本物の消棒レスキューを使った二酸化炭素噴射実験

 ここで紹介するのは消火実験ではない。単純に二酸化炭素の噴射実験で、消棒レスキューもどきと差がないことを確認する確認試験である。着目して欲しいのは噴射時間と噴射時の音。なお消火実験は別途紹介する。



 全然ダメじゃん。こんなんで、火災時の火が消えるわけないじゃん。
 前頁で紹介した消棒レスキューもどきの失敗噴射事例に近い感じ。消棒レスキューもどきの性能は本物と比較して「当たらずとも遠からず」だと思っていたのだが、どう見ても消棒レスキューもどきの方が高性能である。これには頭を抱えてしまった。



 気になるのが、消棒レスキューの商品紹介動画である。消火の紹介は1分30秒あたりから。噴射の勢いが遙かに強く、消棒レスキューもどき並だ。



 何これ、どうなってるの?? メーカーに見解を聞きたいものだ。


 使用したのはホンダ純正で設定された消棒レスキュー。未使用品をヤフオクで買い、使用期限は2017年となっている。なお実験したのは2024年。古い物と新しいもので性能差がある可能性はある。が、もう一度ムービーをよく見て欲しい。消火実験のムービーの多くは4:3となっている。つまり2017年より前に撮影されたと考えるのが自然なムービーだ。にもかかわらず古い方が勢いがいい。となると2017年時点ではデチューンされて単位時間あたりの噴射量が少なくされたとでも言うのか??



 使用前後の重量差を見ると67gほどあり、使用期限が切れているからと言って二酸化炭素が漏れ出ていたわけでもない。



 今回はこれでおしまい。次回は本物の消棒レスキューを用いた消火実験と、消棒レスキューの構造を見ていく。