3.奇襲
こちらの方が兵力で負けてる時なんかに多く使われる。北条早雲の十八番。夜襲の方が多い、ということは当たり前である。これがために不寝番というのをつける必要が出来たのだ。戦国時代で一番鮮やかだった夜襲による包囲は本能寺の変(といわれている)。

4.金掘り攻め
金掘り職人を使って坑道を掘りいきなり城のド真ん中に出て一気に落とそうという作戦。性格が陰湿な武田信玄なんかはこの方法がよほど好きだったらしい。大坂の陣の時にも使われ、淀君を心理的に恐がらせた一つ。しかし、篭城側にも一つこれに対抗する手段がある。こちらからも逆に掘っていき、相手の坑道にぶつかったところで糞尿攻めなんかにしたりする。攻撃側が水脈にあたって失敗することもある。

5.火攻め
城に火をかけ陥落させること。他の戦法とあわせて行われることが多いので非常に多用される。城下に火を放ち裸城にして攻めやすくする、というのもある。

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